中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

絶対に付き合ってはいけない【危険なナルシスト】3タイプ|自己愛性パーソナリティ障害

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今日のトピックは、3つのナルシストのタイプについてお話しします。

多くの人が自己愛性パーソナリティ障害を持つ人たちをモラハラ行動と結びつけがちですが、実際には全てのナルシストがモラハラをするわけではありません。
 
自己中心性、過剰な自信と過度な期待、共感力の欠如、そして人間関係において問題が生じやすく、周囲を困らせることが自己愛性パーソナリティ障害の主な特徴ですが、真のナルシストはモラハラ以上に危険な行為を日常的に繰り返し、関わると大変危険なナルシストのタイプも存在します。
また、自己愛性パーソナリティ障害を患っていなくても、非常に自己愛的な振る舞いをする人は山ほどいます。
 
この人たちは心理学ではナルシストと呼ばれ、NPDを患っているわけではないですが、自己愛性パーソナリティの要素を持っています。
この人格障害の基盤となる要素、ナルシシズムには実際にさまざまな種類が存在し、今皆さんが扱っているナルシストのタイプを知ることで正しい対処法を身につけるのに役立ちます。

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ちなみに、先日「ナルシストに無傷で打ち勝つ方法」をテーマにしたビデオガイドを発売開始しましたので、ぜひこちらも概要欄からチェックしてみてください。
この動画ではナルシストとどうしても関わらないといけない時の効果的な対処法を徹底解説しています。
 
電子書籍もまだお読みで無い方は、是非ビデオガイドと合わせて手に取ってみてください。
どちらもYouTubeでは紹介しきれていない秘密の攻略法を分かりやすくまとめてお伝えしているので、ナルシストとの人間関係で悩んでいる方は是非一度下記のリンクから詳細をご覧ください。
 

絶対に関わってはいけない危険なナルシスト3タイプ

①尊大型ナルシスト(Grandiose narcissist)
 
尊大型ナルシストは、教科書に書かれているようなまさに典型的なナルシストで、ナルシシズムが表面的に見られます。
Grandioseは誇大性を意味し、彼らは傲慢で自己中心的、注目や賞賛、承認を求めるといった特徴があり、やはり生活の中で一番見られるのは他者に対しての失礼な言動、人を見下したり馬鹿にした態度や仕草、平気で人を傷つける行動を取ります。
 
比較的不安を感じにくいが故に、自己意識が高く、会話中に自慢や優位性を示そうとする振る舞いが目立ちます。
常に人と競争して、彼らにとってパートナーや子供を周囲に自慢するための道具のように扱い、歪んだ愛情を注いで、子を苦しめる親になります。
 
支配欲や承認欲求を満たすための言動をするので、もし誰かに自分の行動を指摘されると強く反発し、その人物に対して長期間攻撃を仕掛けるかもしれません。
尊大型ナルシストは、相手が「自分よりも下」だと判断すると、口も聞かないように横柄に振る舞い、他者に対して一切リスペクトがありません。
 
「私にはこれをする権利がある!」「自分は他の皆より素晴らしい存在やから、優遇されて当たり前なんや!」と強い特権意識を持ちます。
そのことから、彼らは他の誰かの誕生日や祝い事など、イベントを嫌う傾向があります。
 
自分が注目されたいから。ただそれだけ理由で、身内の家族イベントや行事ごとを台無しにしたりします。
ナルシストは共感性に欠けています。
そもそも共感能力が高い人には、共感することができない人の心の中を理解するのは難しいと思います。
 
共感とは、他者を思いやる気持ちのことです。
例えば、私たちは目の前に泣いている人がいたら「どうして泣いているんだろう?何かあったのかな?大丈夫かな?」と心配になりますよね。
しかし、共感力の低いナルシストは相手の感情を汲み取れないので、いかなる状況でも相手に同情し、寄り添うことは不可能です。
 
尊大型ナルシストは、常に相手よりも自分自身を優先します。
自分が他人からどんな風に見られているか気になったり、少し人より優っているものがあれば、見せびらかしてまで自慢してマウントを取ることで承認欲求を刺激します。
 
自信満々に振る舞いますが、実は自尊感情がものすごく低く、他者からの評価に敏感なのです。
SNSでいいねの数に左右されたり、人と比べて落ち込んだり、ナルシストはネット上でも心理的な影響を受け、過剰に反応することも多いそうです。
 
尊大型ナルシストにとって一番必要なことは、自分がどれほど幸せなのか周囲に見せつけないと、自分の幸福や価値を感じられないということ。
他者からの注目や賞賛を生きがいとする尊大型ナルシストは、だんだんと傲慢になり、歳をとるにつれてナルシシズムが強まる可能性が高いです。
 
まるで裸の王様のように、他人を見下して威張り散らし、人を顎で動かしたり、自分より立場の弱い人をいじめては自分の優越性を示すことに溺れてしまいます。
また、彼らは直接的に相手を攻撃する必要はなく、自己中心的な会話、自慢やマウンティングを通じて、自分の方がどれだけ優れているかを相手に分からせようとすることが多いです。
 
でも裏を返せば、これらの行動は、実は自信のなさから生じているのを皆さんはご存知ですか?
ナルシストは、他者下げをしないと自分の価値が高まらないと思っていて、そのために無理矢理相手に自分の価値観を押し付けたり、かなり支配的です。
 
カリスマ性とコントロール力に長け、偽るのが上手な傾向があります。

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尊大型ナルシストは自分自身が悪い時に謝罪することは稀にありますが、基本的には自分の非を認めません。
 
ただし、何か目的や意図がある時、彼らは謝罪して反省した様子を見せ、偽りを上手に使いこなします。
特に尊大型ナルシストは、出会ったばかりの相手との関係では、ミラーリングという行動を用いることが多いんですね。
ミラーリングは、他人の行動や言動を模倣する行為を指します。
 
具体的には、ターゲットの言葉遣い、身振り手振り、表情、感情、興味、価値観などを、わざと相手に合わせるんですね。
ミラーリングの目的は、上手くコミュニケーションをとって、ターゲットとの共感を高め、相手に親近感を持たせることです。
 
相手が自分に似たり寄ったりの行動を見つけると、より親しい関係を築きやすくなり、相手の好みや嗜好に合わせて自分を調整すると、ターゲットの信頼を得られます。
こうして出会いの初期段階で、ミラーリングとラブボミングを上手くかけ合わせて、ターゲットを虐待のサイクルへ誘い込むのです。
 
相手の関心を集め、自分に注目させて、距離を縮めるために「えー!ほんまに?私も〇〇やねん!奇遇やん!こんな偶然あるんや〜!」という言い回しを多用します。
これらは、ナルシストのマインドゲームの一種で、彼らの操作の戦術は、出会った瞬間から展開されるので皆さんも気をつけてくださいね。
 
彼らは、相手にその出会いが運命であるかのように信じ込ませる嘘を頻繁につくからです。
魅力的な人が多いともされる尊大型ナルシストは、人の心を惹きつけるプロですから、愛の爆弾と呼ばれるラブボミングの手法を使用することはお手の物です。
 
それなりに今まで数え切れないほどのターゲットを依存状態に持っていき夢中にさせ、獲物にしては虐待サイクルに巻き込んできたので、彼らからすれば忠実で正直な人ほど騙しやすく、多くの方が一番惹かれてしまいやすいのが、誇大性を持つ尊大型ナルシストだと思います。

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②カバートナルシスト(Covert narcissist)
 
カバートナルシストは、別名隠れナルシストや脆弱型ナルシスト(Vulnerable narcissist)とも呼ばれます。
彼らはナルシシズムを隠すのが得意で、自己愛を不安や内向きな方法で表現して、心理的操作や巧妙な支配・コントロール、ガスライティングも上手に用いることがあります。
 
外面では親切で優しいふりをするカバートナルシストは、その一方で操作的で冷淡な一面を持ちます。
身近にいる人たちを次々と餌食にして、彼らと一度関係を持つと、非常に巧みで複雑な心理戦に巻き込まれることが多いです。
 
感情の浮き沈みが激しく、嫉妬深いのもカバートナルシストの特徴の一つです。
例えば、周囲におだてられないと妬み、打ちのめされた気分になり、標的対象に敵意を向けることがあります。
 
その理由は自己愛憤怒が活発になるからです。
カバートナルシストの自己愛憤怒は、彼らが自己評価や自尊心に対する脆弱さを感じて、彼らの自己愛が傷つくのは、ガラスのように壊れやすい脆いエゴが満たされないときに特に強調されます。
 
自己愛憤怒は、彼らの攻撃的な反応の背後にある主要な要素の一つで、カバートナルシストはどこかイライラして不機嫌だったり、憂鬱でネガティブな気分を抱えることがあります。
ただし、彼らは謙虚と言われても、思い通りにいかないと、尊大型ナルシスト同様、傲慢さや誇大性を示すこともあります。
 
自分が嫉妬されていると思い込むこともよくあります。
カバートナルシストは自分が幸せを感じられない問題が自分自身にあるのに、他の誰かのせいにして不満をぶつけます。
 
「そんなん不公平やわ!」と文句を言いつつ、すごく批判的で決めつけが激しく、侮辱することによって相手に罪悪感を感じさせるマニピュレーションの手法を使います。
カバートナルシストが一番よく使う心理的操作の方法は、被害者のフリですが、精神医学ではパラノイアや被害妄想の特徴が見られることがあります。
 
彼らは自分が加害者だと認めず、むしろ被害者だと主張します。
常に「誰も自分を理解してくれへん」と感じていて、人を妬むたびに、嫌味やきつい冗談を言って間接的に攻撃します。
 
尊大型ナルシストと比べると、カバートナルシストは時折謝ることもありますが、どこか皮肉っぽかったり、反省した様子を見せず、相手の精神を消耗させる言動が特徴的です。
カバートナルシストは、悪口を拡散するネガティブキャンペーンをして周りの人間関係をこじらせ、ターゲットを敵に回すように仕向けます。
 
取り巻きであるフライングモンキーを巻き込み、彼らと陰湿な受動的攻撃を楽しみますが、受動的攻撃は攻撃していることすら相手に気づかせないほど、大人しい攻撃の方法です。
例えば、仲良いふりをしながら、プライベートなことまで根掘り葉掘り聞いたり、目的達成のために人の真似をして、相手を利用したり、ずる賢い部分があります。
 
そんなカバートナルシストは、ナルシストの中でも一番慢性的なうつ病を発症しやすいケースが多いそうです。
何故ならば、彼らは努力をせずに相手よりも優位に立とうとイライラしがちで、他者との比較や嫉妬が頻繁に起こります。
 
ナルシストでない人は自己肯定感が高く、自分の間違いを認めて改善する方向に努力します。
しかし、ナルシストは完璧主義ですので、失敗するはずがないと信じており、その上自己評価が低いため、潜在的に自分に厳しく接しながら、自分自身を認めずに無意識に他者を責めることがあります。
 
カバートナルシストは責任感が乏しく、問題が起きた時は言い逃れのために「知らへん。私ちゃうって」「他の誰かがやったんやろ?」と言い訳を繰り返します。
嘘がバレた際にはとぼけたり、都合の悪いことは記憶から消して、相手が諦めるまで事実を捻じ曲げようとするでしょう。

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③悪性ナルシスト(Malignant narcissist)
 
悪性ナルシストは、他のナルシストとはまったく異なり、非常に危険なタイプです。
彼らは共感力や思いやりがなく、他者を陥れたり傷つけたりすることを喜びとします。
 
普通の人は相手が泣いていたら心配になりますよね。
ですが、悪性ナルシストは相手が悲しんでいる姿を見ることを生きがいとし、それをパワーの源として利用します。
 
彼らは病的で歪んだ自己愛を保つために必要な自己陶酔的な供給を他者に求めます。
悪性ナルシストは人を騙して盗んだり、暴力や虐待を行うことがあり、非常に有毒で破壊的で支配的です。
 
さらに彼らは計算高く、搾取的で、必要がなくなると相手を容赦なく切り捨てたりと衝動的に残酷な行動を平然と行えるんですね。
特に悪性ナルシストは家庭内暴力や虐待の加害者に多く見られます。
 
経験された方は共感していただけるかと思いますが、このタイプはかなり洗練されたマニピュレーションを巧みに行うので、例えば揉め事を引き起こしておいて、その責任をターゲットのせいにすることもあります。
悪性ナルシストがここまで有毒な理由は、ダークトライアドと呼ばれるダークな性格特性を持ち合わせているからです。
 
ダークトライアドにはナルシシズム、マキャベリズム、およびサイコパシーの要素が含まれます。
マキャベリズムとは計画的で操作的な性格特性を指し、サイコパシーを備えたサイコパスは表面的な魅力を持ちつつ、良心を持たず、何か恐ろしいことをしても罪悪感や後悔を感じません。
 
恐怖を感じず、むしろスリルを楽しむことがあり、独占的で決まり事やルールに従わないことが特徴です。
よくナルシストとサイコパスとの違いについて質問をもらうんですが、サイコパスは罪悪感や後悔を感じない一方、ナルシストは多少罪悪感や後悔を感じることがある点です。
 
だだし、悪性ナルシストはマキャベリズムの特徴を強調し、計画的で操作的でかなりサディスティックですので、他のナルシストよりも細心の注意が必要です。
彼らは相手が弱っている時を狙い、弱みに漬け込んで、コントロールしようとするんですね。
 
自分に信用させた途端に急に豹変し、脅して恐怖を与え、ターゲットを弱体化させることを好みます。
そんな悪性ナルシストは、詐欺や泥棒などの犯罪にも手を染めることが多いです。
 
悪性ナルシストは、自分の行動を相手に投影して非難し、そらす、ガスライティングを行います。
彼らは被害者を装って騙し、被害者と加害者がどちらか分からなくなるような状況を作り出すので、その結果、本当に被害を受けて苦しんでいる被害者が声を上げても、周囲に信じてもらえず、加害者が褒め称えられるという不公平で訳の分からない状況が生まれてしまいます。
 
彼らは周囲を支配し、服従させるために、自尊心を高めてくれる人を餌食にします。
職場や家庭内では暗黙のルールが存在し、それに従わない者を集団で攻撃し、不安感を与えてターゲットを精神的に追い込みます。
 
自分に問題があるとは考えず、他の誰かを責め立て、気に入らない者をグループ内から追い出そうとします。
悪性ナルシストは、身体的にも精神的にも相手の苦痛から喜びを感じ、相手の痛みや屈辱が快感となることがあります。
 
彼らを敵に回すと非常に厄介で、サイコパスはストレスを感じない傾向がある一方、悪性ナルシストは強いストレスにさらされると自己愛憤怒と呼ばれる怒りを爆発させます。
サイコパスはそこまで反応しないが、ナルシストは過剰反応し、恨まれると仕返しが酷くなることがあります。
 
彼らは競争心が強く、勝つか負けるかの中で生きているため、敗北を毛嫌いします。
よくあるケースでは別れ話を切り出されると、ストーカーになったり、相手を精神的にも身体的にも傷つけたりすることもあります。
 
また、悪性ナルシストは恥をかかされたと感じた時にも強い反応を示し、その名の通り悪性で卑劣で恐ろしい行動をとるので、身近にいる場合は本当に気をつけなければいけません。
ナルシストの中でもマキャベリズムの様子が強いタイプは、驚くほどの話術を持ち、人を騙すのが得意です。
 
彼らは二面性があり、上司にはいい顔をして部下にはモラハラや精神攻撃を行い、このような虐待は密室で行われることが多く、公然とは表れません。
人前では優等生でありながら裏ではいじめの主犯格といったように、イメージと実際の行動にギャップがあることがあります。
 
このタイプのナルシストが子供だとすれば、ドラマや映画の中でも優等生でありながらいじめっ子のキャラクターとして描かれることがあり、親や先生の前では礼儀正しくていい子を演じます。
 
しかし、裏ではターゲットに対する嫌がらせや精神的な虐待を行います。
他にも女性の悪性ナルシストだと繊細さを利用し、「騙される方が悪い」と主張することもあり、多くの人が彼女らの巧妙な心理的操作に引っかかってしまいます。
 
今回の動画では3つのナルシストのタイプをご紹介しましたが、実はナルシストの特徴が混ざり合うこともあります。
ナルシストのタイプを理解することは、その状況に応じた適切な対処方法を得るのに役立つほど重要ですので、今回の動画が皆さんにとって参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人
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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)、有毒な人(トキシック・パーソン)やガスライティングに関する専門知識を現地で学び、2021年よりYouTubeで情報発信を開始。

日本でまだ知られていないナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の認知度や理解を高めるため活動中。

最先端のナルシスト情報を取り入れながら「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人」への対処法を解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントを支援することを目指す。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg