中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

善人のフリして他人を陥れる【マニピュレーター】の見分け方と対処法

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あなたは人間関係で悩んでいますか?誰かに傷つけられたり、信用していた人に裏切られたりすることがありませんか?私たちの周りには、いい人のふりをして攻撃してくるマニピュレーターという人たちが潜んでいます。彼らは、親切で人当たりがいいですが、他人を陥れたり、操ったりします。

 
今回は、マニピュレーターの特徴や行動を学び、彼らの罠に引っかかることなく、健康的な人間関係を築く方法をご紹介します。

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マニピュレーターの特徴と対処法

 
マニピュレーターという人たちは、常に自己顕示欲が強く、他人を巧みに操り、自分の目的を達成するために、卑怯な手段も辞さないとされています。彼らが持つ潜在的攻撃性パーソナリティ障害は、自分勝手で自己中心的な性格が根底にあるため、他人を傷つけることを平然としてしまいます。
 
前回お話しさせてもらったように、私もマニピュレーターと呼ばれる性格を持つ人に関わったことがありますが、とても大変な目に逢いました。ほとんどのナルシストがマニピュレーターで、彼らは、味方のフリをしてあなたに近づいてきます。
 
しかし、私たちの気づかないところで密かに人間関係を壊していったりするので、気づいた頃には周囲からの信用を失っていたなんてこともあるわけです。そのため、ナルシストのマニピュレーションには常に警戒しておく必要があります。
 
今後マニピュレーターに遭遇した際に備え、まずは彼らの特徴を知っておくことが必要です。彼らに対処するためには、先手を打ち、彼らの攻撃性を回避する方法を身につけることが必要だからです。次に、マニピュレーターには具体的にどんな特徴があるのか挙げていきます。
特徴①周囲からの評判が良い
 
マニピュレーターは、一見すると周囲からの評判が良い場合があります。彼らは、周りの人たちからの好感度が高かったり、信頼されたりすることが多く、社交的なことも多いんですね。
 
でも、実際には、いい人のマスクを被ることで、人格障害やマニピュレーターの特徴を持っていることを隠していると考えられます。マニピュレーターは、人を選んだり、人によって態度を変えるのが上手なのです。
 
たとえば、自分に都合の良い人には優しく接し、逆に自分にとって不都合な人には冷たく接することもあります。人に対して過剰に関心を示したり、相手に対して甘い言葉を投げかけたりすることもあります。しかし、彼らはそれらを単なる手段として利用しているのです。
 
相手に自分を信用させる目的で、相手が喜ぶことを言ったり、表情や言葉を選びながら、相手に気に入られるための言動をとっているわけです。自分が望む結果を得るために、相手に都合の良い情報を与えたりするのですが、彼らの行動は自分勝手で、自分の利益のために他人を利用することが多いため、注意が必要です。

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特徴②嘘をつくことに長けている
 
マニピュレーターは、自分に都合のいい嘘をついて、相手を欺きます。さらに、嘘をつくことで、自分が周囲に信頼されるように見せかけることが得意です。
 
マニピュレーターって、非常に巧妙な嘘をつくんですね。例えば、わざと相手が誤解するような言い方で伝えたり、偽の情報を与えたりするのです。そして、自分自身を守るために、真実を隠したり、はぐらかして曖昧に答えたりすることがあります。
特徴③相手の感情につけ込む
 
マニピュレーターは、相手の弱みや感情につけ込んで、自分の意図する行動を取らせます。つまり、相手の感情を自分の都合に合わせて操ることができるのです。
 
理由は、マニピュレーターが計算高い性格をしていることにあります。例えば、あなたの精神の状態を分析して、感情的になっている時に付け込んでくるかもしれません。
 
ちなみにこの手口は、私が悪性ナルシストに使われた手法です。全然被害妄想とかじゃなくて、他人の不幸を喜ぶ人って実際に存在するわけですので、こういった人を操ろうとするマニピュレーターには要注意だと思います。
 
特に、あなたが疲れている時や混乱している時は、彼らに騙されやすいです。例えば、相手が不安や緊張を感じている時、マニピュレーターは、自分に有利なように態度を変えたり、嘘をついたりすることがあります。こうした方法で、その場の状況や周囲の人たちを巧みに操るので、マニピュレーターと接する時は、冷静さを保ち、相手の感情に流されずに対処することが大切です。
特徴④嫌味や皮肉を言う
 
皆さんは、誰かと話していて、「褒めてくれてはいるんだけど、なんか嫌な気持ちになる」と感じたことはありませんか?マニピュレーターは、皮肉を言う傾向があるとされています。
 
どうしてなのか、その目的というのは、相手を傷つけたり、自分の承認欲求を満たすために行われることが多いんですね。例えば、「すごいセンスがあるね。こんなにダサい服を着こなすのは、あなただけだよ」など、服装がダサいと批判しながらも、センスがあると言って褒めたりする言動を取ります。
 
マニピュレーターは、お世辞を言いながら相手を見下して、貶します。相手に自分が攻撃していることがバレないやり方で、攻撃してくるから厄介なのです。彼らは、こうして相手を惑わせたり、「え、それどういう意味?」と混乱させて、相手の感情を操ることを楽しむということが言えます。
特徴⑤相手の罪悪感を刺激する
 
マニピュレーターは相手に罪悪感を植え付けて、自分たちの意図する方向へ導こうとします。例えば、ターゲットが誘いに断ったとします。
 
「せっかく誘ってあげたのに」と罪悪感を感じさせて、ターゲットに「断った自分が悪いんだ」と思い込ませます。相手に「私のせいだ」と感じさせて、さりげなく、自分たちに同調させようと仕向けるのです。
 
なぜ、マニピュレーターは相手の罪悪感を刺激したいのか、理由は罪悪感を植え付けることで、相手を簡単にコントロール出来るからです。あるいは、相手に罪悪感を感じさせることで、自分自身の失敗や欠点を認めなくていいからです。
 
相手に自分の責任をなすりつけたいがために、罪悪感を感じさせて、自分の思い通りに動かそうとするのが、マニピュレーターと呼ばれる人格を持つ人ということになります。
特徴⑥いきなりキレる
 
例えば、自分の思い通りにいかない状況や、自分自身の失敗を隠そうとしているときに、周囲にバレてしまった時など、急に怒り出すことがあります。「自分が正しい」と、自己正当化するマニピュレーターは、「あなたは間違っている」と指摘されたり、相手に嘘を暴かれると突然感情的になって、攻撃的な態度をとるかもしれません。
 
これには、自分自身を守るための防衛反応や、相手を脅迫するための手段として利用するといった理由が挙げられます。それに加えて、マニピュレーターは自分が正しいと信じているのに、相手に自分を疑われると、自己肯定感が揺らぐわけです。
 
それがストレスや不安を引き起こして、怒りという感情に発展するのです。さらに、マニピュレーターが自己欲求を満たせなかったり、コントロールを失ったと感じた場合も、怒りを爆発させることがあるので注意です。
特徴⑦悪口で盛り上がる
 
人に対して陰口を言うマニピュレーターは、他人に対してものすごく批判的です。その上、他人の評判を悪くすることで、自分自身をより優れた存在に見せようとするのです。
 
このような行動は、ターゲットの周りの人たちの信頼を失い、関係を損なうことがあります。これも私がされた被害の一つであります。
 
マニピュレーターは、自分の立場を守るために、他者を下げるのです。要するに、相手を陥れて、自分はのし上がろうとするのがマニピュレーターです。
 
ですので、周囲にマニピュレーションをいう心理的操作をして、ターゲットの評判を落とし、相手の味方を減らす必要があります。そこでよくあるのが、彼らの作り話です。
 
実際にあったことよりも少し大袈裟に話したり、無実無根の話を作り出して、周囲を洗脳していきます。例えば、ただ単にアルコールが好きな人に対して、「あの人アル中らしいよ」と言ったり、夫婦喧嘩した友達に対して、別の友達に「あの子もうすぐ離婚するかもね」と、誇張して第三者に伝えるなどが、例として挙げられます。
 
これを聞いた第三者は、たとえそれが嘘であったとしても、まるでそれが事実であるかのように、マニピューレーターの嘘を信じてしまうことになります。マニピュレーターは悪意で人を陥れ、こうしてターゲットを簡単に裏切り、追い込んでいくのです。
 
では、どのようにしてマニピュレーターから自分を守ることができるか、今から対処法についてお話ししていきたいと思います。
対処法①彼らの行動を見抜く
 
彼らの本当の意図や行動を見抜くことができれば、そのマニピュレーションに騙されることはありません。例えば、こちらがすぐに判断して、レスポンスするのではなくて、彼らが相手に合わせて言葉遣いや態度を変えたりしていないか、じっくり相手の様子を観察することです。
 
マニピュレーターは、自分が知りたいことを相手から引き出すために、回りくどく質問したりすることがあります。ですが、こちらがその違和感に気づくことで、彼らに上手に合わせながら会話することができます。騙されないために、相手の意図を探り、相手の目的を明確にすることです。
対処法②誘導されない
 
マニピュレーションというのは、心理的に操作し、相手を操ることを意味します。ということは、マニピュレーターは相手を思い通りに誘導し、自分の利益に繋げるということになります。
 
ですので、必ず彼らと話している際に、誘導されないようにしっかり意識して、操られない会話テクニックを使いながらコミュニケーションする必要があります。
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3つめの対処法に入る前に、クラウドファンディングのお知らせです。クラウドファンディングで支援してくださった方々、ありがとうございました。現在動画投稿用のパソコンが必要になっており、クリエイター支援を募集しています。
 
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対処法③感情的にならない
 
感情的にならずに冷静に対処することは、マニピュレーターとの関わり方において重要な対処法の1つです。マニピュレーターは相手の感情につけ込んで自分の思い通りに動かそうとするため、感情的になってしまうとそれに乗じられてしまうことがあります。
 
そのため、自分の感情をコントロールして、冷静に判断することが大切です。そして、マニピュレーターが話しているとき、彼らがあなたを操ろうとしているか、その兆候を見抜くことも大切だと思います。
 
煽ったりして、わざとあなたを感情的にさせていないか。あなたの意見を尊重せず、自分の言いたいことを通し、一方的に価値観を押し付けられていないか。このように相手の発言や行動をよく観察して、その人物がマニピュレーターであるか見極めることが重要です。
 
こうした操作的なパーソナリティを持つマニピュレーターや、ナルシスト、ソシオパス、サイコパスなど、心理的な嫌がらせをしてくる人をどのように対処すればいいのか、メンバーシップで定期的に会員限定動画を配信しています。
 
特に、『無視より効く!口うるさいナルシストを黙らせる言葉』については、こちらの動画で紹介しているので、今日お話ししたマニピュレーターに悩まされている方にぜひ見ていただきたいと思います。これを見ることで、ナルシストに対して有効な対処法や、自分自身を守るためのノウハウを学ぶことができます。

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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法をアメリカの最新心理学から解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg