【完全攻略】あなたは対策できていますか?ナルシストへの対処法が効いている5つのサイン|自己愛性パーソナリティ障害
モラハラ、パワハラをする人や毒親に多いとされる自己愛性パーソナリティ障害ですが、アメリカでの最新の研究によると自己愛性パーソナリティ障害を患っている人、もしくは自己愛の傾向が強いナルシストは年々増えていると言われています。
有病率が人口の1〜6%とされているとなると、誰もがナルシストと出会う可能性があるかもしれません。
このブログではナルシストの特徴、行動パターンや対処法を徹底解説しています。
では皆さんがナルシスト対策を始めた時、今まで実践してきた対処法の効果が現れ始めているのか判断するために、今日は『ナルシストへの対処法が効いているサイン』をお届けします。
ナルシストへの対処法が効いているサイン
ナルシストの上司から理不尽なことを言われたり、旦那さんや奥さんに人格否定をされたり、親が心理的に支配してくるといった状況で、このチャンネルでご紹介している対処法を試すとしますよね。
対処法が効いている時、ナルシストはある行動に出ます。
結婚相手でも毒親でもどんな相手でも、ナルシストが取り始める行動のパターンは統一されています。
ポイントとしては段階として起こるので、このステップを知っておくと『今対処法が効き始めてるから、ナルシストはひるんでるな』と把握したり、簡単に状況を整理することができます。
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①急に優しくなる
この体験をした方は多いと思います。
ナルシストは対処法が効き始めると、まず態度を急変します。
最初の時点で彼らが取る行動は2つあって、1つはラブボミング、2つめはフーバリングです。
一般的にモラハラやDVの周期として知られているハネムーン期、蓄積期、爆発期と同じように、アメリカでもナルシストとの関係において虐待のサイクルが存在します。
ナルシストの虐待サイクル(The Narcissist's Abuse Cycle)
①ラブボミング(Love bombing)
②脱価値化(Devaluing)
③廃棄と別れ(Discarding)
④フーバリング(Hoovering)
・ターゲットを理想化(idealization)し依存させるために、あの手この手で自分の支配下に置いていくラブボミング
・本格的にモラハラが始まり、ターゲットを価小評価する脱価値化
・自己陶酔を吸い尽くしたターゲットを廃棄するか、もしくは精神的苦痛を受けたターゲットがナルシストから逃げようとする廃棄と別れ
・ナルシストが謝罪をしたり、ラブボミングの心理テクニックを使って、ターゲットをもう一度コントロールしようとするフーバリング
ナルシストによる自己愛性虐待(Narcissistic abuse)はこの4つの段階を繰り返す訳ですが、日本でいうハネムーン期がラブボミングに相当します。
期間でいうと、第2段階の脱価値化が一番長いとされています。
ターゲットにとって人格否定や過小評価が行われる脱価値化が一番辛く、自己愛憤怒といわれるナルシストの怒りが爆発する期間なので、家族や周囲の人は対処しづらいかと思います。
ただ、もっと対応するのが困難なのはフーバリングの段階です。
特に加害者と共依存関係にいる被害者にとって、フーバリングは辛いものですよね。
どうしてかというと、フーバリングを拒否するとナルシストはもっと優しくなります。
この時、出会った頃と同じようにマニピュレーションという心理操作が始まります。
ナルシストが戻ってきた=対処法が効いていないではなく、ターゲットが離れたと察して、彼らが焦り始めているサインになります。
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②過小評価が始まる
ラブボミングでどうにかしてターゲットをもう一度手に入れようと、フーバリングをしても『ターゲットはもう自分の所に戻ってこない。ターゲットを失ったんだ。正体を見破られた』という現実に直面した時、ナルシストは脱価値化に突入します。
彼らは白黒思考で、物事を極端に捉えます。
だからこそ、白か黒か、善か悪かしか区別できず、理想化と脱価値化で対人評価をします。
ターゲットがその状況を上手く対処できているということは、彼らは『自分は人や状況をコントロール出来ていない』というものです。
『むしろコントロールをしているのはターゲットなんだ』と察知した途端、『謝ったり優しく接したりしたのに、どうして分かってくれないんだ。何故自分を認めてくれないんだ』とコントロールのバランスを失います。
自分の期待に応えてくれれば理想化、自分の期待に応えてくれないなら脱価値化といったように、愛を与えるためにラブボミング、罰を与えるためにモラハラをします。
この極端に区別する心理を、心理学でスプリッティング(分裂)と言うんですね。
対処するためにナルシストから逃げようとすると、当然彼らの反感を買うことになります。
ラブボミングも脱価値化もフーバリングも、いずれも同じ本来ターゲットが持つパワーやエネルギーを奪って、自分のものにする行為です。
これが心理的虐待のメカニズムで、共依存を脱出に至るまではこのサイクルが継続され、彼らはターゲットから自由を奪おうとします。
ナルシストはそれだけ搾取することに慣れているタイプの人間であり、ターゲットが共依存から抜け出せば、やっと元々持っていた自由や自尊心を取り戻せる訳です。
例えば風邪を繰り返すことで抗体ができて、免疫がつき強くなります。
自尊心も同じで傷つけられた時は辛いですが、自分で癒して乗り越えると強くなります。
よって、何が大事なのかというと最終的にナルシストに諦めさせることだと思います。
3つめに入る前に、皆さんが実践した対処法が効き目あった時にナルシストが起こした行動はありますか?
知りたい方も多いと思うので、是非コメント欄で教えてくださると嬉しいです。
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③投影
脱価値化やフーバリングをしても、ターゲットをコントールできないと感じたナルシストは、投影をします。
投影というのは、簡単に言うと自分の欠点を相手に移すことで、相手に責任転嫁することを指します。
自己愛の強い人は、ターゲットを鏡のように扱います。
フライングモンキーという軍隊を引き連れて、スミアキャンペーンをして自分の劣等感をかき消そうとするんですね。
この段階でよく見られる言動はSNS投稿らしく、挑発するようにどれだけ自分は幸せであるか、どれだけ自分の味方がいるかターゲットや周囲にわざと見せつけるというものです。
これは意識的にマウンティングの一環として行われます。
理由は簡単で、ナルシストは自信があるように振る舞いますが、自己価値の感覚がない上、自信がありません。
その割に自己重要性が高く、特権意識が強いので、自分は特別であるべきだという思想を持ちます。
なので、人にどう見られているか気にしますし、優位性をアピールしなければ自尊心を保てないんですね。
投影というのは、劣等感や恥の感情を避けるために自分を守る防衛本能として、無意識に取る行動です。
自分の悪い行いをターゲットに押し付けて、『ほら、お前のせいでこんなことになったんだ。どうしてくれるんだ』と責任をなすりつけることで、自分が楽になります。
なお指摘したことによって、『むしろ有害なのはあなたの方だ』と、モラハラ被害者をナルシスト呼ばわりすることも多いです。
私たちが上手に対処すれば、嫌がらせ加害者であるにも関わらず『本当は被害を受けたのは、こっちの方だ』と被害者のふりをして投影をしますが、実は投影をする人は自覚がないことが殆どです。
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④嘘をつき始める
投影で責任を押し付けてもターゲットに『その手には乗らない』と跳ね返された時は、嘘をつき始めます。
ターゲットをどうにかして自分の支配下に戻そうと、心理的操作を強化するんですね。
『〇〇しないとこうなるよ』と呪文を唱えるようにガスライティングで、マインドコントロールをします。
また悪性ナルシストと言えば、かなり悪質でストーカーになることもあります。
例えば彼らが使う手口が2つありますが、1つ目は偶然を装った口実で、突然道端や仕事先で姿を見せたり、職場に電話をかけたり付き纏うこともあります。
2つめは助けるふりをして近づいてきたり、色んな仕掛けを使います。
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⑤自己愛憤怒
以上のことを行なっても、対処法が効いているためターゲットをコントロールできない時、自己愛憤怒を起こします。
自己愛憤怒というのは、ナルシスト特有の怒りです。
彼らはラブボミングやガスライティングをしてもターゲットを支配できない時、方法は2つしかありません。
1つめは怒りや脅しを使って、コントロールし再び爆発期に突入するか、もしくは諦めるかのどちらかです。
この自己愛憤怒はどういった心理メカニズムで起こるのかというと、理屈は簡単で、壊れやすい自尊心を持つナルシストの自己愛損傷という傷が疼くことで、自己愛憤怒にエスカレートするんですね。
彼らが自己愛憤怒を起こしているということは、ターゲットもしくは周囲の誰かが自己愛損傷という傷に触れたということになります。
■合わせて読みたい■
自己愛憤怒の形は様々で、
・暴言や人格否定など一般的に言われるモラハラ
・暴力によって行われる身体的虐待
・付き纏いやストーカー行為
・反対に『〇〇しないなら〇〇する』と脅して、ターゲットを逆に突き放そうとする脅迫
・夫婦や親など家族の場合は、経済的虐待を行なって、金銭的にコントロールする
・職場だと、パワハラなど
やり口はどの状況でも一緒です。
自己愛憤怒は『言うこと聞かないなら罰を与える』という心理状態から、ターゲットに精神的に苦痛を与え懲らしめます。
ナルシストはこの時、防衛が働くのでこの自己愛憤怒という猛烈な怒りで、ターゲットや周囲の人たちを圧倒します。
蓄積期に溜めていたストレスを一気に発散して、激しく怒りコントロールできない腹立ちなど強い感情を見せます。
ただこの自己愛憤怒が収まり次第、緊張が解れるので、またラブボミングの段階に戻るんですね。
このようにナルシストはターゲットが彼らの正体を暴き始めて逃げる準備をすると、コントロール出来なくなってしまうので、ターゲットに執着して道理に反する行動を繰り返します。
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まとめ
ナルシストの心理が全く理解できない方は多いですが、実際のところナルシシズムのパーソナリティを理解するのは、とても簡単です。
理由はパターン化していて、段階やサイクルのように行われるからで、自分の身を守るには前持って、これらの知識を身につけて、相手のどういった行動に出るのか先読みすることだと思います。
『しばらくフーバリングしてこないから、どこかで自己陶酔を得ているんだろうな』
『あ、戻ってきたってことは自己陶酔に飢えているんだな』
と予測することで、焦らず対応できます。
泣いたり悲しんで同情心に漬け込むナルシストなので、再び目の前に現れた時のために、是非今日ご紹介した5つの行動のパターンを参考にしてみてください。
そして、もう一つ大事なことは『自分がコントロールされている』ということに気づくことだと思います。
ナルシストは支配する側と、支配される側の支配関係を作ります。
共依存というのは文字通り、共に依存した関係なんですね。
『もうその手には騙されない』という強い意志を持って、『自分は前に進み出したんだ』という印象を与えることが大事だと思います。
これ以上支配されないメンタルを作るには、まずは目を覚ますことで狭い視野から抜け出せますし、皆さんの選択肢が一気に増えるので、今共依存の問題を抱えている方に届いたらいいなと思って、このブログを書きました。
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この記事を書いた人
中村りん
渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。
【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg【Twitter】https://twitter.com/RinNakamura999