中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【神回】被害を晒されたナルシストが取る行動 TOP10|自己愛性パーソナリティ障害

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【神回】被害を晒されたナルシストが取る行動 TOP10|自己愛性パーソナリティ障害

 
今日のテーマは「被害を晒されたナルシストが取る行動 TOP10」ということでやっていきたいと思います。
 
正直に結論から言うと、ナルシストから精神的に、身体的に攻撃されている場合、その被害は時間が経つにつれて酷くなり、深刻化する可能性が高いです。
 
被害者が彼らの言動に問題があると気づいて対処し始め、自分が受けてきた被害を晒した時、一体どんなことが起こるのか把握することで、ある程度心構えができます。ナルシストの虐待のサイクルから抜け出して、被害を打ち明けた時には一体どんなことが待ち受けているのか、知識として身につけると、彼らが次に取る行動を予測できてスムーズに対策が取れます。
 
私は当時一切知識がなくて、攻撃されてコテンパンにやられました。
 
皆さんがこうした辛い体験をなるべく避けられるように、今回は実際に経験した側の記録としてまとめましたので、今被害に遭われて困っている方は、良ければ参考になさってください。
 

被害を晒されたナルシストが取る行動 TOP10

⑩ガスライティング
 
被害者がナルシストの正体を暴いて、被害を晒し始めた時、彼らはガスライティングを行います。
 
自己愛性パーソナリティ障害やナルシストについて学んでおられる方はご存知の方も多いかと思いますが、知らない方のために簡単に説明しますと、ガスライティングはナルシストやサイコパスなどの人の心を操ろうとするパーソナリティを持つ人が良く使う手法です。
 
彼らは自分の正体を見破られてしまった時、「危険に晒された」と感じ、自分の身を守ろうと心理的な攻撃を仕掛けてくるわけです。その中でも頻繁に使用されるのが、ガスライティングという心理的虐待で、これは虐待行為や嫌がらせに相当します。
 
例えば、ガスライティングの具体的な例を3つ挙げます。1つ目は、自分自身が負うべき責任を他の誰かになすりつける責任転嫁です。
 
2つめは、被害者の記憶や認識を疑わせる言葉を投げかけて、現実感覚を狂わせます。事実をなかったことに、なかったことを本当に起こったかのように嘘の情報を信じ込ませ、相手を騙して、自分の都合のいいように人や状況を巧みにコントロールします。
 
ガスライティングの3つ目の例は、問題の矮小化です。被害を実際よりももっと小さいものに思い込ませる目的として、意図的に間違った情報を与えて、真実を隠蔽しようと仕向けます。
 
いじめられた、もしくは嫌がらせを受けた証拠があったとしても、その事実を認めず、自分に被害が及ばないように「あなたの勘違いじゃないの?」「いじめられるあなたに問題がある」と被害者を責めて追い詰める行為がガスライティングです。
⑨投影
 
ナルシストは自己愛的防衛と呼ばれる行動を取り、自分がターゲットにしてきたことを晒された時、「あなたが〇〇してきたから、全部あなたのせいだ」と言って、他者を非難する傾向があります。
 
被害を受けたターゲットを「ナルシスト」と呼ぶこともあり、投影は自分のミスや欠陥を認めることを過度に恐れ、自分自身を守るために生じる防衛規制の一つです。
 
ナルシストは、善か悪か、白か黒かの2択でしか状況を判断できません。例えば、皆さんは彼らに対してこんな風に感じたことはありませんか?
 
ナルシストと関わっていると、「この人はどうして自分が出来ていないことを、私のせいにしてくるんだろう」「それってこの人の問題じゃないの?」「ただ責任を取りたくないからでしょ」と思うことがあると思います。
 
彼ら自身が抱える否定的な感情と向き合うことに恐れ、自分の悪い部分を他者へ投影するのです。

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⑧罪悪感を植え付ける
 
ナルシストは投影をし、ガスライティングをしながら、罪悪感や恥の感情を被害者に感じさせます。では、どういうことを言って罪悪感を植え付けてくるのかというと、「あの時はよくしてやったのに」「あの時あなたも〇〇だったよね」と、ターゲットの過去の過ちを掘り下げます。
 
「そんなこと言ってる君はどうなんだよ」「あなたのせいでこんなことになったんだ。どうしてくれるの?」と、自分は一切悪くないというスタンスを取って、ターゲットに罪悪感を感じさせてマニピュレーションを行います。
⑦脅し
 
被害を晒すと、ナルシストは「これをしないと〇〇するけど、それでもいいの?」と交換条件をつけながら、脅してくることがあります。これは、脅迫行為に当たり、彼らはターゲットの脆く弱い部分を上手に狙って感情を操ってきます。
 
この脅すという行為は、アメリカの心理学でエモーショナル・ブラックメールと言い、過去動画で解説していますので、まだ観ていない方は是非参考にしてみてくださいね。彼らがどういう手口を使って標的に定めた人を脅し、欲求を満たしたり、狙っている物を手に入れるのかナルシストが使う心理的虐待の行為をまとめています。
⑥被害者ぶる
 
ナルシストは、被害を晒された時、被害者面をして加害者と被害者の立場を180度ひっくり返します。
 
彼らが被害者のふりをして攻撃する理由は3つあります。1つめは、被害者面をすることにメリットがあるから、2つめは周りの人たちに同情してもらえるから、3つめは本気で自分が被害者だと思い込んでいるからなんです。
 
ナルシストは、人一倍被害者意識が強い人たちです。ターゲットが受けた被害は矮小化して軽んじる言動をするわりに、自分に対しては「こんなことされて、迷惑でしかない。許せない」と可哀想な自分を演じて、他者に同情心を抱かせようとします。
⑤自己愛憤怒
 
彼ら自身は他人の揚げ足を取って、平気で晒したりします。しかし、自分が誰かに晒された時は「自分の存在を否定された!」と感じ、相手を罵倒し怒り狂います。
 
ナルシストは、人に指摘されることを嫌います。
 
相手の意見が気に入らないだけで大人の癇癪を起こし、罵ったり攻撃的な態度を取って、人が平気で傷つく行動を繰り返します。自己愛の強い人はプライドが高すぎるが故に、批判に耐えられません。
 
それなのに、他者の人格を否定するまで叱責します。相手の感情や周囲の状況までをもコントロールしたがるナルシストは、ターゲットの人間関係やメンタルを徹底的に破壊するので、深く関わると精神的に追い詰められます。
④ネガティブキャンペーン
 
ナルシストを晒すと、高い確率でされるのはネガティブキャンペーンです。事実でない噂を流されたターゲットの評判は下がり、こちらの味方から攻められた場合は、自分が気づかない間に周りの人との人間関係を壊され、信用を失ってしまっているのです。
 
ネガティブキャンペーンは堂々と悪口を言うよりも、「あの人って〇〇なんじゃない?」と噂話で盛り上がるような、彼らからすると本当に単純な意図で行われますが、実は相手を潰す行為でもあり、非常にタチの悪い卑怯な攻撃方法です。
③フォーポロジー
 
これも以前に動画を作っているので、知らない方に是非観てほしいんですが、ナルシストは自分の立場が悪くなった時、フォーポロジーというものを行います。
アメリカの心理学でもまだ新しい言葉で、フォーポロジーは日本語で「平謝り」を指します。
謝ればなんとかなると考えるナルシストは、「別に自分のしたことに対して悪いと思っていないけど、とりあえず謝っておけばいっか」と形だけの謝罪をします。
 
その際に、フューチャー・フェイキングと呼ばれる「守らない将来の約束」をします。フューチャー・フェイキングは、こちらの動画で解説しています。
②受動的攻撃
 
ガスライティングやDARVOをしても被害者が毅然とした態度で接していたり、相手の感情に何も影響していないと感じたナルシストは受動的に攻撃してくる可能性が高いです。受動的攻撃はじわじわと攻撃する陰湿な嫌がらせです。
 
受動的攻撃をする人は意地汚いので、例えば、忙しくもないのに忘れたふりをしたり、返事を遅らせたり、相手を困らせ精神的に疲れさせます。しかし、それを指摘したところで彼らは「え、そんなつもりはなかったけど?」と開き直り、反省するどころかさらに攻撃を仕掛け、嫌がらせ行為を継続します。
 
その意図というのは、相手に嫌がらせをすることによって自己陶酔を搾取することですので、彼らは意図的に受動攻撃という攻撃を仕掛けてきます。ナルシストは誰よりも、周囲に注目されたい人です。
 
自己肯定感が低かったり、他者に尽くしがちな人はこの受動攻撃に反応して、彼らの期待に応えてしまうでしょう。ガスライティングもDARVOも投影も受動攻撃も、全てナルシストがターゲットに仕掛ける罠だと知っておくことが、自分のメンタルを守ることに繋がります。
①被害者非難
 
先ほどお話した「被害者のふりをする戦術」を使いつつ、被害者に責任を追求しようとする言動をして、自分が加害者であるにもかかわらず、被害者であると主張します。
 
これはアメリカの心理学でDARVOと呼ばれるもので、Deny(否定)Attack(攻撃)Reverse Victim and Offender(被害者と加害者の逆転)の頭文字から取ったものです。ちなみにDARVOについても動画を作っているので、興味のある方は是非ご覧くださいね。
DARVOは、事実を否定して相手を攻撃し、被害者と加害者を逆転させる偏向戦術です。これは、本物の被害者に「自分はおかしいのかも」と思わせるガスライティングを使用しながら、「自分の勘違いなのかな」と記憶をすり替え、単なる思い込みや被害妄想だと信じ込ませる方法なのです。
 
あらゆる言葉を使って、巧みに人や状況をコントロールし、被害者と加害者の立場が逆転してしまっているので、本物の被害者は「自分に問題があるんだ」「自分がナルシストなのかも」と思い込んで、精神的に追い詰められてしまいます。
 
でも、ここで忘れてはいけないのが、それがナルシストの狙いだということです。実は、「自分がおかしい」と自分自身を責めている方の多くは、ナルシストによる虐待の被害者です。
 
ナルシストと離婚が決まった時、こちらが弁護士を雇って彼らのハラスメント行為を訴えた時、彼らにいじめられていることを第三者に相談した時、このDARVOをされる可能性があることを覚えておいてくださいね。

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攻撃してくるナルシストへの3つの対処法

 
もし、ナルシストの被害を晒した時に以上の方法を使って攻撃してきた時にどうすればいいのかお話しします。ポイントは今からお伝えする3つです。
①反応しない
 
ナルシストはあなたに反応してほしいと思っていますが、その罠にはまらないようにしましょう。
②一人で解決しようとしない
 
周囲に相談し、SOSを出すことを忘れないでくださいね。被害がエスカレートする前に、警察や弁護士などの協力を得たり、支援を求めることで、自分自身を守るための力を得ることができます。
③冷静さを保つ
 
あなたをコントロールするために、たくさんの心理戦術を使ってきます。感情的にならず、混乱せずに冷静に対処しましょう。
 
怒りや悲しみ、混乱、不安など色んな感情が入り混じったり、誰が敵で誰が味方か分からなくなることもありますが、何が起こっているのかその状況を頭の中でしっかり整理することが大切です。
 
もし混乱したり、自分が悪いのかもという感覚に陥ったりしたら、このブログを見返してください。
 
私が動画を作る際に気をつけていることは、皆さんが混乱しないように、大切なポイントだけをまとめてお伝えしています。あなたは一人ではありませんし、このチャンネルを立ち上げた大きな理由は、皆さんがこうした困難を乗り越えるためにサポートしたいからです。
 
怒りや悔しさなど、どんな感情にも正当な理由がありますし、まずは自分自身を大切にすることが重要です。YouTubeやブログを通じて、あなたが強さと希望を見つける手助けとなれば嬉しいです。
 
今日ご紹介したDARVOやガスライティングなどの心理テクニックを使って攻撃してくるナルシストにどのように対処すればいいのか、メンバーシップで定期的に会員限定動画を配信しています。
 
特に、『無視より効くナルシストへの効果的な対処法』については、こちらの動画で紹介しているので、自己愛の強いナルシストに悩まされている方にぜひ見ていただきたいと思います。これを見ることで、ナルシストに対して有効な対処法や、自分自身を守るためのノウハウを学ぶことができます。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法をアメリカの最新心理学から解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg