中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉 TOP3|自己愛性パーソナリティ障害

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今日は「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉TOP3」をご紹介します。

なぜこのトピックについてお話ししたかったというと、皆さんご存知の通り、私自身が悪性ナルシストのターゲットにされてしまったという過去があり、当時自分が受けていたことを我慢したりして、人に相談することが難しかったんですね。
 
嫌がらせや虐待を受けることを誰かに打ち明けるということは、結構個人的なことで言いづらく、周囲に被害を理解されにくいし、経験者にしか分からない辛さがあります。
私の体験談を元に「心理的虐待を受けている被害者はこういう痛みを抱えているんだ」ということをこの動画で残しておきたいと思います。
 
もし、今身近にいじめやハラスメントをされている方がいて一緒に乗り越えようとしていらっしゃったら、優しく理解のある言葉で支え合うことが大切なので、是非参考にしてみてください。
 
今から「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉TOP3」を発表しますが、記事の最後には私が当時「コレを言われたら、心強かっただろうな」と感じる「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけるべき言葉TOP3」もお伝えします。
 
本題に入る前に、お知らせですが、YouTubeだけでなく最近電子書籍も出したので、もし今ナルシストとの関わり方に悩んでおられる方は、是非こちらの本をお読みいただけたらと思います。
 

ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉 TOP3

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③「本当にそんなことされたの?」
 
もちろん被害者側の片方だけの言い分を聞いて判断することは難しいと思います。
「こんな酷いことをされて、こんな酷い目にあっている」ということを聞いた相談された人は、「被害妄想激しいな」と感じて、被害者を指摘すること多いです。
 
ただ、精神的に落ち込んでいる人の痛みや傷は、心の中にあるので、相談者が「本当にそんなことされたの?」と言うと、「せっかく被害を打ち明けたのに…。じゃあ誰に相談したら良いの?」という風に感じます。
 
こちらの動画でも解説していますが、ナルシストはDARVOという心理戦術を使って、被害者と加害者を入れ替えて、人や状況をコントロールすることで、自分が優位に立とうとします。
 
DARVOから自分を守る!ナルシストの心理操作の解説と論破方法
 
ですから、第三者からするとナルシストの巧妙な嘘のせいで、誰が加害者で誰が被害者か分からず混乱を招くことがあります。
人間関係の悩みは非常に複雑なので、状況を知らない人が憶測だけで判断したり、「あの人がそんなことするわけない。自分にはそんなことされたことないし、あの人悪い人じゃないよ」と被害者が受けた被害を隠蔽して、覆い隠すような言動はするべきではないと思います。
 
後、代わりにどういう言葉をかけてあげるべきなのかということも踏まえてお伝えしていきますが、まずは「そんなことがあったんだね。辛かったんだね」と親身になって聞いてあげることが、家族や友達ができるサポートとして必要になってきます。
 
相談を受ける側はこうした発言に考慮して聞くことと、自分の意見を押し付けるのではなくて、とにかく今被害者が悩んでいることを聞いてあげることが大事です。

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②「あなたにも問題があるんじゃないの?」
 
心理的虐待を受けた被害者は既に精神的に弱っていたりするので、このような攻撃的な言葉は傷口に塩を塗るように、もっとダメージを与え、被害者を傷つけます。
「あなたにも問題がある」という言葉をかけてはいけない具体的な理由は4つあります。
 
①責任転嫁
「あなたにも問題がある」という言葉は相手に問題があるという責任を転嫁する意図が含まれています。
被害者に問題があるかどうかは関係なく、ナルシストや彼らの取り巻きであるフライングモンキーが自分の行動や言動を正当化し、自分が正しいと主張する手段として使われます。
 
②誤った指摘
責任転嫁する人は相手に対して問題を見つけようとし、自分が正しいという自己正当化をするために、誤った指摘を行います。
たとえ被害者に問題がなくても、意図的に誤解を招くような言葉を使ったりするんですね。
 
③自尊心への攻撃
この言葉は相手の自尊心を傷つける可能性があります。
被害者はすでにナルシストからの心理的虐待によって、精神的に追い詰められているにもかかわらず、この言葉をかけられるとさらに攻撃を受けることとなります。
 
④相手を傷つける意図
この言葉を被害者に投げかける人は、相手を傷つけることを目的としている場合があります。
被害者に何の問題もないのに、問題や責任をなすりつける発言は相手の感情や自尊心を傷つけ、コントロールしようとする意図があると考えられます。
 
ナルシストの自己愛性虐待(ナルシスティック・アビュース)が起きるのは、ナルシストの自己愛的行動によるものです。
被害者はその責任を負う必要はなく、周りの人たちは被害者に対して、「あなたが間違っている」ということは決して言わないようにしてください。
①「他のみんなも大変な思いしているよ」
 
人が抱える問題は人それぞれです。
「そんなの大したことないよ。私が若い頃は〇〇だったんだから」とか「みんな我慢しているんだから」という発言は、精神的に追い詰められている被害者をもっと傷つける発言です。
 
「他のみんなも大変なんだから、我慢した方がいい」と言われると、今までずっと苦しみを耐えて、我慢してきた被害者は「これ以上どう我慢すればいいの?」と感じます。
なので相談を受ける側は、他者の苦しみと被害を受けた当事者の苦しみは全く別のものだと考えて、他の人と被害者を比較しないように接してあげてくださいね。
 
例えば、「他のみんなも大変なんだ」と言われても、自分が精神的に落ち込んでいる時は他の人のことなんか考えられないからです。
この言葉は被害者の苦しみや問題を軽視し、他の人たちと被害者を比較することで、被害者が大げさに感じていると責任を転嫁する意図が含まれているわけです。
 
また、被害者の感情を理解しようとせず、自分やナルシストの責任を逃れようとする行為として取られる場合があります。
そして、「他のみんなも大変なんだ」という言葉は被害者の感情を無効化します。
 
被害者が辛い思いをしているときに「他の人も同じような状況だから」と言われると、自分の感情や苦しみが無効化されてしまうように感じるんですね。
自分の感情を表現し、受け入れてもらうことが重要なのに、それができない状況に陥ります。
 
その上、「他のみんなも大変な思いしているよ」という言葉は、被害者に対して共感を示さないことを意味します。
被害者は自分の感情や状況を理解してほしいと願っていて、共感を示すことが心の回復につながるのに、共感してもらえないのは心理的虐待で傷ついた心をえぐられるように感じてしまうのです。

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ナルシストの心理的虐待の被害者にかけるべき言葉 TOP3

では、ナルシストの被害によって精神的に落ち込んでいる被害者にどのような言葉をかえてあげるのがベストなのか、今から「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけるべき言葉 TOP3」をご紹介します。
③「自分を大切にしてね」
 
「無理をしないで、自分を大切にしてね」という温かいメッセージは、ナルシストの心理的虐待によって被害を受けた人に対して、自己肯定感の向上やセルフケアの重要性を促し、前向きなサポートを示すのに効果的です。
 
この言葉は、一方的にこちらの意見を押し付けることなく、被害者の心を癒して、自己責任を強調することなく、優しく自分自身を大切にすることをアドバイスできるわけです。
 
被害者がナルシストの攻撃から回復する際に、心の支えとなる重要な言葉となるでしょう。
また私もそうでしたが、ナルシストに狙われやすい人は、頼まれたら断ることができません。
 
むしろ、断り方すら知りません。
 
なので、周りにいる人たちが被害者に対して、「自分を犠牲にしなくていいんだよ。嫌だったらNOと言って良いんだよ」と言ってあげることも大切です。
②「もっと自信を持っていいんだよ」
 
「もっと自信を持っていいんだよ」と言ってあげるメリットは、相手の自己肯定感や前向きな気持ちを向上させることが挙げられます。
この言葉は相手に前向きな励ましと行動への促進を与えて、自己表現やコミュニケーションの強化にも寄与します。
 
さらに、相手の心の安定にも繋がり、ポジティブな変化を促す効果があります。
というのも、被害者は長期間ナルシストにガスライティングをされ続けたことで、自己価値に問題を抱えてしまいます。
 
ですので、「あなたはこんなこともできるし、これもできるんだよ」と自信をつけてあげて、可能性を広げてあげることが周囲ができるサポートの一つです。
①「あなたのせいじゃない」
 
被害者に「あなたのせいじゃない」と言ってあげる方がいい理由は、彼らがナルシストの心理的虐待によって「あの時自分がこうしておけば良かったんだ」と、自己責任感や罪悪感を感じてしまうことが非常に多いからです。
 
ナルシストは自己正当化や他者への責任転嫁を行う傾向があり、被害者に対しても自分の行動を正当化し、責任を押し付けるんですよね。
 
このような状況では、被害者は自分に問題があると感じて、自己否定や心の負担を抱えます。
「あなたのせいじゃない」という言葉は、被害者に対して彼らが無罪であることを示すことで、彼らの心の負担を軽減して、自己肯定感を回復させることができます。
 
それに加えて、ナルシストの心理的虐待によって自信を失ってしまった被害者に対して、再び自分を大切に思えるような支援をすることができます。
 
今日は「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉と、かけるべき言葉」をそれぞれ3つずつご紹介しましたので、今家族や職場の人、友達で困っている人がいたら彼らの心が回復できるように、ぜひ優しく理解して支えてあげてくださいね。
 
そして、何より被害を受けて辛い思いをされた方へ、最後になりますが、過去に被害を受けたとしても、こうした被害をこれ以上増やさないように、多くの方に心理的虐待が認知されるように、私たちが声を上げて言及していく必要があると思います。
 
私は、これからの時代目に見えない精神的な虐待が世の中に理解されることが重要になってくると思いますし、「臭いものには蓋をする」ではなくて、こうしたパーソナリティ特性を持つ人が他者を攻撃し傷つけたり、こんな種類の虐待のがあるんだということをもっと言葉で明確化して、広めていくことが大切です。
 
今回のトピックとして「ナルシストの心理的虐待の被害者にかけてはいけない言葉 TOP3」を紹介していますが、これは私が自身の経験から得た知識を元に、心理学の研究を参考にまとめたものです。
 
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特に、『ナルシストにやってはいけないこと』については、この動画で詳しく説明しているので、ぜひ見ていただきたいと思います。
参加して、自分自身を強くし、自信を持って前を向く力を身につけてくださいね。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、現地で自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、ガスライティングや有毒な人(トキシック・パーソン)に関する専門知識を学ぶ。2021年よりYouTubeで情報発信を開始し、ナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度と理解向上を日本で推進するため、「ナルシスト対策解説者/自己愛性虐待リカバリーコンサルタント」として活動中。

アメリカの最先端のナルシストの情報を取り入れながら、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」に対処する方法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復と、本来備えている内在的な力を再び取り戻すためのエンパワーメントを支援することを目指す。この重要なテーマに対して情報提供と、社会全体への意識醸成に貢献することを使命とする。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg