中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【超危険】ナルシストを怒らせること TOP7|自己愛性パーソナリティ障害

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【超危険】ナルシストを怒らせること TOP7|自己愛性パーソナリティ障害

 
皆さんはナルシストと関わっていて、急に怒り出したり、癇癪を起こして大声で怒鳴られた経験はありませんか?彼らは物事が自分の思い通りにいかないとき、怒りをコントロールすることができず、激しい怒りで感情を爆発させます。
 
今回は「ナルシストを怒らせること TOP7」というテーマで、ナルシストの怒りの正体と、その怒りを引き起こす原因は一体何なのか深く探っていきたいと思います。
 

ナルシストの怒りの正体!「自己愛憤怒」とは?

 
ナルシストの怒りは、異常なほどの攻撃性を持ちます。
 
自己愛性人格障害に詳しいアメリカの臨床心理学者であるラマニ・ダーバスラ博士は、「自己愛憤怒は、まるで津波のように一気に押し寄せるような勢いがある」と表現されています。
 
自己愛憤怒は、自己愛損傷と呼ばれる傷が傷ついた時に引き起こされる反応であり、その性質は非常に危険です。爆発的で長時間続くことがあり、憎しみや「復讐したい」という願望までも抱きます。
 
その恐ろしい欲求は彼らの中で永遠に記憶され、持続的な影響を及ぼすこともあり、時には暴力にまで発展する可能性もあるので注意が必要です。自己愛憤怒を引き起こす人は、ナルシストの中でも非常にナルシシズムが強い傾向にあります。
 
彼らは忍耐力がなく、我慢することができません。ですから、その怒りは他者へ危害を加えることにつながったりします。
 
しかし、大切なことは、自己愛憤怒がどのような状況で引き起こされるのかを理解し、その原因を把握することと、皆さんが自分自身を守るための方法を知り、適切に対処することも重要です。
 
次にどういうことが彼らの怒りの引き金になるのか、「ナルシストを怒らせることTOP7」を紹介します。

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ナルシストを怒らせること TOP7

⑦敬意を示されない
 
彼らは尊敬されず、特別扱いされないと不満を抱えます。自己中心的な性格により、他人を見下すことが当然だと思っているからです。
 
相手が自分のために時間をさいてくれないことを嫌い、「忙しい」と誘いに断られることも受け入れがたいです。他者が自分のために動くことは当然のことだと考え、思い通りにいかないと癇癪を起こします。
 
彼らにとって正当な理由など存在しません。なぜかというと癇癪を起こす幼児が、そのまま大人になってしまったからです。
 
彼らの内側には作り上げられた自己イメージがあり、それが崩れると怒りを覚えます。
 
壊れやすい自己意識も持ち、不安を感じながらも、ありのままの自分と向き合うことができず、「自分は特別でなければならない」と考えます。
 
このため、ナルシストは周囲に壮大かつ傲慢に振る舞ったり、自己評価の低い本来の自分とは正反対の「偽りの自分」を演じて、心の中にある鏡に映ったセルフイメージを維持しようとします。彼らは他者に配慮されないことや見下されていると感じると、怒りを抱えます。
 
ナルシストは誰かに対して「あなたって本当冗談が通じないよね」と言いながらも、自分は他の誰かからからかわれたりバカにされることは許せません。
 
彼らの自尊心には非常に脆弱な部分があり、些細な発言に対しても「それ私のこと言ってる?」と個人的に受け取り、被害妄想が強くなることも多いです。
⑥ターゲットが他の何かに関心を向ける
 
ナルシストは、ターゲットが他の何かに夢中になることや、自分以外の楽しみや興味を見つけることを許せません。また、ターゲットが自分より注目を浴びることも耐え難いものとなります。
 
ナルシストは自身の存在が注目されないと、「自分には価値がないんじゃないのか」と不安に襲われます。自分が常に中心にいることを求めるので、例えば、ターゲットの友達など、第三者の存在やターゲットが持つ良好な人間関係を邪魔に感じます。
 
どうしてかというと、自分自身が尊重できるような関係を人と築くことができないため、ターゲットがそういった関係を築いていることに対して嫉妬や嫌悪感を抱くのです。
 
ターゲットへの嫌がらせや支配の妨げになるのと、自分自身の自己肯定感が下がるという理由から、ナルシストはターゲットが周りの人を味方をつけたり、友達を増やすことを嫌がります。

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⑤事実を受け入れる
 
ナルシストは、事実を受け入れることに怒りを感じる傾向があります。彼らは正論を振りかざされたり、真実を突きつけられることを嫌います。
 
論理的な議論や論破されることに対しても、激しい怒りを示します。特にナルシストやサイコパスは自身の行動や責任について無責任ですので、責任を取らなければならないと指摘されると、よく回避や自己正当化を図ります。
 
「自分に問題がある」と指摘されることも怒りを引き起こす要因となり、自分の主張が覆されたり、証拠を出されたりすると怒りが高まります。それによって周囲からの信用が崩れることや嘘が明るみに出ることは、彼らにとって耐え難い状況です。
 
このような場面では、ターゲットが彼らに反論することや謝罪を要求したりなど、こちらが受けた被害を晒すことで、ナルシストは攻撃してくることが多いですよね。
 
以上が、ナルシストが事実や真実を受け入れることや自己責任を認識することに怒りを感じる一部の要素です。
④ターゲットが褒め称えられる
 
ナルシストは、賞賛されたり「人に認められたい」という欲求が非常に強いので、他者の功績や注目される状況に対して嫉妬や不快感を抱きます。
 
他の誰かの誕生日会や賞の授与式など、他人が褒められる場面や表彰を受けるとき、嫌悪感を示したりします。自分が注目されないことに嫉妬し、自分が褒め称えられないことを面白くないと感じます。
 
ですから、終わりのないマウンティングや人の粗探しをする行動をとったりします。彼らは自己価値を見出せず、自尊心のバランスを保つために他人を下げることで自己満足を得ようとするのです。
③ターゲットに逃げられる
 
ナルシストは支配的です。ターゲットが逃げることや自己を守るために力をつけて立ち上がることに対して、ナルシストは怒りを感じることがあります。
 
彼らは自己満足を得ようとするため、他者が自立することを大変嫌います。どうしてそこまでターゲットに逃げられるのを恐れているのか、理由は3つあります。
 
1つめは支配欲求が強いため、ターゲットが逃げてしまうとその欲求を満たせなくなるからです。2つめは、自己評価が崩壊してしまうからです。
 
自己評価を高めるために、他者を利用します。ただし、ターゲットが逃げることで、自分の存在感や重要性を感じ取れず、自分自身のエゴを養うことができなくなります。
 
最後の3つめは、孤独になりたくないからです。彼らは見捨てられることに対して、強い不安を抱くことがあります。ナルシストは傷つきやすい一面も持ち合わせ、標的がいなくなったり、ターゲットの自分に対する関心がなくなることは、空虚感や孤独感を増大させます。
②ターゲットが自分よりも幸せになる
 
ターゲットが楽しみや幸せを感じている姿を見ると、ナルシストは嫉妬や不満を感じます。ナルシスト自身が幸せを感じられないので、他者が幸せになることは彼らにとって不快でしかありません。
 
気をつけないといけないのは、彼らが幸せでないことに対するフラストレーションを他者に向けて発散する時です。他の人が幸せになることを許容できず、その喜びを妨害するために嫌がらせや攻撃を行うことがあります。
 
他にも、親子関係の場合だと、ナルシストは自身の支配やコントロールを継続するために、子供の自立や成長を妨げたりするんですよね。
 
信じがたいですが、自分よりも優れた才能や幸せを持つ我が子にすら嫉妬し、その才能を潰そうとする行動が見られるケースも少なくありません。

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①指摘される
 
ナルシストは完璧主義であるために、自分の間違いや欠点を指摘されることに怒りを覚え、攻撃的になります。自尊心が非常に脆く傷つきやすいので、「侮辱された!」「軽蔑された」と自己防衛のために自己愛憤怒を起こします。
 
「自分は優れている」と思い込んでいるナルシストは指摘されると過剰に反応するのです。指摘されることは、相手からの攻撃とみなします。
 
「完璧な自分が間違いをするはずがない」と、自分が完璧であると信じ、他者からの指摘や非難されると、自尊心が傷つき、恨みや復讐の念を抱かれるので注意が必要です。自分を非難をした相手に対して敵意を持ち、嫌がらせや攻撃的な行動に出るかもしれません。
 
ナルシストは自己批判や反省が苦手で、自分の失敗を認めることが難しいわけです。そのため、自分の間違いを正すことよりも、自己正当化や他者の非を強調することに焦点を置きたがります。
 
努力をせずに上に行こうとするナルシストは、非常に欲が深く、努力を怠ってでも成功や上位の地位を手に入れようとする言動が目立ちます。特に悪性ナルシストはマキャベリズムと呼ばれる要素が強く、卑怯な手段や他者を利用してまで、自身の地位や優位性を確保しようとします。
 
このようにナルシストは、指摘されることを嫌がり、努力することや責任をとることを避け、怒りを使い、他者を攻撃しながら自己正当化と責任転嫁で自分自身を守る体制に入ります。
 
苛立ちをターゲットにぶつけ、怒りを使って相手を抑制することで、彼らは自分自身の精神を保っているわけです。
 
ナルシストの怒りは自己愛と傲慢さから来ていて、その怒りは深い苦しみの表れでもあります。彼らは自己愛に縛られ、自身の傷や不安を他者に向けることでその痛みから逃れようとします。
 
他人の痛みを理解し、共感することは素晴らしい特性ですが、それは自身の責任や負担とは切り離して考えるべきだと思います。
 
他人の痛みを抱え込むことは、自分自身の心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
 
感受性が高く、共感力が高い人は、他人の痛みを強く感じ取りやすいんですよね。他者の苦しみを自分のものとして背負い、心から共感しようとしますが、あなたがその傷を一緒に背負う必要はありません。
 
こうした支配的なパーソナリティを持つナルシストやサイコパスなど、心理的な嫌がらせをしてくる人をどのように対処すればいいのか、メンバーシップで定期的に会員限定動画を配信しています。
 
特に、『ナルシストがターゲットをコントロール出来なくなったサイン』については、こちらの動画で紹介しているので、ナルシストとの関係を持ったことがある人はもちろん、今後関わる可能性がある方にぜひおすすめです。
 
是非このチャンネルの会員になって、ナルシストとの戦いにおいて強く入れるよう、ナルシスト対策を学んでみてくださいね。

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この記事を書いた人
20230617021657
中村りん

2016年に渡米し、現地で自己愛性パーソナリティ障害(NPD)や心理学、ガスライティングに関する知識を学び、2021年にYouTubeで情報発信を開始。現在は、日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、「ナルシスト対策解説者/自己愛性虐待リカバリーコンサルタント」として活動中。アメリカの最新心理学を取り入れながら、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg