今日は自己愛性パーソナリティ障害の人の口癖と、見抜くポイントをご紹介するので、なるべく早い段階でいじめや嫌がらせの加害者に、このパーソナリティ障害の疑いがあることを知って、攻撃されないように皆さんの心の安全を守ることができます。
ちなみに、心理的虐待について詳しく解説した電子書籍も最近書かせていただいて、ナルシストに関する情報が詰まった内容になっているので、良かったらこちらも是非読んでみてください。
本題に入りますが、私のチャンネルでは、ナルシストという言葉を使用しています。
「自己愛性パーソナリティ障害の人はナルシストって呼ぶの？」と疑問に思った方や、少し馴染みのない方も多いと思います。
実は、私の住んでいるアメリカでは、この用語は自己愛性パーソナリティ障害と診断されていない場合、その傾向を持っている可能性がある人たちを指すために使われています。
要するに、自己愛性パーソナリティ障害の疑いがある人に対して、私たちは「ナルシスト」という表現を使用するわけなんですね。
実際のところ、海外でのNPDやナルシシズムの研究はかなり進んでいます。
なので、この用語を通じて、より理解しやすく、認知度を高めるための情報を提供していることをご理解いただければ幸いです。
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自己愛性パーソナリティ障害の人の口癖
①僕には君しかいない
自己愛性パーソナリティ障害の人は「運命」という言葉を多用する癖があり、これはラブボミングと呼ばれる手法なんですね。
彼らは相手を自分に引き込むために、献身的な言葉や行動を使って、まるでそれが運命的な出会いであるかのように演出するのです。
献身的と言いましたが、本当は見返りを求めていますし、その裏には自己中心的な欲求や支配欲が隠されています。
一方、本物の愛情表現は相手を思いやり、「この人に喜んでもらいたい」という気持ちから生まれ、相手の幸福を願って行動するものです。
ただし、ナルシストのラブボミングにおいての過度な愛情表現は自己中心的な動機によるものであり、相手を操作する手段として用いられます。
②一体誰のおかげで…
自己愛性パーソナリティ障害の人はターゲットを、ラブボミングで理想化し、その後脱価値化を行います。
彼らは他人下げして、この時相手の価値を低く見せつけるように貶す言動をすることが多いです。
例えば、「もっと感謝しろ」「ありがたく思え」「文句あるのか」「あなたのためを思って、こんなにしてあげてるのに」といった言葉で相手を批判し、自分の求める反応を引き出そうとします。
③大したことないのに大袈裟
自己愛性パーソナリティ障害の人の口癖には、「こんなくらいで大袈裟な」「偉そうに」「俺を何だと思っているんだ」「敏感だ」「大したことない」「傷つきやすい」「精神的に弱い」といった言葉があります。
これらの言葉を使って相手の感情や考えを軽視して、自分を優越した立場に置こうとします。
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④そんなあなたはどうなの？
NPDの人の特徴的な口癖の中でも「そんなあなたはどうなの？」「そっちだって…」というフレーズがあります。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、こういう言葉を使って、自分のミスや責任を他人に押し付け、人のせいにしたり、自分が被害者だと言い張って、責任を回避しようとします。
このフレーズは、自らの行動や欠点を他人に投影し、自己の優越性を保つための戦略的な手法なんですね。
自己評価が高く、批判を受け付けない彼らが、相手を非難しながら自分を守る手段として利用します。
⑤あの時〇〇してあげたよね？
「あの時〇〇してあげたよね？」というフレーズは、自己愛性パーソナリティ障害の人が頻繁に使う言葉の一つです。
彼らは自分が誰かに対してしてあげた過去の親切な行為を引き合いに出て、相手に何かを求めるかもしれません。
また、「もし〇〇なら、〇〇してくれるよね」という条件付けも彼らがよく使う戦術です。
自己愛性パーソナリティ障害の人は他者に自分の期待通りの行動を強要して、自己中心的な欲求を満たす行動を繰り返すのです。
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⑥そんなこと言っていない
「そんなこと言っていない。あなたがそうさせた。自分でやったんだろ。私のせいではない」
これらの言い回しも、自己愛性パーソナリティ障害の人たちがよく口にする表現です。
自己愛性パーソナリティ障害の人との付き合いでは、「言った、言わない」で揉めることが多くないですか？
私も何度か過去に攻撃されたナルシストと言った言わないで、張り合ったことがあります。
彼らはその場に証人がいたとしても、後から言い逃れをするために「そんなことした覚えがない」と言ってとぼけるんですよね。
こうして嘘の証言で事実をねじ曲げて、ターゲットを精神的に追い込むわけです。
⑦他のみんなもそう言ってるよ
そんな自己愛性パーソナリティ障害の人は、「他のみんなもそう言ってるよ」と、周囲を巻き込んでガスライティングを行います。
ガスライティングはまだ日本で広く知られていないですが、ナルシストやサイコパスなどの操作的なパーソナリティを持つ人たちが使う心理的テクニックの方法の一つです。
自己愛性パーソナリティ障害の人が行うガスライティングは、嘘、他人の存在や言葉を利用して、自分の主張を強化し、相手を不安に陥れることを目的としています。
巧妙なガスライティングは他人を巻き込むことで、被害者の自己信頼や現実感を揺さぶることがあるので、非常に危険な嫌がらせの手段であることが言えます。
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⑧あなたに私よりいい人なんか見つからない
自己愛性パーソナリティ障害の人は、ターゲットが彼らの人格に問題があると気づいて、距離を取り始めて逃げようとしたり、他の人とも交流していることを伝えると、ターゲットに味方が増えたことで焦り始めます。
「あなたに私よりいい人なんか見つからない」という相手が別れることに対して後悔や損をするような言葉を選び、自分の重要性を主張するでしょう。
それだけでなく、夫婦の場合だと家事、育児や経済的な面について「あなたに出来るはずがない」「あなたは一人では何もできない」と否定的なことを伝えて、やる気と自信を失わせ、離れて暮らすことを猛反対してターゲットに逃げられないようにその関係を繋ぎ止めようとするかもしれません。
このように会った当初は親切で優しくて気遣いができる良心的な人を演じて、ターゲットを捕まえます。
がしかし、「釣った魚に餌をやらない」というように、手のひらを返したように次第に攻撃的になるわけです。
これには理由があり、心理学の研究で言われているのは自己愛性パーソナリティ障害の人は自己陶酔的な供給を必要としているからです。
このチャンネルをずっと観てくださっている方はご存知の通り、ここ二年間どうすればこうした攻撃な人から心を傷つけられることなく、穏やかに過ごす方法や自分を精神的虐待から守るための戦略をお届けしています。
多くの方にNPDの口癖と見抜くポイントについて深く理解していただけたら嬉しく思います。
どうして私がこうやってナルシストに関する情報を発信しているのかというと、もし虐待的な関係から抜け出せず困っている人にまずは気づいて欲しいし、その関係から逃げ出して欲しいからです。
そして、自分自身を大切にして欲しいから私はYouTubeで声を届けています。
こうした言葉で傷つけてくる人をどのように対処すればいいのか、メンバーシップで会員限定動画を配信しています。
ナルシストとの関係を持ったことがある人はもちろん、今後関わる可能性がある方にも役立つ情報を提供しています。
一人で戦ったり、一人で抱え込まずに、私たちのコミュニティで、あなたの体験談や解決策をシェアしたり、同じような目標を持つメンバー会員の方々と自分らしさを取り戻すことができます。
お互いにサポートできる温かいコミュニティを作りたいと思っていますので、お気軽にメンバーシップにも参加してみてくださいね。
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この記事を書いた人
中村りん
2016年に渡米し、現地で自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、ガスライティングや有毒な人(トキシック・パーソン)に関する専門知識を学ぶ。2021年よりYouTubeで情報発信を開始し、ナルシスティック・アビュース（自己愛性虐待）の認知度と理解向上を日本で推進するため、「ナルシスト対策解説者/自己愛性虐待リカバリーコンサルタント」として活動中。
アメリカの最先端のナルシストの情報を取り入れながら、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」に対処する方法を解説。
同じ経験をされた方々の自尊心の回復と、本来備えている内在的な力を再び取り戻すためのエンパワーメントを支援することを目指す。この重要なテーマに対して情報提供と、社会全体への意識醸成に貢献することを使命とする。
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