中村りんの心理学研究所

ナルシストの心理、特徴、自己愛性パーソナリティの特性、心理的操作(Manipulation)のテクニックなど『ナルシシズムについての知識を深めたい』『ナルシストにどのように対応したらいいのかわからない』という方に向け、様々な状況で役立つ対処法を紹介しています。もっと多くの方がガスライティングや精神的虐待(Narcissistic abuse, Psychological abuse, Emotional abuse)を知り、被害者が減ることを願います。

【自己愛性パーソナリティ障害の人はどのように人を攻撃するの?】ナルシストが行う自己陶酔的な虐待

自己陶酔的な虐待(Narcissitic Abuse)とは

 
みなさんは自己陶酔的な虐待ってご存知ですか?
 
これはナルシストが行う虐待でナルシスト特有の自己陶酔という彼らのエネルギーを得て、人に苦痛を与える虐待です。
 
モラハラやパワハラ、毒親の嫌がらせ行為などの正体はこのナルシストの虐待から来ていて、海外ではここ数年でたくさんの方に知れ渡ってきましたがまだ日本ではあまり認知されていないんですね。
 
今日は『自己陶酔的な虐待』についてお話しするので、ナルシストからの嫌がらせを受けたことがあるという方は当てはまることが多いと思います。
 
またナルシストにまだ出会ったことがないという方にも、『こういった種類の虐待があるんや』ということを知ってほしいと思います。
 
彼らの特徴や行動のパターンを知っておくことで、今後ナルシストと出会ってもこの虐待から自分の身を守ることができます。

 

 

自己陶酔的な虐待

 
自己陶酔的な虐待は英語でNarcissistic Abuseと言います。
 
Narcissisticというのはナルシスト的なという意味で、この種類の虐待はまだ日本では広く認知されていませんが自己愛性虐待などナルシストが行う虐待と呼ばれています。
 
基本的にナルシストと言われるパーソナリティを持った人や自己愛性パーソナリティ障害という人格障害を持つ人が精神的、または身体的に虐待を行って人に苦痛を与えることを指します。
 
この自己愛性パーソナリティ障害はNPDと呼ばれることも多く、これはNarcissistic personality disorderの略で、彼らは自己愛に問題を抱えています。
 
Narcissisticは自己陶酔的なという意味なんですが、ナルシストと言ったら必ず出てくるのがこの自己陶酔という言葉なんですね。

自己陶酔的な虐待の例

 
ナルシストと出会ったことがあるという方はこういう経験をしたことはありませんか?
 
初めてその人と会ってものすごく親切で気の利く人で、たくさん褒めてくれたり気にかけてくれたり『なんていい人なんやろ』『こんな素敵な人はおらん』と相手に魅了させられます。
 
『自分のことに興味を持ってくれてるんや』『きっと自分を愛してくれてる証拠』やということを感じ、彼らを信頼し始めます。
 
でも数ヶ月後、彼らが本性を出し始めます。
 
あんなに優しかったのに彼らは豹変し始め、この虐待のサイクルが始まると彼らは被っていた仮面を外します。
 
あんなに親切で思いやりのあったナルシストは突然私たちがした些細なことでキレ始めて、大声で怒鳴ったり暴言を吐いて罵ったり、傷つけてくるんですね。
 
ターゲットはなにか押したらいけないボタンを押してしまったかのように感じ、自分の発言や行動に気を遣い始めます。
 
もしくは彼らが暴言を吐かなかったとしても無視やそっけない態度を取って精神的に苦痛を与えてくることもあります。
 
彼らの様子について尋ねても
 

『ううん。そんなつもりで言ったんじゃないよ』『あなたが気にしすぎなんじゃないの?』『そんなこと起こっていないけど、どうしちゃったの?大丈夫?』『あなたはいつも大袈裟なんだよ』『どうしてあなたはいつも人のせいにするの?あなたに問題があるのわからないの?』

 
と問題を全てターゲットに押し付けてくるんですね。
 
実際にされたこと、言われたこと、起こったことを彼らに話しても『それは間違いだよ』と跳ね返され、ターゲットは自分の記憶や認識を疑い始めます。
 
最初こちらが屈辱を感じたとしても、彼らは『ただの冗談だよと言ってその問題を軽く見て解決することから逃げるように感じるんですね。
 
ターゲットは自分自身の認識を疑いながらも、『そうだったのか‥』と彼らが言ってくることを信じるようになり、自分の信じたいことを信じられなくなります。
 
『何かがおかしい』と感じながらもナルシストが言うことを信じて、よく自分の記憶を辿って振り返ってみるとそれが間違いであるということに気づけます。
 
でも『彼らに対しそれについて聞くことさえもできない』または『どうせまた跳ね返される』と感じてしまうんですよね。
 
このサイクルが始まりターゲットは『ただ虫の居所が悪かっただけだ』『疲れてて機嫌が悪いだけ』と考え始め、現実感覚が歪んでいきます。
 

『自分がこうしなかったからだ』『自分のせいでこうなってしまったんだ』『あの時こうすればよかったんだ』

 
と自分を責め始めます。
 
彼らに言われたことが頭から離れられなかったり、仕事や家事に集中できず気持ち的にモヤモヤした日が数日続く場合もあります。
 
彼らのひどい発言や悪意のある冗談、皮肉などが何度も頭の中から抜けずその記憶を忘れられなかったりするんですね。
 
心を閉ざしてしまうように感じたり常にプレッシャーを抱えているように感じ、ストレスになり始め頭痛に変わったりひどい場合は朝ベッドから出れないケースもあります。
 
他にも落ち込みやすくなったり他の人とどのようにしてコミュニケーションを取ったらいいのかわからなくなってしまいます。
 
これは被害者が受けるトラウマの始まりなんですね。
 
精神的虐待はそれだけ人の感情や身体、精神にものすごく影響するんですね。
 
でも被害を受けたターゲットはこの時点でそれが一体なんなのか気づいていないことが多いです。
 
どうしてかというと、ターゲットは出会った頃や優しかった彼らの姿を思い返して期待や希望を抱くからなんですね。
 
『今は彼/彼女も大変なんだ』『いつかきっと変わってくれる』『私が支えてあげなきゃ』
 
という気持ちになり、彼らとコネクションがあるように感じ、要するに『自分たちは繋がっているんだ』と感じます。
 
ナルシストが何かひどいことをして彼らは謝って、それをターゲットが許すというサイクルが何度も何度も繰り返されるんですね。
 
『ごめんね。もう君を傷つけたりしないから許してなどその場では反省しても、彼らの行動が悪化していくことも少なくないです。
 
『どうしてそんなことが言えるの?』『それはおかしいでしょ』とターゲットの考えを全否定します。
 
彼らのことをよく知ろうとするターゲットは彼らの行いを合理化するために言い訳を探そうとし始めます。
 
『この人はきっとこうだったらからこんなことを言ったんだ』と自分が納得するために原因を推測して、彼らのニーズを優先し、自分を犠牲にしてしまいます。
 
これは英語でPsychological abuse(サイコロジカル・アビュース)と言って一般的に心理的虐や精神的DVと言われていますが、ターゲットにされてしまう人は中々それが虐待の一種だということに気づくことが難しいです。
 
こういった感情をコントロールするタイプの虐待は外傷や証拠が残らないので周りの人が気づくこともできないんですね。

ナルシストが行う心理的虐待『ガスライティング』

 
ナルシストはガスライティングをしてターゲットに我慢するように心理的に操作します。
 
【ガスライティング】心理的虐待の一種。ターゲットにわざと誤った情報を伝えターゲットが自身の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける手法
 
 
でも、決してこれは被害者のせいではないし、ターゲットにされた人は悲観的に考える必要はないんですね。
 
強くて明るくて知的で思いやりがあるから彼らが狙うのであって、それらの素質を彼らは好みます。
 
彼らは相手に価値があるということを心のどこかで知っているからなんですね。
 
ナルシストがやってることっていうのはいきなり人の心の中に土足で勝手に侵入してきて、部屋を散らかしたり修復が難しいくらいにまで荒らして物を奪って汚して嵐のように去っていくようなものなんですね。
 
なのでリスペクトのかけらもないし、それをこちらが訴えても『あーそんなことしたかしら』って知らん顔するのが彼らのやることなんですよね。
 
その汚された部屋を片付けるのは被害を受けた人で、彼らはその痛みや苦労を理解することはできません。
 
そしてこれは短期間じゃなくて長期に渡って行われることが多いです。

相手は自分の心を映し出す鏡『投影』とは

 
彼らの抱えた不安を相手に移していてこれを心理学で投影といいます。
 
【投影】自分の中にある受け入れたくない不都合な感情や衝動を、他人のものだと思い込むこと。例えば、『誰かのことを嫌っいるとして他人を嫌う自分の感情を認めたくないので『相手が自分を嫌っている』と自分の感情を相手に押し付けて自分の否定的な感情感を相手に移すこと』
 
『自分は価値のない人間なのかもしれない』という劣等感や否定的な感情を認めたくないのでターゲットに無意識にそれを投影し、自分の気持ちを安定させます。
 
厄介なケースは彼らが自分のことを上げてくれたり、気にかけてくれていたのにいきなり裏切ったり急に陥れてくるタイプだと思います。
 
本質的にこういったタイプは執念深いので、ターゲットを落としてももっと挑発して攻撃してくることがあります。
 
ナルシストが行う自己陶酔的な虐待っていうのは麻薬のような物で、攻撃ばかりではなく飴と鞭をうまく使ってターゲットの心を支配しようとします。
 
『昨日は機嫌が悪かったけど今日は優しい』とターゲットは彼らのメンタルの調子がいいのを見て安心します。
 
『これが私の知っている彼/彼女だと感じ、それが共依存の状態でその関係から抜け出しにくい理由なんですね。

ナルシストが使う戦術『Love bombing』

 
ナルシスト自身もターゲットを失ってしまったら、新しいターゲットを探す必要があるのでターゲットを手放したくないからLove bombingを使って自分の元に繋ぎ止めておきます。
 
【Love bombing】ナルシストの虐待サイクルの第一段階。大袈裟な愛情表現、愛の爆弾とも言われ、ターゲットにたくさんの褒め言葉やプレゼントを与え、自分に魅了しようとする心理的操作の戦術

 

こういった関係は英語でドアマットとよく言われているんですが、玄関のドアマットのようにいつも自分が踏まれているだけのような存在という意味が含まれているんですね。

自己陶酔的な虐待において大事なポイント

 
なので自分をそれだけ犠牲にしてまでその人を幸せにする価値があるのか、自分を大切にしてあげているのかゆっくり考えることはほんまに大事です。
 
自分の気持ちを大切にするために心理的虐待を理解して一度その人と距離を置いたり自分の好きなこと、やりたいことに集中することは自分を幸せにしてあげる鍵だと思います。
 
そして彼らが友達や家族など周りの人を使って攻撃してくることも把握しておいたり、彼らの行動のパターンを知っておくことも重要です。
 
こちらが連絡を取ることを避けたら周りにいる第三者を操って、再び接触しようとしてきますがまず彼らの戦術を知っておくことで少しでも自分を守ることができます。
 
ナルシストと物理的にも精神的にも距離が取れたら少しずつ自分を癒してあげて、以前の自分よりパワーアップしたり、もっと強くなるように自分に取り組む必要があるんですね。
 
それは急がなくても少しずつ自分のペースで全然大丈夫です。
 
『これは決して自分のせいじゃないんだ』と思うように自分に言い聞かせて、心を鍛えるトレーニングをします。
 
自尊心や自己価値の感覚を自分の内面でアップグレードするんですね。
 
以前よりもよりいいものを得られるように自分自身の感情に取り組むことはトラウマを克服するのにものすごく重要です。
 
それは積み上げられてきた物であって、彼らに植え付けられた古い価値観とか自分が思い込んでいる物を思い切って捨てて、いいものはポジティブに取り入れるということが自分を癒すプロセスとして大事なことなんですね。
 
彼らが心に病気を抱えている場合そういった人をまともに相手することはものすごく困難なことで、専門家でも彼らを治療することは難しいと言われています。
 
まずはその関係が有毒であるのか気づくことと、相手が境界を乗り越えてきている場合は感情的に少し距離を取ります。
 
残念ながら私たちが彼らを変えることはできませんが、でも私たちは自分自身を変えることはできます。
 
有毒な関係や共依存で悩んでいる人がいれば少しでも多くの人に
 
『こういったことが心理学で実際に研究されていて、これは普通によくあることなんや』『自分だけが被害に遭っているんじゃないんや』
 
と知ってもらいたいと思いますし、今後もそういった方達に向けてたくさんの情報を発信していきます。
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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