中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【人生変わる】反撃せずにコレをして!ナルシストへの最高の復讐|自己愛性パーソナリティ障害

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今回は「ナルシストへの最高の復讐」というテーマでお話ししたいと思います。

騙されて、浮気されて腹が立つ。いじめられて本当に悔しい。自分をいじめた相手が許せない。ずっとガスライティングされていたことにやっと気づけた。無駄にした時間を返して欲しいなど。
 
誰かに精神的に苦しめられた後、この相手への憎しみをどのように解消していければいいのかお話ししてきます。
今日お話しする内容は、ナルシストと同じように相手に非難や攻撃するのではなく、自分の感情の取り組み方と考え方についてです。
 
というのも、この動画を作ろうと思ったのは、今まで自分を散々いじめてきたナルシストに「仕返しをしたい」と報復を望んでしまって、気持ち的にしんどいという方へ、私も経験してきてちょっと前までは同じ立場だったし、今この動画を観てくれている方が少しでも辛さとか苦しみを手放して幸せになって欲しいという思いから今喋らせてもらっています。
 
私の経験からお話しされていただくと、反撃は良くないです。
 
彼らを相手すること自体、自分の貴重な時間を無駄にしたり、反応してもらうことが喜びのように感じるナルシストに復讐を挑むことは、攻撃性の高い人間との終わりのない戦いを開始させる結果となるからです。
 
結論から言うと、最も効率的な恨みの晴らし方は、自分の成長のために自分自身に取り組むということと、自分に攻撃してきた加害者に対してネガティブではなく、ポジティブな方法で過去の恨みを解消して、成長に繋げること。
 
そして、もう一つ大切なことは、相手を許すのではなく、自分自身を許すということなんですね。
 
そもそも恨みというのは、相手への憎しみや敵意です。
 
「自分がされたことを同じように返したい」というのは、返報性の原理と呼ばれる私たち人間が持つ心理の一つです。
ですから、自分に嫌がらせしてきた人、攻撃してきた人、意地悪な人に対して、復讐したい気持ちを持つことはよくあることだと思います。
 
攻撃的な人に敵意を向けることは人間の本能でもあると言えますが、たとえ自分を守ろうという理由であれ、自己愛と攻撃性の強いナルシスト相手に敵対心をむき出しにすれば、何倍にもなって攻撃が跳ね返ってくる可能性が高く、ナルシストに復讐するのは危険ですので、お勧めはしません。
 
では、一体どのように恨みを晴らすことができるのかというと、まずは自己愛性パーソナリティの本質をよく理解することです。

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①ナルシストに自己陶酔の餌を与えない
 
彼らにネガティブではなく、ポジティブな意味での感情的な影響を与え、報復したいのであれば今までナルシストに与えていた自己陶酔というエネルギーを一切与えないことです。
ナルシストへの恨みを晴らすには、一ミリ足りとも自己陶酔を与えないでくださいね。
 
ナルシストは内面の価値がなく、本当は自信がない人たちなんですが、プライドが高く低い自尊心を補うために外側から自己陶酔のエネルギーを搾取します。
 
この自己陶酔のタンクの底には穴が空いていて、自己陶酔的な供給源となったターゲットが一生懸命埋めても埋めても、決して満たされることはありません。
 
ちなみに、こちらの電子書籍でナルシストや自己陶酔のメカニズムについて詳しく書いているので、まだ読まれていない方はぜひ概要欄からチェックしてみてください。
 
ナルシストは自信のなさと不安を隠すために、低い自己価値を高めてくれる「自己陶酔をくれる人」を常に探しては、ターゲットにします。
この自己陶酔が得られない時、彼らは精神的な苦痛を抱え、場合によっては鬱になったりして酷く落ち込みます。
 
大事なことは、被害者側は彼らの自己陶酔的な供給のせいで自分を犠牲にしなくても良いということです。
 
彼らが許せないのは、今まで沢山迷惑をかけてこられたり、理不尽な攻撃を受け続けたり、あなたのことを全く気にかけず振り回したり、彼らが人を粗末に扱ってきたからですよね。
 
最も効果的な方法は、彼らが生きていく上で必要不可欠な供給源をしっかり断つことで、それをしない限りナルシストは容赦無く標的に定めたターゲットから搾取し続け、被害者であるターゲットがその代償を払う結果となるでしょう。
 
常に欲しいている自己陶酔をナルシストにあげないと、最終的にエゴが崩壊するので、ナルシストへの恨みを晴らすためにできることは「これ以上自己陶酔的な供給源にならないこと」です。

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②無関心を貫く
 
ナルシストが最も欲しがっているもの、それは相手の関心です。
 
彼らは本来自分に注意や関心を向けてくれていたターゲットに依存していた。
だけど、もうターゲットの自分への関心がなくなった。
彼らにとってはそれが一番辛くて、今まで相手の関心を引くためならどんな手だって使っていたと思います。
 
こちらの動画でも解説していますが、尊大型でも脆弱型でもどのタイプのナルシストにおいても、ナルシストは反応性虐待というものを行います。
 
これはターゲットの反応性を利用した陰湿で、また特殊な虐待なのですが、ナルシストはターゲットであるあなたが反応してくれることを喜んで攻撃してくるので、要はこちらが反応しないだけで彼らは非常に困ります。
 
多くの人は、攻撃されたら「仕返ししなきゃ」とやり返そうとしますが、相手がナルシストの場合反撃すればするほど、その反応性をむしろ喜んで受け止めるわけです。
 
だから、反応してもらう人に反応しないというのは、対処法として基本ですし、私たちが忘れてはいけないことは「同じ土俵に立たないこと」です。
 
それでも、どうにかしてターゲットの反応が欲しいがために挑発したり、脅しを使ってくると思います。
 
そんな時、一番初めにするべきことはノーコンタクトです。
 
ノーコンタクトというのは、加害者と徹底的に距離を置くことを指し、ナルシストは、ターゲットが境界線を引き始め、依存から解放されるために前に進むことを非常に嫌がります。
ノーコンタクトは連絡や交流を避けることを意味しますが、職場や家庭などどうしてもナルシストと関わらないといけないケースもありますよね。
 
もし、彼らと話さないといけない状況では、境界線を引くのに一番手っ取り早い方法は、話し方を変えるということです。
意地悪な人に親切になだめようとする必要はありません。
 
「はい」「いいえ」「わかりません」
これだけでokです。
タメ口ではなく、淡々と敬語で話すだけでも感情的な距離が取れます。

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③冷静さを保つ
 
今までは、攻撃してくるナルシストと同じように声を上げてしまったり、こちらの思いとか意見を分かってもらおうと説得を試みようとしていたかもしれません。
「はい」「いいえ」「わかりません」と毅然とした態度で、手短に受け答えし、冷静さを忘れない。
 
彼らの挑発や脅迫に対して動揺せずに、余裕を持つとナルシストがどうなってしまうのかというと、焦り出しパニックになります。
 
ナルシストは相手に反応して欲しいがために、脅しの言葉で恐怖や不安感を与えていました。
しかし、ターゲットがそれに反発し、彼らの要求を断ると、ナルシストは傷つきます。
 
ナルシストが相手に断られることを嫌う理由は、彼らは誰よりも見捨てられることに恐れ、不安で傷つきやすい。
だから、執着心が強く意地が悪いのです。
 
「私ってこんなにパワーを持っているの。あなたよりも凄いのよ」と自分が優位にいると示したいから、共感性の高い人、感受性の強い人、自分よりも立場が弱い人を狙います。
ナルシストは他者からエネルギーを吸い取ることから、エナジーバンパイアとも呼ばれています。
 
エナジーバンパイアの人たちは、他人のエネルギーに中毒になっている状態で、エネルギーを搾取すればするほど精神的に落ち着き、元気になっていきます。
 
自己陶酔も同じです。
文字の通り、自己陶酔は自分に酔いしれることで、ナルシストへ復讐したいなら、彼らが喜ぶ自己陶酔を与えない。
そして、有毒な関係から抜け出すことです。
 
自分に関心を示してくれず、反応してくれない冷静な人は彼らにとってつまらない人です。
どんどんナルシストのつまらない人間になり、自分の時間を無駄にせず、感情というエネルギーをこれっぽっちも与えないことは、今まで彼らに奪われていたパワーを自分自身に取り戻すことに繋がります。
 
それがエンパワーメントで、このチャンネルで沢山紹介していますが、戦わなくてもナルシストに打ち勝つ方法はいっぱいあります。
同じように戦う必要はありません。
 
人は与えてもらったら、お返しがしたくなりますが、ナルシストには別です。
とにかく自己陶酔だけではなく、何も与えないことが最大の仕返しです。

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④ナルシストよりも幸せになる
 
彼らへの最高の復讐する方法は、相手よりも幸せになることです。
その有毒な関係から抜け出して傷ついた自尊心を回復することに集中し、ゆっくりと自分自身を取り戻すのです。
 
時間がかかっても良いし、「あんな奴どうでもいい」と思えるまで相手ではなく、自分自身に軸を置きます。
相手よりも幸せになって、相手が望むものを手に入れるのが一番の復讐です。
ナルシストはいつまで経ってもナルシストのままですが、私たちは変わることができます。
 
変わるといっても、あなたはあなたのままでいいと思うんです。
結局自分探しの旅に出たって、行き着く先は自分だからです。
 
ただ、仕返ししたくて仕方ない気持ちを恨みや憎しみではなく、自分への成長に変えるだけで、自分自身が秘める力と共に今後の自分が取る行動や発言、学ぶこと、他者への振る舞い、全てに影響してくると思います。
 
この動画を通じて、私自身の過去の経験から、ナルシストから受けた傷や苦しみについて共有させていただきました。
 
恨みや怒りを感じることは自然なことですが、それに囚われず、自分自身を取り戻す旅に出ることが大切です。
 
ナルシストの存在があなたにとって非常に腹立たしく、人生の中でとっても困難なものであったかもしれませんが、私たちはその経験から学び、成長し、より強くなることができます。
 
「どうして私ばかりこんな目に遭うのだろう」と思うのか、それを試練だと思って成長する機会だと思うのかは、あなた次第です。
 
私も自分を傷つけた相手が許せなくて、本当に悔しい気持ちでいっぱいでしたが、今では逆に傷つけてくれてありがとうとまで思っています。
 
経験したことは皆さんが想像を絶するような酷い出来事だったし、二度とあんな思いはしたくないけど、その経験が私を強くしてくれたし、今ここに座って皆さんにお話し出来ているのはたまたま過去にその苦難が振りかかったからです。
 
彼らへの最高の復讐方法は、相手よりも幸せになって、パワーアップした自分に出会うこと。
そして、本当の意味で自分を愛することができない自己愛のないナルシストに奪われてしまったあなたが持っていた自己愛を取り戻すことです。
 
相手を許せなくてもいい。受け入れることは難しいです。
 
だけど、相手を恨まない自分を作り出すために、まずは相手の不幸ではなくて、自分が幸せになることがこれから色んな人に出会って、色んな経験をしていく上でとても重要なことだと思います。
 
こちらのメンバーシップ限定動画でも、『ナルシストへの最高の復讐方法』について、解説しています。
今回のブログが気に入ってくださったら、続編として観ていただければと思います。
 
メンバーシップでは、ナルシストとの関係や経験に苦しんできた方々に、より具体的なアドバイスと支援を提供しています。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

日本でまだ知られていないナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度や理解を高めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg