中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストが「負けた…」と認めた瞬間に現れる反応とサイン |自己愛性パーソナリティ障害

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ナルシストが「負けた…」と認めた瞬間に現れる反応とサイン |自己愛性パーソナリティ障害

 
今回はナルシストとの関係が終わり、彼らが自分の敗北を認めるとき、そしてあなたが彼らの標的から解放されるとき、何が起こるのかを探っていきたいと思います。被害を受けた方達が加害者から逃げる勇気を持つことで、どのような変化が訪れるのか、その真実に迫ります。
 
私は以前、悪性ナルシストの餌食となっていた一人の被害者でした。
 
彼女の傲慢さや自己中心的な言動に振り回されて、どうしたらいいのか本当に分からず、何年も辛い思いをしていました。
 
しかし、こうしたナルシシズムに関する情報を集め、学んでいくうちに、ナルシストが「負けた」と認めた瞬間に現れる反応とサインがあることを知ったのです。
 
私の経験を交えながら、彼らの心理や行動の変化を解き明かして、皆さんも解放された後の回復や幸福への道を示していければと思います。それが被害を受けた人に逃げる勇気を与えることだったり、自分らしさを取り戻すきっかけになったり、人によって形は様々かもしれません。
 
私のYouTubeのチャンネルでは、ナルシストなど心理的に攻撃してくる人から、自分の身を守る方法を徹底解説した動画を毎週お届けしています。たくさんの方に動画が届けば良いなと思っていますので、もし良かったらチャンネル登録もよろしくお願いします。
 
先日発売を開始しました電子書籍も、ナルシストの心理的攻撃への対処法や回復方法に焦点を当てています。まだ手に入れていない方は、こちらのリンクをご覧くださると、そこから詳細な情報がご確認いただけます。
 
この本には皆さんに役立つ内容が詰まっていますので、多くの方が興味を持っていただければ嬉しいです。ぜひ一度読んでいただき、大勢の方へ有益な情報をお届けしたり、心理的虐待への理解が広がればいいなと思います。
 

ナルシストが負けを認めた瞬間に現れる反応とサイン

①ラブボミング
 
ナルシストと言ったら、もちろんラブボミングです。例えば、ターゲットがナルシストの虐待行為に耐えられず、関係を終わらせ、連絡を無視したり、距離を起き始めるとします。
 
すると、ずっと脱価値化をしてターゲットに精神的苦痛を与えていたナルシストは、ひとまず脱価値化をやめて理想化の段階に逆戻りするのです。自己愛性パーソナリティ障害の人は、特に初対面で誰かを騙そうとする時、相手の懐に入り込むのがかなり得意なんですね。
 
自分との関係が上手くいかない時とか、相手が要望に応えてくれない時、一旦虐待的なダークパーソナリティを隠して、別人に豹変して偽善的な行動を示すことが多いです。
 
ちなみに、彼らがラブボミングと呼ばれる心理的操作技法を用いて、執拗に復縁を迫る行動を心理学では「フーバリング」と称します。
 
そもそも彼らの目的というのは、ターゲットを支配やマニピュレーションができる範囲内に戻すことです。このフーバリングは、アメリカの掃除機のメーカーのHooverに由来して、ナルシストがターゲットをしつこく追い詰めて、再び支配関係を築こうと行動に出るわけです。
 
要するに、彼らがフーバリングを行うのは自己陶酔というナルシストが他者から搾取するエネルギーが不足しているからです。もっと言うと、ターゲットがいなくなって焦っているからこそ、負けを認めるわけにいかず被害者に粘着するのです。

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②付き纏う
 
なので、執念深いナルシストは被害者に付き纏うケースも少なくありません。実際に心理学の研究で、「ストーカーにナルシストが多い」と言われているのを皆さんはご存知ですか?
 
彼らはターゲットとの恋愛が実らなかったことや、被害者の家族など周囲の人たちが被害者のことを思い、加賀者から逃げることを促したことに対して、恨みの感情を抱き、最終的にストーカー行為にエスカレートする実例も非常に多いです。
 
ターゲットに拒否されることは、彼らには酷い心の傷として何年も残るわけです。自己に対する評価が非常に低いナルシストは、かなりネガティブな感情を持ち、別れ話のもつれがきっかけで復讐に出ようとすることもあります。
 
普通は、別れ話を切り出されても、その時は辛いけど暫くすると、負けを認めたくないからこそ「相手を見返したい!」と自分磨きを頑張ったり、人は新しい出会いを探したり、前に踏み出そうとするはずです。
 
ただし、ナルシストは違います。
「自分を捨てるなんて許せない」とターゲットに怨恨や嫌悪を抱き、異常なほど相手に依存するのがナルシストです。
 
また、ナルシシズムの度合いが強ければ強いほど、こうしたストーカー行為や嫌がらせの程度も変わってくるということが言えるでしょう。
 
誰かをストーキングするということは、絶対に彼ら自身が負けることが許されないからです。心のどこかで敗北感を感じて、理性を抑えることができずにストーカーになってしまっているのです。

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③モビング
 
「この言葉初めて聞いた」という方もいらっしゃいますよね。モビング(Mobbing)は、一言で言うと集団いじめです。
 
モビングには以下の4つの特徴があるので、簡単にお伝えしたいと思います。
 
①ナルシストの主導
ナルシストが中心となって集団を組織化して、標的を攻撃する計画を立てたりする場合もあります。彼らは自己中心的な思考や優越感から、他者を攻撃することで自己満足を得ようとします。
 
②フライングモンキーの参加
フライングモンキーは、ナルシストの指示に従い、標的をいじめる行動に加担する存在です。
 
フライングモンキーになりやすい人は、自分がない人ともいえます。
自分の利益のために、または自分を守るためにターゲットを生贄にして、ナルシストの攻撃に参加する傾向があります。
 
③言葉や行動の攻撃
モビングでは大抵の場合、言葉や行動を通じて標的を攻撃します。
ナルシストやフライングモンキーは、嘲笑、中傷、陰口、嫌がらせなどさまざまな手法を用いて、ターゲットを傷つけます。
 
④集団の結束力
モビングは基本的に集団で行われるため、ナルシストとフライングモンキーは固まって行動し、ターゲットを孤立させることを狙います。
集団の結束力によって、ターゲットは攻撃に対して無力化していきますので、心理的な苦痛や孤独感を経験することがあります。
 
これらがナルシストとフライングモンキーが行う集団いじめであるモビングの特徴なんですが、要するに、彼らはターゲットを敵認定して罰を与えようとするわけです。
 
例えば、ターゲットが被害を誰かに相談した時とか、ナルシストが自分がしてきたことが公になって、自分を守らなくてはいけない時に、自分の立場を守るために、フライングモンキーを使ってターゲットに攻撃を仕掛けるのです。

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④ネガティブキャンペーン
 
フライングモンキーとのモビングの攻撃方法と同時に起こることはネガティブキャンペーンです。
 
ネガティブキャンペーンとは、彼らがターゲットに対して根も葉もない噂を広めたり、周囲に悪い評判を広めるなど、悪質な手段でターゲットの評判を著しく低下させる行為を指します。
 
もし本当にナルシストが、自分が勝っていたとしたら、わざわざターゲットに構って、時間を割いてまで自分の優位性を示す必要はありません。フライングモンキーと協力して、全く事実でないことを会話に持ち出して盛り上がったり、ターゲットを悪い方向に向かわせるネガティブキャンペーンを展開することで、被害者を精神的に追い詰むんですね。
 
私のチャンネルのメンバーシップでも、フライングモンキーによるネガティブキャンペーンへの対処法をたくさんご紹介していますが、ネガティブキャンペーンをされているときに最も避けるべき行動は”反応すること”です。
 
それはどうしてかと言うと、ナルシストは、相手の反応性を期待していて、その反応にエネルギーを与えることで彼らの目的が達成されるからです。
 
ナルシストは敗北を経験した際に、他者を厳しく非難し、悪者として描こうとする傾向が見られます。
 
では、具体的にはどう反応したらいけないのかって言うと怒ったり、悲しんだりして涙を見せたり、感情的な一面を見せないことです。
 
感情的な反応を示すのは、対処法としてはものすごく逆効果なんですね。ナルシストは、ターゲットが辛い思いをしていたり、落ち込んだりしているときに、そのネガティブな感情を自分自身にポジティブなエネルギーとして変換します。
 
それがナルシストの生き方です。
変わらない人はいつまでたっても変わりません。
 
多くのナルシストは変わろうとする努力や意思はなく、改善するよりも、何度も同じことを繰り返すことの方が圧倒的に多いかと思います。本人は職場や家庭内で横柄な態度で振る舞ったりして、マウントをとって自尊心を維持したり、自己肯定感を高めます。
 
他者を見下すことで、虚弱な自尊心を守ろうとするのですが、傷つくのは周りにいる家族や部下、友人なんですよね。
 
私自身の経験を参考にすると、私を心理的に操ろうとしたナルシストは、いつも裏切り行為を繰り返しては、言い訳をしながら謝罪して、何度も何度も自分のやってしまったことを許してもらっては振り出しに戻るという感じでした。
 
相手が言ってくる言葉を信じるか信じないかは自分次第です。
 
私は日常的に心を操られて感情を支配されて信じては、騙されるという日々を繰り返してきて、知識をつけていく上で、こうしたナルシストや心理的虐待に関する情報に触れていくと、自分が陥ってしまった状況を俯瞰で見ることができました。
 
自分に一体何が起こっているのか明確に理解することができたんですね。
 
私は人を傷つけても反省しないナルシストの態度にだんだんと嫌気が差して、「どんなことがあってもこれ以上関わりたくない」と感じて、離れる決意をしました。当時の私というのは怒りの感情の方が強くて、何もしないのにいきなり涙が出てきたり、胸が痛くなって締め付けられるような思いをしたのを覚えています。
 
でも、今はこうして自分の思いを心の中に貯めて苦しむんじゃなく、たくさんの方に自分の言葉でお話しできていることを本当にありがたく感じています。
 
自分がされてきた事は決して許されないし、許すつもりはありません。
 
ナルシストの他者に対する傲慢な態度や振る舞いから、「騙されるあなたの方が悪いんじゃない?」って言われているみたいで、当時は「自分ってほんまアホやな」と自分を責めたりしていたんですね。
 
でも自分を責めても何も変わらないし、思いやりも良心もない人のために、自分の労力やエネルギーを使うことが本当にもったいないと思ったのです。
 
そして、今では「自分が付き合う人は、自分で決められる」ということを知りました。
 
自分を攻撃してくる人に笑顔で振る舞って、自分の気持ちを押し殺す必要はないとわかったんですね。
 
まとめると、こうした心の働きがナルシストに狙われやすい人が陥る心理です。
 
私がYouTubeで動画を撮り始めようと思ったのは、私と同じような状況にいて、困っている人が少しでも心が軽くなったり、無理をしないように自分らしく生きられるようになればいいなと思ったからです。
 
自分は何も悪くないのに、自分自身を責めなければいけない環境に置かれる事は本当に辛いです。
 
もし、誰かがあなたに対してひどいことを言ってきたり、攻撃的で嫌な態度を向けてくる場合、それはあなたのせいじゃありません。
 
また攻撃的な人から、逃げる事は逃げではありません。
 
それは自分の人生を生きていくために前に踏み出すことで、私は、人との別れが必ずしもマイナスなことではないと思います。
 
ナルシストといると数え切れないほどの心理的虐待を受けて、自分が我慢をしていても気づけない位心を支配されて感覚が麻痺してしまうんですよね。
 
このブログがナルシストの被害を受けている方にとって、何か大切なものに気づいたり、自分を守るヒントや逃げる勇気を与えられたり、失ってしまった何かを取り戻すきっかけになれればと思います。
 
また、このチャンネルでは、メンバー会員の方々へ最新のナルシスト対策や、彼らに対して有効な戦略を提供しています。
特に、「ナルシストにやってはいけないこと」についての解説も行っており、それを学ぶことでナルシストの被害を軽減させる必勝メソッドを習得することができます。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、現地で自己愛性パーソナリティ障害(NPD)や心理学、ガスライティングに関する知識を学び、2021年にYouTubeで情報発信を開始。現在は、日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、「ナルシスト対策解説者/自己愛性虐待リカバリーコンサルタント」として活動中。アメリカの最新心理学を取り入れながら、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg