中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【当てはまったら注意】ナルシストに狙われやすい人の特徴 TOP10|自己愛性パーソナリティ障害

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今日は「ナルシストに狙われやすい人の特徴 TOP10」をご紹介したいと思います。ナルシストの罠に引っかからないように、ターゲットにされてしまう前に知っておきたいですよね。

 
「どうしていつも自分は自己愛の強い人を引き寄せてしまうんだ」と悩んでいるあなたに是非観てほしい内容をお送りしますが、結論からお伝えします。ナルシストがターゲットに求めるものは、「自己陶酔的な供給」です。
 
自己陶酔が手に入らない状況は、彼らにとって辛いものであります。ナルシシズムが強い人たちは、自意識過剰なので、自分が凄い人物だということを周囲に示して、賞賛される必要性を感じます。
 
よって、自分が欲しいものを手に入れるために、自分にとって都合のいい人を選ぶのです。ナルシストは非常に計算高く、巧みに他人をコントロールする人たちです。
 
では、具体的に彼らはどういったタイプの人を好むのか、ナルシストの被害者になりやすい人の特徴をお伝えしますので、ナルシストの性格特性について、深く探って対策を強化していきましょう。今から挙げていく10個の特徴が、自分にいくつ当てはまるかチェックしてみてくださいね。

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ナルシストに狙われやすい人の特徴 TOP10

⑩断るのが苦手な人
 
自分の欲求や要求が叶えられるかどうかを最優先に考えるナルシストは、相手の気持ちや立場を無視することが多いですよね。ですので、相手に断られることを嫌いますし、断ったら理不尽な言動で、ターゲットを攻撃するのがナルシストです。
 
自分が優位な立場に立っていると感じられる相手をターゲットにする必要があります。彼らにとって都合の悪い存在であれば、無視し、態度を変えるかもしれません。
 
ですが、自分に好都合な人物を見つけると、最初は謙虚に頼んでお願いしますが、段々と本性を表し、その要求も少しずつ大きなものになっていきます。断るのが下手な人や、断ることに罪悪感を感じてしまう人は、ナルシストのターゲットにかなり相応しいということになります。
 
例えば、自分の気持ちを尊重するため、もしくは都合が悪いという理由でナルシストの要求を断ったとしても、彼らは自分勝手やわがままのようにとらえて、自分を大事にすることすらできないんですよね。

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⑨人を助けようとする人
 
人を助けようとする人は、責任感が強い傾向があります。他人優先で、困っている人を見ると放っておけないと感じ、衝動的に助けてあげようとするんですね。
 
困っている人を助けることや、尽くすことは、素晴らしいと思います。私も、ナルシストに狙われていたときは、何か頼まれたら「嫌だな…」と感じていたとしても、多少無理をしてでも手助けするタイプでした。ですが、人を助けようとするタイプは、ナルシストが好むパーソナリティを持っているのです。
 
理由は、巧妙な嘘で人を操ったり、私利私欲に執着するナルシストにとって、人を助けようとする人は絶好のパートナーとなります。相手に対し、「自分のために動いてくれて当然」だという思考を持つナルシストは、自分の意に沿うような言動をさせ、自分の利益につなげようとするからなんです。
 
あるいは、人にいいことをしたり尽くすことで、自分の自尊心を満たしてしまうことが原因のケースもあります。これは、他人に認めてもらいたいという気持ちから、心の中の足りない部分を補う目的で、相手のために動こうという気持ちもあります。
 
自信がない人は特にです。他人に評価されることに努力することは、決して悪いことではありません。ですが、あなたは誰がどんな評価をあなたに下したとしても、あなたはあなたです。
⑧すぐに許してしまう人
 
何でもすぐに許してしまう人は、ナルシストにターゲットにされやすいです。相手を許すことが駄目という意味ではなく、相手をすぐに許してしまう人は、自分のためではなく、誰かのために生きていることがあります。
 
あなたを傷つけている人を、許す必要はありません。私も、自分を追い詰めたナルシストを許すことはできません。
 
謝罪されては何度も許した結果が、私自身を傷つける結果になりました。自分だけではありません。
 
周りにいる人たちも傷つけることになりました。喧嘩していつも折れる、モラハラしてくる人の攻撃を耐えている、相手に振り回されている、利用されている。ナルシストの攻撃も、色んな形の被害があるかと思いますが、すぐに許す行為はナルシストに「こいつは何をしても許してくれる」という考えを与えることになるため、境界線をしっかり引いて、「これをされたら絶対に許せない」という意思表示をすることは重要です。
 
あなたは自分に対して、思いやりが持てていますか?自己犠牲しても構わないという人は、自分を犠牲にしていることすら気づいていない人も多いのです。
⑦ポジティブな人
 
ナルシストは、自己肯定感の低い人を狙うと思いがちですが、実は、彼らはネガティブな人よりもポジティブな人を好むことが多いです。理由は、たった一つ。ポジティブな人から得る自己陶酔は格別なのを、ナルシストは理解しているからです。
 
病的なナルシシズムを持つ人は、ターゲットの悲しみや怒りなどの、ネガティブな感情を欲しがります。要するに、いつも笑顔で前向きな人が泣いているところ、困っているところ、落ち込んでいる姿、こうした普段見ないネガティブな一面を見ることは、ナルシストにとっては喜びと快感なのです。
 
これは、ナルシストの支配欲から来ています。ポジティブな人にモラハラをし、そこから得られる自己陶酔は質がいいのです。
 
これは、アンチの心理と同じです。相手を叩いて、相手が落ち込むところを見て喜ぶ。自分に自信がないが故に、自信のある人に対して嫉妬し、標的にすることから、彼らはポジティブな人を狙うことがあります。
⑥優しくて思いやりのある人
 
優しくて思いやりのある人は、他者の感情や気持ちを大切にするため、ナルシストに狙われやすい傾向があります。ナルシストは自分自身を優位に位置づけ、他者を自分の欲求の供給源として利用する傾向があるため、自分のニーズや欲求を満たすために、他者に接近するわけです。
 
そのため、優しくて思いやりのある人は、ナルシストにとって都合の良い存在であると見なされることがあります。彼らは、自分の欲求を満たすために、相手を操り、自己陶酔的な供給を得ます。
 
がしかし、あなたが優しくて思いやりがあって、ナルシストに狙われやすいからといって、あなたが弱いというわけではありません。むしろ、あなたは自分自身や周りにいる人たちを大切にし、他者を思いやることができる素晴らしい人です。
⑤人を喜ばすのが好きな人
 
アメリカの心理学では、人を喜ばすことが好きな人をピーポープリーザー(People pleaser)といいます。この概念は、私がアメリカの心理セラピストさんに教わったもので、過去の動画で解説しておりますので、自分が当てはまるかもという方は、是非チャックしてくださいね。
 
ピーポープリーザーと呼ばれる人たちは、自分の幸せよりも相手の幸せを優先しがちです。あなたはどうですか?
 
例えば、ダメ男にハマってしまう女性の心理に例えてみましょう。「私しか彼を理解できないし、彼には私しかいない。私が支えてあげなきゃ」と責任感を感じて、自分が苦しい思いをしてでも、相手を助けたいという強い思いから、自己犠牲の行動を取るわけです。
 
女性は結婚すると育児や家事に携わる時間も長いですので、科学的に見て女性の方が世話役に回ることが多いと思いますが、ピーポープリーザーは自分のことを後回しにするので、ナルシストに振り回されやすいです。
 
相手の欲求を最優先するので、相手のニーズを満たせた後、やっと自分のことに集中でき、精神的にも体力的にも消耗しやすい場合があります。
④誠実な人
 
誠実な人は、ナルシストに狙われやすい傾向にあります。どうしてかというと、ナルシストは自分自身を優位に立たせることに執着し、そのためには嘘をついたり、他人を欺いたりすることを苦にしません。
 
忠誠心がある人は、信頼を大切にし、自分自身と他者に対して正直であり、高潔な行動をするんですね。反対に、ナルシストは自分の欲求を満たすことを最優先に考え、自分の利益のために他者を利用することもあります。
 
そのため、誠実な人はナルシストにとって都合の良い相手として見られることがあり、狙われやすい傾向があります。
③ナルシストに育てられた人
 
ナルシストに育てられた人は、大人になってからも、ナルシストに狙われやすいと言われています。理由は、先ほどお伝えしたように、自分自身を犠牲にしてでも他人を喜ばせようとするからです。
 
これは、ナルシストの親からの承認を得るために、自己犠牲的な行動をとってきたためと考えられます。また、ナルシストに育てられた人は、自分が虐待を受けた経験から、自分自身を守るためにスケープゴートになることがあります。
 
また、虐待は連鎖することがあります。場合によっては、幼少期に親からモラハラや虐待を受けていた被害者が、家庭を持ってモラハラの加害者、職場でパワハラの加害者になるケースが多いというデータも出ています。
 
ナルシストによるスケープゴート化は、その人の自己陶酔的な欲求のために行われます。ナルシストは、自分たちの失敗や問題を他人のせいにすることで自己防衛を図り、自分自身を完璧な存在として見せようとするのです。
 
スケープゴートは、ナルシストにとって都合の良い被害者なんですね。つまり、彼らは、スケープゴートを利用して自分自身を正当化し、自己防衛のための攻撃対象を見つけることができます。
 
スケープゴートはナルシストにとって、彼ら自身の問題や欠点を隠すための都合の良い存在となります。スケープゴートは、ナルシストとの関係において様々な形をとります。
 
例えば、ナルシストの問題に対して批判的な意見を述べた人、ナルシストの欲求に従わなかった人、またはナルシストに対して適切な応答を示さなかった人などが挙げられます。機能不全家族 で育つと、満たされなかった心を埋めるために、他者に依存してしまうことがあります。

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②平和主義
 
ナルシストは、人と衝突を避ける傾向がある人を狙います。彼らは自己中心的な人格傾向を持ち、自分の欲求や感情を誰よりも優先します。
 
そのことから、他人の感情や意見を尊重することができません。そのため、自分と異なる意見を持つ人とは衝突することが多く、自分にとって都合の悪い人を排除しようとするんですね。
 
一方、ナルシストに狙われやすい人は、そのような衝突を避けようとするために、ナルシストに対して妥協しやすい傾向があるのです。このようにナルシストとの衝突を避けようとすることで、自分自身の意見や感情を押し殺してしまい、自己表現や自己主張ができなくなることがあります。
①共感力が高い人
 
ナルシストに狙われやすい人の特徴、圧倒的第一位は「共感力が高い人」です。「やっぱりな」と思われた方も多いと思います。皆さんは共感力が高い方ですか?
 
共感力が高いことは、とっても良いことです。相手が感じている感情を汲み取ることのできるエンパス体質の方は、相手の気持ちに寄り添える優しい心の持ち主です。
 
ですが、残念なことに、このエンパスと呼ばれる人たちは、ナルシストのターゲットに持ってこいのパーソナリティ特性を持っています。つまり、エンパスは、他人の感情や気持ちを感じ取りやすいわけです。
 
ナルシストが自分に向ける「魅力的な偽りの自分」に騙されやすい傾向があります。
ナルシストは自分自身を神格化します。
 
というのも、彼らは自分は非常に優れていると信じているので、自己愛的な欲求を満たすために他人を利用するんですね。自分が周囲から注目を浴びるために、エンパスの協力を得て、自己陶酔を無限に与えてくれる相応しいターゲットを狙います。
 
その上、エンパスには、高い共感力の他にもさまざまな特徴があります。それは、他人に合わせようとすることです。
 
ナルシストが自分に合わせるように誘導するので、エンパスは狙いやすい存在になってしまいます。彼らは、自分が自己陶酔を搾取することを気づかれないように、エンパスの感情や気持ちを利用して隠蔽しようとするんですね。
 
ナルシシズムを分析すると、巧妙な嘘や心理的操作で、支配関係を作っていくといった心理構造が見えてきます。自分を神のようにして、エンパスをフライングモンキーにさせて、心理的ニーズを満たしていくのです。
 
今日お伝えしたように、ナルシストは単に弱そうな人を狙うということではありません。彼らは、自分のエゴを養ってくれる価値のある人をターゲットにします。
 
「ナルシストは価値のある人を狙う」という事実は、私たちにとっては衝撃的なことかもしれません。ですが、私たちはそれを知ることで、自分自身がどれだけ価値のある人であるかを理解することができます。
 
でも、実際ナルシストはターゲットに、「自分には価値がないんだ」と思わせてくるような言動をし、相手を混乱させます。もしも、あなたがナルシストの被害によって、自信を失っていたら、自分を責める代わりに「自分に価値があるから、狙われたんだ」と、自分自身に言い聞かせてあげてください。
 
あなたが持つ素敵なパーソナリティを妬んだりするナルシストの否定的な気持ちから、モラハラなどの攻撃にエスカレートしていくのです。でも、それは決してあなたのせいではありません。
 
実際のところナルシストに狙われることは、誰にでも起こりうることです。私も、どうして自分が狙われてしまったのか理解できず、ずっと自分はダメな人間だと思っていました。
 
「黙って攻撃に耐えなきゃいけない存在なんだ」とも思っていました。だけど、それは間違いでした。
 
あなたは、価値のある人で、その攻撃に耐え、自分自身を犠牲にする必要はありません。あなたが誰からも支配されず、自分のために、自分の人生を生きていけますように願い、応援しております。
 
最後にメンバーシップのお知らせです。皆さん、メンバーシップにはもう参加してくださっていますか?
 
このチャンネルのメンバーシップでは、ナルシストなど心理的に攻撃してくる人から自分を守る方法を説明した解説動画を定期的に配信しています。これからの時代、こうした精神的虐待についての知識を身につけることは、とても大事になってくると思います。
 
そうした学びの場を設けることができればと、メンバーシップを開設いたしましたので、メンバー限定動画からの情報も是非学校や職場、家庭内など様々な場面で活用していただきたいと思います。
 
皆様のご参加をお待ちしております。
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法をアメリカの最新心理学から解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg