中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【本質】ナルシストの最大の恐怖!彼らが最も恐れているもの TOP5|自己愛性パーソナリティ障害

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【本質】ナルシストの最大の恐怖!彼らが最も恐れているもの TOP5|自己愛性パーソナリティ障害

 
今回は、「ナルシストが最も恐れているもの  TOP5」について解説します。自己愛性パーソナリティ障害を持つ人たちは、何に対して一番の恐怖心を持っているのでしょうか?
 
その答えと、その理由について詳しくお伝えします。ぜひ最後までご覧くださいね。

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ナルシストが最も恐れているもの TOP5

⑤自分の間違いを認めること
 
他人から承認されないと自分の価値を確認できないナルシストは、完璧主義な傾向があります。そのため、彼らは「自分は他の誰よりも優れていて、完璧な人間なんだ」という幻想に持ち、失敗することを嫌います。
 
完璧主義的な傾向が強い人は、「まさか自分が間違いなんて起こすはずがない、失敗するわけがない」と、自分自身の能力を過信しがちです。実際誰だって間違うし、私たちは失敗して学んでいくものですよね。
 
ただ、彼らにとって失敗することは恥以上の感情で、自分を完璧な存在であると証明しなければいけないと考えています。失敗を認めることは自分の不完全さを示すことと同じですので、自分の間違いや欠点を認めることは脅威となります。
 
また、ナルシストの人は批判に非常に弱い傾向があります。自分を完璧に見せないといけないという強い願望があるため、誰かに指摘されることに過剰反応するんですよね。
 
ということは、彼らが何か悪いことをしてしまったとき、謝ることもできません。そもそも、サイコパスほどではないですが、罪悪感を感じることが少ないので、自分の行いに対して反省することも非常に難しい性格をしています。
 
失敗を恐れているということは、新しいことに挑戦することも嫌い、周囲に自分自身の能力を証明するために常に既知のことを繰り返そうとします。
 
これによって自分が成長していく機会を逃したり、自己改善できないことで、周りの人たちを振り回し迷惑をかけることによって、どんどん人間関係も悪化していくのです。

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④今までしてきた行いを晒されること
 
そんな自分を完璧に見せたい願望が強いナルシストは、過去の行動や自分が犯した過ちを隠蔽しようとすることがあります。
 
たとえ、ハラスメントや虐待の加害者になって被害者を精神的にも身体的にも傷つけていたとしても、その事実が公になると、証拠があったとしても嘘でごまかし、自分のやってきたことを否定します。
 
理由は、過去の誤った行動を暴かれることで自尊心が傷つく可能性があるからです。ターゲットが被害を晒したときに、彼らがよく取る行動はガスライティングです。
 
自分の正体を周囲に晒され、被害を暴露されたということは、その責任を負わなければいけないことを知らされることになります。すなわち、責任を取ることを異常なほど毛嫌いするナルシストは、巧妙な嘘や洗練された心理操作を使って、ガスライティングという精神攻撃を仕掛けてくる可能性があります。
 
例えば、
・責任転嫁
・自己正当化
・被害者のふり
 
この3つを使って、自分自身を守る体制に入ります。例を出すと、浮気をしたのに「最初に浮気をしたのは、お前だろ!」と言いだしたり、浮気を正当化したり、「モラハラをされていたのは、こっちの方だ」と矛盾した発言をして、周りの人たちや状況を混乱させます。
 
責任転嫁、自己正当化、被害者のふりをした後、さらにガスライティングを繰り返して、被害者の自尊心をどんどん削っていきます。
 
例えば、奥さんに対して「家事や育児が出来ていない!」と指摘して、「最悪な母親だ」と言ったり、旦那さんの場合だと「酷い暴言を浴びせられて、暴力を振われてたんです」と、DVをでっちあげたりして、パートナーである被害者に責任を押し付けます。
 
家庭内だけでなく、職場でもいじめやハラスメント被害を上司に晒すと、「〇〇さんにこんなことをされた!」と誇張した言い方だったり、細かい嘘を並べて被害者を加害者に仕立て上げ、罪悪感を植え付けるわけです。
 
ナルシストの言動のパターンについて考えると、彼らの発言や行動には一貫性がないので、それに気づいてガスライティングの罠に引っかからないように、注意しながら対策をとることをお勧めします。
③自分が嘘つきであるという現実に直面すること
 
ナルシストは、病的な嘘つきです。ですが、病的な嘘つきであったとしても、嘘つき呼ばわりすることを大変嫌います。
 
ナルシストは、自分自身を直視することや、自分の心の闇に向き合うことを避けがちです。どうしてかというと、壮大な自己イメージが崩れることを恐れているからなんですね。
 
自己価値の感覚を失うことで、自分自身に対する優越感や自信を失ってしまい、深い不安や恐怖心を感じるのです。つまり、こうした自分自身が抱える問題や、その現実を直視することは、非常に苦痛なことであり、避けがちになります。
②自分自身が変わること
 
ここまでで、ナルシストは脆く壊れやすい自尊心を持ち、強い屈辱を感じたとき、自己価値の感覚のバランスが崩れ、絶望のような感覚に陥るということを分かっていただけたかと思います。
 
自尊心が傷つかないように脆弱なエゴを守るために、自己像を維持することに執着します。それに加えて、自分が変わることは「自分が弱い」ということを認めることだとも思い込んでしまうのです。
 
自己愛型の人にとって変化することは、自分を否定することと同じです。変わりたくても変われないというよりも、自己愛性パーソナリティ障害は自分に問題があることを認められない障害です。
 
言い換えれば、相手が医者でも親でも結婚相手でも、我が子でも、他人からのアドバイスを受け入れて改善する努力をすることはできません。更に、ナルシストは自分自身を見つめ直すことを避け、自己保身のために現状維持を望む傾向があります。
 
これらの理由から、ナルシストは改善しないことの方が多いです。ナルシストでない人は、自分が成長していくことで、より良い人間関係や生活を築いていこうとします。
 
一方でナルシストは、自分自身と向き合うことに恐れているため、こうした自己愛的な行動は彼ら自身だけでなく、家族や職場、友達など周りの人たちにとっても深刻な問題を引き起こすことがあります。
①ターゲットに逃げられること
 
ターゲットに逃げられると、一体ナルシストはどうなってしまうのかというと、自己陶酔というナルシスト特有のエネルギーを補えなくなってしまいます。根底にある自己陶酔のタンクを補充できない状況に陥ると、ナルシストは自己嫌悪に陥ったり、攻撃的になったりすることがあります。
 
彼らがなぜこうした虐待行為を繰り返すのか、ナルシシズムを持つナルシストの本質を辿ると、自己陶酔的な供給と呼ばれる心理メカニズムに依存していることにあります。
 
自己陶酔的な供給とは、自分自身が優れているという感覚や、他人からの称賛や認知を得ることによって得られる、自己肯定感や満足感のことです。
 
これは、自分が他者をコントロールしたり、虐待行為を繰り返すことで、自分自身が支配的であるという感覚や、被害者に恐怖を与えているということから得られる喜びや快感など、間違いなく精神病理的な感覚ではありますが、心理学ではそれを自己陶酔的な供給と言うんですね。
 
つまり、ナルシストはターゲットを手放してしまうと、自己陶酔的な供給が行えないわけです。だからこそ、人に見捨てられることを異常なほど嫌い、相手が自分から離れていることが許せないのです。
 
それが他者に粘着したり、付き纏う理由の一つでもあり、ターゲットに愛されていないことや、ターゲットの関心がもう自分に向いていないことを認識することを嫌います。
 
要するに、ナルシストが最も恐れているものの一つは、自分が愛されていないと感じることです。
 
彼らはターゲットを突き放しては、心理的操作や駆け引きをして、再度捕まえて支配下に置こうとします。これは先ほどお話ししたように、彼らが自己陶酔的な供給を必要としているからです。
 
今までターゲットが自己陶酔を与えてくれていたことで、内面の不安を紛らわせることができたり、精神的に満足できていたわけです。ですが、ターゲットに逃げられたということは、これ以上自己陶酔をくれる対象がいないということです。
 
ナルシストは、自己愛的な人格障害であるため、自分自身に対する崇拝や賞賛を求めています。それによって、自分の欲求が満たされなかったり、支配できる存在を手放したりすることは、彼らにとって苦痛なんですね。
 
それでも、自己陶酔を得なければいけないエナジーバンパイアでもあるナルシストは、ターゲットを取り戻そうと必死にラブボミングなどの心理的操作を繰り返し行います。つまり、自分が愛されていないと感じると、自分自身の価値や存在意義に疑問を抱くことになり、ターゲットのいない生活はナルシストが恐れるものの一つです。

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また、長期的な孤独を嫌がるのも、実はナルシストの特徴の一つです。
 
孤独になるということは、自分に向き合わないといけないという環境に置かれるわけです。
 
あなたが輝くことを、ナルシストは恐れます。
 
彼らは自分しか愛せません。自分が常に主役でないといけないわけです。
 
ナルシストは自分自身が唯一の輝く星でありたいと願っています。
 
彼らが輝けないと感じたとき、ナルシストは強烈な嫉妬を感じて、病的なナルシシズムから来る支配欲でガスライティングやさまざまな心理的虐待をして、こちらを暗闇に引きずり込もうとします。
 
でも、決して影に隠れたり、自分自身を過小評価したり、「この人のせいで自分はいつも脇役なんだ」と思わないでくださいね。
 
あなたを感情的に操って自尊心を傷つけたり、支配して良い人なんていません。
 
彼らに支配されないように、新しい価値観を自分自身で作ったりして、彼らが言ってくる嘘ではなく、自分の信念や目標にフォーカスしてみてくださいね。
 
「私は自分自身がどんな人間であるか知っているし、私は私の人生を生きる。私はこの人の支配下に置かれることはない。」と、ナルシストがあなたをコントロールしようとするとき、自分自身に言い聞かせてあげることは、彼らの支配から解放されるための第一歩です。
 
新しい価値観を見つけ、自分自身で価値を作り上げることは、素晴らしいことだと思います。皆さんが自分のペースでゆっくり被害を乗り越えて、自分らしさを取り戻せますように応援し、今度も情報発信を続けていきます。
 
今回のトピックとして「ナルシストが最も恐れている5つのもの」を紹介していますが、これは私が自身の経験から得た知識を元に、心理学の研究を参考にまとめたものです。
 
こうした心理的な嫌がらせや攻撃をしてくる人に対処する方法について、メンバーシップ限定動画で詳細を説明しています。
 
特に、『ナルシストを見返して恨みを解消する方法』については、この動画で詳しく解説しているので、ナルシストとの被害から抜け出して、前に進みたいと思っている方にぜひ見ていただきたいと思います。メンバーシップに参加ご希望の方は、概要欄をチェックしてみてくださいね!

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この記事を書いた人
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中村りん

2016年に渡米し、悪性ナルシストにターゲットにされた経験から、現地で学んだ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、心理学、ガスライティングに関する知識を活かし、2021年にYouTubeで情報発信を開始。日本ではまだ知られていない自己愛性虐待(Narcissistic Abuse)の認知度や理解を高めることを目的とし、”ナルシスト対策解説者”として活動中。同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて、「目に見えない精神的虐待」や、「心理的に攻撃してくる人」への対処法をアメリカの最新心理学から解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg