中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【気づいて!】ナルシストとLINEしているサイン 4選|自己愛性パーソナリティ障害

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【気づいて!】ナルシストとLINEしているサイン 4選|自己愛性パーソナリティ障害

 

以前視聴者さんが、こんなコメントをくださいました。

『ナルシストとのLINEでの会話のやり取りを教えてください。』というリクエストをいただいたので、今ナルシストとラインをしているかもしれないあなたへ、今回は『ナルシストとLINEしているサイン』を徹底解説します。

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ナルシストとLINEしているサイン

 
では、今から『ナルシストとLINEをしているか見抜くための4つのサイン』をお伝えしていくので、良ければご参考になさってくださいね。
①ラブボミング
 
ラブボミングというのは、アメリカの心理学の用語で、直訳すると『愛の爆弾』です。最近の言葉だと、ロミオメールなんか言われているかと思いますが、意味は全く一緒です。
 
ナルシストはターゲットと出会ってすぐ、ラブボミングという技を使って、距離を一気に縮めます。
 
『え、何これ。ポエムやん』って感じの内容のラインを送って、交際を求めたり、高圧的に復縁を迫ってくるのが特徴的です。
 
例えば、『本当可愛いね/カッコイイ』『こんな素敵な人今まで出会ったことない』『今まで付き合った人の中で、〇〇が一番優しい』など、相手が喜ぶお世辞を言って褒めまくったり、いかにもナルシストが言いそうな甘い言葉を並べて、何度も何度もラインをターゲットに送ります。
 
恋愛関係に発展する場合だと特に女性に対して、『この人は運命の人かも』『こんなに尽くしてくれて、私はなんて幸せ者なんだ』と思わせます。
 
余談ですが、そもそもナルシストという言葉の由来は、ギリシャ神話から来ています。ざっくり大まかに話すと、当時ナルキッソスという美少年が山の泉にいました。
 
そして、水を飲もうとかがんだ瞬間、水面に映った自分の姿を見て、『なんて僕は美しいんだ』と自分自身に恋をしてしまったんですね。
 
実はその後が悲しいストーリーなんですが、自分自身に見惚れたナルシストは落ち、それがナルキッソスの最後になるわけです。そこに咲いていた花が水仙で、水仙の花言葉が『ナルシスト』なんですね。
 
ナルシストの原点であるこの神話のように、ナルシストは自分にしか興味がなく、周りが見れません。
 
相手の都合、時間、お構いなしに彼ら自身の欲望を満たす目的で、標的を定め、ひっきりなしに連絡を取ってきます。
 
ラインもこのラブボミングという心理的コントロールの手段の一つであり、一方的にコミュニケーションを取ってきたり、早朝や夜遅く関係なく日夜頻繁にラインを送ってきます。
 
もちろん相手がナルシストでない場合も、付き合いたてはお互いのことをよく知ろうと質問責めしたり、相手を惚れさせるアプローチの方法として、ラブボミングを使用することがあるかと思います。
 
ナルシストとラインをしている時、少し圧力を受けたり、物事がとても早く進んでいるように感じることが多いです。
 
モラハラとかDVする人なんかは特に、このラブボミングという方法を使って、ターゲットに考える暇もなくアタックして交際や結婚に発展させます。
 
ちなみに、これは恋愛のケースに例えてお話ししましたが、親子間、職場の人間関係や友達間でもラブボミングは起きます。
 
友達だと、『味方だからね』『いつでも相談に乗るから、何かあったら言ってね』と言っておきながら、他人を陥れるタイプの敵か味方か分からないフレネミーだったり、職場の人やビジネスパートナーだと、『これだけできます!これだけやりますので、任せてください!』と自信満々に言っておきながら、実は無責任で約束を守らなかったり、後から自分の責任を他の人に押し付けたりなどするわけです。
 
他にもナルシストとラインをしているサインとして、彼ら自身についての自慢が多かったり、どうでも良いことをいちいち言ってきたり、自己中心的な言動が見受けられます。

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②脱価値化
 
ラブボミングが数ヶ月続いた後、ターゲットは少しずつナルシストの言動や性格に異変を感じ始めます。ラブボミングを受けている際は、ターゲットは幸福度が高まりドーパミンレベルも増加した状態なんですね。
 
ナルシストとの関係では、そんな幸せな期間が長く続くはずがなく、ターゲットは彼らとのラインのやり取りが苦痛になっていきます。例えば脱価値化でよくあるのが、嫉妬深いタイプのナルシストによる束縛です。
 
友達だと皆さんが他の友達と仲良くしていたら、彼らは嫉妬しているような内容のラインを送ってきたり、恋愛の場合は『ひょっとしてこいつ浮気をしていたんじゃないのか』と被害妄想し始めることが多いです。
 
『どこ行ってたの?』『誰といたの?』『何していたの?』とラインで何度も探って、浮気を疑うようなラインをして口喧嘩に発展することもあります。
 
普通のカップルで痴話喧嘩はよくあることに聞こえるかもしれません。ただ、ナルシストは根拠がなくても何かと理由を見つけ出しては、物事を決めつけ相手の精神が病んでしまうまでモラハラをして、旦那さん/奥さんを責め立てます。
 
もう一つのパターンは、素っ気ない態度で接し始めます。脱価値化では、彼らは相手に対して一切思いやりを見せません。
 
ラインの返信が遅くなったり、誘ってるのに断ったり、相手に『お前なんかどうでもいい』と感じさせて、ターゲットの自尊心を削っていきます。
 
本当に相手のことを大切にするナルシストでない人は、ラブボミングから脱価値化といったこの2つの極端な手段を使って、人を味方から敵として粗末に扱うことはありません。
 
ナルシストではない人は多少仕事や育児で疲れているなどの理由があったとしても、相手を脱価値化、もしくは非人間化して相手の心を悪意を持って傷つけることはしないはずです。
 
脱価値化は加害者が被害者に、『あなたはおかしい』と思わせる陰湿なやり口です。
 
例えば、何か被害者が気になることがあってナルシストに聞いても『は?そんなことないし。何言ってんの?』『あなたの勘違いじゃない?』『それはただの思い込み!』と誤魔化したり、嘘をついてガスライティングを日常的にラインでも繰り返すわけです。
 
この脱価値化の段階でもラインの会話において、皆さんに是非覚えておいていただきたいことは、ナルシストは
 
①ガスライティングをする
②嘘がバレると話をそらす
③相手に罪悪感を感じさせる
 
ということです。
 
これらの行為は、暴力やモラハラとは違って、かなり陰湿な種類の精神的虐待に相当しますから、脱価値化で重要なことは『あなたが罪悪感を感じなくてもいい』ということです。
③廃棄と別れ
 
この段階は英語ではDiscardと言われていて、Discardというのは『捨てる、廃棄する、処分する、放棄する』という意味が含まれているんですね。
 
例えば、一番分かりやすい例で言うと自己愛の強いナルシストの親が子供をネグレクトしたり、カップルの関係だと他のターゲットを見つけたことで浮気して、当然別れを切り出すなんかが具体的な例です。
 
廃棄と別れの段階でよく起こるのが、ゴースティングです。ゴースティングというのは、一言で言うと『いきなり姿を消すこと』なんですね。
 
例えば、ナルシストとしばらくラインしていたのに急に途絶えたり、電話に出ないなど、当然コミュニケーションを取ることを避け始められたことはありませんか?
 
このゴースティングですけれども、ナルシストは本当によく使うと思います。
 
『また後でラインするね』『明日電話するね』と言っていたにもかかわらず、一向にラインをしない。待ち合わせに遅れているナルシストにラインしても、既読無視で相手が一体何をしているのかすら分からない。
 
他にも例を出すと、大事なプロジェクトについてメールしたけど、同僚から返信が来ないなど。ゴースティングは様々な形がありますが、基本的には相手と会話しない選択をすることを意味するんですね。
 
これは受動的攻撃と言って、冷たい態度で接することで相手に無価値感を与える方法として、カバートナルシストが好む精神攻撃の手口なんです。
 
無視まではいかないですが、彼らの行動がちょっとわざとらしく感じるかもしれません。
 
例えば、全然忙しくないのに『ごめん。忙しかった』
仕事していないのに、『今、仕事中』と嘘をついて、ラブボミングの時とは正反対の姿を見せます。

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④フーバリング
 
4つ目は、ナルシストと関わっていたら必ず覚えておきたいフーバリングです。フーバリングはゴースティングが数日、数ヶ月、または数年続いた後に起きます。
 
フーバリングというのはめっちゃ簡単に一言で言い表すと『ナルシストが復縁を求めること』です。彼らは3つ目の廃棄と別れの段階で、自己陶酔を与えてくれる新しいターゲットを探します。
 
新しいターゲットを手放した。
新しい自己陶酔が自分に合わない。
昔のターゲットがくれていた自己陶酔が恋しい。
 
と感じ始めると、彼らの心の奥底にある自己陶酔のタンクがどんどん減っていくんですね。その自己陶酔のタンクの底に穴が空いているとイメージしてみてください。
 
ターゲットが埋めても埋めても決して満たされることがなく、ナルシストの内面は空っぽなんですね。理由は、彼らは自己価値の感覚を持っていないからです。
 
自己価値の感覚というのは、『自分自身を敬い、自分で自分を褒めて、自分には価値があると思うこと』です。
 
ナルシストは自分のことを『価値のある人間』だと思えないがゆえに、モラハラをして自己陶酔というエネルギーを他者から奪い取ったり、外側から吸収する必要があります。
 
そのため、過去の恋愛や人間関係にいつまで経っても依存し、一度貰い続けていた自己陶酔をもう一度取り戻す目的でフーバリングを行います。
 
例えばラインでは、『ごめんね。自分が悪かった』『私たちまたやり直そうよ』『もう二度と裏切ったりしないから、許してくれないかな』『浮気した自分が馬鹿だった』『〇〇は自分にとって大切だから、失いたくない』と自分が犯した過ちについて謝ったりします。
 
フーバリングの特徴としては、忘れた頃に連絡をしてくることです。親や子供など家族や親戚だと金銭を要求してきたり、敵だと思っていた友達のフリをして裏切るフレネミーが突然仲良くしてきたり、別れた元彼/元カノがデートに誘ってきたりなどです。
 
フーバリングはターゲットにされた被害者が距離を置こうとしているにもかかわらず、再び悪循環の虐待サイクルに引き込む行動を取ることを言うんですね。
 
ターゲットが聞きたい言葉を並べて、また彼らの支配下に置こうとするナルシストに対し、ターゲットは『反省してるんだったら許そうかな』『いつか元の姿に戻ってくれるはず』と期待し始め、また関係を再開しモラハラのサイクルに引きずり落ちていくのがフーバリングの罠だとされています。
 
フーバリングはターゲットをコントロールするために使用され、ナルシストから急にラインが来たらフーバリングの危険サインなので、罠に引っかからないように最善の注意を払う必要があります。
 
ナルシストが送る『久しぶり!元気?』というたった一言のラインもフーバリングなんです。
 
復縁すること、また関係を築くことが皆さんの意にそぐわないのであれば、『絶対に餌に食いつかないこと』です。彼らはフーバリングという釣り道具を使って、ラインで餌をばら撒く。
 
ターゲットが食いつくか、また支配できるかじっくり見極めているわけです。その罠に反応するかしないかで、今後モラハラが継続されるか左右されるからです。
 
フーバリングには慎重に対応するということを常に心構えしておくことが、ナルシスト対策していく上で重要なポイントであると、私は自身の実体験から何度も学びました。
 
私も数えきれないほどその罠にハマってしまい、騙されては傷ついての繰り返しでしたので、ナルシストからの被害に遭った方々の気持ちが痛いほど分かります。
 
ナルシストの甘い罠に惑わされたり、彼らの非常に自分本位な欲望に着目するのではなく、皆さんの欲しいもの、やりたいこと、望むことに焦点を当てて、皆さんの人生を楽しんでくださいね。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策(アメリカ最新版)を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg