身近に自己愛性パーソナリティ障害の人がいる方に見てほしいです。 #もし私の傷が見えたら #IfMyWoundsWereVisible
人をいじめたり、誰かに危害を加えることを楽しみ、それをポジティブなエネルギーに変えるエナジーバンパイアと呼ばれる人たちが存在します。
海外ではナルシスティック・パーソナリティといい、このパーソナリティを持つ人に関わると様々な方法で周囲を振り回し破壊的なので、このタイプの性格を持った人のせいでメンタルがやられてしまう方は非常に多いですが、『こんな性格をした人がいる』『こんな種類の虐待がある』ということは知らない方の方が圧倒的に多いのが現実です。
今日は『ナルシストの虐待』についてお話ししします。
この手の虐待は減ることがなく誰もが被害に遭ってしまう可能性があり、ナルシストが行う精神的虐待は『目に見えない傷を負う虐待』だと言われています。
もし今後職場や近所、友達間で自己愛性パーソナリティ障害を持つ人と出会ったとしても、多少なりともナルシストがどのように人を攻撃するのか把握しておくことで、自分や大切な人を守ることができます。
世界自己愛性虐待啓発デー/World Narcissistic Abuse Awareness Day
どうして『ナルシストの自己愛性虐待』について動画を作ろうと思ったのかというと、実は6月1日はWorld Narcissistic Abuse Awareness Dayだったんですね。
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World Narcissistic Abuse Awareness Dayとは
これは
WNAADと言って、2016年に
ナルシストによる虐待(心理的虐待や精神的虐待の一種)に苦しむ人々のために設立され、世界中で認められている国際的なイベント
恐らく日本語にすると『世界自己愛性虐待啓発デー』なんですが、ナルシストの虐待経験者であっても『それが虐待』だということに気づいていない方も多かったり、周囲に自分の受けた被害を説明しても理解されないこともあります。
日本ではまだまだ周知されていないことの方が多いですが、海外では数年前から少しずつ多くの方が意識し始めて、こういった運動が取り組まれているんですね。
もし皆さんが被害者だとすれば、こういったことが重要視されることは本当に素晴らしいことだと思いますし、沢山の人が情報を共有することで知名度が高まり、自分の受けた被害を理解してくれる人がきっと増えるはずだと思っています。
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ナルシストによる虐待
ナルシストによる虐待は英語ではナルシスティック・アビュース(Narcissistic Abuse)と言います。
日本語に訳すと、自己愛性虐待、自己陶酔的な虐待などが挙げられ、実際海外の方が事例や情報量も多いです。
日本では一般的にモラルハラスメント(モラハラ)と呼ばれていますが、私の住んでいるアメリカでは、心理的虐待(Psychological abuse)、精神的虐待(Mental abuse, Emotinal abuse)と言われています。ナルシストによる虐待はNarcissitic abuseです。
身体的虐待と精神的虐待
精神的虐待は証拠が残りにくく目に見えません。
暴力で人に怪我を負わせるのが身体的虐待ですが、精神的虐待は人の心を支配しようとする人が行います。
ナルシストやサイコパスなどパーソナリティに問題を持つ人や、人をコントロールしたい人、また操作的で虐待的な人が自分の内側に抱える問題や負の感情を自分自身で上手く処理できないので、誰かに自分が抱える劣等感やストレスをぶつけて、ターゲットの感情や人間関係、またその状況をコントロールすることを楽しみます。
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ナルシストと
サイコパスの違い
ナルシストは自己愛が強く、自己陶酔をします。自分を愛するナルシストに対し、
サイコパスは自分も他人も愛さず、良心のない人のことを言います。ちなみにナルシストはサイコパシーを持っていませんが、サイコパスはナルシシズムも持っています。
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虐待をする人は基本的に『コントロールしたい』という支配欲が強い傾向があり、身体的虐待においては物理的な力でターゲットを無理矢理にでも抑えて自分の思うように動かします。
一方で精神的虐待はマインドコントロールをし、自尊心を下げてメンタルを低下させていくんですね。
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精神的虐待は発見されにくい
精神的虐待は怪我など外傷が一切残りません。
ポイント
被害者が負う傷というのは、実際に心の中なんですね。
なので、もし身近にいる誰かが精神的虐待を受けていたとしても加害者が閉ざされた空間でしか危害を加えていなかったら、被害者がその被害を打ち明けない限り周囲は気づいてあげることが困難なんですね。
虐待は周りの人が発見することはかなり難しいかもしれませんが、虐待を受けているサインを見逃さないことは被害者のメンタル回復のサポートに繋がります。
ナルシストの虐待について知っておくべきこと
ではここからは『ナルシストの虐待について知っておくべきこと』についてお話ししていきます。ナルシストについての知識を深めることは対処するにおいてかなり重要になってきます!
まず虐待の加害者はかつて虐待の被害者だった可能性があります。
NPDと呼ばれる自己愛性パーソナリティ障害が形成される原因は遺伝も関与していると言われていますが、幼少期のトラウマなど彼らが子供の時に抱えた傷によってナルシシズムが肥大し、こういったパーソナリティが成長していく段階で作り上げられていくことが多いとされています。
①ナルシストは相手との境界線を守らない
まず始めに知っておくべきことは『ナルシストは相手との境界線を守らない』ということです。
境界線を守らないということは、他人との距離感が分かりませんし子供のように人がされて嫌がる行為を無自覚に継続することがあります。
ナルシストは相手の弱みを握って隙間に上手く入り込んでくるので、しっかりと相手と自分の間に境界線を引くことがナルシスト対策で最も重要なことだと思います。
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②受動的攻撃
受動的攻撃ってどんな攻撃なの?
受動的攻撃性というのは、『本人が感じている怒りや不満などの否定的な感情を直接相手にぶつけずに消極的かつ否定的な態度や行動を取ることで相手を攻撃しようとする心理のこと』を言います。
『褒めながら皮肉を言いストレスを発散し、言いたいことさえ言って相手の自尊心を下げたら去っていく』という行動は精神的虐待に当たるとされています。
要するに精神的に虐待をする加害者はあくまで無意識だったとしても、悪意を持って誰かにさりげなく毒を吐いて心をえぐり、それを楽しんでいる訳ですから虐待以外の何者でもないんですね。
相手が傷つくことを言ってくる意図など意地悪な人の心理をもし知らなかったとすれば、まず最初に混乱しますし次に自尊心の低下に悩みメンタルも落ちたままです。
まずはこのような知識を身につけて『関わると自分にとって有害な人が取る行動』を十分に理解することで、いざとなって自分が毒を持った人に出会った時今お話ししているこれらのサインに気づき始めます。
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③サイレントトリートメント
ナルシストや特にモラハラをする人は『サイレントトリートメント』というものをよく使い、ターゲットの自尊心を下げます。
サイレントトリートメントは、ターゲットに素っ気ない態度や無視をすることによって精神的にダメージを与える方法なんですが、もし先ほどお話ししたように境界線を引けていなかったり自分の自尊心が低いと、簡単に狙われてしまいます。
彼らはターゲットを無視することによって、相手に存在意義さえも感じさせないようにするんですね。
ナルシストに狙われないようにするには『サイレントトリートメントして攻撃してきても、こっちのメンタルには何も影響しないよ』と動じない姿勢を見せ、高い自尊心や自己愛を持っておくことで共依存の関係で悩まされる可能性は低くなります。
④他者を配慮しない
自己愛性パーソナリティ障害という名前の通り、彼らは自己愛が歪んでいます。
全て自分中心で、自分が注目されていないと、もしくは自分が話の中心にいないと気が済まないんですね。
なので、相手の意見を聞いたりすることがかなり苦手で彼らと人間付き合いしていても不快に感じることが多いはずです。
ナルシストと言っても色んなタイプがありますが、彼らと付き合うメリットはあったとしてもナルシストの虐待の被害を受けることは被害者のメンタルにはとても大きなダメージなんですね。
ナルシストは意外に家族や夫婦、友達、職場など案外身近に潜んでいるので、一気に攻撃されるというよりもナルシストの虐待行為は時間をかけて行われることがほとんどです。
⑤常に自分を優先する
ポイント
悪意を持って意図的にというよりも、自覚がないケースがほとんどです。
彼らは他者を尊重しませんし、『自分にとってどれだけの利益が生まれるか』など損得で物事を考える癖が子供の頃からすでに習慣になっています。
こちらがどれだけ彼らのために労力を使っても、彼らがわざわざ相手のために努力を惜しんだり何か心から喜んで尽くしてくれることはありません。
もしナルシストが相手のために何かしようと行動しているとすれば、それは彼らが欲しいものを奪うために何か企んでいる時、もしくは『自己陶酔的な供給』というナルシスト特有の必要なエネルギーを欲している時です。
■自己陶酔的な供給とは
ナルシスティック・サプライ(Narcissistic supply)というナルシストがエゴを養うのに欠かせないもの。褒め言葉、賞賛、注目やパワーを持っているような力強い気分、環境や誰かをコントロールできていると感じる気分など
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どんな時もナルシストとの関係はテイクばかりで、決してギブアンドテイクの関係が成り立つことはありません。
彼らのために尽くしすぎて労力を使うより、自分や自分の大切な人のために自分の貴重な時間などを充てる方がいいなと、私は実際にナルシストに散々振り回されて実感したんですね。
⑥ナルシストはマニピュレーター
ナルシストは人の心を操ります。
これを英語ではマニピュレーションと言って、彼らは人の感情を上手く操って欲しいものを手に入れようとするんですね。
よくあるのがこちらが断った時に『罪悪感を感じさせる』ということです。
例えば私たちがやりたくないことを頼まれたとしても、私たちがやりたくないのであればNoと断ることが出来ますよね。
それをするのかしないのか実際に決める権利がこちらにあったとしても、彼らは自分の利益だけを考え、もし相手が断ると『断ったことが悪いこと』だと聞こえるように罪悪感を感じさせて、ターゲットを罰します。
マニピュレーターはこうやってターゲットの心を巧みにコントロールして、自分が必要なものを他人から奪っていくので、よく罪悪感を植え付けてくる家族や上司がいるという方は少し注意が必要だと思います。
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⑦怒りと脅しを使ってコントロールする
ターゲットに要求を断られ、自分の期待していたものを与えてもらえないとなると彼らは怒りや脅しを使ってもっと支配しようとします。
『〇〇しないと〇〇だからね』という毒親とかパワハラ上司がよく使うように、条件を突きつけて支配の関係を作ります。
子供を躾している時にこの言葉を使う方も多いですが、決定的な違いはナルシストの場合これを言うことによって自分に利益があり、欲しいものが手に入る目的で相手を支配します。
そしてもう一つは、それはあくまで相手ではなく自分のためであり、もう一つはその振る舞いや心理的操作の方法は幼少期に既に習得しています。
ナルシストは『こういう言い方をすれば相手は自分のために動いてくれる』『こうすればこの人を操ることができる』『この人の弱点はこれだから、これを言うと思い通りに聞いてくれるに違いない』とはっきりと理解しています。
このような意図で言葉巧みに人を騙し、欲望を満たしていく、それがナルシストの手口なんですね。
⑧発言と行動のが矛盾している
ナルシストと関わっている場合、必ず彼らの言っていることと彼らが実際に取っている行動を客観的に見てその矛盾に早い段階で気づくことをお勧めします。
例えば『〇〇したらこれができるんだよ』『絶対に〇〇した方がいいよ』など必死にこちらに押し付けたり、何か求めてきた後実際に彼らがやっていることとかその後の発言とかに注目し、それは本当なのか、それとも嘘で口だけなのか見極めることも非常に重要だと思います。
違和感を感じたら、第三者に相談したり様子を見ることも大切だと思います!
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⑨全てのアドバイスを受け入れない
ナルシストは自分の望みを叶えるためや、人を間違った方向へ導くため、自分と同じレベルまで引きずり下ろすために、わざと間違ったアドバイスをすることがあります。
実際に私もその手口に引っかかったことがあるんですが、ナルシストはまず『こうした方がいいのに』『後で絶対後悔するよ』とターゲットを上手く説得して、自分の味方につけます。
この時弱みを握ったり相手が油断した所で、自分が狙っていたものをターゲットから一瞬で奪い取り、搾取していくんですね。
もしナルシストが何かアドバイスをしてきた時、それは彼ら自身のためなのか、本当に自分のことを思って言ってくれているのか、じっくりと様子を見ながら判断することは大事な対処法だと思います。
⑩ガスライティング
ガスライティングはナルシストがよく使う心理的虐待の方法で、本当によく使用される手口ですがあまり広く知られていないのが事実なんですね。
■ガスライティングとは
ターゲットにわざと誤った情報を伝え、ターゲットが自身の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける心理テクニック。操作的なソシオパスがよく使うとされています。
ガスライティングはモラハラやいじめ、ストーキングなど色んな場所で使われる巧妙な手口ですし、ガスライティングの知識を身につけることは自分のメンタルをやられないように対策することにおいて物凄く重要なことです。
ガスライティングをどのように対処すればいいのかこのブログで沢山紹介していますが、大事なことは必ず『自分の信念を持つこと』です。
自分を疑わずに自分自身を信じたり、健康的な自己愛を保っている状態であればナルシストに狙われたとしても、その被害は間違いなく最小限で収まります。
そして『この人に攻撃しても意味がないな』と感じたら、ナルシストが寄ってくる確率は少しでも減ります。
こういったことは体験しないと理解し難いことかもしれません。
でももし一人でも多くの方がこういった種類の虐待があると知ることで、一人でも多くの被害者を救えることになります。
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