中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

どうしてナルシストはあなたを攻撃するのか?|自己愛性パーソナリティ障害

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YouTubeで情報発信をしていく中で、

・どうして自分がナルシストのターゲットに選ばれたのか?
・なぜ彼らは攻撃的な態度を取ってくるのか?
・彼らが意地悪をしてくる理由は一体何なのか?
という質問をたくさんいただきます。
 
今回は、ナルシストが特定の人に対して恨みを抱いたり、攻撃的になる根本的な理由、そして彼らがなぜ自己愛性パーソナリティを持つのかに焦点を当ててお話していきたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせですが、皆さん私の電子書籍はもうお読みになってくださいましたでしょうか?
この本はYouTubeでお話ししていることを一つの本してまとめ、ナルシストの虐待のサイクルや、ナルシストの虐待から回復するための心のケア方法などについて詳しく解説しています。
 
また、どうしても関わらないといけない時のナルシストへの対処法を知りたい方は、こちらのビデオガイドでどのように攻撃をかわしたらいいのかなど秘訣を分かりやすく動画でご紹介しています。
両方合わせて購入することもできますので、今すぐナルシスト対策を学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
 

どうしてナルシストはあなたを攻撃するのか?

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ナルシストの攻撃性は、非常にネガティブなもので、怒りや悲しみなどの否定的な感情からくるものです。
彼らは特権意識が高く、他者から特別扱いされたいという思いが強いですが、彼ら自身は相手を尊重することができません。
 
人に注目され、尊重されなければ、激しい怒りを抱き攻撃性に変わるわけですが、怒りの正体は自己愛憤怒と呼ばれます。
今まで蓄積した怒りとストレスを思いっきりぶつけ、ターゲットを脱価値化して、時に、いきなり別れを切り出したりします。
自己愛憤怒の形は様々ですが、この怒りの反応の特徴は長期間続くということです。
 
急に別れを告げたり、関係を切ったりカップルや夫婦だと浮気をしてターゲットとの関係を終わらすナルシストもいれば、恨みを持ち、ターゲットに執着するタイプのナルシストも多いです。
執着心を持つナルシストの攻撃の方法はたくさんあります。
 
例えば、取り巻きであるフライングモンキーと一緒になってターゲットを攻撃する主な方法としては、スミアキャンペーンと言うものがあります。
第三者を巻き込んでターゲットの悪口や噂話を拡散したりして、相手の評判を下げます。
 
次によくあるのが、ターゲットの行動を監視したり、付き纏ったりするストーカー行為です。
他にも言葉の暴力や嫌がらせ、虐待、過剰な束縛や干渉などの支配、コントロール、いろんな攻撃を繰り返し、ターゲットに精神的苦痛を与えるんですね。
 
自分が責任を負わなければいけない時、自分の行いのせいで誰かに責められたとき、自分の存在を否定されたと感じたときに、自己愛損傷もしくは自己愛的傷つきって呼ばれるものが痛み、それが次第に自己愛憤怒に変わっていきます。
ターゲットが距離を置き始めたり、味方を増やしたり、攻撃をかわすと彼らはまた違う手を使ってあらゆる攻撃を仕掛けてくるのです。
 
特にターゲットが彼らの正体を暴き、彼らの問題行為について指摘し始めると、ナルシストは本性をあらわにします。
彼らにとって正体を晒されることは脅威であり、恐れに直面するからなんですね。
 
なので、正体がバレてしまった時、虐待的な自分を必死で隠して、自分がいかにまともな人間で、自分じゃなくて相手がおかしいことを証明するためにガスライティングなどの心理コントロールや、フーバリングと呼ばれるターゲットに復縁を迫る行為を始めます。
どんな攻撃も、あくまでナルシストの不安や恐怖からくる反応であって、「どうして私を理解してくれないんだ」「どうしてこの人は自分から離れるんだ」「どうしてこの人が自分よりも上で、自分は下なんだ」などの憤りや劣等感、不安感から「この人を攻撃したい」という欲に変わっていきます。

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ナルシストは注目されないと自尊心を保つことができません。
彼らにとって注目は食事と同じような感覚で栄養であり、補わなければいけない大切な要素です。
 
自分自身のエゴを養うために家族や職場の人、近所の人、友達、身の回りにいる人を巻き添えにして犠牲にして、自己陶酔のエネルギーを他者から吸い取ります。
また、注目されたいがために、攻撃を仕掛けるナルシストも少なくありません。
 
ナルシストは精神的に未熟だと言われ、感情的に不安定な場面が見られることがあります。
よって彼らは見捨てられ不安であり、時に被害者を演じてターゲットの同情心を煽って、あるいは罪悪感を植え付けて、標的に定めた人に固執します。
 
必要な自己陶酔が補えないから、ナルシストあなたを攻撃するのです。
自己陶酔なしでは、ナルシストは生き抜くことができません。
 
これは彼らにとって必要不可欠な要素であるからです。
喉が乾いたら水を飲みお腹からご飯を食べる。それと同じなんです。
ナルシストは自分自身が満足し、内面の空虚感を埋める必要があります。
 
健康的な人は、自分の心を癒すためのセルフケアが得意ですよね。
例えば、趣味を持ったり、自分が楽しいと思えることをして、自己肯定感を高めたり、メンタルケアを行います。
 
しかし、ナルシストの心のケアの方法の1つは他者を攻撃することなんです。
標的であるターゲットの悪口を言って、フライングモンキーと盛り上がったり、ターゲットを傷つけて、自分の自尊心を高める。
これらの方法で彼らは自分たちの精神バランスを保ちます。
 
「自分には価値がある。こんな自分にも価値があるねん」という感覚である自己価値感が持てないため、賞賛や注目、承認などのポジティブな自己陶酔、もしくは、いじめ、嫌がらせ、虐待、暴力などのネガティブな自己陶酔を得て自尊心を整えます。
 
自分に酔いしれることがナルシストの主な特徴の一つで、自己を陶酔させるために人を攻撃する行為が自分にエネルギーをもたらすことを理解しています。
彼らは他者を攻撃することで、優越感とか支配感を感じ、自分の存在を確認しようとするんですね。
 
こちらが「攻撃をやめて欲しい」と頼んだ場合でも、逆に嫌がったり、困ったり、苦しんだりなどターゲットの反応を利用して、相手を攻撃し、傷つけることを楽しむことが彼らの生きがいのように感じます。
悲しいことに、ナルシストにとっては他者への攻撃や傷つける行為が生活の一部と化しており、他者への支配や攻撃が喜びや充足感をもたらす重要なものなのです。
 
その喜びが得られなければ、自己陶酔という大事な要素がすり減ってきてくるので、「あなたのせいでこうなった」と被害者を演じ、ターゲットに「あなたに落ち度がある」と相手を責めて責任を罪のない人になすりつけます。
彼らにとって攻撃はあくまで、自分たちを守る反撃であり、それは心理学では防衛機制と呼ばれる心理メカニズムです。
 
拒絶されることや責任を負うこと、周囲の注目が自分に向かないこと、相手に味方がつくこと、嫌がらせが継続できないこと。
こうした様々な理由を避けたいがために、心理的に操ってはターゲットとの支配関係を維持しようとします。
 
ナルシストの中には、直接的な攻撃を見せずに、受動的攻撃を用いるタイプもいます。
彼らは「トライアンギュレーション」と呼ばれる心理的テクニックを使用して、周囲の第三者を利用して攻撃します。
 
例えば、別の家族のメンバーや共通の友達など、ターゲットと関係のある人にターゲットの悪口を吹き込み、洗脳しようとするんですよね。
これによって、ターゲットに対する嫌がらせを強化し、自分の味方を増やす戦略をとります。
 
この受動的攻撃は、彼らが敵対行動や、自らの悪意を巧妙に隠して、同時に他者を巻き込んで自分の味方につけることができる方法です。
また、ナルシストは常に同じターゲットを攻撃し続けるのではなく、状況に応じて態度を変え、別の標的を選んで虐待のサイクルを何度も繰り返します。

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ナルシストの虐待のサイクル(The Narcissistic Abuse Cycle)
 
・第一段階 ラブボミング(Love bombing)
・第二段階 脱価値化(Devaluing)
・第三段階 廃棄と別れ(Discarding)
・第四段階 フーバリング(Hoovering)
 
いきなり廃棄と別れを経験したと思ったら、次にフーバリングが始まり、ナルシストがターゲットを再び引き寄せます。
フーバリングが成功すれば、以前と同じように脱価値化が始まり、最終的には廃棄と別れへと至ります。
 
そして、このサイクルは終わりのない繰り返しとなり、このサイクルにどっぷりハマると、自分が悪いんじゃないのかという自己否定の習慣が身についてしまいます。
しかし、重要なのは、あなたのせいではないことを理解することです。
 
「あなたのせいじゃないんだよ」と声を大にして伝えたいですし、「こんな自分だから狙われるんだ」と自分を過小評価してしまっている人に対して、あなたがおかしいわけではないことを知って欲しいのです。
ナルシストの攻撃やサイクルには被害者が悪いわけではなく、それはナルシスト自身の問題であることを理解することが重要です。
 
私自身、「攻撃されたらやり返そうとする部分はあるものの、私は人にいじめられやすい存在なんだ」という思い込みに囚われていた自分に気づいたのは、心理学との出会いからでした。
日本の心理学を学ぶことなく、アメリカに住んでいることもあり、アメリカの心理学を独学で学び始めました。
 
そのため、一般的な日本の心理学とは異なる切り口かもしれませんが、このような知識はまだ日本で広く知られていないと強く感じます。
これからの時代では、学校や職場、コミュニティなどで心理的虐待に関する知識を持つことがますます重要になるでしょう。
 
私はこのチャンネルを通じて情報を発信し、これらの知識を広めるために頑張ります。
嫌がらせやいじめは、それを経験したことがある人にしか分からない痛みがあり、本当に傷つくし絶対に許されないことです。
 
心に負った傷は治るのに時間がかかるかもしれません。
切り傷のように縫ったり、薬を塗るだけでなく、自分主導で取り組むことも大切です。
 
心の傷は放置せず、自分で向き合いながら癒していくものだと思います。
この動画が今、心に傷を負って辛いなと感じる方や、ナルシストの攻撃を受けて苦しんでいる方々へ届くといいなと願っています。

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こちらのメンバー限定動画では、ナルシストとの関係から抜け出した後、自分が受けているのはナルシストによる精神的虐待だと知った後、傷ついた心をしっかり自分でケアできるために、「ナルシストへの未練を断ち切るには?」というテーマで詳しく解説しています。
 
当チャンネルのメンバーシップでは、今日の動画でご紹介したようなナルシストに対処するために必要なスキルや、心理的に攻撃してくる人から自分を守るための方法を公開しています。
参加して、自分自身を強くし、自信を持って前を向く力を身につけてくださいね。
皆様の参加をお待ちしております。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

日本でまだ知られていないナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度や理解を高めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg