中村りんの心理学研究所

ナルシストの心理、特徴、自己愛性パーソナリティの特性、心理的操作(Manipulation)のテクニックなど『ナルシシズムについての知識を深めたい』『ナルシストにどのように対応したらいいのかわからない』という方に向け、様々な状況で役立つ対処法を紹介しています。もっと多くの方がガスライティングや精神的虐待(Narcissistic abuse, Psychological abuse, Emotional abuse)を知り、被害者が減ることを願います。

ナルシストが被害者のふりをするために使う心理操作のテクニック

ナルシストが被害者のふりをするために使う心理操作のテクニック

 
たくさんの戦術を巧みに使って人を操ろうとするナルシストですが、彼らが人を心理的に操作する時『自分が被害者のふりをする』という戦術をよく使います。
 
ナルシストが身近にいる方は思い当たることがあるかもしれませんが、彼らは自分の失敗を人のせいにして、『〇〇にこんなことをされたの、ひどいでしょ』と周りに言いふらしたりします。
 
周りにいる人たちはナルシストの嘘に見事に騙され、『自分が被害者なのにナルシストが被害者ぶっててほんまに困っている』という方も多いと思います。
 
もしくは『自分は被害者じゃないけどナルシストに間に挟まれていて、誰が被害者なのかわからない』という場合もあります。
 
ナルシストは人を心理的に操作する為に相手を混乱させます。
 
その混乱を防ぐ為に今日は『ナルシストが被害者のふりをするために使う心理操作のテクニック』を3つご紹介します。
 
『誰がその問題を引き起こしていて、誰と距離を取るべきなのか』明確にしたり頭の中を整理することができ、自分が被害者だと信じていた人が実はナルシストだと気づくきっかけになったり偽物の被害者を見分けることができると思います。
 
 

 

まずナルシストは『被害者のふりをする』という心理操作の戦術を使って周りの人を混乱させます。
 
この周りにいる人を洗脳することで自分の欲しいものがもっと簡単に手に入るからなんですね。
 
この欲しいものや彼らの目的は自身のエゴを養うことで自分が被害者のふりをすることによってナルシストは責任から逃れられたり努力や損をせずに有利な立場に立つことができます。
 
ナルシストが人を心理的に操作するテクニックはたくさんありますが、今日は彼らが被害者のふりをする時に使う代表的な戦術を3つご紹介したいと思います。
Playing the victim

 

これは被害者を演じるという意味で彼らは『自分が加害者にも関わらず自分が被害者のふりをする』といった戦術を使います。

 
Playing the victimのことをPlaying the victim cardという言い方をする人もいますが、ナルシストは物事がうまくいかない時に被害者を装って責任を取ることから逃れようとします。
 
ナルシストはターゲットが気づかない間に周りの人に中傷キャンペーンというものを行います。
 
『自分が被害者で〇〇にこんなことをされて困っているんだ』とわざと大袈裟に話したり嘘の情報を言いふらして同情を誘います。
 
ナルシストのターゲットになった人は『嫌がらせをされているのはこっちなのに、自分が知らない間に加害者にされてしまった』『被害を受けているのはこっちの方なのに周囲に自分が悪者扱いされてしまった』というケースが多いと思います。
 
ナルシストはフライングモンキーと呼ばれる周りの人を巧みに洗脳するのでほとんどの場合フライングモンキーはナルシストの肩を持つんですね。
 
【フライングモンキー】ナルシストのイネーブラー。ナルシストに成り代わって周囲に毒を吐く代理人
 
フライングモンキーは、悪気なくナルシストの言うことを信じたりしているかもしれませんが、ターゲットからするとフライングモンキーにも実際に起こったことを信じてもらえなかったり、勝手に誤解されている可能性が高いのでターゲットにされてしまうとかなり面倒やと思います。
 
フライングモンキーはレンズ越しで状況を見て判断しているので彼らが実際に起こったことをターゲットの口から直接聞いて正確に判断するということは珍しいんですね。
 
長い間ナルシストが言ってくることをまともに受け入れて信じ込んでいるフライングモンキーは
盲目の状態になってしまいます。
 
実際にあったこと、誰が嘘をついているのか、ナルシストの言っていることは本当なのか何も確認することなく状況を勝手に判断してターゲットを批判し始めます。
 
これは職場や友人関係、家庭内、親戚間などいろんな状況で起こります。
 
ナルシストが、Playing the victimという戦術を使って周りの人を洗脳しターゲットを孤立させるといったことは本当によくないことだと思います。
 
被害を受けていたターゲットは実際にあったことを正直に話しても誰も信じてくれなかったり、その問題が重要視される必要があってもフライングモンキーによってなかったことにされてしまうからなんですね。
 
例えば被害を受けたことをターゲットが周囲に打ち明けてもナルシストがPlaying the victimという戦術を使ってフライングモンキーを支配しているとします。
 
こういった状況ではフライングモンキーは実際に起こっていた事実を目の前で見たり本当のことを知っていたとしてもナルシストの味方をしてターゲットが受けていた嫌がらせを揉み消すことがあります。
 
更にガスライティングの戦術も使って、
 
『そんなこと起こっていない』『あなたの勘違いなんじゃないの?』『みんなこう言ってる』『あなたが嘘をついているんじゃないの?』『〇〇(ナルシスト)はあなたにこんなことされたって言ってるけど』
 
フライングモンキーはこれらのことを言ってターゲットの正気を疑わせて記憶を上書きしようとするんですね。
 
これがガスライティングという手口で、ガスライティングは全然珍しいことではなく、あまり広く知られていないだけで日常的に実際によく行われています。
 
【ガスライティング】心理的虐待の一種。ターゲットにわざと誤った情報を伝えターゲットが自身の記憶や知覚、正気を疑うように仕向ける手法
 
 
ナルシストはこのようにいろんな戦術を状況や人によってうまく使い分けて周りの人を心理的に操作し支配します。
 
ナルシストがどうやってフライングモンキーを味方につけて利用するのかというと、彼らはフライングモンキーにLove bombingを行って自分の思い通りにいくように操ります。
 
【Love bombing】ナルシストの虐待サイクルの第一段階。大袈裟な愛情表現、愛の爆弾とも言われ、ターゲットにたくさんの褒め言葉やプレゼントを与え、自分に魅了しようとする心理的操作の戦術
 
フライングモンキーにプレゼントを渡したり、褒めていい気分にさせたり意図的に彼らを心理的に操作します。
 
どうしてフライングモンキーを作るのかというと、フライングモンキーにサポートしてもらうことでナルシストがターゲットを悪者に仕立て上げることがもっと簡単になるからなんですね。
 
このような状況でフライングモンキーに認知的不協和という状態が生じます。
 
これは『自分の中に矛盾する2つの認知を抱えた時に生じる居心地の悪さや不快感』のことを表します。
 
わかりやすい例を挙げると、例えばフライングモンキーはナルシストがターゲットに嫌がらせをしていることを実際にその目で見たり『ナルシストが加害者で、ナルシストはターゲットに嫌がらせをしている』としっかり認識しているとします。
 
でもナルシストに洗脳されうまく利用されているフライングモンキーは何らかの理由で、ナルシストの言うことに賛同してその嫌がらせを無視するんですね。
 
嫌がらせは実際にあったことでそれを見たり十分に承知していてもなかったかのような発言をするなどの言動を取るのがフライングモンキーです。
 
実際にはその目で見たしターゲットが嫌がらせをされていたことも心のどこかでわかっていながらもその事実から目を逸らすといった行動を取り始めます。
 
『そんなこと実際には起きていない』とナルシストの言うことを信じナルシストの肩を持つフライングモンキーは矛盾した認知のせいで居心地の悪さを感じるんですね。
 
そしてそこにバンドワゴン効果(Bandwagon effect)という心理が働きます。
 
これは『ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果』のことを表します。
 
例えば政治でいうと選挙の投票など一番わかりやすい例ですが、『多くの人が支持している物事に、さらに多くの支持が集まるといった心理効果』のことをいうんですね。
 
ナルシストは周囲の人間を自分のフライングモンキーにさせて味方を増やす為により多くの人を呼び寄せようとします。
 
これももう1つRisky shift(リスキーシフト)という心理学の用語なんですが『赤信号はみんなで渡ったら怖くない』みたいな言葉ってありますよね?
 
リスキーシフトは『1人だと怖くても禁止されていることも集団で行ったら抵抗なく実践できるという心理』のことなんですね。
 
その心理現象がナルシストとフライングモンキーの関係で生じていて、フライングモンキーは周囲の意見にいつの間にか同調してしまう心理的な傾向があります。
 
ナルシストに操られるフライングモンキーにはこういった心理現象が隠されているんですね。
 
ナルシストは自分をよく見せることでターゲットを悪く見せることができるのでまずはフライングモンキーを操ることから始めます。
Blame shifting
 
Blame shiftingとは具体的に、相手に責任をなすりつける行為です。
 
ナルシストは自分が失敗してしまった時自分が責任を取ることから逃れる為に人に責任を押し付ける傾向があります。
 
多くの専門家の方たちは『ナルシストは絶対に自分の犯した過ちにおいて責任を取ることはしない』とおっしゃいます。
 
例えば小さい頃から過保護に育ったナルシストは周りの人から甘やかされて育ったので常に誰かがナルシストの尻拭いをしていたりします。
 
他にも困った時は誰かが自分のケツを持ってくれたので誠意を持って自分の行いについて反省して謝罪することはないらしいです。
 
自分が悪いと反省して謝る代わりに、他の誰かに責任転換するんですね。
 
ナルシストは自分が加害者でも被害者のふりをするのが得意なので、周りの人は誰が本当の被害者なのか混乱して見分けることが難しい場合があります。
 
彼らは基本的に相手を混乱させてマニピュレーションを行います。
 
私たちが混乱することはナルシストに隙を与えてしまうことになりナルシストは私たちが混乱している間にガスライティングやLove bombingなど他の戦術を行って心理的操作をします。
 
『私は〇〇にこんなことをされた』
『こんなことを言われて傷ついている』
『〇〇がこんなこと言ってきたの。信じられないでしょ』
『私は〇〇してあげたのに〇〇に無視されているんだよ』
『あんなによくしてあげたのにこんな扱いを受けているんだ』
『〇〇がこんなひどい人だとは思わなかった』
 
フライングモンキーを自分に支持させる為や裏工作のためにこういったことを言って操ろうとします。
 
人によってはこういったことは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、実際にナルシストに遭遇してしまった場合こういったことは普通に行われ被害を受ける人は数え切れないくらいいると思います。
 
ナルシスト自身が相手を侮辱したり、喧嘩を売ったり嫌がらせ行為を繰り返しいくら彼らに非があったとしても彼らが謝ることは珍しいです。
 
謝ったとしても言い訳が多かったり、他の誰かのせいにしたり責任を負うことから逃れる為にわざと問題を解決しなかったりそれは時に有害なことがあるんですね。
Guilt tripping
 
有毒な人は基本的にターゲットに恥と罪悪感を感じさせようとします。
 
人の失敗を必要以上に責めてネガティブな感情を植え付けることでエネルギーを吸い取ることができます。
 
ナルシストはターゲットを陥れる為にわざと罠を仕掛けたりあらゆる戦術を使います。
 
ここでよくナルシストが使う操作のテクニックを紹介したいんですが、これを経験した人は多いかもしれません。
 
それはターゲットを自分の元から離さないようにするために使う戦術で、彼らはLove bombingとGuilt trippingの2つの戦術を同時に使います。
 
まずLove bombingで相手を自分に魅了してがっちり自分の範囲内に固めます。
 
『こんなに気にかけてくれるのはあなただけだよ』
『こんな素敵な人に今まで出会ったことないよ』
『これからもずっと一緒にいてね』
 
などターゲットを逃さないようにお世辞やターゲットが喜ぶことを言います。
 
ナルシストはLove bombingを使ってターゲットとの距離を一気に近づけた後、何らかの形でターゲットが自分の元から離れてしまった時ターゲットにGuilt trippingを行って罪悪感を感じさせようとします。
 

『あんなに仲良くしてあげてたのに』『あんなによくしてあげたのに』『あんなに尽くしてあげたのに』『あんなに親切にしてあげたのに』『あの時助けてあげたのに』

 
などターゲットの気持ちを全く尊重せず、ターゲットの都合を無視してターゲットに責任を押し付けます。
 
毒親にも多いケースだと思いますがナルシストが親だとするとこういったことを平気で言って子供を支配しようとします。
 
離れていくターゲットや特にスケープゴートという毒親に育てられた子供や被害者に対してナルシストは容赦なく批判して自分が被害者だと言い張るんですね。
 
他にもGuilt trippingの戦術でよくあるのが、ナルシストが自分の欲しいものを手に入れようとターゲットに要求して、ターゲットが断った場合自己陶酔を得られないので相手に罪悪感を感じさせて彼らの感情をぶつけてきます。

被害者のふりをして責任を押し付けてくる人の対処法

大切なことは彼らの行動パターンを観察して把握する
 
ナルシストが身近にいる場合一歩下がって彼らの様子を観察することは、彼らの罠に引っかかることを防ぐことができます。
 
罠に引っかかってしまうとターゲットにされて大抵の場合中々抜け出せないので、彼らが挑発してきたらその餌に食いつかないように落ち着いて反応することです。
 
相手がナルシストの場合嫌がらせの行動は必ずサイクルのように行われているので彼らがよく取る行動を理解してそのパターンを知っておくと余裕ができます。
 
私の場合このサイクルを知らなかったので余裕もなかったし、毎回このサイクルの渦に巻き込まれてナルシストの思う壺だったんですね。
 
例えばLove bombingの段階が始まって、必要以上に特別扱いをされた後など徐々にナルシストのストレスが溜まってきているピリピリした雰囲気を感じ取れると思います。
 
過小評価が始まりナルシストが爆発して彼らが虐待行為を始める段階ですがその後高い確率で謝ってきたり、機嫌を取って操作してきますよね。
 
こういったサイクルを理解することは状況を客観的に判断することができ、自己否定することを避けられます。
 
要するに『これはナルシストの問題であって、絶対に自分の問題ではない』ということなんですね。
前に進む
 
被害を受けてしまった事実を変えることはできませんが、それを自分がどういう風に受け入れて前向きな力に変えることができるか、少しずつ改善していくことが自分のメンタルを癒してあげられるきっかけになると思います。
 
ナルシストから攻撃されている時はずっと被害者であるかもしれませんが、どうやって次の段階に進んで被害者からサバイバーになることができるのか知識をつけて自分に合った解決法を見つけることが重要だと思うんですね。
知識をつける
 
知識をつけておいて損をすることは絶対にないと思うので彼らの戦術を知ることはナルシストを相手する時に本当に必要になってきます。
 
ナルシストが職場や家族など周りにいる場合、彼らの接し方を知らなかったら高い確率で操作され騙されたり利用される存在になってしまいます。
 
ナルシストはエナジーバンパイアとも言われていて、ターゲットからエネルギーを吸い付くします。
 
このエネルギーは自己陶酔と言われるナルシストが大好きなエゴなんですね。
 
彼らに一滴も吸い取られないように自分の身を守って、もう1つ知識をつける時に大事なことは相手がどういったタイプなのか把握することです。
 
例えば暴言を吐いてくるからと言って相手がナルシストだということにはならずソシオパスやサイコパスだったり、人格障害は様々なタイプに分類されているんですね。
 
その人がどういった特徴を持っていてどういったタイプに当てはまるのかということをはっきり理解することで彼らの弱点を知ることができ早い段階で対策することが可能です。
必ず自分を大切にする
 
ナルシストが利用してきたり欲しいものを要求してくる場合自分を犠牲にせずに自分をまず優先することだと思います。
 
自尊心が低下しているのであれば自分を癒すことが第一なので少し距離を置いてまずは自分の気持ちを楽にしてあげることが先なんですね。
 
一番の解決策は『その関係から抜け出すこと』ですが、それができない状況にいる方がほとんどだと思います。
 
そしてナルシストは何ヶ月も何年経っても自己陶酔的な供給のために再び戻ってくることが多いです。
 
もし戻ってきたとしても自己陶酔的な供給を一切行わないように、必ず感情的に距離を取ることを心がけます。
 
境界を作ることはとても有効な対処法です。
 
ナルシストを対処することは簡単なことではないですがまずは彼らの挑発に絶対に乗らないことです。
 
感情的にも物理的にも壁を作ってナルシストが自分の領域に入ってこないようにすぐにできる対策をします。
 
境界の設定の仕方などお話ししたいことはたくさんありますが、また別の動画でゆっくり話したいと思います

 

上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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