中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【神回】ナルシストがあなたに知られたくない秘密TOP5|自己愛性パーソナリティ障害

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【神回】ナルシストがあなたに知られたくない秘密TOP5|自己愛性パーソナリティ障害

 
ナルシストと関わっていると『私っておかしいのかな』『自分が悪いのかな』と思うことあるかと思います。
 
実はナルシストに攻撃されたり、被害を受けた方が感じる罪悪感の原因は、皆さんが抱えているものじゃなくて彼らの心の中が映し出されたものなんです。
 
『え、どういうこと?』と疑問持つ方へ、今から『ナルシストがあなたに知られたくない秘密』を5つ明かしていきます。

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ナルシストがあなたに知られたくない秘密

①あなたが悪いのではない
 
ナルシストが親やパートナー、友達である場合、Narcissistic abuse(ナルシスティック・アビュース)という心理的虐待の被害に遭う確率が非常に高いです。
 
日本語では自己愛性虐待、自己愛的虐待と呼ばれますが、このナルシストによる心理的虐待は暴力で体を傷つけられるのではなく、マニピュレーションという心理的操作で被害者の心を傷つけます。
 
物を投げたり、相手を能動的に攻撃する身体的暴力を受けると血が出たりアザが残りますよね。
 
一方で心理的虐待を受けると心に傷を負い、視覚化されていないものであるため、被害者が自分自身が被害を受けていると認識するのが困難だとされています。
 
つまり、『自分のせいかもしれない』といった被害者が感じる罪悪感は自己愛性虐待によって与えられた数々の傷のうちの一つで、ターゲットにとって痛みなわけです。
 
罪悪感だけではありません。混乱や劣等感、不安、自己不信。
 
これらの被害者が抱える否定的な感情は、ナルシストのガスライティングという精神的虐待によって起こるものであり、決して皆さんがおかしいからとか、皆さんのせいじゃないということなんです。
 
私も当時悪性ナルシストにメンタルが病んでしまうまで責められて、『自分がこんなことしなかったら良かったんだ』と後悔したり、必要以上に責められたことで自責の念に駆られ、毎日自己嫌悪に陥っていました。
 
そこでふと調べた時に、『Narcissistic personality disorder(自己愛性パーソナリティ障害)』という言葉に出会いました。
 
そこからアメリカの心理学に興味を持ち始めて、今まで自分の心を苦しめていた人の正体が分かって、腑に落ちたんですね。
 
その後ナルシシズムに関する研究を目にして知識を深めていく中で、『ナルシストは相手に、自分自身の劣等感、後ろめたさ、不安、罪悪感、人に対する嫌悪感などの否定的な感情をぶつける』ということを知りました。
 
私が海外の方々の情報発信で助けられたように、私も日本人の方達に情報を届けたいと思い、動画配信しています。
 
昨日まで『自分のせいなんだ』と感じていた方が、今日から『自分の責任じゃないんだ』と前進できるようになるといいなと願っていますので、決して自分自身を責めたりしないでくださいね。
 
理由は、本当に強くて優しい心を持っているのはあなただからです。
②自分にしか興味がない
 
ナルシストは自意識過剰です。『自分さえ良ければそれでいい』と考え、相手のことを気にしません。
 
例えば、夫婦の場合ナルシストは釣った魚に餌をあげないことが多いかと思います。『自分のニーズさえ満たされればいい』という自己中心的な思考を持ち、ターゲットが彼らのエゴを養わないと容赦なく脱価値化します。
 
偽ることが得意なので、ラブボミングで理想化、モラハラで脱価値化して、彼ら自身の自己陶酔的な供給を満たすために他者を利用します。
 
仮に離婚や別れた後でも、ターゲットから自己陶酔をもう一度与えてもらえると察したら、素早くフーバリングというものを行います。
 
『あなたのことが忘れられない』
『もう一度やり直したい』
『今までのこと反省しているから、許して欲しい』
 
毒親、モラハラ・パワハラの加害者にこんなことを言われた経験はありませんか?
 
これはナルシストのフーバリングという心理的操作の罠だと言われています。フーバリングをして、またターゲットをコントロールできるか、ターゲットがまだ自分を愛しているか、自分に対する愛情を確かめているわけです。

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③変わる気がない
 
謝罪したり、ラブボミングでターゲットに猛烈なアプローチをするナルシストは、実は変わる気がないんですよね。
 
最初は『態度を改めるから。絶対に変わるから』と泣きついてきたとしても、時間が経てばまたモラハラを繰り返したり‥そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。
 
変わる気がない人は、変わろうとしないし結局口だけで、変わる必要性を感じていないんですね。
 
ナルシストを許す許さないは別として、彼らの悪行を許した際に、彼らは『次から気をつけないと』とは考えません。
 
『こいつは許してくれる』『ここまでは許してくれるんだ』『今回も楽勝だったな』というのが本音なわけです。
④自信がない
 
DVやモラハラをする人は、実は自分に自信がありません。ナルシストは恥の感情、屈辱、失敗、孤独、拒絶、見捨てられること、負けること、衰えることに恐れていて、内心不安でいっぱいです。
 
他人と比較して、自分の優位性を確かめるんですが、『でも、人間誰でもこの特性持ってない?』という疑問を持ったことはありませんか?
 
生涯に渡って自己愛を研究したハインツ・コフートという超有名な心理学者はこう言っているんですね。
 
『人間の行動のすべての原点は自己愛にある』『自己愛にはいびつな自己愛と成熟した自己愛がある』ということなんですね。
 
自己愛は人間誰もが持ち、それは自分自身を認め自分を鍛える力として必要不可欠なものだとコフートは仰っているわけです。
 
コフートが言うように成熟した健全な自己愛を持つと、自己肯定感が高まり『自分は自分』ということを認識でき、また自分自身の成長のために努力できるわけです。
 
一方で、病的で歪んだ不健全な『いびつな自己愛』は、ありのままの自分を受け入れることができず、人を傷つけ、ナルシスティックがサディスティックにもなり得るのです。
 
健全な自己愛も不健全な自己愛もどちらも理想の自分を求めるものでもありますが、等身大の自分を愛し、自分の能力を信じて目標に向けて行動するのか、歪んだ自己愛を抱え自分自身の存在や能力を過大評価し、努力せずに他者を利用して相手を踏み台にしてまで自分を優位に立たせるのか。
 
同じ自己愛でも、自分を大切にするかしないかで幸福度が全然違ってくるわけです。
 
一般的に知られている自分が大好きで自信たっぷりなナルシストは傲慢で我が儘かもしれませんが、そこまで危害を加えてきませんよね。
 
むしろ一部の尊大型ナルシストは、ビジネスで成功していたり周囲に人気があります。
 
自身を指導的立場に置くことができリーダーシップを発揮して仕切ってくれるので、カリスマ性や魅力的な要素を持つ人たちであることは事実です。
 
反対にモラハラやDVで人を傷つけるタイプのナルシストは本当は自信がなく、歪んだ自己愛が原因で人に責任を押し付けたり、上手くいかないことを全部親やパートナー、社会や時代のせいにして変わろうとしない人たちなんですよね。

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⑤見捨てられ不安
 
ナルシストは拒絶されることを嫌い、依存的でターゲットに執着します。
 
彼らがターゲットから自己陶酔という甘い蜜を吸い尽くした後、突然姿を変え脱価値化するのは自分が傷つかないように、相手に傷つけられる前にこっちから傷つけてやろうというとっても悪意のあるやり方を使って、人付き合いをするわけです。
 
自分自身の不安を解消するためにターゲットをおもちゃのように粗末に扱います。嫉妬深く、ターゲットを周囲から孤立させる目的でガスライティングを繰り返すんですね。
 
ナルシシズムは自己防衛のシステムであり、責任や不安などの不快感から回避するためターゲットを心理的にコントロールします。
 
『私のこと大事に思ってるなら〇〇できるでしょ?』『あなたが私から離れたら生きていけない』など言いながら、皆さんが距離を置くことに対して、罪悪感を植え付けてコントロールしてくる人はナルシストのレッドフラッグ(危険サイン)ですので、身近に当てはまる人がいたら注意が必要だと思います。
 
今日お話しさせていただいたように、自己愛は誰もが持つもので、自身のプライドを守るために働くものなんですね。
 
ただそれが健康的か病的かで、その人物のありさまや、人間関係や生活、社会的に大きく変わってくる重要な部分であると考えられます。
 
よく『私がモラハラの加害者なのかもしれません』『私がナルシストのなのかもしれません』というコメントを頂きます。
 
今回この動画でお伝えしたように、ナルシストによる精神的虐待はターゲットを悪者にし、罪悪感と混乱を与える非常に陰湿な種類の虐待であること。
 
そして、被害者にもたらす影響は社会的に重要視されていないのが現状です。
 
『いじめはダメ』と子供に教えるよりも、まずは大人の私たちがどういったタイプの人間が人をいじめ、どういう仕組みでいじめが生まれるのか、いじめの根源から理解することが必要だと感じています。
 
ナルシストに植え付けられた価値観ではなく、少しずつ皆さんの価値観を新しく作って、皆さんの幸せに繋げてみてください。
 
では、被害を受けた後どうやってメンタルを回復すればいいのか、こちらの動画で『今すぐ出来る!ナルシストの自己愛性虐待から回復する3つのステップ』を解説しています。

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この記事を書いた人
20220924101655
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg