中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【ナルシストの虐待サイクル第三段階】廃棄、別れ/Discarding

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【ナルシストの虐待サイクル第三段階】廃棄、別れ/Discarding

 
モラハラ、パワハラやDVなどをする人は彼らの感情や自尊心をコントロールする為に人に精神的に嫌がらせをします。
 
彼らの行動はパターン化されていて、実はこういった嫌がらせはサイクルのように行われます。
 
彼らによって行われる精神的または肉体的な虐待のサイクルはこれらの4つの段階に分かれています。
 
大袈裟な愛情表現/Love bombing
過小評価/Devaluing
廃棄、別れ/Discarding
奪還/Hoovering
 
前回は第二段階の過小評価についてお話ししました。
 
今日は第三段階のDiscardingという廃棄と別れについてお話しします。
 
【ナルシストの虐待サイクル第三段階】廃棄、別れ/Discarding今回は『【ナルシストの虐待サイクル第三段階】廃棄、別れ/Discarding』についてお話ししました。※この動画にはショッキングな内容が含まれます。また解説および意見は情報提供のみを目的としております。DVやモラハラのトラウマを呼び起こしてしまう可能性があったり、ご自身のメンタルへの悪影響がご心配な方は、ご視聴を...リンクyoutu.be

お伝えしたいこと

本題に入る前にお伝えしたいことがあるんですが、先日私のYouTubeチャンネルの登録者数が100人に達成しました。
 
五月にこのチャンネルを始めたんですがこんなにたくさんの方に観ていただけるなんて思っていなかったので、いつも動画を観ていただいてほんまにありがとうございます💛
 
最近は動画を出す度にコメントを頂いたり、『参考になった、共感した』や『応援しています』という声をたくさんいただいてめっちゃありがたいです。
 
ナルシストやカバートアグレッションについて知っておられる方にも知らない方にも、少しでも参考になるような動画を作っていきたいと思っています。
 
またこのような動画を出してから『私の身近な人にナルシストの特徴が当てはまってびっくりしました』『自分の性格と向き合うきっかけになった』といった声を頂くようになったんですね。
 
私自身もコメント欄で視聴者の方から教えてもらうことがたくさんあって本当に勉強になっています。
 
なにか疑問に思ったことや感じたこと、自身が体験したことなどあればぜひコメント欄の方で教えてください。
 
ガスライティングなど知らない方もたくさんおられると思うので、まだまだ小さいチャンネルですがたくさんの方に『こういったことがあるんだよ』と知ってもらう為にどんどん動画を配信していくので今後もよろしくお願いします!

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【第三段階】Discarding/廃棄と別れ

 
前回はナルシストは第二段階の過小評価でターゲットに本来の目的であるモラハラなどの嫌がらせを始めるというお話をしました。
 
そして今日は第三段階のDiscardingという廃棄と別れについてお話ししていきます。
 
この段階はナルシストとの関係を終わらせるようなもので、ナルシストが去っていくかターゲットが去っていくかのどちらかです。
 
これらの4つの段階は順番通りに起こるとは限らず、このサイクルは全て同時に起こったり段階が混ざって起きることが多いです。
 
ナルシストは第一段階でLove bombingという大袈裟な愛情表現を行い、ターゲットを圧倒させて罠にかけます。
 
彼らのマニピュレーションは全てこの第一段階の時点で始まっていて、これらの行動は全てターゲットを支配する為です。
 
ナルシストは他人の感情や人間関係を操作しながら生きている生き物だからなんですね。
 
彼らは内面的な価値観を持っていないので、外部から彼らの価値を引き出して他人を犠牲にしてメンタルを保つ必要があります。
 
彼らは自分自身で自分の価値を測るのが苦手で、低い共感力と自尊心を持っています。
 
なので生きていく上で自己陶酔的な供給を与えてくれる価値のある人をターゲットにして、周りの人を利用しながら自身のエゴを養います。
 
この自己陶酔的な供給については以前の動画で詳しくお話ししていますニコニコ
 
全てのナルシストがこの自己陶酔を必要とし、彼らが自己陶酔を得られないと鬱っぽくなったり、人をもっと攻撃したりとにかくナルシストは厄介な存在です。
 
ターゲットにされた人物はナルシストに自己陶酔と呼ばれる餌を与えます。
 
これはブラックホールのようなもので自己陶酔を与えても与えても決して満たされることはなく、ナルシストは絶対に満足して終わることはありません。
 
彼らは自尊心に問題を抱えているので人を傷つけてまで自己陶酔を得ようとします。
 

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なのでこの自己陶酔的な供給の為に彼らはLove bombingでターゲットを標的にし、コントロールします。
 
そして次の段階へ入った後、今日お話しする第三段階のDiscardingという廃棄と別れのフェーズに移ります。
 
彼らは第二段階で悪口、暴言や暴力でターゲットを傷つけたりします。
 
そしてターゲットはそんなひどい性格を持ったナルシストを避ける為に彼らから離れようとします。
 
ナルシストが浮気をしたりターゲットを過小評価しターゲットが彼らの異変に気づき、『もう一緒にいたくない』と判断する時です。
 
またはナルシストの方がターゲットに対し
 
『もう使えないな』『この人には飽きたな』
 
 
と感じターゲットをあっさり捨てようとします。
 
実際に関係を切ったり相手を捨てようとしなくても、気持ちが離れていっているような態度をターゲットは見ることができます。
 
彼らはLove bombingという第一段階でターゲットを理想化したり、相手に考える暇も与えないくらいプッシュしたり好き勝手します。
 
でも最終的には
 
『自分が被害者でこの人にこんなに傷つけられた』
 
と周りの人(フライングモンキー)に言って、自分を正当化しモラハラなど彼らの行為を合理化しようとします。
 

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この廃棄と別れの第三段階はナルシストがどんなにひどいことをして彼らが明らかに悪い状況でも彼らは周囲に
 
『全ては〇〇のせいだ』
『この人がこんなことをしたからこうなった』

 

ということを必死にアピールする時期です。
 
ナルシストとの関係は敵か味方かのどちらかです。
 
自己陶酔が得られないと彼らはターゲットを必要としません。
 
よって自己陶酔が得られないターゲットをナルシストは自分の敵とみなします。
 
この廃棄と別れの段階でよく見られる彼らの行動は、例えばナルシストと離婚する場合、数ヶ月前に中傷キャンペーン/スミアキャンペーン(Smear campaign)というものを始めます。
 
【中傷キャンペーン】周囲にターゲットの悪口を言ったり、毒を吐いてターゲットを陥れようとする行為
 
 
これは彼らの友達、親戚や近所の人フライングモンキーにターゲットの悪口を言いふらしたり批判的な行動を取ることです。
 
フライングモンキーと中傷キャンペーンについては以前の動画で詳しくお話ししているのでぜひご覧になってください
 
今ナルシストの相手をしているという方は高い確率でフライングモンキーからの被害にあっておられると思います。
 
ナルシストはこの中傷キャンペーンではターゲットにされたこと、言われたことを自分が被害者になるように上手に会話を操作して第三者へ伝えます。
 

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大袈裟に話したり、事実を捻じ曲げたり、大事な部分を切り取って伝えなかったり意図的にターゲットが悪者になるように第三者に噂を広めます。
 
これについてはとても陰湿です。
 
どうしてかというとナルシストはターゲットのいない所で嘘を繰り返し、好き勝手言って自身の言動を正当化するからです。
 
そしてターゲットを悪者に仕立て上げ周りにいるフライングモンキーはナルシストが言うことを簡単に信じ、騙されてしまいます。
 
中傷キャンペーンはターゲットを孤立させる為のナルシストが使う戦術のうちの一つです。
 
中傷キャンペーンは第三者を使ったガスライティングに過ぎません。
 
【ガスライティング】心理的虐待の一種。ターゲットにわざと誤った情報を伝えターゲットが自身の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける手法
 
ナルシストはこの廃棄と別れの段階でターゲットを傷つけながらターゲットを突然捨てようとしたり、粗末に扱うかもしれません。
 
またナルシストと付き合っている場合浮気をしたり、ターゲットを嫉妬させようとする行動を取ったりすると言われています。
 

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ナルシストがなぜこのような行動を取るのかということなんですが、それは新しい自己陶酔の供給源を見つけたからという理由が挙げられます。
 
新しく見つけた獲物は彼らの都合にとってもっといいものだったり、自己陶酔を与えてくれる新しいターゲットを見つけると彼らはターゲットを拒絶し、新しいターゲットの元へ行きます。
 
これはとても傷つく裏切り行為ですがターゲットがナルシストの異常な行動に気づき、ナルシストが『ターゲットを操作できない』と感じたら廃棄と別れを行うかもしれません。
 
ナルシストによって特徴の出方はそれぞれですが、彼らはターゲットに正体がバレてしまうと操作しづらくなったり、自己陶酔が得られないのは彼らにとって本当につまらないんですね。
 
彼らは価値のある人をターゲットにして、自己陶酔を得る為にターゲットを日常的に傷つけます。
 
ターゲットにされた人物は長い間ガスライティングをされて精神的にも肉体的にも疲れてしまいます。
 
彼らのサイクルによって行われる全ての矛盾した行為はターゲットを混乱させメンタルに大きな影響を及ぼします。
 
よってターゲットは以前のような元気な姿を失ってしまったり、彼らからの精神的または肉体的虐待によるストレスから見た目にも大きな変化が現れることもあります。
 
なので彼らは『価値がなくなった』と感じ、『このターゲットからはもう自己陶酔を得られない』と判断するので廃棄と別れを行います。
 
要するにターゲットがどれだけナルシストに尽くしても彼らは最終的にターゲットを簡単に拒絶したり『役に立たない』というように感じるらしいです。
 
また新しいターゲットを見つけても期待通りに自己陶酔が得られなかったりする場合は、彼らは再び私たちのもとに戻ってきます。

もう一度ターゲットを取り戻そうとするのがフーバリング

 
これをフーバリングといいます。
 
逆にターゲットの方からナルシストと別れた場合や、別れた後ターゲットが前に進もうとしている時、彼らは再びターゲットを自分の元に引き戻そうとフーバリングを行います。
 
フーバリングという言葉は掃除機を意味しています。
 
これはまさにターゲットを吸い込もうとしている行為で、彼らは
 
『自分が間違ってた。心を入れ替えるからもう一度やり直そう』
 
など反省した態度を見せて謝罪したりします。

フーバリングの段階で見られること

 
これが次の第四段階のフーバリングで見られる行為です。
 

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彼らはフーバリングの段階でLove bombingという大袈裟な愛情表現を行って、またターゲットと一緒になろうとする(関わろうとする)チャンスを得ようとします。
 
ターゲットは
 
『私は前に進むんだ』
 
と強い意思を持ってナルシストの元から離れようとしたのに、ナルシストは巧みにターゲットをマニピュレートするので、ターゲットは彼らの行為を許してしまうことが多いと言われています。
 
彼らの謝罪は見せかけだけでターゲットは
 
『もう精神的苦痛を二度と味わいたくない』
 
と心の中で強く思っていても、実際彼らに何度もチャンスを与えてしまったり彼らから離れることは本当に難しいみたいです。
 
モラハラやDVの被害者は第一段階の素敵な思い出を振り返って、
 
『また戻りたい』
 
と願うということが当たり前です。
 
ターゲットは何か自分にも欠点があったのではないかと自分を責めたり関係修復を試みたりします。

この時ターゲットは言い訳を探す

 
ターゲットは
 
『自分が彼を怒らせたからだ』
『怒らなかったら彼/彼女は本当にいい人。それが本来の彼/彼女なんだ』

 

とまで考えてしまうらしいです。
 
この時点でナルシストにされたことを全て許してしまうとモラハラやコントロールは実際もっとひどくなることが現実みたいです。
 

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ナルシストはLove bombingを行って過小評価をし、再びLove bombingを使い、同時に過小評価をしたり、時にLove bombingの段階で廃棄と別れを行ったと思えば、いきなりフーバリングを行ってターゲットを引き戻そうとします。
 
Love bombingをしながらフーバリングでターゲットを自分の元に戻したらまたすぐに過小評価を始めたり、このように彼らは矛盾した行動を取ってターゲットを操作し、洗脳します。
 
これらの行動を繰り返し取られているターゲットは混乱して、ナルシストのLove bombingによってターゲットの脳内でドーパミンが放出され、ターゲットはその人物に中毒になってしまいます。
 
なのでLove bombingは麻薬のように中毒性のあるものだということが言えます。
 
それがナルシストとの関係で依存的になったりする理由です。
 
こういった関係をナルシスト的(ナルシスティック)な関係と言います。

ナルシストが変わることを期待するターゲット

 
ターゲットはナルシストが約束した嘘を簡単に信用してしまったり、
 
『彼/彼女はいつか変わってくれるかも』
 
という歪んだ思考を持ってしまいます。
 
でも実際はパーソナリティーの問題なので直すことは難しいです。
 
彼らは変わったと偽ることはできますが、彼らが変わる可能性は非常に低いかもしれません。
 
もし改善が可能であればもっと早い段階で彼ら自身の行動に注意していると思います。
 
彼らは相手を共感することができず、歪んだパーソナリティーを持っています。
 
彼らはこのようにターゲットの感情を巧みに操作してマインドゲームを行います。

廃棄と別れの段階での対処法

 
最後にナルシストからこのような扱いを受けて廃棄と別れの段階で困っている方に向けて対処法についてお話ししたいと思います!!
①決して自分を責めない
 

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彼らが何を言ってこようが『自分のせいだ』と罪悪感を感じたり、彼らが言ってくることを全て鵜呑みにしないことが大事です。
 
私たちの自尊心とメンタルを守る為にしっかりと自己価値を持つことです。
 
これは『自分に価値があることを認めること』で自分自身をしっかり褒めてあげて、絶対に彼らの否定的な言葉を間に受けないことです。
②有毒な人との関係を絶つ
 
彼らと関わらないことで私たちのエネルギーを吸い取られることはなくなります。
 
関わらなくても支障がない相手であれば無視をしたり、連絡を避けることが効果的だと言われています。
 
私のチャンネルを観ていただいている視聴者の方もナルシストからの被害に遭って困っている方が多いみたいでコメントをいただくんですが、ナルシストはしつこくつきまとったりすることもあります。
 
悪性のナルシストはストーカーになったり、一部のナルシストは人が嫌がるのを見て面白がって更に嫌がらせをしてくることもあります。
 
私が過去に関わった悪性のナルシストだと彼女は第三者から私の住所や情報をうまく聞いたりしていました。
 
当時共通の知り合いである第三者に
 
『ナルシストが色々探ろうとしてきても情報を与えないでほしい』
 
とお願いすることはかなり効果がありました。
 
またナルシストはSNSなどもチェックしている可能性が高いので注意する必要があります。
 
よってなるべくナルシストが有利になる情報を与えないということが大事です。
③セルフメンタルケア
 
ナルシストからの被害にあった後は彼らの行為によって受けたストレスやトラウマを抱えていることが多いです。
 
彼らによって自尊心を下げられたりエネルギーを奪われていることがほとんどなので、瞑想を行ったりして再び元気だった自分を取り戻す為にメンタルケアを行う必要があります。

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④感謝することを心がける
 
これは難しいことかもしれませんが、ナルシストから離れていった場合そのことについて感謝するといったことは簡単なことではないかもしれません。
 
でも自分を傷つけていた存在であれば彼らが離れたことを逆に感謝して、
 
『自分が難しい決断をしなくて済んだ』
 
と前向きに考えることもできます。
 
ナルシストと一度関係を持ってしまったら彼らは自己陶酔的な供給のために1人の人間に長い間執着したり、基本的にナルシストから離れることはとても難しいです。
 
なので彼らが離れていったことについて
 
『よかった。これ以上自分が問題を抱える必要はないんだ』
 
と前向きな思考を持つことによって前に進むことができると思います。
 
今回は『廃棄と別れ』についてお話ししました。
 
次回は第四段階のフーバリングについてお話しします。
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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