中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

被害者を演じるナルシストが使う心理テクニック TOP5|自己愛性パーソナリティ障害

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ナルシストは被害者意識が強く、何らかの利得を得るために被害者のふりをして、あなたの感情を巧妙に操作します。

今日は「被害者を演じるナルシストが使う心理テク TOP5」というテーマで、彼らが99%使う心理テクニックを徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
 
ちなみにYouTubeだけでなく、先月ナルシストの情報をまとめた電子書籍の販売を開始しましたので、まだ手に入れられていない方は、ぜひこちらもお読みいただけたらと思います。
 

被害者を演じるナルシストが使う心理テク TOP5

⑤都合が悪くなるとシラを切る
 
ナルシストは被害者のポジションにつくために、意識的に理解していないふりをしてとぼけたり、忘れたふりをすることがあります。
これによって、自分が責任を取らずに他人を攻撃する際に逃げるような態度を取ることがよく見られます。
 
特に、クラスターBに該当するパーソナリティを持つ人たちは、責任逃れの戦術としてとぼけたり、不都合なことが起こった際に、その場を回避したりするんですね。
 
ちなみに、自己愛性パーソナリティ障害と自閉症との違いが混同されることもありますが、NPDは比較的コミュニケーション力が高い場合が多いです。
 
よって、自閉症の症状の一つでもある共感性の違いは、NPDの場合だと道徳心の問題に関わっています。
上手くコミュニケーションを取ることが難しいとされる自閉症と違い、ナルシストはあくまでも悪意があると言えるでしょう。
 
ナルシストは相手の気持ちを理解することができないというよりも、理解しようとしない傾向が強いのです。
彼らが被害者を演じて、他者を攻撃する理由としては自己正当化や責任転嫁の一環として行われます。

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④話の論点をずらす
 
被害者を演じるナルシストが使う2つめの心理テクは、話の論点をずらすことや本題からそれて相手を批判し、人のせいにすることです。
理解していないふりをして意図的に口論に持っていくことや、感情的になり過去の話を持ち出すこともあります。
 
さらに、煽り口調で挑発することでターゲットを感情的にさせたところで「ほら、感情的になっているのはそっちやん。私は冷静に話を聞いてやっているし、落ち着いて会話してるやんか」といった発言をしたりして、相手を強く非難します。
他にも、ターゲットが泣いているとすれば、おかしい人扱いをして「苦痛を受けているのは自分ではないか」というように振る舞うんですね。
 
こうした話の論点をずらすことで、自分が被害者であるかのように見せかけたり、こうした言動は他者からの同情を引き出すことで自分に対して優しく接してくれるように仕向ける数ある心理テクニックの一つに過ぎません。
 
これらの巧妙な手法を使ってナルシストは周囲の人たちを心理的に操作し、相手からの同情や支持を得てどんどん味方を増やしていきます。

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③事実を否定する
 
事実を否定するというのは、被害者を演じるナルシストがよく使用する心理テクニックの一つです。
英語では、Deny(否定)と呼ばれ、これは心の中で「これは本当ではない」「それは起こっていない」といった嘘をつくことで、不快な現実を避けようとする心理的な反応です。
 
例えば、ナルシストは被害者が抱える問題を認めず、「大したことではない」と言い続けることで、実際に起きた出来事や被害者が経験したことを軽視したり、自分の責任、感情や考えを他人に押し付けて投影します。
 
こうした投影をして無意識的に他者に自分の問題を押し付けるコミュニケーションの方法、あるいは心理戦術を心理学ではDARVOと呼びます。
 
このDARVO(Deny, Attack, and Reverse Victim and Offender)という手法についても過去動画でも解説しているので、まだ観ていない方は是非チェックしてみてください。
②リフレーミング
 
被害者を演じるナルシストが使う心理テクの一つはリフレーミング(Reframing)です。
リフレーミングとは、言い換えという意味であり、要するに発言や物事の捉え方を変えることを指します。
 
例えば、自分が攻撃的な行動をとったり他者を傷つけたりしたにもかからわず、それを他者のせいにしたり、自分が傷つけられたと主張したりすることで、自分が被害者であるという印象を与えようとします。
 
また、ナルシストは他者の言動を歪曲し、相手の発言をわざと誤って解釈したり敵対的に受け取ったりして、自分が攻撃されていると感じさせるような行動を取るんですね。
 
「自分はこんなことされたから、こうするしかなかったんだ。仕方なかったんだ」と言って、自分の欠点や問題を認めるどころか、自分の行動を正当化してこのリフレーミングというものをします。
ですから、実際には誰かを攻撃して傷つけていたとしても、根本的な問題が自分にあることを認識していない場合が多いです。
 
こうしてナルシストは、常に他者を責める生き方を選択し、誰かを傷つけ苦しめているのに、「それは適切な判断だった」とその行動を肯定する言動を繰り返します。

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①ガスライティング
 
被害者を演じるナルシストが使う心理テクニックの中で、最も使われるのはガスライティング(Gaslighting)です。
ガスライティングとは、他者を混乱させるような情報の操作や嘘をついて、自分が被害者であるかのように誤った認識を相手に植え付ける手法です。
 
この行為により、被害者は自分の判断力を失い、自己を信じることが難しくなります。
ガスライティングは、巧妙で狡猾な手段であり、被害者を混乱させて自尊心を低下させることが主な目的となります。
 
ガスライティングの加害者は、被害者の認識や現実感を歪めて、正常な判断ができない状態に陥らせることで、自分の言いなりになることを狙っています。
 
「結局、嘘をつくことがガスライティングなの?」と解釈されておられる方も多いと思いますが、嘘とガスライティングには違いがあります。
 
嘘をつくという行為は、相手の感情的な影響を狙っていますが、ガスライティングは相手の自尊心を傷つけ精神的に追い込む心理的虐待なので、もっと複雑で巧妙なことが多いです。
 
ナルシストの心理的な攻撃にどのように対処すればいいのかわからない方へ、こちらの動画では、メンバー会員の方へ『ナルシストに心を操られないためにできるたった一つのこと』を解説しています。
 
「もうナルシストに操られずに自分らしく生きたい」「彼らを見返して幸せになりたい」と前を向いて回復の道へ踏み出そうとしている方にとっておきの情報をメンバー限定動画で公開しています。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、現地で自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、ガスライティングや有毒な人(トキシック・パーソン)に関する専門知識を学ぶ。2021年よりYouTubeで情報発信を開始し、ナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度と理解向上を日本で推進するため、「ナルシスト対策解説者/自己愛性虐待リカバリーコンサルタント」として活動中。

アメリカの最先端のナルシストの情報を取り入れながら、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」に対処する方法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復と、本来備えている内在的な力を再び取り戻すためのエンパワーメントを支援することを目指す。この重要なテーマに対して情報提供と、社会全体への意識醸成に貢献することを使命とする。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg