中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【羊の皮を被った狼】カバートナルシストがよく取る行動

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【羊の皮を被った狼】カバートナルシストがよく取る行動

 

皆さんの周りに潜んでいるかもしれない隠れ自己中と言われるカバートナルシストは、一般的にナルシストと言われているタイプと比較すると、非常に陰湿で破壊的だと言われています。

彼らは正体を隠して、密かにじわじわと攻撃するパーソナリティの特性を持っています。
 
実際にカバートナルシストと知り合って信用していたのに騙されたり、裏切られた経験がある方は少なくないですし、実はカバートナルシストは職場や家族、友達間などどこにでも潜んでいるタイプのナルシストなんですね。
 
今日はカバートナルシストがよく取る行動について解説していきます。
 
もしこの特徴を持つ人が身近にいるという方は、自分が利用されてしまう前に彼らのマスクを剥がして、彼らの正体を暴くことができるはずです。
 

オバートナルシストとカバートナルシスト

 
まずカバートナルシストについてお話しする前に、オバートナルシストとカバートナルシストの違いを解説していきたいと思います。
 
ナルシストと言っても沢山の種類がありますし、『自分がどのタイプのナルシストと付き合っているのか』理解することで自分に合う対策方法を見つけるきっかけになります。
 

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まずナルシストは大きく分けて、オバートナルシスト(Overt narcissist)とカバートナルシスト(Covert narcissist)の2つのカテゴリーに分類されます。
 
オバートナルシストは尊大型ナルシスト(Grandiose narcissist)、カバートナルシストは脆弱型ナルシストとも言われ、どちらもナルシシズムの傾向が強い人たちですがそれぞれ違う特徴があります。
 
オバートナルシストは典型的なナルシストのタイプで、皆さんがよく知っているような
 
・外交的
・自信に満ち溢れている
・傲慢で人を見下す
・自慢が多い
・特別扱いを期待する
 
これらの特徴を持っています。
一方でカバートナルシストは、
 
・内向的
・控えめで恥ずかしがり屋
・大人しい
・見かけは親切でいい人
 
こういった特徴を持っています。

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でも実はこれらの特徴は表面的な部分で、カバートナルシストが持つ本性は
 
・虐待的な一面、攻撃性を隠す
・人をコントロールしたがる
・発言と行動の矛盾
・自信がなく不安定
・嫉妬深い
・自分は誰よりも優れているという思考を持つ
・バレにくい巧妙な嘘をつく

カバートナルシストの特徴

 
こういった一面を持ち、彼らは非常に操作的で破壊的です。
 
どうしてカバートナルシストを私のチャンネルでよく取り上げているのかというと、まず1つめに彼らは正体を隠してターゲットに近づくのでナルシストの中でもかなり見抜きにくいパーソナリティだと言われています。
 
もう1つの理由は友達のふりをして最終的に裏切るフレネミーと同じように、味方だと思って信用していた人が裏切ったり騙したりすることは狙われたターゲットにとって精神的にかなり大きなダメージになるからです。
 
このようにカバートナルシストはあからさまに悪口を言ってターゲットを攻撃するのではなく、じわじわと陰湿なやり方で精神を追い詰めていく破壊的なパーソナリティを持っていますし、実際にこういったダークパーソナリティを持つ人は少なくないです。
 
狙われやすいタイプもありますが実際にどんな人でもターゲットになる可能性があります。
 
他にもカバートナルシストはどんな特徴をしているのかというと、自分の利益だけを考え嘘をつき人を騙します。
 
相手に自分の正体がバレると責任逃れをする為に、身を潜めたりとぼけたり嘘をついて自分が取るべき責任から回避しようとします。
 
相手が友達でも家族でも職場の人でも関係なく、味方だった存在を簡単に裏切り、自分が優位に立つ目的のためには躊躇しません。
 
なので、カバートナルシストは隠れナルシストとも言われ、かなり自己中心的で利己的で他人に配慮しない行動を取って周りの人を自分の気が済むまで振り回します。
 
ナルシストと言ったら共感力の欠如です。
 
彼らは『うんうん、そうやんな〜。めっちゃわかる』と共感するフリはできても、心から相手の感情を読み取って感じ取ることはできません。
 
内心では『自分の方がこんなに優れているのに』『なんでこいつが?』と感じていたり、実は心の中で人を見下す傾向があります。
 
彼らと長い期間一緒にいると、彼らの性格の偏り、認知の歪みや発言と行動の矛盾に気づくことがあるかもしれません。
 
見せかけの愛情とか上辺だけの人間関係を築いたり、お世辞が上手かったり例えばSNSでも表面的でいい部分しか見せていないなど、ナルシスティックな部分を見ることができると思います。
 
知っておられる方もかなり多いと思いますが、こういった行為を『自己陶酔』といい、カバートナルシストもオバートナルシストのように自己陶酔し、自分で補うのではなく外側から自分の価値を感じ取ってそれをエネルギーに変えるエナジーバンパイアです。
 
彼らにとって思いやりや愛情など偽ることは決して難しいことではなく、相手を心配したり気にかけているような発言を繰り返すこともありますが実際のところナルシストの持つ性格は名前の通り『自己愛性パーソナリティ』です。
 
彼らは『自分が一番』『自分は特別で、周りから常に注目や賞賛を受けるべき』という思考で物事をとらえるので、パートナーや我が子にさえも傷つけたり、問題行動を繰り返します。
 
隠れナルシシズムを持っている人は壊れやすい自尊心を持ち、彼らが抱える脆い自尊心を少しでも傷つけられると自己愛憤怒を起こします。
 

【自己愛憤怒】自己愛者の自尊心もしくは自己価値感への脅威(きょうい)と認識される自己愛的傷つきまたは自己愛損傷(Narcissistic injury)への反応として生じる、激しい怒りである。自己愛的怒りとも呼ばれる

 

【キレてくるナルシストへの対処法】自己愛憤怒とは/精神的虐待から身を守る|What Is Narcissistic rage? - YouTube

 

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rinnakamura.hatenablog.com

 

自己愛憤怒はナルシスト特有の怒りで、この怒りの出方というのはそのナルシストのタイプや状況によって異なります。
 
その為、他人を軽蔑し見下した態度を取って人を侮辱したり、自分が抱える怒りや悲しみなどの否定的な感情を他者にぶつけるんですね。

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カバートナルシストがよく取る行動

 
では次に『カバーナルシストがよく取る行動』についてお話ししていきたいんですが、それは『被害者のふりをする』ということです。
 
カバートナルシストは彼ら自身が虐待、嫌がらせやいじめの加害者であったとしても『自分はこんな目に遭って、こんなことをされたんだ』とどんな状況でも被害者を演じるんですね。
 
自分がどれだけ人に危害を加えたり、誰かを傷つけていたとしても彼らは本気で『自分が被害者で困っている』と訴えて、周囲に同情を誘います。
 
ターゲットをそのグループから孤立させる為に、周りの人を感情的にコントロールして、なるべく多くの自分の味方になってくれる人を増やします。
 
そうすることで自分の欲求を満たすことや目的を達成することが可能になるので、被害者を装い大袈裟に話したり事実を捻じ曲げたりして人の心を操っていきます。
 
仮に彼らが誰かに虐待をしていたとしても、ある一定の人には『自分はこんなに優しくて誠実性があって、虐待なんかする訳がない』ということをアピールし、被害者に問題をなすりつけます。
 
このようにナルシストは人を選び、カメレオンのように態度を急変します。
 
『この人を操ったら自分にとって得するかも』という思考で、物事や人間関係を損得で考えます。
 
なのでこういったタイプの人に攻撃されて、周りの人に被害を訴えても『え、ほんまに?あの人がそんなこと言うかな』『めっちゃいい人やのに』など言われて、実際に起こった事実を打ち明けても信じてもらえないことも少なくありません。
 
こういったタイプの人たちは羊の皮を被った狼と言われ、アメリカで有名なジョージ・サイモン博士が『隠れた攻撃性を持つパーソナリティ』と定義され、まだまだこれらの用語や名前は広く知られていないかもしれませんが、実際に『関わると有害な人』『こういった人に害を及ぼすダークパーソナリティを持つ人』はどこにでも潜んでいます。

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カバートナルシストを見抜くには

 
ここで気をつけたいポイントなんですが、ナルシストに狙われてモラハラされたり虐待を受けた被害者が被害を訴えるということはカバートナルシストに該当するということではありません。
 
自分のされたことを誰かに打ち明ける行為は、事実を述べ助けを求めることに繋がる行動であり、ナルシストにターゲットにされた被害者が『自分が被害者だと主張する』ということは隠れた攻撃性を持っているということにはならないんですね。
 
カバートナルシストは本物の被害者のように振る舞い、『騙された経験がある』『今現在騙されている』という方は多いと思いますが、ではどうやってカバートナルシストを見抜くことができるのかその方法について今からお話ししていきます。
①行動がパターンのように繰り返されているか
 
カバートナルシストを見抜くのに最も重要なポイントは、『彼らの行動がパターンのように繰り返されているか』ということです。
 
彼らが自分の欲求を満たす為に誰かを心理的に操作していることを見破り、彼らが何か欲しいものを手に入れようとしている時に毎回誰かを巻き込み利用しているか、言葉巧みに騙しているのか、行動のパターンをじっくり観察することが大切です。

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②自分を混乱させているか
 
夫婦関係や友人関係、上司や部下との関係など様々な関係において意思疎通が出来なかったり、コミュニケーション不足は日常的によくあることですが、そういった行動は相手は悪意を持って行っているのか、わざと混乱させるような言動を繰り返しているのか、今自分がどのような人の相手をしているのか彼らの心理を理解することも大事なことだと思います。
 
例えばガスライティングという心理的虐待を行う人が使う心理テクニックがあります。
 
悪意のないガスライティングもありますが、基本的にガスライティングは
 
・相手の知覚、記憶、認識を疑わせるため
・相手の自尊心を下げるため
 
に使用されることが多いので、自分がガスライティングの被害を受けているか、またそういった可能性があるのかということを知るだけでも被害を防止するために役立ちます。
③彼らのマスクが滑り落ちる瞬間を見逃さない
 
これはカバートナルシストを扱う上で一番大切だと言ってもいいくらい肝心なポイントだと思います。
 
彼らは親切で、操作的で笑顔で振る舞い『彼らは毒を持っている』もしくは『彼らに関わると有害である』ということを見破ることは簡単なことではありません。
 
隠れた攻撃性を持つ人は偽物のキャラクラーを演じ、虐待的な一面を隠すために仮面を被っていることがほとんどです。
 
そのマスクがズレる瞬間が必ずあるので、レッドフラッグと言われるナルシストのサインを見逃さないことが重要です。
 
例えば、何かに依存しやすかったり自分の思い通りにいかないと怒りを抱いたり、自分が優位にならないと敵意を向けてくるなど小さなサインを見落とさないことで、彼らがカバートナルシストだということに気づくことができます。
 
一度ナルシストと深い関係に陥ると、共依存の関係になってしまい中々抜け出せないし、お互いに苦労する結果になります。
 
共依存はカップルだけではなく、親子、職場や友達、近所、学校、色んな状況で起き、共依存から脱出することは非常に困難ですが決して珍しいことではないんですよね。
 
このブログではこういった共依存によって抱えてしまったトラウマ、悩みや問題を解決していき、自分を癒していく方法なども沢山紹介していますし、今後も共依存やこういったパーソナリティを持つ人を対処しなければいけないという方々へ沢山の情報をお届けしていきます。
 
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