心を操ってくるナルシストの心理と支配されない対策法【自己愛性パーソナリティ障害】
今日は『心を操ってくるナルシストの心理と対処法』について解説していきたいと思います。
私がブログで取り上げている『心理的操作』いわゆるマニピュレーション(Manipulation)ですが、知らない方の方が大半だと思いますし、こういった人を心理的に操ってくる人たちが使う手口は経験したことない人に相談しても理解されないことがあったり、実際に心理的操作をされて『どうしてこんなことをしてくるんだろう』と混乱されている方も少なくないと思います。
こちらの記事では
・ナルシストの心理
・ナルシストがどのように人を心理的に操作するのか
・そんな操作的なナルシストへの対処法や気をつけるべきこと
をお話ししていきます。
心理的操作をする理由
まず始めに知っておきたいことは『ナルシストは自分の利益のためや欲しいものを手に入れるために、人を心理的に操作する』ということです。
マニピュレーションの方法はこのチャンネルでもよくご紹介していますが、例えば彼らは
・自分の思い通りにいかない時
・ターゲットが欲しいものを与えてくれない時
・『人が自分よりも優れている』と感じた時
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他にも数々の理由が挙げられますが、彼らは基本的に自分の利益だけを考え行動し、感情的に未熟だということが言えます。
ナルシストにとって人の気持ちを読み取ることは困難なので、他人との境界線がわかりません。
自己愛傾向の強い人が家族や職場、友達、学校、近所など皆さんの身近にいる場合は、例えば彼らは平気で失礼な発言をしたり、他人との距離感がわからず人を不快にさせることは日常茶飯事かと思います。
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心理的操作をする原因
こういった操作的なパーソナリティが形成される原因は、遺伝的要因もありますが多くの専門家の方は環境的要因の可能性もあるとおっしゃいます。
(例)
・虐待やネグレクトが起こっていた家庭で育った
・両親のどちらかがナルシスティックで操作的だった
・ナルシストの親の言いなりになっていた、
・家族や兄弟にナルシストがいた
こういった家庭環境で育つと『なるほど。人をこうやってコントロールすると、欲しいものが簡単に手に入るんだ』と心理的テクニックを習得します。
ナルシストにとってそれはゲームのようなもので、負けることは彼らにとって許されないことです。
誰が勝つか、誰が負けるか、誰が支配するか、誰がパワーを持っているか、誰が自分に仕えるか、誰が上で誰が下か、誰が偉くて誰が偉くないか、こういった白黒思考と言われる考え方で物事を極端に捉えるんですね。
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ナルシストが嫌うこと
彼らは『人が断ること』を嫌います。
・無視されること
・拒絶されること
・相手にされないこと
を大変嫌がり、欲しいものが手に入らない時怒りや脅しを使って相手を怖がらせることもあります。
また自分が罪悪感や恥の感情を嫌うこともあるので、相手に罪悪感を植え付けて自分の問題から目を背けます。
『問題の原因はここにあるのに、それを軽視して他者に自分の問題をなすりつける』こういった行動を取り、自ら責任を取ることを嫌います。
なので、彼らに彼ら自身の責任を負わせられた経験のある方は多いと思いますし、共感力の高いエンパス体質の方はナルシストに利用される確率が高いです。
彼らはターゲットの弱点や嫌がることをよく理解して、精神攻撃したり心理的操作を行います。
ナルシストの虐待のサイクル
ナルシストが行う虐待をナルシスティック・アビュース(Narcissistic abuse)と言います。
日本ではまだ全然知られていない用語なんですが、この手の虐待は海外だけではなく日本でもごく普通に起こっていて、実は珍しいことではないんですね。
この虐待はサイクルのように起こっていることが多く、先ほどお話ししたように出会ってすぐターゲットの弱みを握った後、ターゲットが油断したところでモラハラなど精神的虐待が始まります。
挑発的になったり、ターゲットに対して物凄く意地悪なことを言って侮辱して、ターゲットの自己肯定感を下げていくんですね。
要するに相手を過小評価します。
例えば夫婦だと『私/僕はこんなに頑張ってるのに、なんであんたはこんなんなの?』『頭おかしいんちゃう?』など批判したり、時に暴言を吐いて相手を罵ります。
そうすることでターゲットは自分の認識を疑い始め『自分が間違っていて、自分がおかしいのかもしれない』と自分をかなり低く評価し始めるんですね。
自己評価が低くなると『自分はなんてだめな人間なんだろう』『他のみんなはすごいのに、なんで自分はこんなんなんだろう』『自分にはきっと価値がないんだ』と精神的に追い込んでいってしまうようになるんですね。
でも、忘れてはいけないのはそれはナルシストが自分の欲求を満たすための手口であって、決して皆さんに問題があるということではないのです。
自信のない劣等感の強い人は、相手にそのネガティブな感覚を感じさせようとします。
『もしターゲットが欲しいものをくれないなら、懲らしめるしかない』こういった懲罰的な感覚を持ち、人を困らせ罰を与え、人がいじめることをやめないのがナルシストという人たちなんですね。
ナルシストとの共依存
ナルシストが家族や身近にいる方は共依存関係になってしまっていることが多いです。
ナルシストの旦那さんや奥さんにはっきりと自分の意見を言えなかったり、相手の機嫌を伺いながら生活したり、共依存の関係は被害者のメンタルに悪影響を及ぼします。
例えば誰かに何か頼まれても断れないという方は多いと思いますし、私も昔はそのタイプでした。
言い方を変えれば責任感が強いのかもしれませんが、でも断らずに何でも受け入れると、逆に利用されやすいし『都合のいい人』になってしまいます。
ここでもし『都合のいい人』になってしまっていたとしても、罪悪感などは一切感じる必要はないと思います。
どうしてかというと、ナルシストのような『自分の利益しか考えない人』は、相手の脆弱性を使って躊躇なく人を自分の駒のように利用するからなんですね。
断れないことは全然悪いことなんかじゃないですし、私自身以前までは何か頼まれた時に『断る』という選択肢すらなかったので、断るのが難しいという方の気持ちにものすごく共感できるんですね。
なので、もし誰かに何か頼まれて自分の気持ちに違和感を感じた時、少し立ち止まってみて
『これは自分がやりたいことなのかな』
『これは相手に押し付けられていることなのかな』
『これは自分のためじゃなくて、相手のためなんじゃないかな』
『これをしてしまったら、後で自分は後悔しないかな』
と自分の気持ちに正直になることを心がけてみてください。
もちろん習慣にして意識的に行う必要がありますが、操作的な人は隙を狙ってターゲットに欲しいものを要求し、目的さえ達成したら知らん顔して去っていきます。
去っていった後『しまった!あんなこと言うんじゃなかった!』『あんなことしてしまって後悔でしかない』と後にナルシストに騙されたことを気づくなんてことも実際に多いと思います。
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心を操ってくる人への対処法
自分のメンタルや大切なもの、自分が築き上げてきたものをナルシストに奪われないように最後に『心を操ってくる人への対処法』を皆さんにご紹介したいと思います。
今日ご紹介する対処法は3つあります。
①自分の気持ちを確かめる
必ず『自分はどう思うのか』『自分の心はどう感じているのか』自分の気持ちに集中して、それは自分が本当にやりたいことなのか、自分の気持ちに正直になることが大切です。
ナルシストと付き合っていくと、彼らの価値観を植え付けられ潜在的に自分がやりたくないことを選んでしまいます。
どうしてかというと、相手(ナルシスト)が喜ぶからです。
やりたくないこともナルシストのマインドコントロールによって、潜在的に『これは自分のやりたいことなんだ』と感じてしまいます。
何か自分のやりたいことは自分の心がそれをしたいと言っているから行うのであって、ナルシストに支配されている状況ではそれは彼らに心理的にコントロールされているか、自分自身が罪悪感を感じているから、感情的に脅されているからで自分の意思ではないのです。
②少しずつ断る練習を始める
これはナルシストと関わっていく中で難しいと感じる方も当然ながら多いと思います。
ただ断らずに彼らに心理的にコントロールされたままでいると、先ほどお話ししたように『都合のいい人』になってしまい共依存の関係から抜け出せず辛い状況が続くこともあると理解することは、ナルシストなど難しい人を対処するにおいてとても大切なことだと思います。
ポイント
やりたくないことは断っても大丈夫だと知ることは重要です。
メンタルが病んでまで何日も何ヶ月も何年も我慢し続ける必要はないんだということを知り、少し勇気を出してその困難な状況から脱出すると精神的に全然違うと思います。
例えば水の中にいる魚は『自分は水中でしか息をすることができないんだ』ということは、水の中にいる時は知らないんですよね。
でも、水の中から出てやっとそのことに気づけるということなんです。
要するに、共依存やナルシストの洗脳も同じように抜け出さないと気づけないこともあるんだということを理解して、1つめでお話ししたように自分の気持ちを優先し、徐々に断る練習を続けていくことは全然利己的ではないし、自分の健康的なメンタルを保つステップとして必要なことだと思います。
『どうしてダメなの?』『何で断るの?』と聞かれても、理由を言いたくないなら伝える必要はありませんし、『ごめんね。できないんだ』『私行けないから他の人にお願いできるかな』と簡単に断るだけで、相手が納得するまで長々と説明したりしなくてもいいんだと知ることは大事です。
何故かと言うと、相手も自分のことを尊重する必要がありますし『やりたくない』と言っている人に対して、相手の気持ちを無視して自分のエゴのためにその人をコントロールすることは支配になるからです。
例えば分かりやすい例を挙げると、毒親なんかがそうだと思いますが、彼らが要求してくることを『やりたくないんだ』と言い断ってもまず理解や納得はしてくれないし、それをしないことに罪悪感を感じさせるためにあらゆることを言ってもっと支配してくることがあるかと思います。
自分の生活や人生に関することは、自分が決める選択肢があり、自分が選べる権利があるということは忘れてはいけないことだなと思いますし、もし誰かに心をコントロールされて悩んでいる方がおられたら『NOと言っていいんだ』『我慢しなくていいんだ』とこのブログがほんの少しでも、自分を解放してあげるきっかけになればいいなと思います。
③次に何が起こるかを想定する
毒親のような自己愛の強い親や、支配的な人に断ったり反発すると彼らは怒りを見せたり経済的にコントロールしたり状況が悪化することがあります。
『これは彼らが自分の思い通りにいかないから癇癪を起こしているんだ』『自分のせいではないんだ』と理解して、脅したり怒りを使って自分の気持ちをコントロールしてきても、そのコントロールに巻き込まれないように自分のペースをしっかりと保つことはかなり重要だと思います。
彼らと同じように怒ったり、汚い言葉で罵ったりしなくても『そんな風に思うんだね。ごめんね。』と落ち着いて対応し、それでも暴言を吐いたり他人との距離感が分からない人や、『自分にとって関わると有害だな』と感じるタイプの人には距離を取って深く関与しないことは、ナルシスト対策では肝心なポイントだと思います。
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