中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【徹底分析】なぜフライングモンキーはナルシストを信じ込むのか|自己愛性パーソナリティ障害

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【徹底分析】なぜフライングモンキーはナルシストを信じ込むのか|自己愛性パーソナリティ障害

 

ナルシストとフライングモンキーは、自分たちに従わない人を罰するために、あの手この手を使ってターゲットを攻撃します。

フライングモンキーに関しては、海外の方が日本より遥かに情報量が多いですが、場合によってはフライングモンキーはナルシスト本人よりも有毒で、ナルシストよりも酷い精神的な苦痛を与えることもあると言われています。彼らはナルシストの指示通りに動き、盲目的で依存的です。
 
どうしてそこまでフライングモンキーという人たちは破壊的なのか、どうして彼らはナルシストに操られやすい性格をしているのか、今日は『何故フライングモンキーはナルシストを信じ込むのか』というテーマで、フライングモンキーの本質を徹底分析していきます。

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何故フライングモンキーはナルシストを信じ込むのか

 
自己愛性パーソナリティ障害の人、または自己愛が強いナルシストの取り巻きであると言われるフライングモンキーについて調べておられる方はかなり多いと思います。
 
というのも、ナルシストよりフライングモンキーに攻撃される被害が多く、フライングモンキーは1人だけとは限らず、群れてターゲットに嫌がらせをする傾向があるからなんですね。フライングモンキーの本質を探ると、まず彼らはナルシストを強く信じ込みます。
 
どうしてフライングモンキーはナルシストの道理に反する行動を手助けするのか、どうしてそこまでナルシストを信じ、必死に味方をするのか理由があります。
①フライングモンキーは自分がない
 
自分で何かを決断したり、自分なりの考えや価値観をしっかり持っていない人がフライングモンキーになりやすいです。自分の信念を持っていれば、人に流されることなく、自分なりの正しい答えを出すことができます。
 
押しに弱く、相手の意見に合わせてしまうタイプは自発的に動こうとしません。攻撃的で有毒なフライングモンキーもいれば、弱気で自分の意見が言えないタイプもいます。
 
このタイプはどうしてもナルシストの下に付きやすいので、『気づいたらフライングモンキーにさせられていた』なんてこともあります。

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②大半のフライングモンキーはカバートナルシストである
 
実は、フライングモンキーもナルシシズムを持っているんですね。今お話しした弱気なタイプとは反対に、ナルシストの要素を備えているフライングモンキーもいます。
 
ビジネスのシーンでだと、ナルシストに媚を売って相手を利用すると出世しやすいからという理由もあります。
 
フライングモンキーもナルシスト傾向が強いということは、
 
・誇大な自尊心を守る
・称賛と注目を受ける必要性
・共感力の欠如
 
この3つを備えていることになります。
 
フライングモンキーもナルシストになった、もしくはナルシストがフライングモンキーになった、どちらの場合も彼らがカバートナルシストであることに変わりはありません。また、彼らは自己中心的であり、自分の利益を求める特徴があるんですね。
③ナルシストのイネーブラーである
 
承認欲求が強いナルシストは、周囲にチヤホヤされると自己陶酔が手に入るので、自分の機嫌を取ってくれるイネーブラーを味方につけます。イネーブラーには世話を焼いたり、人に寄り添い助け合おうとする人が多いです。
 
研究によれば、ナルシストとイネーブラーは共依存関係にいるとされていて、結果的にナルシストの自立を妨げる存在になるので、あまり関わっても問題が解決することはありません。
 
ただ、イネーブラーはナルシストをサポートすることで自尊心が養われます。イネーブラーは心の中では良くないことだと勘づいていたとしても、どこかで『相手が良い人だと思いたい』という気持ちから、目の前で起こっている事実を客観視せず、ナルシストの発言を完全に信じようとするわけなんですね。

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④ナルシストが被害者を演じる
 
次の理由は、ナルシストが被害者を演じることにあります。ナルシストは『実は、虐待されてたの。こんな苦しい過去があったんだ』と話し、周囲に同情と注目を集めようとします。
 
苦しみを分かって欲しいと過剰にアピールして、それが事実無根の作り上げられたストーリーであっても、フライングモンキーはナルシストを疑うことなく、強く信じ込む特徴があります。
 
ナルシストは自分にとって都合の悪いことは、切り取って相手に伝えます。もしくは、フライングモンキーはナルシストの言い分だけを聞いて、勝手にターゲットが悪者であると決めつけるんですよね。
 
そして、フライングモンキーが携わることでよく起きることと言えば、ターゲットへの集中攻撃です。ナルシストはフライングモンキーに悲しい出来事を話して、相手に同情を誘います。それをターゲットが否定したり、彼らにとって都合の悪いことが起きると察した途端、フライングモンキーは仲間を増やし、ターゲットに反撃を開始します。
⑤人を叩くのが好き
 
フライングモンキーの特徴として、人を批判したり、嫌がらせを楽しむということが挙げられます。彼らの役割はいじめに加担することなんですね。
 
大してターゲットのことについて知らないし、別に嫌いでもないけど、周りの人たちが嫌がらせをしているのを見て楽しそうだから、何となく便乗したっていう心理も隠されています。
 
攻撃対象は誰でも良くて、ナルシストである主犯格が何か発することでそれに影響し、同じように群れてターゲットを侮辱したり、徹底的に攻撃します。このタイプはナルシストの発言よりも、人を攻撃することが目的であると考えられます。

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⑥ナルシストの巧妙なマニピュレーション
 
マニピュレーションというのは心理的操作のことで、ナルシストは相手の現実への認識や知覚、記憶を歪めることを得意とします。他人を操作するナルシストは計算高く、非常に巧妙なバレにくい嘘をつくわけなんですね。
 
フライングモンキーは見えないものも見えると主張するほど、ナルシストを強く信じます。ナルシストの言うことは絶対で、フライングモンキーの攻撃性というのは『防御と正当性の主張』から来るものが多いということを是非覚えておいてくださいね。
⑦フライングモンキーは巻き添えを食うことを避ける
 
単純に『自分がターゲットになりたくない』という理由から、ターゲットをスケープゴート(ターゲット)にします。一番分かりやすい例で言うと、家庭内ですね。親がナルシストだと、子供もフライングモンキーになりやすいですし、自分を守るために他の兄弟や、自分の父親/母親をスケープゴートにすることもあります。
 
よくある例を挙げますね。
 
例えば、フライングモンキーはナルシストのガスライティングにより、ナルシストが加害者であっても被害者だと思い込みます。ターゲットがナルシストから距離を取り始めると、『あの時助けてもらったんじゃないの?』『恩知らずだな』などあらゆることを言って、ターゲットに罪悪感を与えます。
 
ナルシストが助けたというその一面だけを見て、何が起こったのか事実には目を向けず、ターゲットの気持ちを無視するといった行動を取るのがフライングモンキーと呼ばれる人たちです。単純に『ナルシストが好きだから、味方をしている』という理由だけでなく、様々な理由が考えられます。
 
今日はフライングモンキーも隠れナルシストと言われるカバートナルシストの傾向があるとご紹介しましたが、ではそんな自己愛の強い人を簡単に見分けるために、皆さんにこちらの動画をオススメします。
 
ナルシストやフライングモンキーなど人を操りたがる人たちがどんな性格特性を持っていて、反対にナルシストではない人にはどんな特徴があるのか解説した動画です。
 
早い段階で、その関係が有毒で健全ではないため距離を置くべき時だと判断して速やかに対策できるように、是非ご覧になってください。

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この記事を書いた人
20220924101655
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg