中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

正体がバレたナルシストはどんな行動を取るのか?|自己愛性パーソナリティ障害

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皆さんは、ナルシストの正体がバレた瞬間、彼らはどんな反応を示すと思いますか?

自分の正体を隠すことに長けていた彼らにとって、歪んだ自己愛と虐待的な本性があらわになってしまう状況はまさに予期せぬ出来事です。
 
彼らは、今まで自己イメージを守るために心理的操作や演技をしたり、あらゆる手段を使ってきたことでしょう。
しかし、隠していた本性を出した時に、一体どんなことが起こるのか。
 
今回は「正体がバレたナルシストが取る行動」についてお話ししますので、彼らの虐待や嫌がらせ行動を晒そうと思っている時や、加害者から逃げようと計画している時にぜひ役立ててみてください。

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正体がバレたナルシストが取る行動

①ターゲットを悪者扱いする
 
ナルシストの間違いを指摘したり、距離を置き始めたりすると、恐らく彼らの攻撃性は高まります。
ナルシストでない人は、異なった意見をもらったとしても、相手を傷つけてまで人格を否定する発言、存在意義を否定する発言をすることはありません。
 
自己愛が健全な人は、どんな意見であれ受け入れ、相手を尊重することができます。
ですが、ナルシストは相手の意見や価値観を軽んじ、ナルシストがいる家庭内や職場など、そのグループ内では必ずスケープゴートという存在を作ります。
 
例えば、被害者であるスケープゴートに我慢の限界が来て、ナルシストのいじめや虐待、依存症や金銭、人間関係の問題など、あらゆる問題を指摘してしまったとします。
ターゲットがナルシストの行動を指摘し始めた途端、ナルシストでなく、ナルシストの取り巻きであるフライングモンキーが彼らの肩を持つためにターゲットに攻撃を始めることがあります。
 
フライングモンキーは、職場環境だと上司、同僚、後輩など、さまざまな立場や階層に存在するんですね。
友人関係の場合だと、共通の友達がナルシストの取り巻きとなります。
 
家族においても同じで、親、兄弟、親戚がナルシストと共依存に陥り、彼らの問題行動を手助けする役回りを務めるんですよね。
フライングモンキーは盲目です。
 
ナルシストに巧みに操られていることによって、フラングモンキーは彼らのエゴを全力で守るために、彼らを支持し、時に自己犠牲的な行動を取ります。
お互いを補充し合うようないびつな関係を築くナルシストとフライングモンキーは、自分たちを守る目的でターゲットを悪者扱いし出します。
 
被害者であるターゲットがナルシストとの関係から抜け出そうとした時や、ナルシストにいじめられていることを公にすると、彼らはターゲットを徹底的に批判し始めます。

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②スミアキャンペーン
 
フライングモンキーとナルシストが最も行う精神的な嫌がらせ行為はスミアキャンペーン(Smear campaign)です。
これは日本ではネガティブキャンペーンと呼ばれていますが、簡単に言うとターゲットに対する誹謗中傷です。
 
彼らがどうしてスミアキャンペーンをするのかというと、これはターゲットへ罰を与える行為でもあるんですね。
ナルシストのグループには、「問題行為を指摘してはならない」「いじめや虐待が起こっていることを見てみぬふりしなければならない」など、暗黙のルールが存在することが多いです。
 
彼らからすれば、ターゲットが第三者に自分等がやっていることを晒したり、その関係から抜け出すことは裏切り行為同然だと感じ、ましてや虐待行為を晒されるなんてことは脅威でしかありません。
彼らは問題行動を隠蔽するために色んなマニピュレーションを繰り返し、ターゲットとの関係を繋ぎ止めようとします。
 
ただし、その関係内で問題が起こっていたとしても、彼らがターゲットが逃げること、関係を絶つこと、新しい環境に身を置くこと、洗脳から目覚めることを断固として許しません。
ナルシストを無視したり、境界線を引き距離を取ることは彼らにとって攻撃とみなすことがあるので、フライングモンキーと反撃に出るのです。
 
ところが、皆さんに絶対に忘れないでいて欲しいのは、その彼らの発言は投影であるということです。
たとえ、ナルシストやフライングモンキーが酷く傷つく言葉を吐いてきたとしても、それは彼ら自身の欠陥であり、彼らの劣等感や自信のなさから来るものだということを心に留めておいてください。
 
彼らは自分たちの負の感情をぶつけられる身代わり的存在をスケープゴートに選抜します。
罪のない被害者を非難し、悪者に仕立て上げ、スミアキャンペーンをしてターゲットに孤独感を与えます。
 
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③とぼけたり、知らないふりをする
 
正体がバレたナルシストは、その事実に直面すると、様々な行動に出ることがあります。
例えば、自分の本心や真実を隠すために、とぼけたり、知らないふりをすることが多いですよね。
 
まず、周囲からの指摘や批判に対して「そんなことしたっけ?」ととぼけて、過去の事実をなかったことにしようとすることがあります。
彼らは自らの行動を忘れたふりをして、状況をごまかそうとします。
 
被害を打ち明けられても、「そんなことしてへん。勘違いちゃう?」と覚えていないふりをして、とぼけることもよく見られます。
自分を守るために演技をするのです。
 
また、真実を話しても決して認めず、嘘を突き通すこともナルシストの特徴です。
自分の本心を知られることや、自分の弱さを他人にさらけ出すことは、彼らにとって恐怖なんですね。
 
ナルシストは自分が完璧であるという幻想を保ちたいので、他者に自分の不完璧さを見せることを嫌います。
また、他者との境界が曖昧ですので、自分の考えや感情を他者に押し付けがちであり、「自分がこう考えているのだから、相手もきっとこう感じている」という思い込みが強いです。
 
そのため、ナルシストは自分の思い込みや決めつけが激しいエゴイストでもあります。
まとめると、ナルシストは正体がバレた時、自分の本心を隠すために様々な手段を使い、とぼけたり、知らないふりをすることが彼らの典型的な行動パターンとなります。

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④ガスライティング
 
ガスライティングをしないナルシストはおらんのちゃうかっていう位、ナルシストはガスラティングをします。
心理学ではガスライティングを行う人物をガスライターと呼びますが、ガスライターはターゲットに対して矛盾した情報を提供することで、現実を歪ませ、ターゲットに罪悪感を抱かせたり、混乱させたりすることに長けています。
 
ガスライティングを受けると、ターゲットの自尊心は低下し、混乱や不安に襲われることがあるため、「自分はおかしいんかもしれん…」という錯覚に陥りがちです。
例えば、ガスライターは状況を歪曲して「そんなことは言ってへん」とか、「あんたの記憶違いやろ」と主張してくるんですね。
 
これによって、ガスライティングの被害者は自分の記憶や感覚に対する自信を失い、ガスライターの言うことを信じ込んで、自分を見失ってしまいます。
「私が悪いのかも。私のせいなのかも。私に問題があるのかも。私がおかしいのかも」と強く感じている場合、その関係内でガスライティングが起きている可能性が高いとされています。
 
ナルシストは自己保身のためにガスライティングをする必要があり、洗練された話術と巧妙な嘘でターゲットの心を上手く操ります。
例えば、ナルシストはガスライティングをする時にこんなことを言ってくるかもしれません。
 
ターゲットが事実を述べたり、話し合いたいだけなのに、「何でそんな人を傷つけることを言うの?」「今まで良くしてあげたのに、ようそんなこと言えるな」「そんなこと言うあんたはどうなん?」「またその話?」「いつまでその話すれば気が済むん?」「まだ根に持ってんの?」「もう済んだ話やん」と言って問題を矮小化します。

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⑤責任から回避しようとする
 
責任から回避しようとするのは、ナルシストの主な特徴の一つです。
彼らは恐怖、強い孤独感や罪悪感をターゲットに与え、どうにかして責任から逃れようとします。
 
健康的な自己愛を持つ人は、自分のミスを受け入れ、改善する努力をします。
謝らないといけない場面で謝罪することができ、反省し次に生かすことができます。
 
一方でナルシストは自己改善の能力が低いため、どれだけターゲットに酷い扱いをしてきたとしても、自らの非を認め、心から反省しすることはありません。
単にプライドが高いというわけではなく、自己愛が異様なほど強い人は意地っ張りで自分の考えを曲げないんですよね。
 
自分の間違いを認め、正すことなく、謝るどこから言い訳や自己正当化を図って自分の立場を守ります。
ナルシストはずる賢く、謝ったら責任を取らなければいけないことを理解していて、さらに責任を取ることにメリットがなければ、どうすれば責任から逃れることができるか悪知恵が働く人たちです。
 
こちらが丁寧に説明し改善をお願いしたとしても、自分の良くなかった点を見つめ直すことはなく、同じ失敗を何度も繰り返すことの方が圧倒的に多いです。
ナルシストは利益で動く人たちですから、自分への利益に繋がらないことはしたくありません。
 
もし、その場で謝罪することがメリットだと判断すれば、涙を流し、反省した姿を見せ、自分のしてきたことを許してもらおうと行動することがあります。
だけど、その心のこもっていない謝罪は見せかけに過ぎず、それは他者から指示を得るためや、周囲をコントロールするための手段であって、「ナルシストは演技をする」ということを知っておくことが重要です。
 
ナルシストは演技力に長け、感情を装うことができますし、彼らは事実を捏造し、ターゲットを心理的に操作して欺くことに優れています。
理由は、ナルシストは非常に不誠実であり、他者を惑わせることで自らの都合を優先させようとするからです。
 
その行動が本物の反省と改善の意志からくるものか、あるいは単なる計算された演技かを見抜くことが重要です。
心のこもっていない謝罪に惑わされず、彼らの本質を見抜くことが大切だと思います。

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⑥フーバリング
 
そんな演技が得意なナルシストが、敵意を隠す時があります。
それは、逃げたターゲットを再び負の虐待サイクルへ連れ戻す時です。
 
正体がバレた時、ナルシストは虐待のサイクルの一環として「フーバリング」をします。
ナルシストとの関係においては、The Narcissistic Abuse Cycleと呼ばれるものが繰り返されることが多いです。
 
ナルシストの虐待のサイクル(The Narcissistic Abuse Cycle)
 
・第一段階 ラブボミング(Love bombing)
・第二段階 脱価値化(Devaluing)
・第三段階 廃棄と別れ(Discarding)
・第四段階 フーバリング(Hoovering)
 
最初のラブボミングの段階でターゲットを理想化し、自己陶酔というエネルギー源が底をついてきたときに、相手を徐々に脱価値化し始めます。
過去に与えてきた愛情や注目が薄れ、心理的な攻撃や侮辱、具体的な例で言うとモラハラや暴力、酷い束縛などのコントロールなどを行います。
 
脱価値化が進むと、ナルシストはターゲットに急に別れを切り出したり、ネグレクトをしたり、関係を切り捨てることがあります。
関係を切らなくても、この廃棄と別れの段階はサイレントトリートメントと呼ばれる冷たい無視の形で現れることもあり、ターゲットはトラウマや自尊心の低下など、心に深い傷を負います。
 
このように支配的で虐待的なパーソナリティを持つことや、正体がバレて都合が悪くなった時は、彼らがフーバリングを始める時です。
多くの場合は、自己陶酔のタンクが空になり、自己陶酔的な供給をしなければいけない状況でフーバリングが起きやすいです。
 
ターゲットに逃げられると困るナルシストは、正体がバレたとしても、ターゲットを手放さないかもしれません。
再び関係を修復しようとし、味方のふりをして前向きな変化を装います。
 
フーバリングでは、相手を引き寄せ、再びナルシストに従属させることが狙いです。
またターゲットと依存関係を構築して、言いなりになってくれる都合のいい人として扱うためです。
 
ナルシストはフライングモンキーを使い、自分の目的達成に利用することもあります。
例えば、フライングモンキーをターゲットに近づかせ、感情的なアプローチを用いて、ナルシストに対する許しを請うよう仕向けることがその一例です。
 
命令とまではいかないけれども、ナルシストはフライングモンキーに、特定の行動や言動を促したりして、ターゲットに影響を与え、自らの利益に繋げる仕向けるんですね。
これは非常に巧妙な心理的な戦略であり、フライングモンキーはその役割を果たすことでナルシストに忠誠心を示し、彼らの操り人形となるわけです。
 
具体的な例としては、フライングモンキーはターゲットに「〇〇(ナルシスト)この前のこと、めっちゃ反省してたで。許してあげなよ」とか「〇〇(ナルシスト)の立場になってみいや。可哀想に。彼は良かれと思ってやってあげたんやで」みたいな言葉でナルシストの立場を弁護するわけです。
同時にターゲットに感謝や謝罪の気持ちを引き起こすように仕向けて、復縁を成功させるための仲介としての役割を果たすのがフライングモンキーです。
 
この戦略は、ターゲットに感情的な圧力をかけ、ナルシストが自らの責任を逃れつつ、周囲の人や人間関係を操りながら自己保身を図る手段で、すごく巧妙に行われることが多いです。
この手の洗脳方法はナルシストは自ら動くことなく、フライングモンキーを通じて、ナルシストはターゲットを操作し、目的達成と自己満足感を得ることが主な狙いとなります。
 
このサイクルは、ターゲットを混乱させ、心理的に縛り付け、このサイクルが繰り返されることで、被害を受けたターゲットは巧みに行われるマニピュレーションによって、再びナルシストの支配下に置かれることがよくあります。
 
ですが、被害者になってしまったとしても、あなたはそのサイクルから抜け出すことができます。
ナルシストのマニピュレーションに惑わされず、自分の価値を見失わないようにしてください。
 
ナルシストは潜在的に自分の価値を低く見積り、歪んだ自己愛によって人を傷つけます。
彼らは他者を傷つけていたとしても、それにすら気づきません。
 
人の痛みが分からないからです。
ですが、あなたは人の痛みが分かる思いやりの心を持つ人です。
ナルシストのように人に愛されたことがないと、人のことが愛せなくなります。
自分すら愛せなくなります。
 
だけど、あなたは自尊心を回復し、再び自分を愛すことを知り、自分自身を受け入れることで成長を経験し、新たな力を見つけることができます。
辛い過去は、決してあなたの未来を決定するものではありません。
 
こちらの動画では、メンバー会員の方へ『性格に問題のある人を見抜く方法』を詳しく解説しています。
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

日本でまだ知られていないナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度や理解を高めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg