中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【放置厳禁】ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆 5選|自己愛性パーソナリティ障害

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今回は、非常に興味深いトピックでもある「ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆 5選」というお話をさせていただきたいと思います。

このチャンネルを長く視聴してくださっていると、ご存知の方も多いと思うのですが、ナルシストと付き合うと、その関係内ではラブボミングから始まる4段階の虐待のサイクルが存在します。
 
ナルシストの虐待のサイクル(The Narcissistic Abuse Cycle)
第一段階 ラブボミング(Love bombing)
第二段階 脱価値化(Devaluing)
第三段階 廃棄と別れ(Discarding)
第四段階 フーバリング(Hoovering)
 
ターゲットへの虐待行為から得られる自己陶酔に依存しているナルシストは、相手に逃げられてしまうと自己陶酔の供給源を失い悲惨です。
しかし、反対にナルシストが新しいターゲットを見つけた時は、今まで散々振り回したにもかかわらず、惜しげもなくターゲットを切り捨てることがあります。
 
本題に入る前にお知らせがあります。
ナルシストについて発信をしていると、「関わらない以外に対処法はないのかな?」という質問をいっぱいもらうんですね。
 
どのように攻撃をかわしたらいいのか、ナルシストの心理的虐待から自分自身を守る方法など秘訣を分かりやすく動画で解説しています。
あなたが探している答えが全部詰まっていると思います。
まだご覧になっていない方はぜひ手に取ってみてくださいね。
 

ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆 5選

①罪悪感の植え付け
 
まず、脱価値化から廃棄と別れの段階において、ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる1つめの前兆は、罪悪感の植え付けです。
「あなたのために」「あんなに良くしてあげたのに」といった言葉で、自分が無償の善行を行ったかのようにターゲットに負担を感じさせます。
 
他にもこちらが頼んでもないことをしたり、お節介をやく行動や言動を通じて、ターゲットに罪悪感を煽ります。
私の場合は、 ました。
 
そもそも、私はその時この世に生まれてすらないのに、ナルシストは大昔の話を掘り出してきて、責任から逃れるために一生懸命自己正当化していたんですね。
このように、ターゲットが声を上げた途端、彼らは「私に問題があるんじゃなくて、あなたに問題がある」「あなたはおかしい」と真実を必死に隠そうとします。
 
ナルシストはターゲットの精神を崩壊させるまでボロクソ言って、きつい口調で容赦なく人格否定や攻撃を行いますし、一部のナルシストは、気に入らないと暴言を吐いたり、極めて汚い言葉遣いをすることもあります。
なぜ相手を罵ってから切り捨てるのかと言うと、彼らは自分自身と他者を比べて、自分が優れていると信じるために、相手の価値を下げることを防衛機制の一環として行います。
 
自分じゃなくて相手に値打ちがないと思い込まないと病んでしまうから、無意識に投影し、相手をこき下ろすのです。
この行動は脱価値化と呼ばれ、自己の価値を高めるために相手の価値を低下させることを意味します。
 
ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆は、さまざまな形で表れるんですけれども、例えば、汚い言葉を吐き捨てて去っていくことや、アンチのような言い逃げをすることがありますね。
また、人前など相手が言い返せないような状況で恥をかかせる行動や、不意を狙って攻撃してくるかもしれません。
 
典型的なナルシストの行動として、子供やパートナーのことを自慢してマウントを取ることが挙げられます。
会話中にも、自慢や一人語りが多く、相手を見下して小馬鹿にする発言も頻繁に見られるので、相手する側は聞いているのもしんどいと思います。
 
どうしてナルシストはこんな言動をするのかというと、これらの行動の背後には、自分よりも仕事ができる、あるいは自分よりも優秀な相手を妬み、相手が自分よりも上にいることを認められないからだと言えます。
ナルシストは他人の成功を嫌い、勝てない相手が憎いと感じることがあります。
 
こうして負の感情を相手にぶつけてエネルギーを搾取し、自らの精神バランスを安定させようとするわけです。

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②悪者扱い
 
ターゲットがナルシストの正体を見破って、問題行動を指摘し始めると、ナルシストは敵視してくる可能性が高まります。
相手に何の罪もないにも関わらず、粗探ししてターゲットを酷い奴だと悪者に仕立て上げるんですね。
 
彼らの自己愛は非常に歪んでおり、また被害者意識が強く、自分が全て正しいと思い込んでいます。
そのため、自分が迷惑を被った被害者だと考えるわけです。
 
また、ナルシストは他人からの支持を得るために、「他の人たちもあなたのことをこう言っている」と虚偽の主張したり、ターゲットをナルシスト呼ばわりすることもあります。
 
彼らがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆の1つとして、嘘泣きして周囲に悲しいストーリーを話すことです。
自分が被害者であるかのように振る舞うことによって、ターゲットが悪者というレッテルを貼られてしまい、仕方のないものだと被害者が泣き寝入りするケースも少なくありません。
 
ナルシストは自己陶酔を得るためには普通に過ごすだけでは不十分ですので、誰かを精神的に虐待し、自分の精神を保つためのサンドバッグとして利用できる人物に近づこうとします。
彼らは自分を守るためにターゲットを盾にして犠牲にし、そうしないと自己嫌悪や鬱っぽい状態に陥り、生きづらさを感じることになります。
③取り巻きを集結させる
 
まず、ナルシストはフライングモンキーに集合かけます。
例えば、ママ友や誕生日会などの集まりやイベントで、仲間はずれとか、わざと誘わないなどして、ターゲットを孤立させる行動に出ます。
 
ターゲットを嫌われ役に回し、悪口を広めたり、根拠のない噂を流したりして孤立させるんですね。
ナルシストもフライングモンキーも、口が軽いため、秘密ごとを全部バラされていることもあります。
 
ちなみに、彼らの目的はターゲットを孤立させ、嘘を信じさせてしまうことなんですね。
嘘をつく人の心理は自分が承認されたいという強い欲求に基づいているので、賞賛や共感を得ることに異常なほど依存しています。
 
よって、切り捨てを行う前に、彼らが味方を増やし始めた時には警戒する必要があります。
忘れてはならないのは、ナルシストやサイコパスの初対面が良い人であることなんですよね。
 
彼らは面倒見が良かったり、信頼度が高かったりして、周りの人たちは見事に騙されます。
こういう周囲をコントロールしたがる人を心理学ではマニピュレーターと呼ぶんですが、研究によると、このタイプの人たちは子供の頃からいい子のふりをすることを学び、人を騙すテクニックを幼少期に習得している可能性が高いとされています。
 
マニピュレーターは頭の回転が早く、口も達者で上手に取り繕います。
悩んでいる姿を見せて悲劇のヒロインを演じることで、嫌がらせや虐待に遭って困っているように見せかけます。
 
彼らはターゲットのポジションを乗っ取ろうとし、取り巻きの中でも嫌がらせに協力してもらうために他者を利用し、利用価値のある人に上手く可愛がってもらったりする、人を品定めする人間関係を築く傾向があります。
彼らが周囲から悪い印象を持たれる状況を作り出し、ターゲットを孤立させることが得意ですので、これらの行動が現れ始めたら、切り捨てが始まるかもしれないとあらかじめ警戒する必要があります。

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④コントールの強化
 
彼らはコントロールが効かないと、さらにコントロールしようとし、自己陶酔を搾取した後でも、まだ吸い尽くそうとする欲求があります。
実は、この自己陶酔という心理的なエネルギーなんですが、蓄えておくことが可能で、自己陶酔的な供給は定期的に行われるんですね。
 
ナルシストはガスライティングをして問題を押し付け、ターゲットを混乱させます。
他の人たちにターゲットに問題があると信じて欲しいと願い、周囲がターゲットの声を無視し、ターゲットの存在を嫌うように仕向けたりもします。
 
ターゲットが周囲からの信頼を損なっていくのを喜ぶナルシストは、自己価値感がかなり低く、空虚感や不安を埋めるためにパワーを感じたいから、取り巻きを使って周りから固めていくのです。
他にも、ストーカー行為やパートナーの行動の監視、子供への干渉や自立の邪魔など、支配する行動もナルシストがよく取る行動の一つです。
 
ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆として見えるのは、彼らの残酷さです。
金の切れ目が縁の切れ目なんて言いますが、廃棄と別れの段階ではよく経済的な虐待も行われるケースも非常に多いと思います。
 
新しいターゲットを探すためにお金を必要とする場合もありますし、またターゲットへの嫌がらせ目的で、夫婦の場合だとお金を隠したりします。
また、弁護士を雇うことで脅したり、パートナーに不安を感じさせるためにわざと離婚を切り出すこともあるでしょう。
 
「あなたがこんな人だと思わへんかったわ」「信用してたのに、裏切りやがって」「よく私にこんなことが出来るな」という言い方をしながら、ナルシストは恥や罪悪感、恐怖を感じさせる発言で、ターゲットをコントロールしようとするんですね。
共依存関係を作り上げ、ターゲットを支配下におくためにマニピュレーションをします。
 
マニピュレーションは虐待が起きている関係で必ず起き、ターゲットを混乱させた後に洗脳させるために行われます。
例えば「おとなしくしてたら、何もしないから」とか、ターゲットを安心させるグルーミング行為を継続して、虐待の加害者と被害者の間に信頼関係を作っていくんですね。
 
嫌なら普通に別れてくれたら良いのに、一体なぜ彼らは切り捨ての前に他者をそれほどまで支配したがるのかと言うと、ナルシストは自らの不安や傷つきやすいエゴを守るために、他者をコントロールする必要があるからです。
彼らは自分自身が持つ恥や罪悪感、恐怖をターゲットに与えなければならず、そうしないと自らが壊れてしまうと感じることがあるのです。
 
プレッシャーに押しつぶされ、不安に耐えられない彼らは、ラブボミングの段階でターゲットの脆弱な部分を探りながら、マニピュレーションを行います。
そのため、ナルシストに悩み事やトラウマを打ち明けることは良くありません。
⑤フーバリング
 
長期間にわたる攻撃の後でも、吹っ切れたのか突然「久しぶり〜」と連絡してきたり、「この前はごめんね」と言い訳や、向こうから折れて謝罪してくることがあるんですよね。
彼らは構ってもらえるのが嬉しく、嫌がられていても執拗に絡んできます。
 
気味が悪いくらい急に親切に接してきたり、距離を一気に縮めようとする行動が見られたら、注意が必要かもしれません。
急接近は良くないサインです。
 
ナルシストは「精進する!心を入れ替えるから許してくれ」と言っても、そう簡単にナルシシズムが改善されることはまずありません。
フーバリングはターゲットを再度虐待サイクルに引き戻す恐ろしい罠なのです。
 
もしフーバリングに応じたらどうなるのかと言うと、ナルシストは実際ターゲットを再び切り捨てることが多いです。
その期間はナルシストによって異なりますが、彼らにとって本来の目的が達成されればターゲットは不要になります。
 
ナルシストは執着心が強く、刺激すると逆恨みされるリスクが伴うことがあるほど、攻撃性の強い人たちだと言えます。
彼らがターゲットを切り捨てる行為も、相手を傷つけるための攻撃の一つなのです。
 
こちらが彼らに問題解決のために「話があるんやけど」と言って、本音をぶつけたとしても、実際には「責められて可哀想な自分」を演じて、逆に何も悪くない被害者を責め立ててくることが多いです。
彼らの行動はあくまで傷つけられたから傷つける反撃行為として捉えられます。
 
理由は被害を晒したり、本当のことを言って素性がバレたり、指摘したりすることは彼らにとって攻撃と受け止められるため、彼らからすれば攻撃してきたのはあくまでターゲットの方だと考えるのが一般的だからです。
彼らは自己防衛の部分が強く、仮にナルシストがフーバリングをしてきても、こちらにとってはいずれ攻撃される敵であることに変わりはありません。
 
このフーバリングと呼ばれる戦術のように、相手を上げて油断させたところで一気に下げるのが、ナルシストの典型的なやり方です。

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今日ご紹介したようにナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆は様々ですが、他にも具体的な例で言うと、ターゲットが職を失ったり、見た目が変わったり、メンタルや体調が疲弊したりすると、ナルシストは廃棄と別れをしやすくなります。
 
また、ターゲットが病気や妊娠などの大きな変化を経験した時も、ナルシストは切り捨てを考えることがあります。
特に、自分が責任を取らなければならない時や都合が悪くなると、見捨てられることを恐れて自ら別れを決断するんですね。
 
ナルシストは自分が傷つかないようにするため、見捨てられることを恐れます。
なので、ナルシストが粗末に扱ってきた時に、絶対やってはいけないことは過剰反応することです。
 
彼らがあなたに反応してほしい、あなたから自己陶酔が欲しいからです。
もし、旦那さん、奥さん、彼氏、彼女、友達、職場の人など、相手がナルシストであると判明したら、まず彼らに自分のエゴを傷つけられないように注意する必要があります。
少なくとも過去に一度でも攻撃して傷つけてきた場合、彼らの虐待サイクルにハマると、さらにコントロールするためにマニピュレーションをしたり、攻撃的になる可能性があります。
 
この動画を通じて、ナルシストがターゲットを切り捨てる時に現れる前兆について深く探りました。
その前兆を理解し、そのサイクルを断ち切るための知識を得ることは、自分自身を守るために非常に重要だと思いますし、皆さんに自分を守って欲しいです。
 
生きていく中でナルシストの攻撃的な行動やマニピュレーションに直面することは、決して簡単なことではありません。
ですが、皆さんに忘れないで欲しいのは、その関係内で切り捨てが起きたからと言って、あなたに何か問題があったとかそういうことではないのです。
 
切り捨てが起こることとあなたの価値は比例していません。
だから、「自分に何か至らない所があったんかもしれへん」と自分自身を責めないでいただきたいです。
それは相手の愛着スタイルやトラウマなど、心理的な要因が関連し、あなたの責任ではないからです。
 
自分を守りたい。攻撃を上手くかわしたい。
ナルシストをギャフンと言わせたい。
自分自身を大切にしたい。
ナルシストに狙われることなく、幸福な人生を歩みたい。
過去を忘れて、一歩を踏み出す勇気が欲しい。
自己肯定感を高めて、過去の傷やを癒したい。
人と健康的な関係を築くための知識を身につけたい。
など皆さんそれぞれ、悩みや目標を持っていらっしゃると思います。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)への理解を深めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg