中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストへの対処法【自己愛性パーソナリティ障害】

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ナルシストへの対処法【自己愛性パーソナリティ障害】

 

前回の記事では、ナルシスト対策その1として『モラハラ・毒親・いじめの根源であるナルシシズムを理解する』というトピックで『自己陶酔する人の特徴』についてお話ししました。

今日はナルシスト対策その2で『ナルシストへの対処法』についてお話しします。
 

ナルシストへの対処法

 
前回の記事ではいじめ、モラハラ、パワハラの加害者、毒親などいろんな状況で危害を加え、トラブルを引き起こす根本的な原因であるナルシシズムについてお話ししました。
 
ではどのように強いナルシシズムを持った人から自分を身を守ることができるのか、今からナルシストへの対処法についてお話ししていきます。
①彼らがどのような影響を及ぼすのか知る
 
彼らの振る舞いや行動が自分や周りの人にとって、どれだけ影響しどのような悪影響を及ぼすのかまず理解する必要があります。
 
実際に嫉妬深い人、悪口を言う人、暴言を吐いて人を傷つける人っていうのはどこにでもいます。
 
そういったちょっと意地悪な人のレベルではなくて、実際に人の足を引っ張って陥れようとする有害な人は存在します。
 
こういった有毒な人(Toxic person)は、人の不幸を喜びかなりネガティブなエネルギーを放ち、関わるとかなり危険なこともあります。
 
洞察力を鍛えるではないですけど、彼らの本質を見抜いて『この人はナルシスティックな要素を持っている』ということに気づくことが、まずナルシスト対策においてかなり重要だと思います。

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②洞察力を鍛える
 
なので、2つめの対処法は洞察力を鍛えて、狙われる前にしっかりと対策をすることです。
③否定しない
 
次に重要なことは、ナルシストが明らかに間違っていても彼らと争うことを避けたい場合は必ず否定しないように心がけます。
 
彼らは誰かに自分の意見を否定された時、彼らにとっては自分の存在意義さえも否定されているような絶望感を感じます。
 
これは職場や家族など色んな状況でかなり大事なことだと思いますが、例えばナルシストを否定し敵に回すと、彼らはターゲットに
 
・無視
・阻害する
・ガスライティングをしコントロールする
・自己愛憤怒を起こす
・脅してもっと支配する
・スミアキャンペーンで評判を落とす
・訴える
 
いきなりこういった問題にエスカレートして事態を悪化させようとするので、トラブルを引き起こさないためには彼らを敵視さず適当に相槌をうったり、肯定しておくことが重要です。
 
彼らは『自分が攻撃された』と感じた時に、自己防衛のために相手を攻撃します。
 
攻撃を防ぐためにはナルシストに
 
・劣等感
・恐れ
・恥
・罪悪感
 
これらの感情を持つことを感じさせないようにすることが最善です。
 
その理由なんですがナルシストはBlack and white thinkingと言って、要するに白黒思考と言われているんですね。
 
・好きか嫌いか
・ありかなしか
・敵か味方か
 
完璧主義のナルシストは何もかもはっきりさせないと気が済まないし、白黒思考は白か黒かの二択しかない訳なんですね。
 
ですので、こういった自己愛性パーソナリティの本質を理解することができると、接し方や話し方などどのように対応すればいいのかしっかり対策ができますし、自分が今どういう人を扱っているのか、自分はどんな性格をした人の相手をしているのかその状況を客観的に見て判断することができます。
④投影を理解する
 
心理学では『投影』という言葉があります。
 
ナルシストの本や記事を読んだりナルシシズムについて調べておられる方は、この投影という言葉を知ってらっしゃる方は多いと思います。

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【投影】自分の中にある受け入れたくない不都合な感情や衝動を、他人のものだと思い込むこと。
 
例えば私が誰かのことを嫌っているとします。
 
でも自分が他人を嫌っているというこの自分のネガティブな感情を持っていること自体絶対に認めたくないので、『いや、本当は自分じゃなくて、相手が自分を嫌ってるんや』と自分の感情を相手に押し付けて、自分の否定的な感情を相手に移すことを投影と言います。
 
投影についても過去の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は是非そちらの記事を読んでいただいたら、自己愛の強い人の心理がよく分かると思います。
 
 
話を戻すと、要するに自己愛の強い人は強い劣等感や自信のなさから『自分の思っていること』を『本当は相手が思っていることなんだ』と勝手に脳内で自動変換します。
 
例えばもし皆さんが彼らに何か否定的なことを言われたとします。
 
でも、『いや、本当はそんなこと思っていないのに』『自分はそんな人間じゃないのに』って思うことってありませんか?
 
これは彼らが勝手に皆さんにレッテルを貼って、彼ら自身が『自分にはこれだけの価値があるんだ』と自分の存在価値を高めようとしている証拠なんですね。
 
もし相手が自分のことを責めてきたとしても間に受けたり、相手が言ってくることをまともに受け止めるんじゃなくて、なるべくスルースキルを身につける必要があると思います。
 
どうしてかというと、パーソナリティは人それぞれ違うし考え方も価値観も育った環境も、宗教も皆んな違うんですよね。
 
その人が言ってることは正論だと思っていても、ある人からすれば『何を言ってるんや、この人は』と違和感を抱くこともあるし、例えば今私が言っていることも共感してくださる方もいれば、『それは違うんじゃない?』と反対する人ももしかしたらいるかもしれません。
 
なので、もし相手が発言に『え?』と疑うことがあったとしても『あ、これはこの人の感じていることであって、この人の抱えてる悩みなんだな』と認識して、決して『自分に問題があるんだ』と捉えないことだと思います。
⑤ナルシストとの話し方を学ぶ
 
彼らは独自の言語で、全く違う会話の仕方で人とコミュニケーションを取ります。
 
例えば皆さんはこんな経験はありませんか?
 
何か彼らに頼み事をしたとします。
 
『ねえ、ちょっとこれ手伝ってよ』と普通に頼んだつもりなのに『今忙しいのに!』『そんなことも出来ひんの?』『は?今じゃないとあかんの?』『無理!誰か他の人に頼んでくれん?』という発言は皆さん聞き覚えがありますよね。
 
これらはナルシストがよく使う会話の方法だと思います。
 
もちろんナルシストによって特徴も違いますが、大抵のナルシストは自分中心でギブアンドテイクの概念がなかったり、自分の利益しか考えないサイコパシーの要素を持つタイプもいます。
 
なので、対処法として頼み方や話し方を少し工夫することで、彼らとコミュニケーションが図りやすくなります。
 
新しい言語を学ぶような感じで、彼らに伝わる言い方をします。
 
よく『会話にならない』『話が通じない』と感じることが多いですよね。
 
彼らはこちらが話している時、都合が悪くなるとフィルターを貼ります。
 
彼らが理解できない話し方だと会話も一方通行で、向こうも理解しません。
 
こちらが伝えたいことをそのまま伝えても彼らを苛立たせてしまったり、こちらを挑発してきたりなどの経験をしているという方は多いですよね。
 
なので、5つめに大事な対処法は『彼らの言語を学び、彼らの言語で話す』です。
 
では、どのように彼らとコミュニケーションを取るのが最善なのか、また近々『ナルシストとのコミュニケーションの取り方』についての動画もアップしようと思っています。
⑥相手は無自覚だということを理解する
 
ほとんどのナルシストは無自覚で人に嫌がらせをします。
 
もちろん中には『懲らしめてやろう』『困らせてやろう』と意図的に相手に苦痛を与える行動を取り続けるサイコパスや悪性ナルシストもいます。
 
彼らは自分のやっていることは理解していますが、相手に共感する能力が衰えているので『これをしたら相手がどれだけ嫌な思いをするか』と相手の気持ちに寄り添い、配慮することは残念ながらできません。
 
ただ『相手にこれをしたらどれだけのダメージを与えるのか』『どれだけの影響を与えるのか』ということはしっかりと理解しています。
多くのナルシストは『自分のやっていることは正しい』と自身の行為を正当化します。
 
彼らに悪気はないのかもしれません。
 
なので、もし『この人はなぜこんな酷いことを言ったり、いじめてくるんだろう』と感じてらっしゃる方は少し視点を変えて、『この人は自覚なしにこんなことをやっているのかもしれない』と考え、まともに相手しないことも本当に重要だと思います。

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⑦ナルシストに指摘しない
 
これはものすごく大事で、『ナルシストにあなたはナルシストなんじゃないのかと伝えようと思うんですが、どう思いますか?』という質問をよくいただくんですね。
 
私の経験からお話しさせていただくと、ナルシストにナルシストだと指摘することは私はおすすめしていません。
 
どうしてかというと、まず1つめに医師など専門家でない限り相手が人格障害や何か病気を患っていることを診断できないというのと、2つめにナルシストにナルシストと指摘することは彼らに『自分に全て問題があるんだ』と彼らに責任を感じさせる行為になり、彼らにとってそれは絶望的です。
 
そして、3つめにもし本人に自覚があってカウンセリングなど治療に通うとなった場合、医師の診断は医師が行い、その診断は治療するための段階として使用されます。
 
誰でも自分がナルシストだと言われるのは嫌だと思いますし、アメリカではパーソナリティ障害を診断しそれを治療に持っていくのは、治療を提供するプロのお仕事だと多くの専門家の方がおっしゃいます。
 
そしてナルシストだと指摘したことで、彼らがカンセリングや通院を拒み彼らの治療の妨げになる可能性もあるらしいんですね。
 
当然結婚カウンセラーや医師など専門家に相談する時は、『パートナーがナルシストだということは、ナルシストに知られない所で専門家の方に伝えるべき』とされていますが、実際にこういった知識は日本では一般的に広く認知されていないので、話しても理解されないことも多いです。
 
もっと多くの方が『このようなパーソナリティが存在して、それは時に危険になることもある』と知ることができたり、このチャンネルを通してこれらの情報が必要な方にメッセージが届くといいなと思っています。
 
メンバー限定配信では『いい人のふりをして攻撃してくるカバートナルシストへの対処法』について話しています。
▼興味のある方は、ぜひメンバーに参加してご覧になってください♪
 
 
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