中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストはどうやってターゲットを洗脳するのか?狡猾な洗脳手口!|自己愛性パーソナリティ障害

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今回は「ナルシストはどうやってターゲットを洗脳するのか?」というお話をさせていただきます。

彼らが使う洗脳の手口について理解することは、非常に重要だと思います。
 
というのは、 私自身ナルシストに攻撃されて悩むまで、 彼らがどうして意地悪をするのか、彼らの心理や攻撃の方法など一切知りませんでした。
学校では教えてくれない、人を傷つける人たちの心の中にあるものや、心理学では「ダーク心理学」と呼ばれる人間の裏の部分などを学ぶことは大切だと思います。
 
本題に入る前に一点お知らせです!
先日、私の最新の電子書籍『心理ゲームに勝つための10の鍵 ナルシストとの付き合い方』がついに発売開始されました。
この本では、私の実体験と米国の心理学研究に基づいて、ナルシストとの関わり方や今すぐ活用できるコミュニケーション術などを幅広く解説しています。
 
ナルシストとの心理ゲームに勝つための10の鍵がこの本に載っています。
この本がたくさんの方に届くといいなと思っています。
 
それでは本題に入りたいのですが、まず初めにナルシストが一番使う洗脳の方法はガスライティングで、彼らはガスライティングのヘビーユーザーなんですね。
ガスライティングと言うのは、何なのかと言うと、 一言で言うと心理的虐待です。
 
ガスライティングによって洗脳された被害者は、 自己認識を疑い、一体自分に何が起こったのか理解しにくかったり、アイデンティティを失うようになります。
つまり、加害者がターゲットにガスライティングをするということは、彼らは相手が自我を失うのを望んでいるのです。
 
相手の思考を停止させ、自分の言うことを何でも聞いて従ってもらえるような関係を構築するために、ガスライティングという特殊な心理テクニックを使用します。
英語ではマニピュレーション(Manipulation) と言いますが、ナルシストはガスライティングを含む、心理的操作をします。
 
実際には起こっていない出来事を、あたかも実際に起こったかのように述べる行為がガスライティングです。
ナルシストやサイコパスはこうしてターゲットの認識を曇らせ、混乱させて洗脳していくわけです。
 
ガスライティングをされると、自尊心の破壊、もしくは非常に低い自尊心の低下を経験します。
彼らがガスライティングをする目的は、相手に依存させて自らが望むものを手に入れることにあるんですね。
 
日本では自己愛性パーソナリティ障害と聞くと、モラハラ加害者やモンスターペアレンツなどの情報が多いと思うんですが、アメリカでは自己愛性パーソナリティを持つナルシストにはさまざまなタイプがあり、傲慢ではなく控えめなタイプも存在します。
 
ナルシシズムを隠したカバートナルシストの場合は、モラハラをするよりも、裏と表の顔を使い分けて相手を騙したり、嘘をつくことに長けているんですね。
このタイプはガスライティングを使うことが非常に多いです。
 
ナルシストは一般的に搾取的な傾向があり、搾取できない場合は攻撃を行ったり、ターゲットを突然切り捨てることもあります。

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ナルシストの狡猾な洗脳手口

①ターゲットの感情を無視する
 
ナルシストがガスライティングを使ってターゲットを洗脳する際には、まず相手の感情を一切価値のないものとみなします。
自己愛性パーソナリティ障害について調べていると、多くの人が脱価値化という概念に出会うかもしれません。
 
これは、ナルシストがターゲットの存在を軽視し、「自分の発言や意見には価値がない」と感じさせるような戦術です。
彼らはターゲットが自分自身の意見や考えを表現すると、侮辱してくるんですね。
 
これにより、ターゲットは「自分の考えは間違ってるんやろか…」と自信を失い、ひどく落ち込むようになります。
ナルシストは自分が最も重要だと信じて、自己中心的であるため、他人の意見や考えには一切興味を持たず、自分の考えや価値観を押し通そうとします。
 
ですから、自己愛性パーソナリティ障害の症状の一つとして「批判に弱い」とあるように、相手の感情をひたすら無視して、他の意見を全く聞き入れないわけです。
彼らは自分と異なる考えを絶対に受け入れず、反対に「相手が間違っている」と確信しているんですね。
 
たとえ相手が100%正しかったとしても、自分の意見を曲げることはありません。
もしも、ターゲットを洗脳できないとなると、ナルシストは話の途中で逃げたり、粗探しをして論破しようとしたり、自分の意見を押し通すために必死になるでしょう。
 
彼らは会話のキャッチボールができず、相手の立場や要望を無視し、「私の言ってることが正しいねんから、あんたは私の言う通りに動いてな」という態度で接してきます。
彼らは相手の意見を受け入れる振りをして、実際には後から容赦無く他者を裏切ったり、上手く返り討ちにしてしまいます。

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②論点ずらし
 
ナルシストは本来の話していることとは全く違う議論に持ち込もうとします。
彼らは「結局あなたの言いたいことはこういうことでしょ?」と、勝手に結果論をまとめてくるんですよね。
 
しかし、実際こっちはそんなことを言っていないのに、彼らは自分の都合の良いように話の内容を変えて、あたかもターゲットが言ったかのような発言をします。
英語で「Don't put words in my mouth」という言い回しがあるんですね。
 
直訳すると、「勝手に言葉を私の口に入れるな!」ですが、「言ってもないことを言ったかのように言わんといてよ」という意味で使われます。
ナルシストとの会話では、このDon't put words in my mouthというフレーズを使わざるを得ない場面が非常に多いんですね。
 
このようなやってもないのにやったかのような言い方や、悪くもないのに責められる状況になると、ターゲットは自分の考えに疑いを持ち始めます。
その原因はナルシストによって話の論点がずらされ、自分の意見に確信が持てなくなるなんです。
 
彼らは相手に罪悪感を抱かせたり、嘘つき呼ばわりをするなど、巧妙なガスライティングでターゲットの心を操ります。
特にナルシストは自分以外の人を見下し、人を馬鹿にすることが得意です。
 
なのでその結果、ターゲットは自己価値を失い、「私ってほんま価値ないんや…」と思い込み、相手の言っていることが正しいと信じ込んでしまいます。
このような状況において、関係や状況がナルシストに都合よく持っていかれることもあります。
 
彼らにとって、相手が自分に依存することはとにかく都合がよく、自己満足を得ることができるから嫌がらせを継続するのです。
彼らがガスライティングを使用して相手を洗脳すると、関係内で常に自分が一番でいられ、最優先されることが保証されますよね。
 
そのため、心理的テクニックを積極的に利用します。
この点を考慮すると、暴力だけが虐待ではないと多くの方が知り、心理的虐待への知識を深めることが重要です。
 
心理的な虐待は目に見えない形で行われ、被害者が自覚しにくいことがあります。
相手があなたを馬鹿にしたり、発言を捻じ曲げたり、私がお話しする特徴にめっちゃ当てはまる場合は、その人物はかなりナルシストの可能性が高いため、警戒した方が良いと思います。
 
例えば、「それって〇〇やろ?」や「どうせ〇〇でもしたんちゃうん?」などの疑いの言葉を使われたり、自分の発言が捻じ曲げられたりする場合は、ガスライティングの可能性に気づく必要があります。

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③責任転嫁
 
洗脳を行う人たちの多くは、自らの責任を回避し、他者に責任を押し付けることに長けています。
このようにして、自分に火種が飛ばないように、無実の人たちに責任を押し付け、身代わりにするのです。
 
ナルシストは実は、攻撃力が高いだけでなく、自らを守る防衛力も高い傾向があります。
彼らは自らが損をしないように、得をするための手段をかなり巧みに探求して、物事を損得で判断します。
 
そのためには、他者を犠牲にしてでも、自己中心的に行動することも辞さないのです。
このようなナルシストの行動は、周囲の人たちを振り回し、深刻な影響を及ぼします。
 
ナルシストの洗脳によって、多くの無実の人が犠牲となり、被害者でありながらも、加害者であるように仕向けられ、本来の被害者が代償を負うこともあります。
その結果、責任を負わされるべきでない人々が、無実の罪を背負わされることとなるのです。
 
ですから、私から一つ皆さんにアドバイスとして、負わなくてもいい責任を取らなくていいんです。
なぜなら、被害を受けた人が加害者の自己愛的な振る舞いの責任を罰せられるべきではないからです。
 
自分のせいだと罪悪感に苛まれている(さいなまれている)方々にお聞きします。
本当にその責任はあなたのものですか?
 
皆さんが置かれた環境や状況は異なりますが、ナルシストとの関係においては、加害者は100%被害者のふりをしてきます。
このことを断言できます。
 
自分が被害者であり、困っている。
相手が加害者であると。
自分が正しく、相手が間違っていて、自分はまともな人間であると、周囲に信じてもらうためにガスライティングをすることも多いです。
 
ほんまに辛さを感じるのは自分で、なぜこんな目に遭わなあかへんのかと、ナルシストは涙の流れていない嘘泣きをし、同情心を煽ってきます。
こうした色んな手を使って、相手を欺こうとするナルシストに洗脳されないためには、最も重要なことは自分の直感を信じることです。
 
それが騙されないための対策です。
違和感を感じたら一歩下がって様子を見ることが重要です。
 
人を騙す人は相手が嫌がっていても、無理やり接触しようとします。
引いているのに土足でこちらの領域に入ってくる人には強いバリアを張る必要があります。
強く拒否しなければ、容易に虐待されてしまうというのは、ナルシストとの関係でよく見られます。
 
私はナルシストに関係のないことまで責められて、ほんまにえらかったです。
毎日落ち込んでいたし、立ち上がるまで相当時間がかかりました。
 
ずっと責められ続けると自信とか自分の感覚を無くすし、自らが持っているパワーを完全に失ってしまいます。
私たちが覚えておきたいのは、自己愛の強い人は決して健全な自己愛を持っていません。
 
自己愛が強いというよりも、むしろ自分を愛せないのです。
自分自身を愛せない人に他者を愛することはできませんから、愛されていない人に尽くし、犠牲になり、仕える必要はありません。
 
ナルシストの言いなりになればなるほど利用されるだけだからです。 
ナルシストに従えば従うほど、さらに要求してきます。
 
ただ皆さんに誤解してほしくないのが、騙されるから、利用されるからといって自分が弱い人間であるということではありません。
ガスライティングの被害者になりやすい人は、忠実で相手に共感できる心の優しい人が多いです。
 
実際「自分がナルシストなのかも」と考える人ほど、ガスライティングの被害を受けている可能性が高いとされ、「自分がおかしいのかも」と思い込むのはガスライティングの被害者である兆候です。
なぜならガスライティングをされると、「自分がおかしいのかも。自分に問題があるのかも」と自分の欠点を探し始めるからです。
 
一方でナルシストは「自分が間違うはずなんかあるわけないやろ」と信じており、自分は完璧であると思いたがります。
そのため、絶対に間違いを認めることができません。
 
被害者は自分の足りない部分を補うために加害者に依存してしまいがちです。
トラウマがあるとナルシストに隙を狙われ、標的にされやすいです。
 
ガスライティングをされればされるほど、自分を疑い始め、自分を疑えば疑うほどメンタルが落ちていってしまいます。
 
ナルシストは計算高く、相手の弱みに漬け込む人たちです。
相手が悩みを抱えている時に、甘い言葉や相手の聞きたい言葉を並べ、ラブボミングという心理テクニックを使い、ターゲットを洗脳していきます。
 
その後もラブボミングで信頼感を与え、ガスライティングで不安感を与え、飴と鞭を使ってターゲットが逃げられないようにマインドをコントロールしていくのです。
なので、皆さんに声を大にしてお伝えしたいのは、自分の直感、思考、価値観を信じることを忘れないでください。
 
自分自身を疑い、信念を持たないとナルシストに簡単に洗脳されてしまいます。
夫婦関係、友達関係、恋愛関係、上司と部下の関係、どんな関係においても、自分が相手に与えている量と、逆に相手が自分に与えてくれている量を天秤にかけてみてください。
 
もし、あなたがいつも他者に与えすぎて無理しているなら、それは決して良いサインとは言えません。
もし、相手に与えすぎているなら、これからはあげる分を半分に減らしたり、与える回数を少しずつ少なくしていって自分が無理のない程度に調節してみてください。
 
真面目で忠実な人ほど加害者の発言を信じやすい傾向がありますし、言われたことを何でも引き受けてしまうことがあります。
こうしてナルシストは、被害者の親切心を踏み躙る言動をし続けるわけです。
 
例えばフライングモンキー。
これは操られて従わされ、召使のように使役され、ターゲットと敵対させられることがあります。
 
ナルシストはフライングモンキーと兄弟間や職場で仲間内で信頼関係を築き、結束力を高めてターゲットにいじめや嫌がらせをします。
周りにいる取り巻きを洗脳し、固めていき、ターゲットの周りの人間関係を壊しターゲットが孤立するように持っていくのです。
 
こうした悪質ないじめと嫌がらせはどんな環境でも普通に起こっていていますし、学校や職場だけでなく家族がナルシストのケースだと家庭内でも起こるんですね。
最後に皆さんに一番お伝えしたいことは、どんなにナルシストに傷つけられても、絶対に自分の信念だけは強く持っていてください。
 
私は、これからも心理学の教科書に書かれている情報だけでなく、動画を観てくださる方々の心に届く声をお伝えし、心理的虐待が人の性格や人生に与える影響をもっとたくさん伝えていきたいです。
なぜなら、心理的虐待は人の人生の方向性を180度変えてしまうことがあります。
 
かつての自分を取り戻すと、本来の自分を再び感じることができ、その瞬間に懐かしさを感じることすらあります。
ナルシストとの関わりにおいては上がったり下がったり、振り回され、落ち込んでは、腹立たしい経験をしたり、悲しい苦しいことが降り注いだりと、今は辛いかもしれませんが、いつか笑い話になる日が必ず来るはずです。
 
そして、人は、周囲の言葉や影響によって、自らの意思決定を左右されることがほとんどかと思います。
私たちの選択や行動は、時に周囲の期待や他者からの影響によって形成されます。
 
そのため、自己の思考や判断を大切にすることが重要です。
誰かに心を支配されないためには、自分の頭を使って考えることを忘れてはなりません。
 
例えば、泥棒に入られないように戸締りするのと同じように、心を操ってくる人に対してしっかり心のドアを施錠する必要があります。
相手が拒否して嫌がっているにも関わらず、それでもしつこく自らの意見や要求を押し付けてくるナルシストの行動は、泥棒が施錠されたドアをこじ開けて侵入するようなものです。

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では、「こういう自分を攻撃してきたり、心理的に操ってコントロールしてくる人は家族や友達、仕事場にいたらどうしたらいい?」という話なんですが、もし身近にいたら必ず自分を守る必要があります。
こちらの動画では、メンバー会員の方へ「ナルシストの攻撃を弱める方法」について、解説しています。
 
参加すると、他にもナルシストへの対処法や彼らに打ち勝つノウハウなど、ナルシスト対策に必要な知識を学ぶことができます。
これらの知識があなたのナルシスト対策に役立つこと間違いなしなので、参加ご希望の方はチェックしてみてくださいね!
 
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)への理解を深めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg