中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【ナルシストの嫌がらせに加担する第三者】フライングモンキーがよく使う言葉

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フライングモンキーがよく使う言葉

 
ナルシストから被害に受けている時高い確率で相手にしないといけないのがフライングモンキーという存在です。
 
彼らはナルシストの問題行動を手助けしたり、ナルシストの代理人になって周囲に毒を吐きます。
 
彼らはナルシストの嫌がらせに加担したり、ナルシストとの問題をより複雑にし、扱うのが厄介で深く関わってしまうと状況が悪化してしまうことが多いです。
 
今日は『フライングモンキーがよく使う言葉』についてお話します。
 
今からご紹介するフレーズや彼らの振る舞いに少し注意することで彼らの正体を見抜くことがもっと簡単になります。

 

フライングモンキーとは?

 

フライングモンキーとはナルシストのイネーブラーのことを指し、イネーブラーはナルシストの問題行動をサポートする人のことを言います。
 
操作的で支配的で破壊的なナルシストは周りの人や人間関係を操るためにこのイネーブラーという第三者を利用します。
 
彼らはナルシストの失敗の尻拭いをしたり、必要以上にナルシストの世話をしてナルシストと依存的な関係を持ちます。
 
このフライングモンキーという人たちはナルシストの代理人で、もっと状態がひどくなるとナルシストが行う精神的虐待を軽視したり、無視したり、ナルシストと一緒になってターゲットを非難したり追い詰める行動を取ります。
 
結論から言うと、ナルシストを手助けするイネーブラーが減ればナルシストも減ります。
 
彼らはイネーブラーなしでは自分の思い通りに何もかも支配することができないからなんですね。
 
私たちは直接ナルシストから攻撃されていなかったとしても、このフライングモンキーという存在には気をつける必要があります。

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フライングモンキーが使う8つのフレーズ

 
今から彼らがよく使う言葉についてお話しするので、もし周りの人がフライングモンキーになってしまっていたり、もしくは自分がナルシストにイネーブリングを行っていたり、それに気づくことができその関係性がより深く理解できると思います。
 
またフライングモンキーが身近にいるという方達は思い当たることが多いかもしれません。
①ナルシストのことについて『〇〇も辛い思いしてきたんだから。わかってあげてよ』みたいなことを言って彼らの肩を持つ
 
基本的に私たちがいくらナルシストを避けようとしても、フライングモンキーがくっつけようとしてくることがあります。
 
『〇〇(ナルシスト)は変わったよ。反省してるよ』『〇〇(ナルシスト)の体調がよくないんだ』
 
と何かと言い訳を作ります。
 
またフライングモンキーはそれはナルシスト本人の問題なのに周りや環境のせいにします。
 
もちろん周りや環境のせいで実際に苦労している人もいると思います。
 
例えばナルシストのターゲットになった人がそうですよね。
 
ターゲットになって苦労てしまうことはターゲットのせいではなく、周囲や環境のせいだと思います。
 
それとはまた違ってフライングモンキーは彼らの振る舞いを正当化して彼らをかばいます。
 
彼らはナルシストを必要以上に甘やかします。
 
研究では過度な甘やかしや過干渉がナルシシズムの性格を作る原因だと言われています。
 
もちろんネグレクトとか虐待が原因のケースもあります。
 

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実際にナルシストは自己陶酔が得られないと落ち込んだり鬱っぽくなるので、彼らの体調にも影響することも十分にあり得ます。
 
要するにフライングモンキーはフーバリングのお手伝いをするんですね。
 
例えば家族とかだったら行事に誘ったりしてターゲットをナルシストの元に引き戻します。
 
でもナルシストは人と揉めるのが大好きなんですね。
 
最初からターゲットと『仲良くしよう』という気がないこともあります。
 
どうしてかというとターゲットを再び自分の元にキープしておくことで自己陶酔を得られるからなんですね。
 
自己陶酔は彼らにとってエネルギー源でターゲットは再度トラブルに巻き込まれますが、ナルシストからしたら自己陶酔を与えてくれる相手が戻ってくることは好都合です。
 
彼らはターゲットのエネルギーを食い物にするので餌を与えてくれる存在であるターゲットに対して飴と鞭を上手に使い分けてコントロールします。
 
それがナルシストの虐待のサイクルで、もしそこにフライングモンキーもいたらなおさらフライングモンキーを巻き込めるのでターゲットをコントロールしやすい状況になります。
 
仮に彼らとその時点でトラブルにならなかったとしても、フーバリングの後は必ず過小評価と廃棄と別れのフレーズが始めることがほとんどなんですね。
②『〇〇(ナルシスト)はそんなつもりで言ったんじゃないよ。/やったんじゃないよ』
 
例えばナルシストがターゲットに意地悪なことを言ったとします。
 
でもフライングモンキーはナルシストのことについて
 
『あの人がそんなこと言うわけがない』『彼に悪気はない
 
とガスライティングをしてターゲットの現実感覚を疑わせます。
 
ターゲットは『こんなこと言われたけど、彼は悪気はなかったのか』とフライングモンキーの言うことを完全に信じてしまいます。
 
フライングモンキーは『あなたが思っているほどあの人は悪い人じゃないよ』と言ってナルシストがまるで嫌がらせもしないような良心的な人に作り上げます。
 
でも実際は明らかに人を陥れて散々利用して捨てたり、それが事実だったとしても彼らはナルシストに悪気はなかったと彼らの行いを正しいものだったと主張するんですね。

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③『私はあの人(ナルシスト)と揉めたことはないよ。あの人と全然問題はないよ』
 
こういったことを言うんですがもちろんナルシストの嫌がらせに関与して、イネーブリングを行っているフライングモンキーはナルシストと揉めることはないはずです。
 
【イネーブリング】ナルシストの問題解決を手助けすること。ナルシストの行動が継続され悪化する原因のうちの一つ
 
フライングモンキーが彼らを裏切らない限り、彼らのお気に入りの存在であり、彼らはお互い依存し支え合う関係を築きます。
 
フライングモンキーは自己陶酔的の供給を行って彼らにごまをするわけなので、彼らはフライングモンキーを手放したくないので可愛がります。
 
フライングモンキーも彼らに操られているので、ある意味加害者でも被害者でもどちらでもあるということが言えます。
 
でもそれは上辺だけの関係なので最終的には裏切りが生じることも可能性として十分にあると思います。

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④『そのうちよくなるよ』『時間が解決してくれるよ』
 
ターゲットにされた方は何年も何年もそのひどい性格に耐えてきたわけなので、今更人が変わるわけがないんですよね。
 
彼らが態度を改めて努力して変わるのは別の話で、もしナルシストが変わろうと必死に頑張っているならこちらも応援したくなるはずです。
 
でも悪性のナルシストになるともうその人の人格の問題で、そうやって長年人に毒を植え付けて生きてきて毒を植え付けないと生きられないし、自己陶酔を得ることが当然になっているので別の方法で彼らがメンタルを調節するのは非常に困難です。
⑤『我慢しなきゃ』
 
これを聞くと被害者は
 
『私が我慢したら済む問題なんだ』『私が過剰に反応しているだけなんだ』『私の我慢が足りないんだ』『単に私がわがままな人間なんだ』『私が大袈裟なんだ』『私の被害妄想だったんだ』
 
と感じてしまいます。
 
でも、そうじゃないんですね。
 
確かに我慢しなきゃいけない状況も必ずあるはずですが、精神的虐待を受けている被害者は絶対に我慢する必要はないんですね。
 
例えば身体的虐待でボコボコにされるのももちろんあざができたり、血が出て痛いわけですよね。
 
それは絶対によくないことですが、それに比べて精神的虐待は外傷が残らないしパッと見虐待を受けているのかなんてわかりにくいです。
 
でも被害を受けた人の心の中は傷だらけで、しかも切り傷と違って薬塗って絆創膏貼っておいたら治るものでもないんですよね。
 
もちろん周りの支えとか協力してもらって、自分で自分の内面をケアしてあげてないとその傷は癒せないと思いますが、でもその周りの人、例えば家族や親がナルシストだった場合その傷を癒すことはもっと難しいはずです。
 
ナルシストの性格特性やナルシシズムを理解している人は一般的に少ないので、『今は大変だけどいつか変わるだろう』と彼らに期待しています。
 
子供のうちは周りがサポートしてあげることができても、40、50、60歳と長い期間に渡って形成された人格を変えることは非常に難しいんですよね。
 
こちらがリスペクトを持って彼らに接していても、相手がリスペクトしてくれないなら、良好な関係を築くことは無理ですよね。
 
被害を受ける人は与えることばかり彼らに要求されて、ナルシストはテイクばっかりで受け取るしかしないから、被害を受ける人に余裕がなくなるのでどんどんしんどくなります。
 

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フライングモンキーは『あの人は絶対変わるから我慢しなさい』と言っても、こちらが我慢して変わるものではないんですね。
 
でもイネーブラーはその苦労を理解せずに『我慢しなきゃ』と言って問題を軽く見て、実際に起こっていることをなかったかのように振る舞います。
 
例えば、英語でボタンプッシャー(Button pusher)という人がいます。
 
ナルシストの行う精神的虐待は少しずつ時間をかけて行われることが多く、英語でポキング(Poking)という言葉がまさにそれなんですがこれはつっつくという意味で、例えばナルシストがよくやる挑発なんかがそうなんですが、ターゲットが我慢の限界にくるまで突っつきます。
 
有毒な人って挑発してエネルギーを奪おうとするんですね。
 
こういう人をボタンプッシャーと言って、ボタンをプッシュするという意味なんですが、相手を苛立たせるためにいろんなボタンを次から次へと押しまくります。
 
ボタンプッシャーは人の粗を探します。
 
言われたくないこと、触れられたくないことを隅々探ってボタンをプッシュします。
 
『これは効かないから次はこれ。次はこれ』と、相手が怒りの限界に来るまで突っつくのをやめないわけなんですね。
 
こういった人と関わってしまうと病んでしまうので、こっちが我慢したところで状況はよくならないし、我慢したところで時間が解決してくれることはないんですね。

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⑥『大したことじゃない』
 
現実に起こっていることとは違うことを言って、問題を軽視することがガスライティングの一種でもありますよね。
 
【ガスライティング】心理的虐待の一種。ターゲットにわざと誤った情報を伝えターゲットが自身の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける手法
 
彼らは現実をひねって歪んだ発言をします。
 
これは相手の現実感覚を混乱させ、自分自身を疑い、これが精神的虐待なんですね。
 
ナルシストが家族にいる場合これらのことを幼少期から当たり前のように言われていることが多いです。
 
『こちらが感情的になることを悪いこと』だと教えられたり、『なんで泣いてるねん』『大したことないのに』『なんでそんな敏感やねん』とこちらに問題を押し付けてきます。
 
例えば職場だったらナルシストから受けている嫌がらせについて相談しても、同僚や上司は『大したことじゃない』と言ってナルシストをかばうんですね。

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⑦『文句言うなよ』『済んだことだからもう忘れなよ』『いつまで文句を言うてんねん』
 

ターゲットを黙らせるために、フライングモンキーは『ナルシストはこんなにあなたのために頑張って、こんなにあなたのために犠牲になって、こんなにあなたに尽くしてくれたのにどうしてそんなことが言えるの?』と彼らの肩を持ちます。

 
被害者は被害を訴えても『ただ文句を言っている人』のように扱われることが多く、ちなみに私ももちろんそういった経験があります。
 
例えばターゲットはフライングモンキーに必死にナルシストにされたことを訴えても聞く耳も持ってくれないことがほとんどです。
 
聞いてくれたとしても形だけで何もしてくれんし、助けてもくれないことが多いので結局自分で考え抜くしかないんですね。
 
フライングモンキーがこういった陰湿なやり方でサポートするから被害者はこういう困難な状況に置かれてしまいます。
 
例えば心理的操作の戦術に『罪悪感を与える』というのがありますよね。
 
彼らは『こんなにもしてあげているのに文句を言いやがって』『感謝が足りない』と精神的虐待をガスライティングで覆い隠して、被害者を悪者呼ばわりします。
 
Don't bite the hand that feeds you. これは英語のことわざなんですが、
 
『飼い主の手を噛むな』という意味で、これは日本語で『恩を仇で返す』という意味になります。
 
何が言いたいかと言うと『こんなにもあなた(ターゲット)に与えてあげたのに、礼も言わずに文句を言うなんて、なんて恩知らずなんだ』と、ナルシストは被害者をテイカーのように作り上げます。
 
テイカーというのは相手に尽くさずもらってばっかりの人のことを言います。
 
例えばターゲットが何か主張したとしてそれが彼らの尺に触ったら『あの時は手伝ってあげたのに恩返しもせずに不満を言うのか』とキレてくることがありますがこれは『罪悪感を与える』という彼らの戦略です。

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⑧『家族なんだから』
 
家族だからと言って自動的に愛が生まれるわけではないんですよね。
 
悲しいけど問題を抱えた家族も多く、仮にナルシストにどんなことをされたとしても『家族なんだから許してあげて』とフライングモンキーはナルシストとターゲットをどうにかしてでも繋げようとします。
 
彼らはナルシストに執着して依存している状態で、彼らにどんなにこっちの気持ちを説明しても理解されないんですね。
 
例え理解してくれたとしてもその苦労はわかってくれないし、最終的にナルシストをかばいます。
 
こちらが実際に起こったことを打ち明ける=ナルシストを悪く言っていると捉えられることも少なくないです。
 
ナルシストもイネーブラーもまず思考が違うし、全て自分中心なんですね。
 
彼らは他人の立場になって考えられないし、『両方に言い分がある』『ナルシストの方にも何か問題があったはず』という見方はしないです。
 
明らかにナルシストが嫌がらせの加害者なのにそのような発想は残念ながらありません。
 
根本的に物事を見る視点が違いますが被害を受けた方はいつまでも覚えているし、ターゲットが受ける精神的なダメージは大きいものだと言えます。
 
ナルシストを相手するだけならともかく彼らがナルシストをかばっている場合状態はもっとややこしいものになり、その状況から抜け出しにくいと思います。
 
支配できることを簡単に、そしてもっと有効化するためにナルシストはフライングモンキーという第三者を使うんですね。
 
これがガスライティングだと知っておくと、自分を追い込まないように自分の価値観を持てるはずです。
 
私は当時ガスライティングなんて全く知らなかったので、『知っておけばその精神的虐待の渦に巻き込まれなくて済んだのにな』と後悔しています。
 
なのでたくさんの人がガスライティングという心理的操作の方法がある、それは時に悪質だということを知ることによってこういった嫌がらせは防げると思います。
 

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上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊

 
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