中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【イネーブラーから脱出】ナルシストとの共依存から抜け出す方法|モラハラ、毒親問題|支配しようとする人への対処法|メンタルケア

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共依存とは

 

ナルシストと言ったら共依存だと言ってもいいくらい共依存というものはナルシストに深く関連しています。

共依存の関係に陥ると、相手に振り回されたり都合のいいように利用されたりするのでこの共依存の関係はジェットコースターに乗っているように感じると言われています。
 
この関係性になってしまうと『自己価値を見出せない』『自分自身を失う』また最終的に『どんなにひどいことをされても依存している相手を優先したり、相手に振り回されて傷つけられる』というようなことが起きるんですね。
 

はじめに

 
まず始めにこの動画は共依存で悩んでいる方を非難するためではなく、共依存の関係にいると気づくきっかけのためや、精神的虐待を受けたり共依存の関係にいて困っている方に役立つためなど、情報提供を目的として発信しているものだということをご理解いただきますようお願いします🙏
 

『共依存』について

共依存の定義

 
早速、共依存とは一体何なのかお話ししていきます。
 
共依存というのは『他人に依存し自分自身を見失っている状態』のことを言い、英語ではCodependencyといいます。
 
共依存は病気や障害とかではなくその人との関係とかその関係のあり方や形なんですね。
 
共依存は『自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖行動(しへき)、またはアディクション』のことを指します。
 
アディクション(Addiction)というのは英語で依存や中毒という意味があって、この共依存の関係はカップル、夫婦や親子などでよく起きやすいんですね。
 
被害者も加害者に対し依存してしまったり加害者も被害者に対して支配的になって、加害者は被害者との境界を尊重できなくなるので、良好な人間関係を築くことが難しくなります。
 
特にナルシストは口がうまくて操作的なので、ターゲットにされると騙されることも多いんですよね。
 
彼らは嘘をついたり、守らない約束をしてターゲットを心理的に操ろうとするので、ナルシストとは共依存の関係に陥りやすいです。 

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『共依存』という言葉の由来

 
共依存という言葉は、もともとはアルコール依存症の夫と妻の関係からきています。
 
依存症の旦那さんが、お酒で周りの人に迷惑をかけるんですが、妻がやめさそうとしたり旦那さんの問題行動を解決しようとせずに、逆に彼をサポートしてしまうんですね。
 
以前にお話ししたイネーブラーがこの共依存の関係に陥りやすいと言われています。
 
【イネーブラー】自分を犠牲にしてまで、相手の問題行動をサポートする人

 

イネーブラーになってしまうとダメと分かっていても、ナルシストの抱えた問題を軽視したり無視をしたり問題を解決しようとしないので彼らの問題はもっと悪化してしまうんですね。
 
ちなみにアルコールだけじゃなくギャンブルや暴力においても共依存は起きるし、相手がナルシストでなくても共依存の関係に陥ることがあります。

共依存の3つの例

 

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ここで共依存の例をいくつか挙げたいと思います。
共依存例①

 

例えばカップルや夫婦の場合、先ほどお話ししたようにアルコール依存症の夫や奥さんをダメだとわかっていてもその問題を軽く見て放置したりすることが多いと言われています。

 

他にも夫婦だけではなく親子や職場、友人関係の間でも共依存は起きます。
共依存例②
 
例えばいけないことだとわかっていてもギャンブルのためにお金を渡したり、暴言や暴力を振われていてもその状況からなかなか抜け出せなかったり‥

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共依存例③
 
たまに親と子供が反対になっているケースもありますよね。
 
どういうことかというと感情的に未熟でメンタルが不安定な親が子供にエゴを養ってもらったり、子供がメンタルを支えたりという親が子供に依存するなどこういった関係もよくあるケースだと思います。
 
こういうタイプは最近は一般的に毒親と呼ばれている部類だと思いますが、例えば『〇〇ちゃんと遊んじゃだめ』とか親が子供を支配しようと考え方や行動、人間関係をコントロールしようとしたり、親が何もかも世話をしたりするんですね。
 
誰かに依存すること自体は決して悪いことではないですが、親の過干渉や過保護など誰かに依存しすぎるというのはよくないんですよね。
 
なんでかというと『その人のためにならないから』なんですね。
 
例えば子供の成長の妨げになったりパートナーや友達、上司、同僚、部下などその人が元々持っている権利や自由を奪ってしまうんですよね。

『共依存チェック』で自分と身近な人との関係を客観的に確認してみましょう。

 

気づかないうちに誰かのために自分を犠牲にしていませんか?

今から恋愛関係、夫婦関係、親子関係、友達関係の4つに分けて、共依存の傾向があるのか確認できる項目をチェックリストにしてまとめたので、身近にいる誰かとの関係性に気づくためにぜひ参考にしてみてください。
 
恋愛関係と夫婦関係はかなり似ているので合わせてみてもいいと思います。
 
これらの項目がたくさん当てはまると共依存の傾向があるかもしれません。

恋愛関係

☑︎パートナーに束縛される/束縛する
☑︎パートナーに認められることを生きがいと感じる
☑︎尽くすことで『自分は必要とされている』と感じる
☑︎パートナーを支えるのは自分しかいないと思っている
☑︎尽くしていないと不安になる
☑︎パートナーからいつも助けを求められる
☑︎自分を犠牲にしてでもその関係を続けたい
☑︎パートナーに本音を言えない/自分の要求を伝えられない
☑︎頼られていないと自分の存在価値を感じられない
☑︎悩み事やお願い、誘いを断れない
☑︎パートナーの問題は自分の問題だと考える
☑︎いつもパートナーの機嫌を伺い、自分の意見を言えない時が多い
☑︎自分の愚痴を吐き出せず、ストレスを溜め込んでいる
☑︎パートナーの思い通りにできない時、申し訳なく感じる

夫婦関係

☑︎夫婦の問題が時々仕事、家事や育児に影響する時がある
☑︎パートナーの考え方、行動や人間関係をコントロールしたい
☑︎パートナーの全てを把握したい
☑︎パートナーの要求に全て答えないといけないように感じる
☑︎自分を犠牲にしてでもパートナーに尽くしてしまう
☑︎パートナーに束縛される/パートナーを束縛する
☑︎パートナーに干渉しすぎる
☑︎『自分が支えてあげないとパートナーは生きていけない』と感じる
☑︎暴言を吐かれても、暴力を振られても『優しい所もあるから』と言い訳を探してしまう
☑︎喧嘩した時『自分にも問題がある』『自分も悪い』と自分を責める
☑︎夫婦の間にパワーバランスがある

親子関係

☑︎必要以上に相手の世話をしている
☑︎よく相手の責任を肩代わりしたり、相手の問題を解決している
☑︎その関係に境界線がない
☑︎自分を犠牲にしてでも相手のために優先する
☑︎1人になることを想像すると不安になる
☑︎相手の考え方、行動や人間関係をコントロールしたい
☑︎相手に干渉しすぎる
☑︎いつも相手にどう思われるか気にする
☑︎何か決断する時、許可が必要だと感じる
☑︎相手の問題を自分のことのように感じる
☑︎自分に自信がなく劣等感を感じたり、相手に依存してしまう
☑︎物事に対する視野が狭い
☑︎被害者意識が強い
☑︎相手との距離感がわからない

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友達関係

☑︎本音を言えない☑︎自分のことを後回しにしてでも友達を助けてしまう
☑︎友達の反応が気になる
☑︎よく揉め事や問題に巻き込まれたり、間に挟まれる
☑︎他の友達と仲良くしていることに嫉妬される/嫉妬する
☑︎相手との距離感がわからない
☑︎相手の問題を自分のことのように感じる
☑︎友達がかまってくれないと不安になる
☑︎行動や人間関係をコントロールされる/コントロールしてしまう
☑︎相手に干渉しすぎる
☑︎一緒にいないと不安になったり、友達が離れることを想像すると不安や孤独に襲われる
☑︎相手のことは自分が一番理解していると思う

中々抜け出せない共依存の実態

 
共依存はまさに負の連鎖だと言われていて、経験のある方は共感していただけると思うんですが、共依存の関係に陥ってしまうとほんまに抜け出しにくいと思います。
 
共依存は恋愛や夫婦関係、親子関係においての良好な関係とはまた違って、一緒にいて傷つけあったり、問題行動を無視してしまうなどの傾向があるんですね。
 
例えば先ほどのチェックリストでも出てきたように嫉妬や束縛などネガティブな感情が生まれたり、劣等感や自信のなさから支配的になっていたり、共依存の関係は不健康で有害なケースがほとんどです。
 
これはお互い信頼しあって寄り添ったり、助け合ったりといった健康的な関係とはまた違うんですよね。
 
でも共依存の関係を知らない方はよく
 
『そこまでされてんねやったら、逃げたらええのに』『別れたら済む話やないの?』『家出たら解決すると思うねんけど』
 
と言う方もものすごく多いんですね。
 

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でも実際共依存から抜け出すことは簡単なことではないと思います。
 
例えば夫婦だったら経済的な面や子供がいたり、親子だったら何年もその関係が続いていたり、友達だったら共通の友達(第三者)がいてなかなか関係が切れないなどの理由も多いので、共依存を克服したりその関係から脱出することは困難なことも多いんですよね。
 
特に支配的なパートナーや親やと離れることは彼らにとってものすごくマイナスのイメージしかないんですね。
 
『裏切られた』『見捨てられた』『他に自分よりも大切なもの/人のところへ行った』『あんなによくしてあげたのに恩を仇で返された』
 
このように感じ、その関係を切ることは彼らの反感を買うことになってしまいます。
 
誰かに依存してしまうということは境界線がないので、何が正しいのか何が間違っているのかと判断ができないんですね。
 
例えば相手を支えること、もしくは支配することで『自分には価値があるんだ』と自分の存在価値を感じることができるので相手に依存してしまうんですが、それは低い自己評価が原因だと言われています。
 
人を助けたり支えることは素晴らしいことだと思うんですが、自分が苦労して自分を犠牲にしてまで助けようとしたり、必要以上に世話を焼くことはその人のためにならなかったり自分だけが我慢をして自己犠牲をしていることになります。
 
例えばイネーブラーはナルシストを手助けすることを悪いという自覚はないんですね。
 
『嫌われたくない』『失いたくない』『手放したくない』『他に代わりはいない』『1人になりたくない』
 
など必ず理由があるはずなんですが、イネーブリングという
 
『相手を必要以上にサポートしたり、サポートすることで問題行動を悪化させていること』
 
それ自体が問題だということは基本的にイネーブラーは理解していないんですね。
 
この共依存で起こるイネーブリングという行為はナルシストやその人の態度や振る舞いを余計に悪化させることに繋がります。
 
イネーブラーが相手のためを思ったり、心配したりして手助けする気持ちはわかりますが、自分を犠牲にしているならまず自分とその人との関係性を客観的に見て自分の行動や自分の気持ちを振り返ってみるということが重要だと思います。

もし自分が誰かと共依存の関係にいたら?共依存から抜け出す対処法

 
では最後に共依存の関係にいるけどどうしたらいいんだろう』と悩んでいる方に向けて解決策をいくつかご紹介したいと思います。
 

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まず始めに『その人が支配的、依存的である』ということに気づくことが何よりも大切です。
 
『あなたのためを思って言っているんだよ』という人は、相手を操るためにこういったことを言ってコントロールしたり自分の言動を正当化するんですね。
 
相手に罪悪感を植え付けてコントロールしようとするので、こういったタイプには要注意だと思います。
 
まずは『自分はコントロールされている』ということに気づくことが必要です。
 
そして次に自分を大切にすることです。
 
『もし自分が嫌だと感じたら、断る権利がある』ということを忘れないことと自分が我慢して自分を犠牲にしてまで、その人といる価値があるのか、その人から何を得られるのかということをじっくり考えてみることです。
 
共依存の関係にいて、相手に与えすぎてて少し『しんどいな』と感じる方はその関係から少し休憩するサインだと思います。
 
少し距離を置くことでその関係を客観的に感じ取ることができるので、友達や第三者に相談したり誰かに意見をもらうことで視野や選択肢が広がります。
 
離れている時は依存している相手ではなく自分に集中します。
 
物理的だけではなく感情的にも自分と相手を切り離して、一定の距離を保つことが重要です。
 
その人は家族であったり友達であったり、近い存在かもしれないけど『自分ではない1人の人間で、違う心を持っている』ということを理解することが大事だと思うんですね。
 
距離を置いても必要以上に干渉してきたり、必要であれば勇気を出して完全に離れて関係を切ることを忘れないことです。
 
支配的で有害な人は人との境界を無視するので相手を尊重することはできないんですね。
 
隙を与えたら簡単に侵入してきますし、与えてもらうためには言葉巧みに騙そうとしてくるので、関わるとメンタルが病んでしまうことが多いです。
 
また完全に関係を切れない状況でも少し距離を置くことで、相手が『自分との関係はよくなかったんだ』と理解してくれて、実際に態度を改めてくれることも十分にあります。
 
他人をコントロールする人は感情的に幼稚、またはメンタルが不安定なので『この人はこれをすると嫌がるんだ』ということを相手が離れてやっと気づくんですね。
 

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むしろ無意識にコントロールしているので気づけない人の方が多いです。
 
最初に相手の気持ちを考えて行動したり発言しないので、その場その場で生きていてものすごく自己中心的です。
 
自分勝手なのでターゲットにされた方は、ほんまに振り回されているように感じると思います。
 
そうならないように早い段階で『この人はものすごく支配的で利己的で自己中心的で操作的ですぐに自分から摂取しようとしてくる』ということに気づいて、自分を守るために十分な距離を取ることを心がけます。
 
共依存の関係を断ち切るためにはしっかり決意することが大切なので、『そこまで精神的に攻撃されても一緒にいるメリットがあるのか』ということを考えて、その関係から抜け出すためにはどうしたらいいのか、周りの信頼できる人に相談しながら、家族や友達を頼ることも忘れてはいけないと思います。
 
一番に自分の心はどう感じているのか、自分の気持ちを大切にすること、そして1人で抱え込まないことと『自分は幸せになる権利があるんだ』ということを忘れないことが大事です。
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
 
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