中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストに狙われるタイプはこんな人!エンパスを卒業するには〇〇することが大切!【共感力の高い人の特徴/エンパス体質対策/HSPとの違い】

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ナルシストに狙われるタイプはこんな人!エンパスを卒業するには〇〇することが大切!【共感力の高い人の特徴/エンパス体質対策/HSPとの違い】


みなさんはエンパスってご存知ですか?

心理学を学んでおられる方は知っている方も多いと思いますが、このエンパスは共感力の高い人のことなんですね。
 
エンパスは共感力が高い以外にも様々な特徴があるんですが、実はこのエンパスはナルシストのターゲットとして非常に狙われやすい性格を持っています。
 
今日はエンパスの特徴とナルシストの関連性などについてお話しするので、
 
『自分は少し人よりも共感力が高いな』『いつも高い共感力のせいで辛い思いをしている』
 
など感じる方に観て欲しいと思います。
 
共感能力や感受性が高い方はもしかしたら心当たりがあるかもしれません。
 

youtu.be

 

以前にも『ナルシストに狙われやすいタイプ』について動画をあげているんですが、その5つのタイプの中で、エンパスについて話しているんですね。

 

『ナルシストに狙われやすいタイプ』動画はこちら 【自己愛性パーソナリティ障害のターゲットなるのを防ぐ対策】ナルシストに狙われやすいタイプ|What Kind of Person Do Narcissists Target? - YouTube

『ナルシストに狙われやすいタイプ』の記事はこちら

rinnakamura.hatenablog.com

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今日はそのエンパスとはどういったタイプの人なのかエンパスの特徴をご紹介します。

エンパスの特徴

 
エンパスというのはエンパシーから来ていてエンパシーは共感、感情移入の力という意味があります。
 
 エンパスと呼ばれる人は共感力の高い人のことで、 彼らは感情やエネルギーに敏感で、他人の感情を自分のことのように受け取る洞察力を持っています。
 
他にも他人の痛みや感情をまるで自分が感じているように感じることができるんですね。
 
エンパスは本当に思いやりのある優しいタイプの人でナルシストとは真逆の性格をしています。
 
ただ優しいから、または相手に同情できるからといってその人がエンパスだとは限らず、エンパスには共感力が高い以外にも4つの主な特徴があります。
①他人の感情を自分のことのように受け取る洞察力を持つ
 
相手の感情を直感的に感じ取ることができて、相手が体験していることや感じている気持ちなどを自分のことのように理解できます。

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②高い共感力のせいで自分が苦しい思いをすることがある
 
例えば映画の暴力のシーンや残酷なニュースを観ると胸が痛くなったりするんですね。
③感情の浮き沈みが激しい
 
この感情の浮き沈むが激しいというのはいい面も悪い面も含めてなんですが、例えば不安、痛み辛さなど否定的な感情だけではなく、相手が嬉しいときは自分も喜ぶことができます。
 
そして相手が悲しい時はその悲しいという感情を感じ取ったり、一緒に泣いたりすることが可能なのがエンパスの特徴です。
④1人の時間が必要だと感じるが、決して孤独が好きというわけではない
 
エンパスは他人の感情やその場の雰囲気を直接受け取りやすいです。
 
なので共感力のせいで周囲に合わせ過ぎてしまったりして心が落ち着かない状態が普通の人より多いです。
 
結果1人の時間を大切にしようとするんですが決して孤独が好きとか人が嫌いということではないみたいなんですね。

HSPとエンパスの違い

 
次に『HSPとエンパスはどう違うのか』と思った方もおられると思うので。この2つの違いを簡単にお話ししたいと思います。
 
まずHSPとはハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)の略で、『人一倍敏感な人』という意味です。
 
お笑い芸人の田村淳さんが自身がHSPであることを公表されてから、かなり広く知れ渡った言葉だと思います。
 

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HSPは心理学の用語で『感受性が強く、繊細な気質』を指します。
 
HSPとエンパスは同じように聞こえますが、現段階ではHSPの一つにエンパスがあると位置づけられているらしいです。
 
この2つの大きな違いはHSPは心理学的な要素がほとんどですが、エンパスにはスピリチュアルな要素が加わります。
 
要するにエンパスの人はHSPでもありますが、HSPの人がエンパスであるとは限らないということなんですね。
 
そして、HSPは自分の目に見えるものに注目するのに対し、エンパスは目に見えない部分に着目します。

ナルシストとエンパスの関連性

 
次にナルシストとエンパスの関連性についてお話ししていきます。
 
自分がエンパスの傾向があったり共感力が高いことはものすごくいいことやし、それもその人の個性とか素質なので人の気持ちを素早く察することができることは素晴らしいことやと思います。
 
エンパスの人は思いやりがあったりとても素敵な性格ですが、残念ながらナルシストはエンパスのその優しい性格を自身のエゴのために利用してしまうんですね。
 
例えば、ナルシストがターゲットを心理的に操作したいがために被害者のふりをしようとしますよね。
 
彼らはエンパスに嘘をついたり、実際に起こっていもいない悲しいストーリーをでっちあげてエンパスに信じ込ませようとします。
 
でもエンパスは共感力が高いので、そのストーリーに感情移入してしまったりナルシストの巧妙な嘘に騙されてしまうケースが多いんですよね。
 
エンパスは素直に彼らの意見など全てを受け止めようとしてあげたり、彼らはエンパスの持っているその高い共感力、脆弱性(脆い部分)や誠実性をうまく利用して自身が望むものを得ようとします。
 

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ナルシストとエンパスは絶好の組み合わせだと言えるんですよね。
 
例えばカップルや夫婦、友達だと、この2つの正反対のタイプはお互いに惹かれ合ってしまいます。
 
他人を全く共感できないナルシストと他人にものすごく共感してしまう全く正反対のエンパスですが、例えば出会ってものすごく気が合ったりお互いに『相手は自分に持っていないものを持っている』と、相手のことをとても魅力的に感じることもあります。
 
お互いにニーズを補っているような関係性が作り上げられ、この関係性っていうのは出会ったすぐはうまいように釣り合っているんですね。
 
エンパスはナルシストのエゴを養うために尽くしたり彼らに共感するんですが、自己愛の高いナルシストにとってそれはとても心地の良いものだと言えます。
 
エンパスは自分の存在を認めてくれる唯一の存在で共感力が高く、自分の意見より周囲を優先する傾向があります。
 
なので、ナルシストにとってエンパスはどんなことも受け入れてくれて、自分の欲求を満たしてくれるのでそれがエンパスであるターゲットを手放すことを嫌がる理由なんですね。
 
エンパスはギバー(Giver)でナルシストはテイカー(Taker)です。
 

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ギバーは常に相手を優先し与えるばかりで尽くしすぎてしまう特徴があり、テイカーはもらうばかりで相手に尽くしてもらうことを当然のように考え、相手の良心を利用します。

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どうしてエンパスは相手がナルシストだと気づけないのか

 
次にどうしてエンパスは相手がナルシストだと気づけないのかということについてお話しします。
 
ナルシストはマニピュレーターです。
 
マニピュレーターと呼ばれる人たちは裏と表の顔を持ちます
 
よくモラハラの被害であるのが
 

『結婚する前はいい人だった』『結婚してから本性を出してきた』

 

と言う方が多いと思いますが、ナルシストはマスクを被ってカリスマ性を上手に利用して相手を自分に魅了したり、かなり操作的です。
 
尊大型ナルシストの場合、初対面で横柄な態度が目立つのでカバートナルシストに比べたら相手がナルシストだと気づける可能性は高いかもしれません。
 
ですが、ナルシストはかなり表面的なので仮面を被っていい人を演じることが得意です。
 
彼らは共感能力はないですが相手に共感しているふりをすることはできます。
 

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虐待的なナルシストだったとしても思いやりのある親切な人を演じることは可能なんですね。
 
また周りの人、例えばフライングモンキーを自分の味方につけて『理想の自分』を演じます。
 
フライングモンキーを自分を引き立てる存在として利用して、ターゲットを自分に惹きつけるんですね。
 
ナルシストは内部や周りから攻めていってターゲットをがっちり固めるような戦術を使うことが多いです。

ナルシストはどのようにエンパスを攻撃するのか

 
次に、ナルシストはどのようにエンパスを攻撃するのかについてお話ししていきます。
 
彼らはエンパスの持つ思いやり、良心、脆弱性や誠実性を利用します。
 
ギブアンドテイクの概念がないナルシストは常に人から摂取することを望んでいるんですね。
 
共感力の高いエンパスを操って自分のニーズを満たしてもらいます。
 
ナルシストは飴と鞭をうまく使って、自分の欲しいものを手に入れ自己陶酔的な供給を得ます。
 
例えば、ナルシストから被害を受けた方はこのように感じたことがあると思います。
 
ナルシストはターゲットに完璧さを求めるんですね。
 
『自分のパートナーはこうあるべきだ』と彼ら自身の中で定着している考えがあります。
 
もし、エンパスが自分の思い通りに行動しないと罰を与えるかのように攻撃し始めます。
 
ナルシストは『相手のため』と正義感から被害者を責め立てますが、その行為が段々とモラハラへとエスカレートしていくんですね。
 
必要以上に責められるエンパスは
 

『自分のせいなんだ』『自分に足りないところがあるからだ』『もっとこうしてればよかったんだ』

 
と感じます。
 
でも、よく考えてみると完璧な人っていないんですよね。
 
人は誰でも弱点や欠点があって当たり前やし、人に完璧さを求めているナルシストも完璧ではないんですよね。
 
でも、エンパスは共感力が高いのでナルシストに求められた完璧さを得るために自分を犠牲にしてまで努力をします。
 
無理をしてでもナルシストにとことん尽くしてしまうエンパスは、ほんまに誠実です。
 
なので、人より少し共感力が高い方は、ナルシストに騙されないように注意が必要だと思います。

ナルシストと長い期間一緒にいるとどうなってしまうのか

 
次に、ナルシストと長い期間一緒にいるとどうなってしまうのかエンパスへの影響についてお話しします。
 

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まず一番に考えられることは常にエネルギーを吸い取られるということです。
 
そして、エンパスはナルシストに対し『いつか変わってくれるだろう』という希望を抱きます。
 
『自分がこの人を変えてあげよう』と、ナルシストに尽くしてしまうケースが多いですがナルシストの振る舞いが完全になくなることはないと言ってもいいと思います。
 
どうしてかというと、ナルシストのその性格は幼少期にすでに形成されているんですね。
 
親や周りの人からの甘やかしなどの過保護、過干渉、ネグレクトや虐待のトラウマなど、彼らが子供の時に何かしらか彼らに起こったことが原因でナルシシズムの性格が作り上げられるとされています。
 
誰かに自分の自尊心を調節してもらう
誰かに自分の失敗の尻拭いをしてもらう
誰かがいつも自分のために責任を取ってくれる
誰かを操って欲しいものを手に入れる
気に入らなかったら誰かが改善してくれる
 
このように自己愛に問題を抱えるナルシストは常に他人が自分のためにたくさんしてくれてきたので、こういう生き方が当たり前のナルシストにとって自ら責任を取ることは未知の世界なんですね。
 
ナルシストの大きなサインは彼らは自分を変えず、周りを変えようとします。
 
だから謝れないし、他人に自分の失敗をなすりつけます。
 
パートナーや友達、家族など近い存在である人がナルシストの性格を変えようとしても今更だったり、遺伝が原因のケースもあるので根本的なパーソナリティを変えるというのは非常に困難だと思います。

【対処法】もし自分がエンパス体質だったら、どうやって対策したらいい?

 
ではもし自分がエンパスでナルシストに狙われて精神的に攻撃されたり共依存の関係から抜け出したい時、どうしたらいいのかということで最後に対処法についてお話しします。
 
まず一番大事なこと、一番効果のあることは『はっきりと断ること』です。
 
これに関しては強い意志を持つ必要があります。
 
元カレ、元カノや元旦那さん、元奥さんがナルシストでよりを戻そうとしてきても、それが自分の望んでいるものではないもの、むしろ会いたくないのであれば正直に断ることです。
 
もちろん言い方に気をつけないといけないですが会いたくないなら『ごめんね。会えない』と自分の意思を相手に伝えます。
 
これは当たり前のことかもしれませんが、エンパスにとって断ることってかなり難しいことだったりするんですね。
 
家族や友達などが無理なお願いをしてきたら
 
『ごめんね。私できないから他の人に頼めるかな』『ごめんね。それはできない』
 
とはっきりと断ります。
 
『どうしようかな』『考えておくね』『できるかわからないけど、やってみるね』
 
最初にこれを言ってもありかもしれませんが、相手に一切期待をさせないことが重要です。
 
『摂取ばかりされてほんまにもう無理』っていう方は特に断ることが大切だと思います。
 
これはアメリカではSet boundariesと言って境界を設定するということで有害な関係を断つ時にするべき対処法として知られています。
 
『ここまでは許せるけど、これはできない』という境界を自分の中で設定します。
 
必要であればそれを相手に伝え『私はこれを受け入れない』と言うことで自分の身を守ることができます。
 
境界を設定することで自分自身が奪われていたパワーを取り戻すことが可能になるんですね。
 
自分が立ち上がることで相手のためにもなるし、これは有害な人から自分のメンタルを守る方法として役立ちます。
 

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もちろんこういった対処法は実際に行ってみると難しいんですよね。
 
簡単なことではないですが境界線を引くというのは毎日の積み重ねです。
 
境界っていうのは作り上げていくものなんですね。
 
境界線を作ったことでナルシストは自己愛憤怒(ナルシスティックレイジ)を向け始める可能性も十分にあります。
 
でも、関わると有害な人を対処するには逃げることが何よりなので、まず離れて自分のメンタルケアをするのが大切なんですね。
 
ナルシストにどんなに自尊心を傷つけられても忘れてはいけないのはみなさんには価値があるということです。
 
私はエンパスは周りの人に気が遣えて頑張り屋さんで、誰よりも思いやりのある素敵な性格だと思います。
 
疲れたら休むのと一緒で、人間関係も休憩は必要やと思います。
 
自分に集中してあげて新しい出会いや、自分の時間をもっと増やして今よりも充実した毎日を過ごせるといいなと思います。
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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