中村りんの心理学研究所

ナルシストの心理、特徴、自己愛性パーソナリティの特性、心理的操作(Manipulation)のテクニックなど『ナルシシズムについての知識を深めたい』『ナルシストにどのように対応したらいいのかわからない』という方に向け、様々な状況で役立つ対処法を紹介しています。もっと多くの方がガスライティングや精神的虐待(Narcissistic abuse, Psychological abuse, Emotional abuse)を知り、被害者が減ることを願います。

ナルシストの〇〇に触れることは彼らを怒らす原因|キレてくる人対策【自己愛損傷とは】

自己愛損傷を知って、自分を精神的虐待から身を守る!

 
以前の記事ではナルシストの怒りの正体である自己愛憤怒についてお話ししました。
 
ナルシストの怒りのメカニズムや自己愛憤怒は子供が癇癪を起こすのと同じだということをお伝えしました。
 
今日はそのナルシストの怒りの発端だと言われている『自己愛損傷』についてご紹介します。
 
この自己愛損傷というものを理解することができれば、どうしてナルシストが異常なくらいキレるのか、彼らの怒りの根本的な理由を知ることができます。

 

 

【ナルシストの傷と怒りの原因】自己愛損傷とは

 
『ナルシストってどんな人?』と思う方に簡単に説明すると、彼らはなり表面的で自尊心の内面的な感覚がないんですね。
 
英語でFragile egoと言って『壊れやすく脆い自尊心』要するに割れやすいガラスのような自尊心を内側に持っています。
 
ナルシストを思い浮かべると『この中で自分が一番偉いんだ』と壮大で傲慢なイメージが強いと思います。
ナルシシズムの性格を例えると?
 
ナルシストによっていろんなタイプがいますが、リーダー的存在でカリスマ性もあり尊大型ナルシストと言われる典型的なナルシストはイメージとして大きいモンスターのように見えることもあります。
 
でも実際例えると大きな恐ろしいモンスターが出てくるけど後ろのチャック開けたらめっちゃ小さい人出てくるみたいな感じなんですね。
 
あくまで例えですが、彼らの性格の特性を例えたらほんまにそんな感じで、内側にある自信のなさを隠すために派手なキャラクターを演じるんですね。
 
人は誰でも触れたくない過去や知られたくないことってあるはずでそれはナルシストも人間なので同じです。
ナルシシズムの性格が形成される原因
 
ナルシストによりますが
 
虐待やネグレクトをされた過去があったり
周りの人に否定され続けた、
幼少期に過保護に育てられた、
親が過干渉だった、
真面目でいい子を演じなきゃいけなかったなど

家庭環境でなんらかの出来事があったことが原因で性格が偏ってしまった可能性があります。
 
もちろん複雑な家庭環境で育った方でもまともな人は山ほどいますし、全員がナルシストになるわけではないです。
 
でもそれができなかったナルシストは歪んだ価値観やナルシシズムを持ち、人を信用できなかったり、心に傷を抱えます。
 
ナルシシズムの性格が形成された人は自尊心に問題を抱えます。
 
自分自身で幸せや喜びを感じたり、心を満たしてあげられないので外側からエネルギーを得てエゴを養わなければいけないんですね。
自己陶酔的な供給とは?
 
それがナルシストのメンタルを保つ方法で、普通の人と少し価値観が違いますが、このエネルギーを摂取することを心理学で自己陶酔的な供給といいます。
 
彼らにとってエゴが全てで、自己陶酔的な供給によって彼ら自身の自己価値の感覚を感じようとするナルシストは完全主義者なので、壮大な自己のイメージを汚された時恥を感じます。
 
もし誰かが悪気なく彼らを指摘したり、彼らの触れてはいけない話に触れてしまった時、彼らは侮辱されたように感じ激怒します。
 
それが前回の記事でお話しした自己愛憤怒が起きる原因で、復讐心の強いナルシストはその話題に触れた相手に対して怒りの感情を抱きます。
ナルシストが持つ触れてはいけない傷『自己愛損傷』
 
自己愛憤怒というナルシストの怒りが生まれる時がその話に触れてしまった時で、ナルシストはその傷を潜在的に内側に持っているんですね。
 
その触れてはいけない傷が今日お話しする『自己愛損傷』といいます。
 
自己愛損傷は自己愛的傷つきともいい、英語ではNarcissistic injuryといいます。
 
もう一度お伝えしたいのが誰でも人は触れられたくないこととか話したくないことってきっとあるはずです。
 
もちろん私にもありますし、みなさんにもあると思います。
 
ナルシストの場合誰かが自己愛損傷に触れてしまった時、苛立ちを感じて相手に攻撃的になったり自己愛憤怒を生じ人に危害を加えます。
 
これはわかりやすく例えるとかさぶたのような物なんですね。
 
かさぶたって完治ではなくめくれたりすると傷が開いて血が出ますよね。
 
ナルシストにとってはその傷に触れられることは痛みです。
 
誰かが何らかの形によって彼らの内面にある自己愛損傷に触れた時、自己愛憤怒を引き起こすきっかけになります。
 
ナルシストの怒りはその反応で何か過去に言われたこと、忘れられないこと、悔しかったことや軽蔑されたことなど記憶として蘇ってくるんですね。
 
ナルシストにとってはトラウマのような物でこれは内側の脆弱性や脆い自尊心から来ています。
ナルシストが持つパーソナリティ
 
彼らは自己愛が高いと言われていますが、彼らの心理を探ると自己愛が高いんじゃなくて、ある意味自己愛を持っていないから自信がなく常に不安です。
 
そしてナルシストはパラノイドです。
 
例えば『自分は悪口を言われているんじゃないのか』と被害妄想にかられて『あんた裏で私の悪口言うてるんちゃうやろな』とかこれに似た発言をしたり、人を疑います。
 
自分を認めてあげられないので人を受け入れることができません。
 
基本的にナルシストはドラマチックで揉め事が大好きです。
 
なんで揉め事が好きかと言うと人と揉めたら相手からエネルギーを奪うことができるからです。
 
それが自己陶酔的な供給の手段のうちの1つなんですね。
 
彼らは生きていくために常に自己陶酔を欲しがっています。
 
まさにドラキュラとかバンパイアや吸血鬼のようなそんな性格をしているんですね。
 
相手が持っているポジティブなエネルギーを奪って、ナルシスト自身の持っているネガティブなエネルギーをその人に植え付けます。
 
そして相手から摂取したエネルギーをポジティブなエネルギーとして自分の内面に取り込みます。
 
それが自己陶酔的な供給の仕組みで、彼らはどんな些細なことでも誰かが自己愛損傷に触れると、大したことないことでも大袈裟に騒いだりします。
 
相手がナルシストの場合ただ単になにか気に入らないことを言われたからキレているという理由だけではなく、自己愛損傷というナルシストが持っている心の傷に触れられたからそれが怒りで反応することになります。
 
かさぶたって新しい皮で覆い被さっているので、その傷に触らないと痛みを感じないことってありませんか?
 
治るまで時間がかかるしめくったら血が出てきますがそれと同じなんですね。
 
だからナルシストとの関係は英語でWalk on eggshellsと言ってこれは慎重に行動するという意味なんですが、まるで薄くて割れやすいたまごの殻の上を歩くように発言に気をつけたり、注意して振る舞わないといけないように感じます。
 
わかりやすいのがモラハラのケースだと思います。
 
状態が悪化すると被害者はそれを不快に感じ始め、ナルシストを怒らせたくないから最終的に会話しないようになります。
 
そしてコミュニケーションを取らない夫婦は関係が悪化するんですね。
 
誰だって言われたくないこと、言われて傷ついたことがあって当然ですが、ナルシストは絶対にその傷を自分で癒す努力をすることはありません。
 
これはやられる前にやるっていう思考ですよね。
 
自分が傷つくのが怖いから傷つけられる前に人を傷つけます。
 
自分自身を受け止めることができないから他人も認めることができませんし、自分のことを愛せないから他人も愛せないんですね。
 
常に人のせいにして、不満や人の愚痴や文句を永遠と言います。
 
もしかしたら自分にも何か欠点があったのかもしれないと考えないナルシストは、『反省しよう』という考えは一切ないです。
ナルシストをサポートする『イネーブラー』
 
ここでイネーブラーついて少しお話ししたいんですが、ナルシストのそばにいるイネーブラーにとって腫れ物に触るような感覚なんですね。
 
【イネーブラー】自分を犠牲にしてまで、ナルシストの問題行動をサポートする人
 
ナルシストの機嫌を損ねないように配慮してビクビクしながら恐る恐る彼らに接します。
 
イネーブラーは『ナルシストを注意したら何を言われるかわからない』ということ、そして自分の手に負えないのがわかっているから問題を軽く見て、その問題を放置します。
 
イネーブラーは自己愛損傷に触れてしまったら、自分にナルシストの怒りの矛先が向くのを知っているので、わざとその問題を解決しようとしない行動を取ります。
 
ナルシストのターゲットになっている人も、イネーブラーになっている人も、彼らに悪態をつかれないように怯えている生活やその関係が自分にとって健康的なものであるのかそれが自分にとってプラスなのかじっくり考えてみることが重要です。
 
夫婦だと離れることは難しいですが、付き合っている関係や友達であれば距離を取ることは可能です。
 
本音も言えない、自分の意思も伝えられない、自分のことをリスペクトされない、自分の存在価値さえわかってもらえない関係って機能しているかしていないかと言ったら機能していないと思うんですね。
 
英語でカップルが別れる時によく使う言葉があるんですがIt's not workingと言って別れを切り出すんですね。
 
これは『この関係は機能していない、うまくいっていない、うまく働いていない』という意味です。
 
You and meはあなたと私でRelationshipは関係ですが、このIt's not workingは『あなたと私の関係はうまく機能していないから、これ以上うまくいかない』という意味が含まれているんですね。
 
相手にIt's not workingと言われたら『あ、もう相手は無理だと思っているんだ』『諦めたんだ』と感じます。
 
何が言いたいのかと言うとその機能していない関係が口論や争い事なしにうまく信頼しながら寄り添ってやっていけるかと言ったらそれはほんまに困難ですよね。
 
ナルシストとの関係から抜け出すためのそのサインっていうのはそこだと思います。
 
相手が自分を受け入れてくれない、自分も精神的に相手を受け入れられないし、自分のメンタルに悪い影響を与えているということが問題であって、自分がなんとか頑張って改善しようとしてても相手がその傷を自分自身で癒して頑張って変わろうとする努力をしないんだったらこっちがいくら頑張っていても残念で悲しいことだけど上手い方向には進まないと思うんですね。
 
依存している関係では自分自身の内側に取り組まないとその関係から抜け出せませんし、自分をその関係から抜け出してあげて癒すことはできないんですよね。
 
これ以上我慢しない方法や自分で立ち上がる方法を身につけたらトラウマを克服できるので、まずは自分自身に取り組むことがほんまに重要です。
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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