中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

自己愛性パーソナリティ障害の人にやってはいけない行動 TOP5

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自己愛性パーソナリティ障害の人と接する際に、ある特定の行動が原因となり、トラブルを引き起こすことがあります。

 
自己愛の強い「ナルシスト」は感情的に不安定で、自分を高く評価することを望みますが、同時に他人を見下す傾向があります。
 
このような人物と関わる上で、「避けるべき発言」や「してはいけない行動」を知っておくことが大切です。今回はこれらを詳しく説明し、自己愛性パーソナリティ障害の人とのトラブルを避けるための役立つヒントをお届けします!

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ナルシストにやってはいけない行動 TOP5

⑤こちらが不利になる情報を与える
 
ナルシストは、ターゲットから得た情報を自分の利益のために利用することがあります。彼らはその情報を使ってターゲットを貶めたり、傷つけることができるという意地汚い考えをしています。
 
またターゲットの欠点や弱点を探って、それをターゲットに対して引き合いに出すことがあるんですよね。経験された方はかなり多いと思います。
 
このような行動を踏まえると、こちらが不利になる情報をナルシストに与えることは避けたほうが良いといえます。
 
こうして相手から得た情報をターゲットへの攻撃の材料として使用するナルシストに対して、皆さんの個人的で繊細な話、例えば過去のトラウマやエピソード、内緒話など、自分自身を脆弱にさらすような情報は、彼らに与えない方が無難です。
 
後にこれらの情報が、ナルシストのモラハラなど攻撃的な行動や仕掛けに利用されてしまうことがありますので、避けることが大切です。自己愛性パーソナリティ障害の人は自分を優位に立てるために、相手が他の人に知られたくないことも平気で言いふらします。
 
自分が有利になることが目的なので、他人の感情やプライバシーを考慮することはありません。このような人物と関わらないといけない場合は、個人的なことを話すことは避けて、自分自身を守るために注意が必要です。
 
例えば、話したくないことについて、無理に聞いて探ってくる人がいる場合があります。こういった状況では、穏やかなトーンで「私は今は話したくない」「ごめんね。その話したくないんだ」と明確に伝えることが大切です。
 
また、こちらのプライバシーや個人的なことについて、尊重するように求めることも有効なんですね。
 
もし相手が聞き入れてくれない場合は、その場から離れて話を中断することもできますし、自分の意志を尊重することが自分自身の健康や幸福にとって重要だと思います。

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④公平な話し合いを求める
 
ナルシストは自分自身が最優先されることを望みますが、公平な話し合いというものはその考えに反するものです。彼らは相手の意見を尊重することよりも、自分の意見を優先することを重視します。
 
公平な話し合いを求めるとどうなるのかというと、単に自分の意見を言い張って、他人の意見をひたすら無視するかもしれません。
 
他にも自分に不利な結果が生じた場合、他人を責めることもあるんですよね。
 
これらの理由から、ナルシストに公平な話し合いを求めることはかなり難しいことがあります。
 
そもそもどうして自己愛性パーソナリティ障害の人に話が通じないのかというと、自己愛の強い人は他人の感情や考えに鈍感であり、自分のことを中心に考えがちなんですね。
 
なので、他人の意見や要求に対して鈍い反応を示し、共感することが困難です。また、自分を優位に立てるために他人を傷つける言動を繰り返し、共感力が低いという特徴があります。
③変わることを期待する
 
ナルシストは自分自身を過度に高く評価し、他人を軽んじる傾向があることから、他者の意見や感情に対する認識が乏しいわけです。ですので、自分の行動や考えに問題があると受け入れることが難しいんですね。
 
自己修正の能力も低いと言われていて、変わることを望みません。
 
またナルシストに約束を守ることを期待することも難しいかもしれません。
 
彼らは自分の計画や利益に従って行動する傾向があります。他にも正直な回答を求めることも難しいと思います。
 
自己愛の強い人は、自分のために嘘をついて話を工夫することが多いからです。
 
こちらは彼らに対して希望を持っていない方がいいというのは正直かなり困難ではありますが、彼らが期待を裏切る可能性が高いということから、自分自身を守る方法として彼らに期待しないことも重要です。
 
多くの人が望みますが、ナルシストは変わりません。自己愛性パーソナリティを持つ人には、自分自身の行動を反省することもあまりなく、周りの人からの指摘や意見にも耳を貸すことがありません。
 
このような性格は経験や年齢などに関係なく、彼らが急激に変わることはないので、もしナルシストと関わることになった場合、最初から想定外の行動をあなたにすることがあることに留意することが大切です。

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②信用する
 
ナルシストは自分の成功や力を証明するために、他人を騙すことがあります。理由は他人からの承認を得ることに対する欲求が非常に強いからなんです。
 
承認欲求の強いナルシストは自分の評価を高めることができると感じた時、嘘をついたりして他人を騙すんですよね。
 
嘘をつくことによって、自分自身をより良く見られるようになるので、他人を傷つけたりするわけです。
 
こういった理由から自分の言葉や行動によって他人に支配的な態度を取ってコントロールしようとしたり、自分の意思を通すために嘘をつくこともあります。
 
自分の欲求を満たすために例えば、自分の価値を高く見積もって誇張して大袈裟に伝えたり、自分の仕事や周りにいる家族、友人などに対する評判を高めるために自慢したりして、自分が実際よりも優秀であることを主張したりする嘘をつくことがあるので、身近によく嘘をついて人を騙している人がいたら注意しましょう。
①挑発に乗る
 
例えば、具体的な例を挙げるとすると、彼らの感情や行動に対して不快感を示すこと、彼らの言葉や行動を批判することなどが挙げられます。
 
ナルシストの挑発に乗って反応するということは、彼らに自己陶酔的な供給を与えてしまうことになります。
 
「自己陶酔的な供給という言葉を初めて聞いた!」という方へ、簡単に説明しますと、自己陶酔的な供給とは「自分自身の感情や願望を満たすことを目的として、他の人や物に対して依存する行動や心理状態」を指します。
 
これは、自己の価値や存在意義を確認するために他の人からの承認や褒め言葉を必要としているという状況を意味します。めっちゃ分かりやすく言うと、ナルシストはエナジーバンパイアなんですね。
 
他者から自己陶酔というエネルギーを吸って、自尊心を正常な状態に保とうとします。
 
自己陶酔を得られないとどうなるのかというと、落ち込みやすくなったり、自分に自己陶酔を与えてくれていた過去のターゲットに執着して付き纏ったり、まともな心のバランスを取ることが難しくなってしまいます。
 
ナルシストは相手が挑発に乗り反応することで、「自分はここに存在していいんだ」というような存在価値を感じられることができるわけです。
 
理解し難い心理状態ではありますが、心理学ではこういった病的な心理を自己陶酔的な供給と定義されています。
 
そして、相手から自己陶酔を搾取することを目的としたナルシストによる精神的虐待を自己愛性虐待(Narcissistic abuse)といいます。
 
エネルギーを奪うだけではなく、ターゲットに責任を全て押し付けたり、周囲をガスライティングで洗脳してターゲットを孤立させたり、直接暴言を吐かなくてもわざと皮肉の混じった発言で相手を傷つけるなど、ナルシストはあらゆる手段を使って標的に定めたターゲットを陥れる行動を、職場や家庭内、学校などで日常的に繰り返すわけです。
 
ナルシストによる精神的虐待は、癒えにくい心の傷を残す心理的な暴力の形です。
 
でも本当は私たちは負けずに立ち向かって、その傷を回復できる強さを持っていることに、出来るだけ多くの方に気づいてもらえるきっかけになればいいなという思いで、YouTubeで情報発信を続けています。
 
こういった心理メカニズムや虐待のサイクル、心理的操作のテクニックに関する知識が広まり、いじめや虐待を受ける人が減る世の中になるといいなと願っております。
 
今回のトピックとして『ナルシストにやってはいけない行動 TOP5』を紹介していますが、これは私が自身の経験から得た知識を元に、心理学の研究を参考にまとめたものです。
 
「ナルシストが最も嫌いな言葉 8選」については、こちらの動画で解説しています。
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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や「アメリカ最新のモラハラへの対処法」について解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg