中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【ナルシストの虐待サイクル第四段階】奪還、フーバリング/Hoovering

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【ナルシストの虐待サイクル第四段階】奪還、フーバリング/Hoovering

 
モラハラ、パワハラやDVなどをする人は彼らの感情や自尊心をコントロールする為に人に精神的に嫌がらせをします。
 
彼らの行動はパターン化されていて、実はこういった嫌がらせはサイクルのように行われます。
 
彼らによって行われる精神的または肉体的な虐待のサイクルはこれらの4つの段階に分かれています。
 
大袈裟な愛情表現/Love bombing
過小評価/Devaluing
廃棄、別れ/Discarding
奪還/Hoovering
 
前回は第三段階の廃棄と別れについてお話ししました。
 
今日は第四段階のフーバリングについてお話しします。
 
【ナルシストの虐待サイクル第四段階】奪還、フーバリング/Hoovering今回は『【ナルシストの虐待サイクル第四段階】奪還、フーバリング/Hoovering』についてお話ししました。※この動画にはショッキングな内容が含まれます。また解説および意見は情報提供のみを目的としております。DVやモラハラのトラウマを呼び起こしてしまう可能性があったり、ご自身のメンタルへの悪影響がご心配な方は、ご...リンクyoutu.be
 
前はナルシストは第三段階で廃棄と別れを行うというお話をしました。
 
これは彼らがターゲットに対し
 
『もう飽きたし使えないな』
『もっといいのが見つかったし』
 
と感じ、ターゲットを捨てようと判断をする段階です。
 
暴言や侮辱など嫌がらせがひどくなったり新しいターゲットを見つけ浮気をしたり、彼らは不適切な行動を取ります。

フーバリングの目的は『相手を支配すること』

 
全ては相手を支配する為、そして自己陶酔的な供給を得る為というお話をしました。
 
今日は第四段階のフーバリングについてお話しします。
 
要するにナルシストはどうやってターゲットを自分の元に引き戻そうとするのかということですね。

フーバリングの名前の由来は掃除機?

 
フーバリングという用語は掃除機に由来して、『吸い上げる』という意味があります。
 
ナルシストなどのマニピュレーターはターゲットが去った後、ターゲットを自分の元へ引き戻す為にフーバリングを行います。
 
フーバリングを行う目的はターゲットをコントロールする為です。
 
ナルシストの方からいきなり去っていったとしても彼らは急に戻ってくる場合もあります。
 
例えばターゲットがナルシストの異様な行動や性格に気づき、ターゲットの方から去るとします。
 
すると、ナルシストはターゲットに
 
『この人から去った自分が間違っていた』
 
とナルシストから離れる決断をしたことを後悔させようとすることもあります。
 
ターゲットを再び自分の支配下に戻す為にあらゆる手段を使います。
 
ナルシストは涙を流し泣きついてきたり、怒鳴ったり怒りを見せて脅したり、ターゲットに責任を押し付けたりガスライティングをして嘘を繰り返したり、未来における嘘の約束をしたりしてターゲットの信頼を取り戻そうとします。

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フーバリングではナルシストはよく謝罪をしてくる

 
この段階でよく見られるのは
 
『間違っていたのは自分だった』
『これからは態度を改める』
『あなたを傷つけることは二度としない』
 
と反省している顔を見せ、謝罪してくることが多いです。
 
こういった行為はモラハラやDVだけではなくナルシズムの要素を持った毒親なども挙げられます。
 
今までの姿とは別人の豹変した姿を見せ、ターゲットを自分の元に戻す為になんでもしますが、ナルシストの場合それは偽りの可能性が高いです。
 
実際はこの嫌がらせのサイクルに戻り過去にしてきたことを繰り返し、『彼らの支配はもっとひどいものになる』と言われています。
 
一部のナルシストはターゲットが一度自分から離れようとしたことに復讐心を抱き、罰を与えるべきだという考えを持っていることもあるらしいです。
 
ターゲットの気持ちや事情を無視して、
 
『自分から離れるなんて許せない』
『この人は私を見捨てた』
 
とまで考え、ナルシストはこのような懲罰的な思考を持っています。

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フーバリングはいつ起こる?

 
ではナルシストがいつフーバーリングを始めるのかということなんですが、
 
その日の終わりかもしれないし、数日後かもしれないし、数ヶ月後、来年、数年後とマニピュレーターが再びコントロールしようとする時はいきなりやってくるらしいです。
 
このような自己愛型のタイプがターゲットの元に戻ろうとする時は『自己陶酔的な供給源がない時』です。
 
彼らがターゲットに執着して、標的にした人物を自分の元から離れさせないようにする理由は、新しい供給源が見つかっていないからです。
 
または例えば私たちを捨て、新しい自己陶酔的な供給を与えてくれる新しいターゲットの元へ行ったとします。
 
でもその新しい自己陶酔が自分の求めているものではない場合、彼らは供給のコントロールを失うので私たちの元に戻ってきて再び私たちから自己陶酔を得ようとします。
 
ナルシストは元カレや元カノによりを戻そうとしたり、毒親の場合は子供を引き戻そうとしたり、これがフーバリングが行われる理由です。

ブロックするのが一番

 
フーバリングを避ける為にするべきことは『ブロックすること』らしいです。
 
100%一切連絡を取らないことが効果的ですが、このようなマニピュレーターは言葉巧みにターゲットを操作して支配しようとしてきます。
 
『〇〇に会えなくて寂しいよ』
『すごく心配しているんだけど、元気にしてるの?大丈夫?』
 
というようなことを言ってくるかもしれません。

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フーバリング中によく起こること

①プレゼント攻撃
 
これらはナルシストがターゲットを引き戻そうとする戦術で、実際完全に無視をしたりすることは難しいこともあり、ターゲットはすぐに応答したり相手の要求に答えたりしてしまうのが多くのケースです。
 
ナルシストはこのように巧妙に人を操作しようとします。
 
仮に電話番号やラインのアカウントを作り直したりしても、どうにかしてターゲットの情報を手に入れて連絡を取ろうとします。
 
実際に私が過去に関わったナルシストは、私の住所や電話番号を第三者を使って入手したり、
 
『プレゼントを送りたい』
 
など何かと理由を作って私を引き戻そうとしました。
 
ナルシストは自分のやっていることを十分に理解しています。
 
どうしてかというと、自分がしたことに対しての他人が感じる嫌な気持ちというのは共感できないかもしれませんが、
 
『これをしたらこの人は嫌がる』
 
ということは十分に理解して嫌がらせやフーバリングなどを行います。
 
悪性のナルシストはストーカーの気質を持っていることが多いので、フーバリングをする可能性が高いです。
 
他にもナルシストはどのようにフーバリングを行うのか詳しくお話ししていきます。
②Love bombingを使う
 
ナルシストは自分のもろくて弱い部分を見せたり、ターゲットが聞きたい言葉をたくさん並べフーバリングをします。
 
『◯◯がいないと寂しい』
『〇〇がいないと生きていけない』
 
など言って、ターゲットの心を掴み、思いやり、優しさ、愛情を使って感情的に操作します。
 
これらの行為はテストのように行われて、これを実行しても効果がないと分かれば、次の2つめを試そうとします。

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③自分を正当化し、彼らの行為を合理化する
 
突然ターゲットの欠点について話し始めたり、
 
『〇〇がこうしなかったからだ』
 
などターゲットに責任転換したり、または自分の方が優れているようなことを言ってくるかもしれません。
 
『あなたのためを思ってやったことだ』
『あなたのことを心配しているからこう言ってるんだよ』
 
といった言葉をフーバリングの段階でよく聞きます。
 
これらの言葉はのちにターゲットを混乱させ期待を裏切ります。
 
このようにナルシストは本来の姿を偽ってLove bombingを使いターゲットに対してフーバリングを行います。
 
ターゲットはナルシストを避けて無視をすることに罪悪感や責任感を感じるかもしれません。

共感力の高い人はナルシストに狙われやすい?

 
彼らは、わざと共感力の高い人をターゲットにする傾向があると言われていて、強い境界を設定しない場合、ナルシストに隙を与えて簡単に自分に侵入させてしまうことになります。
 
彼らはプレゼントや婚約、子供などターゲットが望むものを使うのがLove bombingらしいです。
 
ここで大事なポイントがナルシストとの関係を絶つと切意してから、一度でも連絡を取ったりするとナルシストがフーバリングを行うことはより簡単になってしまいます。
 

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どうしてかというと例えば、ターゲットが境界を設定する為にナルシストとしばらく連絡を取っていない期間があるとします。
 
なんらかの形でナルシストが再び近づいてきて電話を受け取ったり、また関係を再開してしまうとせっかく今まで作った境界の幅が全て縮まってしまうからです。
 
このように有毒な自己愛型のタイプの相手をすることは彼らに餌を与えて私たちのエネルギーを無駄にします。
 
人を傷つけて自己陶酔を得ようとする人に尽くしたり、言いなりになるのは本当に時間の無駄です。
 
私たちの時間は彼らに値しないのでその大事な時間を自分自身に使うことがもっと大切だと思います
 
今日は『フーバリング』についてお話ししました。
 
今回でナルシストの虐待サイクルについての内容は終わりとなりますが、どうでしたでしょうか
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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