中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【最終手段】ナルシストが正体を現した時に取る必死の行動とは?|自己愛性パーソナリティ障害

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【最終手段】ナルシストが正体を現した時に取る必死の行動とは?|自己愛性パーソナリティ障害

 

皆さんは過去に、誰かに少し意見しただけなのに、恨まれて攻撃されたことはありますか?

自己愛が強いナルシストは、自分の非が認められず、自分のプライドを守るために、他者を攻撃して傷つけます。ナルシストに限らず、人は自分の欠点を認めることを嫌がりますが、ナルシストはその攻撃性が極端に強いです。

今日は、そんなナルシストが、もしあなたに正体を見破られてしまったら、一体どんな行動を取るのか見ていきましょう。

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ナルシストが正体がバレた時に取る行動

①自己弁護
 
ナルシストは正体がバレた時、自己弁護を行います。例えば、「自分は悪くない」「ただ誤解されているだけだ」「あいつが俺にこんなことを言ってきたんだ。むしろ、こっちが被害を受けて困っている」というようなことを言って、自分自身を正当化しようとするかもしれません。
 
彼らはどうして自己弁護するのか、その理由は、自分自身を守るためだと考えられます。自己愛が強い人は自分は誰よりも優れていると信じているので、自分に非があると認めることは自分自身を傷つけることになります。
 
だからこそ、自己弁護をして自分自身を正当化しようとするわけです。また、彼らは攻撃的な批判や攻撃を受けることに敏感ですので、自己弁護をしてその攻撃をかわそうとするんですね。
 
自己弁護は、傷つきやすく脆い自尊心を持つナルシストが自分自身を守るための一種の防御メカニズムと言えます。

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②相手を攻撃する
 
彼らは他人の評価や賞賛に依存しているため、ほとんどのナルシストが正体がバレた時には相手を攻撃することが多いです。相手を攻撃することで、自分自身を優位に見せようとするのです。
 
例えば、「お前が言うな」「あなたには何も価値がない」「私の方があなたよりもずっと優れている」「あなたは間違っている。私の言っていることが正しい」「私に反論する資格があると思っているのか?」「あなたは何も知らない」「何様のつもりだ」「あなたは私の時間を無駄にしている」といった言葉で相手を攻撃することがあります。
 
まさに典型的な言葉の暴力によるモラハラですよね。こうした言動は、自己愛憤怒というナルシストが持つ怒りから来ているとされているんですね。
 
自己愛憤怒とは、ナルシストや自己愛性パーソナリティ障害の人が持つ感情の一つで、自分自身に都合の悪い状況や他人の言動に対して、怒りを感じることを指します。
 
自己愛憤怒を起こすナルシストは、自分が優れていると信じていますので、自分にとって不都合なことが起こると、怒りで表現しながら他人を攻撃することが大半です。例えば、自分の意見を相手に受け入れてもらえないと、不機嫌になって憤慨することがありますよね。
 
また他人から注意を受けたり、批判されたりすると、すごく攻撃的になることもあります。自己愛憤怒は健康的な感情とは言えず、自己愛性パーソナリティ障害の人が持つ問題の一つとされています。
 
怒りという感情をコントロールできない場合は、脅しや子供を使って支配しようとしてくることもあるかと思います。「〇〇しないんだったら、〇〇だけどそれでもいいの?」が彼らの常套句ですよね。
 
こういった自己愛の強い人の口癖や言動は、パターン化されていますので、一通り行動のパターンを把握しておくと、自己愛傾向のある人を早い段階で見抜いて対策を取ることができます。直接攻撃してくるナルシストもいれば、無視で不満や怒りをぶつけるサイレントトリートメントと呼ばれる受動的な攻撃を仕掛けてくるケースも非常に多いと思います。
 
視聴者さんの中でも、「今相手しているナルシストがこのナルシストのタイプに当てはまる!」っておっしゃる方も少なくありません。人を見下し傲慢な尊大型ナルシストではなく、カバートナルシストは非常に陰湿な手口を使いながら、ターゲットの精神を消耗させます。
 
彼らは間接的な行動を行うことで、ターゲットを傷つけます。いくつか例を挙げますね。
 
例えば、ある一部のナルシストですが、人に見捨てられたり拒絶されることを嫌うナルシストは、ターゲットに捨てられる前に自分がターゲットを捨ててやろうとすることがあります。わざとSNSにターゲットが不快になるような投稿をしたりするかもしれません。
 
あえてコミュニケーションを拒否したり、イベントに誘わないなども受動的行動に当たります。こうしてターゲットを感情的に操って、心理ゲームを楽しむんですね。
 
理由はたった一つ。エナジーバンパイアであるナルシストの大好物である自己陶酔を搾取できる「自己陶酔的な供給」のためです。

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③自分を守るために嘘をつく
 
ナルシストは正体を見破られると、自分自身を守るために嘘をつくことがあります。自分自身を優位なポジションに持っていくために、事実を曲げたり、本当のことを隠したりするかもしれません。
 
嘘をついて自己防衛するナルシストが本当によく使う手口は、ガスライティングとスミアキャンペーンです。ガスライティングとスミアキャンペーンは、どちらも相手を誤解させたり、自分の主張を通すために利用される悪質な手法です。
 
ガスライティングは、相手の記憶や判断力を歪めたり、自信を喪失させたりすることで、相手を自分の思い通りに操ろうとする心理的虐待です。一方、スミアキャンペーンは、誤った情報を流したり、ターゲットの評判を落とすことで、相手の信用を失墜させ、自分自身を正当化しようとする手法なんですね。
 
どちらも、職場や家庭内、友達の間で健全な人間関係を築く上で非常に有害であり、注意が必要だと思います。私はナルシシズムについて学ぶまでは、いずれも全く知らなくて知識がありませんでした。
 
ナルシストと付き合っている場合、こういった方法で攻撃される可能性があると知って、知識をつけておくだけでも十分な対策になります。私のチャンネルでそれぞれの心理テクニックについて、深堀して詳しく解説していますので、参考になさってくださいね。
④自分を正当化する
 
ナルシストは自分自身を正当化するために、正体がバレた時にはさまざまな方法をとります。例えば、「自分は特別だから」「自分は優秀だから」と、自分自身を正当化することがあります。
 
自己愛性の人は自分自身に極度に執着していて、自分を優れた存在として認めさせようとする傾向があります。なので他人を批判することが多く、また、自分が抱える問題や欠点を他人に投影するんですよね。
 
これは、自分自身を守るための防衛機制であって、自分自身を正当化するための手段でもあります。要するに自己正当化のために、また自分自身を防御するために、ナルシストは投影を使って、他人を批判するわけです。
 
多くのナルシストには共通点があります。それは彼らは正体がバレてしまった時、被害者のふりをするんですね。
 
自己愛が強いということは、常に自分を中心に据えています。自分自身を守るために、わざわざ嘘をついて自己責任を回避するんです。
 
たとえ、彼らがモラハラやいじめの加害者であったとしてもです。被害者の位置にいれば、有利だということを理解しているからです。
 
ですので、正体がバレた時、自分のモラハラなどの嫌がらせ行為を晒されてしまった時、それが本当に起こった事実だったとしても、嘘で塗り固めます。
 
現実を歪ませて、事実を無かったことに、起こっていないことをあたかも起こったかのように、平然と語るわけです。
 
ちなみに、実際に被害を受けた人がこうして「ナルシストにこんなことをされた」と発言することは、自己愛的行動ではありません。被害を受けた事実を打ち明けることは、事実を述べている行為であり、その困難に立ち向かって乗り越えようとしている表れだと思います。
 
本物の被害者と偽物の被害者は、こうして行動や言動から区別することができるからです。本物の被害者は、傷ついたり、困難に直面したりすることで、感情的なストレスや苦痛を感じることがあります。
 
そのような状況下で、本物の被害者は、自分自身を守るために、自分の感情や不安を素直に表現することができます。また、本物の被害者は、他人の意見や助言を受け入れ、自分自身を改善するために努力することができます。
 
一方で、偽物の被害者は、自分自身を守るために、嘘をついたり、他人を非難したりすることがあります。また、偽物の被害者は、自分自身を改善するための努力をせず、反省することを避ける傾向があります。
 
偽物の被害者は、本物の被害者に比べて、より攻撃的で、対人関係のトラブルを引き起こすことが多いです。被害を受けた側なのに、自尊心が傷ついてしまったままで「自分のせいなのかもしれない」と自分自身を責めておられる方がいらっしゃいましたら、どうかご自身に厳しい言葉をかけずに、優しい言葉をかけてあげてくださいね。
⑤開き直る
 
ナルシストは自分自身を優位に見せるために、誇大妄想をしたり、開き直ることがあります。正体がバレた時には、自分が優秀だったり、自分が特別だったりすることを誇大に話したりします。
 
例えば、ナルシストに愛想を尽かして離れていった人たちに対して「あいつは自分の良さをわかっていないだけだ」「見る目がないだけ」というような発言をします。ナルシシズムが強い人は、自己評価が非常に高いんですね。
 
自分を特別な存在だと考えていて、自分自身を過剰に評価し、実力以上の能力や魅力を持っていると信じていることがあります。ただ根拠もありませんし、努力もしません。
 
誰よりも優れた才能や資質を持っていると信じて、自分が特別扱いされるべきだと考えることがあります。正体がバレても、それを認めることなく開き直ったりするのです。
 
それは、自分たちが認められないことに強い不安を感じるため、自分たちが正しいと信じることに固執しているからです。よって、自己弁護や攻撃的な態度など、これらの行動を取って、自分の問題を他人のせいにするのです。
 
ただ、ナルシストと言っても、プライドが高く自信があるように振る舞う尊大型ナルシストや、内心相手に対しての苛立ちを隠して、心の中で相手を見下す隠れナルシスト、他者の気持ちや感情に鈍感で、相手を傷つけても何とも思わないサディスティックな要素の混じった悪性ナルシストなど、さまざまなナルシストが存在します。
 
尊大型ナルシストのように、傲慢でも努力をして、もっと上を目指そうとするタイプもいれば、他者を陥れてでも自分を優位に立たせようと行動する悪意のあるタイプもいるということなんですね。

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⑥反省しない
 
ほとんどのナルシストが、正体がバレた時開き直って、反省しない態度を示すと思います。サイコパスに比べると、ナルシストは比較的罪悪感を感じるとは言われていますが、共感力が低いので罪の意識が非常に低いんですよね。
 
ですから、自分が悪いと認めたり、自己批判をすることを嫌います。自分たちが間違っていると認めることは、決して許されません。
 
理由は完璧主義であるため、自分たちは完璧であると信じないと自尊心が傷つくからです。そのため、彼らは自分たちの行動について反省したり、自己修正をすることを避ける傾向があるんですね。
 
他人から批判されることや、反省を求められることを拒むかもしれません。ただ全てのナルシストが反省しないわけではなく、状況や個人差によっては、反省や自己改善をすることもあります。
 
例えば、ナルシストはラブボミングという心理的操作のテクニックを使って、ターゲットをコントロールします。積極的なアプローチやたくさんの愛情表現をする「ラブボミング」を行う目的は、相手を虜にするためだと言われています。
 
ただその感情表現は一時的なもので、本当の愛情ではなく、自己満足や支配欲求の表れであると、研究者は仰います。ナルシストは自分の言動が相手を傷つけたときには、表面的な謝罪をすることがありますが、本当の反省や改善は期待できないかもしれません。
 
自分自身に対する否定的な見方を受け入れないので、自分を否定する者は攻撃し、それが親子や夫婦であっても自分に従わない相手との関係を容赦なく切ったりするんですよね。こうして自己愛の強い人たちは、周囲の人々を傷つけ、人間関係を壊していきます。
 
彼らは非常にナルシスティック(自己愛的)で、自分自身を変えようとしません。したがって、ナルシストが変わることは難しいとされています。
 
ただ専門的な治療を受けたり、自分自身について深く考えたりすることで、変わることができる場合もあります。でも、それは本人次第です。
 
専門家でもナルシストが変わることは難しいと仰るほど、常に自己中心的で、自分本位の行動する人たちだと言えます。ナルシストの親と復縁しても、ナルシストのパートナーと寄りを戻しても、いつかモラハラが繰り返される可能性があるかもしれないということになります。
 
ナルシストとモラハラのサイクルは、被害者が苦しむ厳しい状況なんですよね。ただ被害者がこうしたモラハラのサイクルを理解して、ナルシストから自分を切り離す勇気を持てば、解決の兆しが見えてきます。
 
被害を受けたとしても、自分が本当に望む人生を築くために、少しずつナルシストからの依存を断ち切ることができます。このサイクルを断ち切ることは、簡単ではありませんが、あなたが自分自身を愛し、自分の価値を認めることから始まります。
 
そして、自分の心と魂を癒して、ナルシストとの関係を終わらせることで、私たちは新しい人生を始めることができます。それは長い間、被害を受けたあなたにとって困難な道のりかもしれませんが、相手のためではありません。自分自身のためです。
 
こうしてまた以前の自分を取り戻して、彼らにこれ以上コントロールされたくなったとき、真の自由を手に入れることができます。
 
私のYouTubeチャンネルでは、メンバー会員の方々へ最新のナルシスト対策や、彼らに対して有効な戦略を提供しています。
特に、「初対面でのナルシストの見抜き方」についての解説も行っており、それを学ぶことでナルシストに対して有利な立場に立てることができます。
是非このチャンネルの会員になって、ナルシストとの戦いにおいて強くいれるよう、ナルシスト対策を学んでみてくださいね。

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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や「アメリカ最新のモラハラへの対処法」について解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg