中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【人格障害】サイコパス、ソシオパス、ナルシストの見抜き方

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今回は非常に興味深いトピックについてお話しします。

皆さんは、サイコパス、ソシオパス、そしてナルシストの違いって何かご存知ですか?

これらの用語は一般的に使われているんですけれども、実は混同していることが多いです。
なので、これら3つのパーソナリティを心理学的な特性の違いと特徴について、皆さんと一緒に深く探っていけたらと思いますので、どうぞ最後までご覧くださいね。

ナルシスト、サイコパス、ソシオパスの特徴

 
ナルシスト、サイコパス、ソシオパス、この3つのパーソナリティを持つ人たちは、平気で嘘をつき、人を騙し、容赦無く相手を傷つけます。
彼らは自分の利益のために他人を利用したり、自分が悪い状況でもすぐ人のせいにしたり、無責任な傾向があります。
 
ナルシストもサイコパスもソシオパスも、非常に操作的な性格をしているため、裏で人を上手く操ったりして人間関係をコントロールしたりなど、人の感情をもてあそんだりするのを楽しんだりします。
身体的にも精神的にも人を傷つけ、非常に虐待的な一面があり、どのパーソナリティも非常に危険だとされています。
 
悲しい現実ですが、我が子であろうが、大切な友達であろうが相手の感情を押しのけ、常に自分自身を優先させます。
相手の気持ちを考えずに行動したり、非常に利己的な性格を持ちます。
 
また、こうした間違いを繰り返しても、反省せず、同じミスを繰り返すことも多いんですね。
「もう謝ったし、許してくれるやろ」
「どうせあいつのことやし、何も言わんやろ」
と、他人の感情や意見を軽視し、相手を理解し尊重しようとしません。

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自己愛性パーソナリティ障害と反社会性パーソナリティ障害

 
皆さんの身の回りに、これらの特性に当てはまる人はいますか?
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスは、これらの特徴を持ちますが、今回のテーマである「この3つのパーソナリティ、それぞれの基本的な定義」についてお話ししていきたいと思います。
 
まず、ナルシストは自己愛性パーソナリティ障害を患っている人、もしくはその傾向がある人のことを指します。
英語では、Narcissistic personality disorder(NPD)といい、NPDと略称されることが多いです。
 
ナルシストは自己中心的で自己愛が強く、他人の感情や意見を軽視し、自分自身を過度に重要視します。
ナルシストについてはこのチャンネルで主に取り上げているパーソナリティ障害です。
 
ちなみに、先日発売を開始しました「ナルシストに無傷で打ち勝つ方法」というビデオガイドでも役立つ内容を提供します。
ナルシストと関わらないといけない時の対処法を分かりやすく動画で解説しています。
こちらの電子書籍も実際に読んでくださった方からは、「とっても勉強になった」という声がたくさん寄せられています。
 
多くの方にナルシストの実態を知ってもらいたいですし、少しでも興味を持ってくださった方は是非詳細をご覧になってくださいね。
 
サイコパスとソシオパスはどちらも、反社会性パーソナリティ障害に分類され、Antisocial personality disorder(ASPD)と呼ばれます。
 
両者は共通して反社会的な行動傾向を持っていて、他人の権利や感情を無視し、法律や社会の決まりを守らない傾向があります。
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスという呼び方は、そのパーソナリティ傾向が強い人のことを意味しますが、人格障害の正確な診断は専門家によって行われます。
 
アメリカでは、自己愛傾向が強い人を一般的にナルシストと呼びます。
ところが、自己愛性パーソナリティ障害と言うと「Is he diagnosed?(診断されたの?)」と勘違いされてしまうんですね。
 
これが日本とアメリカの違いだと思うんですが、日本でナルシストと言ったら「カッコつけ、自分大好き」みたいな人を指しますが、欧米では、自己愛性パーソナリティ障害の気質がある人をナルシストと呼ぶのが一般的です。
もっと分かりやすい例えを出すと、日本でいうシーチキンですね。
 
アメリカではツナって呼ばれるので、シーチキンって言っても通じないんですね。
和製英語って沢山あると思うんですが、ナルシストも心理学でいうナルシストと呼ばれる人たちは、確かに自己愛が強い人なんですが日本とアメリカではかなりニュアンスの違いがあります。
 
そんなわけで、ナルシシズムに関する正しい知識や情報とか、この概念をもっと広めたいと思って、あえて私はナルシストと呼んでいるのです。

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ナルシスト、サイコパス、ソシオパスの違い

 
ナルシシズムを持つナルシスト、サイコパシーを持つサイコパス、ソシオパシーを持つソシオパス。
この3つのパーソナリティの決定的な違いは、サイコパスとソシオパスはナルシストです。
しかし、ナルシストはサイコパスでもなければ、ソシオパスでもありません。
 
つまり、サイコパスとソシオパスは、ナルシシズムも持っています。
ただし、ナルシストはサイコパシーとソシオパシーを持っていません。
 
ナルシストは共感力がなく、「自分は特別扱いされて当然だ」という特権意識が強い人たちです。
傲慢で、かなりエゴイスティックでもあり、自尊心に問題を抱えます。
 
人にどう見られているか気にする一方で、ソシオパスとサイコパスはナルシストほど、他者が自分のことをどう思っているか気にしません。
ナルシスト同様、ソシオパスとサイコパスに共感能力はありません。
 
またソシオパスとサイコパスは、罪悪感を感じたり、後悔することはありませんが、ナルシストは逆です。
ナルシストは謝罪したり反省することは少ないですが、ソシオパスとサイコパスほどではないんですね。
 
ソシオパスとサイコパスに比べたらまだマシと言うか、ナルシストは「あー、何であんなことやってもたんやろ…」と後悔の念を抱いたり、罪悪感や恥の感情を持ちます。
ソシオパスとサイコパスは、酷く残酷なことを平気で行えます。
 
さらに、ソシオパスとサイコパスは衝動的なのが代表的な特徴の一つです。
一部のソシオパスとサイコパスは、計画性や自分自身をコントロールする能力である自己規制ができず、浪費癖があるため無駄遣い、詐欺行為、借金など金銭のトラブルも多く、社会的に問題を引き起こすこともあります。
 
「ナルシストとサイコパス、ソシオパスの違いは分かった。ほな、サイコパス、ソシオパスの違いって何なん?」って思った方も多いですよね?
アメリカのパーソナリティ障害に詳しい心理学者のラマニ博士いわく、サイコパスとソシオパスの違いは、遺伝的要因と環境的要因に関連しています。
 
サイコパスの特性は遺伝的な要因により影響を受け、サイコパシーは家系的に伝わることがあるんですね。
一方、ソシオパスの特性は主に成長過程や環境の影響を受け、ソシオパシーは個人の育ちや経験によって形成されることが多いため、サイコパスとソシオパスの違いは、その根本的な原因にあると言えます。
 
ラマニ博士が仰るにはサイコパスは、一般の人たちとは異なる自律神経系を持つことがあります。
心理学の研究によると、彼らの脳は通常、嘘発見器などで嘘を検出されても、通常の人が感じるような心臓のバクバクとした鼓動、緊張感、およびストレスをほとんど感じないように作られていることがあるそうです。
 
サイコパスの脳の構造と機能には一般的な人たちとは異なる側面が存在し、これによって彼らは感情の欠如や嘘をつく能力を高めていると考えられています。
また、家庭内暴力の加害者にもサイコパスやナルシストが多く見られるとラマニ博士は仰います。
 
こうした彼らの攻撃的な特性により、やがて暴力はエスカレートし、相手を叩きのめすまで攻撃を続ける可能性が高まります。
彼らは執着心も非常に強く、欲しいものを相手から奪うためにどんな手段でも使うんですよね。
 
さらに、何十年前の出来事まで覚えており、執念深さが顕著に現れ、例えば、ターゲットに無視されたり、期待通りの反応を示さないと逆上して傷つけ、ストーカーが無視されて攻撃するのと同様の特性が見られます。
サイコパスやソシオパスは、相手の嫌がることや虐待を楽しむことがあるとされています。
 
だけれども、彼らは虐待的な一面を巧妙に隠すんですね。
どうして隠すのかと言うと、他者を利用し、自分の目的を達成するためだからです。
 
サイコパスやナルシストは、非常に魅力的で、他人を惹きつける能力を持っていることがよくあります。
彼らは自分の目的を果たすために、その魅力やカリスマ性を駆使して、他人の信頼を勝ち取るわけです。
 
その後、虐待的な行動を隠しながら、他人を上手く操って、自分の利益を最優先にします。

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ナルシスト、サイコパス、ソシオパスになる原因

 
視聴者さんからよく寄せられる質問があります。
「何でこういう性格になってしまうんやろ?」「何が原因なんですか?」と、疑問をお持ちの方も多いと思うので、次に「ナルシスト、サイコパス、ソシオパスになる原因」についてお話ししたいと思います。
 
これらの特性の形成にはさまざまな要因が影響を与えることがありますが、ほとんどの専門家が仰るには、児童虐待やネグレクト、例えば、感情を共有しても無視される環境、厳しい親子関係、家庭内暴力や親の依存症、複雑な家庭環境などが原因として挙げられます。
 
子供時代に頻繁に嘘をつく親から、嘘をつく方法だったり、心理的な操作の方法を学んだり、他人をコントロールする方法について考える機会があった場合、これらの特性が発展する可能性があるんですね。
 
子供の頃から持続的な抑うつや不安状態、あるいは反対に過度の甘やかしも、特性の形成に影響を与えることがあります。
このような環境や経験によって、自己愛や心理的な側面が歪んで、結果としてナルシスト、サイコパス、ソシオパスの特性が発達する可能性があると言えます。
 
彼らは潜在的に心理的なテクニックを身につけ、他人を操作する能力を持つことがあります。

ナルシスト、サイコパス、ソシオパスが人をコントロールする理由

 
成長過程で、彼らは感情が麻痺し、人との境界線が曖昧になります。
その結果、失礼な言動や他人への傷つきが自覚されず、他人に対する執着心が強まることもあるんですね。
 
多くの場合、これらの特性は親との愛着問題に起因していて、依存性が高まることで、「いつかこの人に見捨てられるんじゃないかな…」というような、人に見捨てられることに対する不安を抱えます。
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスは共感力が低く、共感力の高いエンパスとは真逆の性格特性を持ちます。
 
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスは冷酷で計算高く、他人を道具のように扱い、自己の欲望を満たすために姿を豹変しては、人を利用し、役に立たないと判断すれば切り捨てるんですよね。
このように他人を粗末に扱い、何度も虐待サイクルを繰り返す結果となります。
 
結婚生活において、耐えなければならない課題や問題が多すぎて、最終的に離婚を決断する人がほとんどかもしれません。
このような関係は非常に破壊的で、結婚生活が耐えがたいものになるでしょう。
 
結婚すると、相互の理解と協力が必要ですが、ナルシスト、サイコパス、ソシオパスとの結婚は最終的に関係が破綻し、別れざるを得ない状況が生じることがあります。
 
では、ここで問題です。
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスが人をコントロールしようとする理由は、何だと思いますか?
 
ナルシスト、サイコパス、ソシオパスが他者をコントロールしようとする理由は、彼らは自分を支配されないようにし、自分自身を守るために他者を支配しているんですね。
新しい自己陶酔のサプライが欲しいというような退屈さからくることもあるでしょうし、新たな賞賛を得る新しいターゲットに興味を持つことも一因かもしれません。
 
彼らは人を踏み台にしてまで利益を得とうとし、何食わぬ顔で平気で手柄を横取りしてくるので、職場などでは注意が必要です。
特に、ナルシストは周囲に良い人、素晴らしい人間であると思われたいがゆえ、自己愛的な行動を繰り返します。
 
それがマウンティングだったり、嫌がらせだったり形は様々なんですよね。
ナルシストの内面に自己価値感がないわりには、自己意識やプライドが非常に高いため、自分自身の脆い自尊心を守るために、他人をコントロールします。
 
偽りの自分を演じ、自尊心を高めます。
そして、劣等感を隠すために努力し、完璧な自己像をキープするために自己陶酔的な供給を行います。
 
しかし、この供給が切れると、エゴが崩壊し、自己愛憤怒と呼ばれる破滅的な激しい怒りが引き起こされるんですね。
ちなみに、ナルシシズムを持つサイコパスとソシオパスも、ナルシスト同様に自己愛憤怒を起こし、その結果としてナルシシズムの特性が現れることがあります。
 
ただ、ここで忘れてはいけないのがナルシスト全員が有毒だということではありません。
コントロール力が高いということは、グループ内で指揮を取るリーダーとしての素質も備わっているということになります。
 
なので、ナルシスト・サイコパス=危ない人とは限らず、ある程度の自己愛は必要ですし、健康的なナルシシズムを持つことは時に必要なのです。
私たち人間に人と競い、負けず嫌いな一面があるのはごく普通のことです。
 
それが前向きに頑張ろうと、自分の成長に繋げるために努力に変えられるポジティブなナルシシズムなのか、人を傷つけても不幸にしてでも優位に立ちたいと欲を満たそうとする病的なナルシシズムなのか、ナルシシズムの度合いによってナルシストのキャラクラーが異なるわけです。

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サイコパス、ソシオパス、ナルシストへの対処法

 
「では、こういう自分を攻撃してきたり、心理的に操ってコントロールしてくる人が家族や友達、仕事場にいたらどうしたらいい?」という話なんですが、もし身近にいたら必ず自分を守る必要があります。
これは、物理的に距離を取ったりする方法はもちろん、それに加えて精神的にも自分自身を守る必要があります。
 
こちらの動画では、メンバー会員の方へ「無視はもう古い!ナルシストへの効果的な対処法」について、解説しています。
ナルシストやサイコパスとの関係において、無視は一時的な対処法であるため、長期的には効果的な対処法ではなく、解決策ではないんですよね。
 
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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

日本でまだ知られていないナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度や理解を高めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg