中村りんの心理学研究所

中村りんの心理学研究所

ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【これが現実…】ターゲットに見捨てられたナルシストの末路|自己愛性パーソナリティ障害

スポンサーリンク

youtu.be

今回のテーマは、視聴者さんからよく寄せられる質問の中でも特に頻繁にいただく「ターゲットに見捨てられたナルシストの末路」です。

ナルシストは果たして良い方向に変わってくれるのか、それともナルシストは悪化するのか。
皆さんはどっちだと思いますか?
 
この動画ではもしも、ターゲットが逃げたらナルシストは一体どうなってしまうのかということに焦点を当ててお話しします。

スポンサーリンク

結論から申しますと、大半の自己愛性パーソナリティに詳しい専門家によると、ナルシシズムの振る舞いは歳をとるにつれて悪化するケースがほとんどです。
 
ナルシストと呼ばれる人たちは、自分のことしか考えない人たちです。
そもそも「ナルシスト」という用語は、ギリシャ神話の美青年だと言われていた「ナルキッソス」に由来しています。
 
彼は自分の美しさに夢中になり、水辺で自分の姿を見つめ続けた。
しかし、自分自身に見惚れている間に湖に落ちて命を落としてしまった。
 
側に咲いていたのは水仙(スイセン)の花。
そのことから水仙の花言葉は、自己愛やうぬぼれと言われているように、「ナルシスト」は極端な自己愛や自己陶酔を指す言葉として使われているんですね。
 
この物語には、自分しか愛せないために、挙げ句の果てには周りが見えなくなるナルシストの悲惨な結末が描かれていますが、それと同じように自己愛性パーソナリティを持つ ません。
まず、ターゲットに見捨てられたナルシストに待ち受ける末路は、何パターンかあります。

ターゲットに見捨てられたナルシストの末路

①被害者アピール
 
ナルシストの手口としてよく知られているのが、「被害者アピール」です。
実際には、アメリカではPlaying the victimなんて名前までつている心理テクニックなんですけれども、一体どのような悪巧みが繰り広げられるかと言いますと、
 
ナルシストは初めに攻撃者として行動します。
彼らは被害者意識が強いですから、初めに攻撃を仕掛けてきた加害者でありながら、被害者のふりをしてターゲットを悪者扱いするんですね。
 
散々傷つけてきた挙句、さらに追い討ちをかけるかのようにターゲットに対して酷い嫌がらせを続けます。
ちなみにこちらのメンバーシップで、「ナルシストがあなたを悪者扱いする理由」について解説しているので、まだメンバーでない方は是非登録して限定動画を観てみてくださいね。
 
話を元に戻しますが、ナルシストはフライングモンキーという仲間を作ります。
取り巻きであるフライングモンキーという存在を利用して、ターゲットの悪口や噂を広め、ネガティブキャンペーンをするんですね。
 
都合の悪いことは誤魔化し、実際の出来事を大げさに話して騒ぎ立てます。
ターゲットを傷つけたことを隠し、自らを被害者として立場を逆転させようと、自作自演するわけです。
 
明らかにターゲットを傷つけたり、問題があるのは向こうなのに「自分はこんなに酷い目にあった」と嘘をついて周囲を人たちを騙すんですね。
こうして自分の悪行を隠し、罪を軽減するために、ターゲットにも落ち度や責任があるかのように主張します。

スポンサーリンク

②フーバリング
 
しばらく経って嫌がらせが収まると、ナルシストは復縁を迫る期間に突入します。
この時、よく見られるのが謝罪ですが、これは実際の改善や反省の意思ではなく、自らを正当化する手段となります。
 
彼らは別に自分自身が持つ問題を直すつもりはこれっぽっちもないけれど、「何か悪いことしちゃったかな?」と尋ねてきたりするんですが、これは自分の行動に対する反省なんかではありません。
もし、こちらが愛想をつかした理由や避けている訳を正直に話したとしたら大変です。
 
「お前にも責任があったやろ」「俺だけが悪いんか」「私はあなたのためを思ってしてあげたのに」と、こちらを責めててる発言をするかもしれません。
「こうなったのは持病のせい。あなたのせいでもある。依存症のせい。」と他の誰かのせいといった言い訳を繰り返してきます。
 
そして、あくまで喧嘩両成敗だとも主張し、問題を共有せず一生懸命自分を守るんですね。
モラハラをする加害者は「どんな夫婦でも喧嘩はする」「虐待など自分がするはずがない」と説得してきますが、これはナルシストの言い分で、ターゲットに見捨てられると必死に関係を修復しようと行動に出るでしょう。
 
フーバリング期間中にはよく、「自分はこんなに変わったんだ」とアピールして、デートや旅行に誘ったり、プレゼントを渡して、いかにも反省しているかのような態度を取ってきます。
ナルシストが元カレ、元カノだと、大した用もないのに間違い電話をかけてきたりしますが、フーバリングは再び支配関係を構築するための心理テクニックに過ぎません。
 
皆さんはどうしてナルシストはフーバリングをするんだと思いますか?
彼らがフーバリングをする理由は、自己陶酔が不足してきたからです。
 
自己陶酔が得られないと鬱っぽくなり自分を保つことができません。
だから、私も実際に経験しましたが、縁を切ろうとした後ナルシストは体調不良を訴えて「病気になった」と事実ではないことを言ってきたりしてきたんですね。
 
このように、同情して欲しさに過去の標的に執着し、「見舞いにきて欲しい」と面会を求めたりするなんてこともあるのです。
確かに、彼らが「具合が悪いから会いたい」と言ってくる時、もしかすると本当に病気なのかもしれません。
 
ただし、ナルシストは仮病を使ってターゲットにもう一度振り向いてもらおうとすることもあり、仮病を使うのは相手を操れるマニピュレーションの一つだということなんですね。
なぜかと言うと、こういう陰湿なバレにくい嘘をついて、相手の脆弱さを上手く利用できるからです。
 
隙を狙って本来の目的を達成するナルシストのフーバリングの罠に引っかかると、さらに酷い虐待行為が待っていると言われています。
フーバリングに応え、自己陶酔を与え続けるとナルシストの自己愛は余計に歪み、ものすごく傲慢になったり、もっと周囲をコントロールしようとしたり、最終的に周りにいる人たちが手をつけられなくなるほど、ナルシシズムが悪化してしまいます。
 
一度彼らの要求に応えると「この人は騙せる人」だと判断されてしまうので、ナルシストと関わっている時は自分を守るための強い意志が必要です。
また他にも、彼らはターゲットに振り向いてもらおうとさまざまな行動に出ます。
 
ナルシストの特徴として、虚栄心が強く自分を大きく見せようとする行動や、若さを追い求めることが挙げられます。
整形をするからと言って一概にその人物がナルシストだということではないんですけれども、整形に多額の費用を費やすのも歪んだ自己愛を持つナルシストの特徴として現れるとナルシシズムに詳しい専門家は仰います。
 
老いを嫌がり、年相応の服装をせず必死で若作りをしたり、極端に自分より若いパートナーと付き合ったりするなども、ナルシストの行動パターンに含まれることがあるそうです。
③ストーカーっぽくなる
 
ナルシストがターゲットに見捨てられると、その末路としてストーカー行為を始めることがあります。
彼らは人に見捨てられることを恐れていますので、ターゲットが別れを告げたり、自分の元から去っていくとそれが傷として残ります。
 
このナルシストが負う傷を自己愛的傷つきと言いますが、別名は自己愛損傷です。
自己愛損傷は彼らが幼少期に負った虐待やネグレクトのトラウマから生まれるもので、自己愛損傷が自己愛憤怒へと変わります。
 
ターゲットに逃げられたナルシストは自己愛憤怒と呼ばれる激しい怒りをあらわにし、彼らが豹変する時が訪れます。
具体的な行動としては、大量のラインメッセージや留守番電話を残す、過去の出来事を執拗に覚えている、復讐に出ることがある、脅迫電話をかけるなどが挙げられます。
 
また、自分を見捨てたターゲットを裏切り者だと判断し、懲らしめようとするんですね。
強い恨みを持ち、コントロールするために「弁護士を雇う」と脅迫し、一緒に生活していなくてもターゲットが不安になるような発言をすることで、感情的に支配しようとしてきます。
 
ターゲットに逃げられたということは、もう相手の関心が自分に向かなくなったに等しい。
なので、例えば離婚したくて逃げているターゲットの注意や関心を引くためだけに子供を使ってコントロールします。
他にも、SNSを監視して今誰と交流があるか、誰と付き合っているかなど、ターゲットの行動を追跡し、嫉妬心から「相手と別れて、もう一度やり直そう」と復縁を迫ることもあります。
 
ただし、これはコントロールが目的であり、真の愛情ではありません。
直接連絡して来なくても、偶然を装って同じ場所に現れたり、ターゲットに出くわす時間帯を選んで同じ電車に乗ったり、ターゲットと同じ趣味を見つけたり同じ料理教室に通ったりなんてこともあります。
 
ここまで来ると奇妙ですが、これは心理学ではミラーリングと言って、相手と似ているものを身につけたり、同じような行動を取って相手に親近感を抱かせるような手法を取ることなんですね。
カバートナルシストは受動的攻撃を好みますので、巧妙でずる賢い手法を使います。
 
例えば、ターゲットの家族や友達など、大して面識がない人たちにSNSで友達申請を送ったり、話しかけたりして周りから攻めていくわけです。
この第三者を含む嫌がらせをトライアンギュレーションと言いますが、ある種のストーキング行為でもあると言えますよね。
 
ナルシストから距離を取り始めると、悪口の吹聴や脅しだけでなく、こうした陰湿な小さい嫌がらせをされる可能性があるというのを知っておくだけでも十分な対策になると思います。

スポンサーリンク

④孤独
 
今まで人を精神的に追い詰め、苦しめてきたナルシストの末路は悲惨です。
ナルシストがターゲットに見捨てられると、その末路は孤独に繋がります。
 
彼らには、自分に問題があるという自覚がありません。
よって、他者に嘘をついて騙し、家族や部下にも威張ってばかりで、結果的に周囲に信用されなくなり、人が離れ、孤立を招きます。
 
家族や友人関係が次第に疎遠になり、自分の意地悪や傲慢な態度が原因で孤独な老後を迎えることもあります。
特に自己愛の強い毒親は、子供たちから離れられ、虚しい老後を迎えることがあります。
 
意地悪で最低な人というレッテルを貼られ、気づいたら周りに誰もいなくなってる状態なんですね。
散々ナルシストに意地悪されて被害を受けた方だと、「葬式にも出るつもりはない」と仰る方、本当に多いです。
 
ただし、今回お伝えしたいのは、ナルシストと完全に縁を切ってしまわなければならないということではありません。
年齢を重ねる中で彼らの自己愛的振る舞いが悪化することはあるものの、老いてくると相手をコントロールしようとするパワーを失いつつあるのが本当のところです。
 
そのため、今もしナルシストが和解を望んでいるなら、会うかどうかはあなた次第です。
虐待など酷い目に遭って何年も経って、まだ和解するチャンスがあると信じるなら、その人物に会うか会わないかはそれはあなた次第です。
状況をよく知らない他の誰かが決めるものではないからです。
⑤新しいターゲットを探す
 
ターゲットに見捨てられたナルシストは、新しいターゲットを見つけるでしょう。
彼らはターゲットに飽きたりコントロールが難しくなると、新たな自己陶酔的な供給源を求めて動き始めます。
 
被害者は知識を身につけ、味方が増えてどんどん回復し、彼らを相手にしなくなりますが、ターゲットをコントロールできなくなったナルシストは、サンドバッグになってくれる新しい標的を見つけるために奔走します。
例えば、よくあるのがマッチングアプリで構ってくれそうな人を探したり、出会いを求めるんですね。
 
ただ、新しい自己陶酔的な供給源を見つけたとしても、こちらに連絡してきたり関わってこようとするかもしれません。
多くの選択肢を持っておきたいから、キープとして予備のターゲットを捕まえておく必要があるからです。
 
新しいターゲットに正体がバレて見捨てられてしまったら、また別のターゲットを探したり、フーバリングをして古いターゲットに復縁を迫っては欲しいものを手に入れます。
多くの場合は、新しい人に行く前に過去に一度ターゲットになってくれた人に戻ることが多いです。
 
理由は3つありますが1つめは、一度ターゲットになってくれた人をまた操るのは簡単だと知ってるのと、2つめはターゲットに相応しい存在だと理解しているから。
そして、3つめは質のいい自己陶酔を優先したいからです。

スポンサーリンク

ナルシストは自分が持っていないものを欲しがります。
欲しいものを努力して手に入れるというよりも、相手を陥れ、騙し取ったり、搾取するような汚いやり方を使います。
 
お金や社会的地位、注目などあらゆるものをターゲットから搾取しますが、ターゲットが相手にしない場合は、先ほどお伝えしたパターンであるストーキングやネガティブキャンペーンなどの嫌がらせを始め、ターゲットを精神的に追い詰めたりします。
全ては、彼らが持っていない優しさや価値、共感性などポジティブな要素をターゲットが持っているからです。
 
こちらがナルシストに見捨てられ、新しいターゲットと今上手くやっていたとしても、また今までこちらにしてきていたような虐待行為を繰り返しては自己陶酔を搾取し続ける人生を送り続けます。
仮に、ナルシストと新しいターゲットとの関係が上手くいっているように見えても、裏では虐待行為が続いている可能性があるということになります。
 
ナルシスティック・アビュースはBehind the door(ドアの後ろ)で起き、表面上で起きにくい陰湿な虐待です。
多くの虐待が密室で行われることが多いため、外からは分からないことがあります。
 
そして、人はそんな簡単に変わることができません。
以前こちらにしていたように、新しいターゲットにも同じような虐待行為や嫌がらせを、虐待サイクルを繰り返しながら行なっている、あるいは今後行う可能性があるということです。
 
こちらが別れを告げた後、関係を切った後、ようやく逃げ出せた後に「自分に何か問題があったのかもしれない」と落ち込んでいたとしても、その辛い出来事を忘れた頃に、彼らが新しいターゲットに捨てられたらまたこちらに戻ってくる可能性があることを忘れないでください。
もし、「自分はもうこの人に振り回される人生を送りたくない」と強く望み、前に進みたいのであれば、過去のことはもう水に流すことが大事です。
 
ナルシストは相手をコントロールできないことを嫌います。
だからこれ以上コントロールさせないことと、加害者に対して「悪いな、可哀想だな」という罪悪感を捨てる必要があります。
人にしたことは自分に返ってきますから、因果応報が働くことを信じ、相手ではなく今の自分自身に集中することが大切です。
 
かと言って、ずっと相手を恨み続けたり、ネガティブに考える必要はありません。
私は、私と同じ経験をされた方に、こんな辛い経験もそれがポジティブなエネルギーとなって、自分自身が成長できる機会にもなることを知って欲しいです。
 
自分から見捨てたんじゃなくて、自分が見捨てられてしまった側だという方もいらっしゃいます。
忘れてはならないのは、ナルシストがあなたから離れていったということは素晴らしいことだということです。
 
どんな相手であろうと、共感力が高い人にとって人に別れを告げるのは本当に辛いこと。
相手が自分に痛みを与えてくる人であっても、人の痛みが分かる人がその人を突き放し、自分の人生から追い出すことは痛み以外の何ものでもありません。
 
ナルシストはターゲットを攻撃し傷つけることで、自分を保っていました。
ですが、それは甘えでもあるということを忘れないでください。
 
見捨てることは裏切りではなく、「相手に変わって欲しい、成長して欲しい」という願いでもあり、優しさが込められています。
別れや距離を取る決断は時に痛みを伴いますが、互いに傷つけ合う共依存関係において、別れはそれはお互いにとって良いことなのです。
 
私は当時、一緒に成長していける人と前に踏み出すのと、いつまでも自己改善を望まず同じレベルに留まりたい人といるのは、どちらが望ましいか考えてみました。
自分自身の成長のために、足を引っ張ってくる人の手を追っ払うことはいけないことではありません。
 
自分らしさを見失ってしまった元凶である人との関わりを大切にしていても、再び失った自分らしさを見つけることはできません。
皆さんが少しでも過去の傷を癒せたり、少しでも幸せや成長を感じられる機会がもっと増えるように願っていますし、そのために私は配信を続けていきます。
 
今困っている方々へ、ナルシストとの関わり方が難しいという問題に対処するための解決策を提供しています。
「ナルシストに無傷で打ち勝つ方法」では、自己愛の強い人との接し方において必要な対処法を詳しく解説しています。
 
さらに電子書籍では、ナルシストの虐待サイクルや、回復に向けた心のケア方法などをかなり丁寧に細かく解説しています。
これらの資料には、有益な情報が満載され、ナルシストとの関係において自己を守るための秘訣が解説されています。
 
 
ビデオガイド「ナルシストに無傷で打ち勝つ方法」
電子書籍「もし私の傷が見えたら…」の購入はこちら
 
メンバーシップの登録はこちら
 
【チャンネル支援】
クラウドファンディングでご支援頂ける方は、こちらからお願い致します。
**画像付きの寄付手順
 
欲しいものリスト(撮影・編集機材等)
 
この記事を書いた人
20230617021657
中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)への理解を深めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg