中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【有益】挑発してくるナルシストの心理と正しい対処法|自己愛性パーソナリティ障害

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【有益】挑発してくるナルシストの心理と正しい対処法|自己愛性パーソナリティ障害

 
学校や職場、友達の中にハラスメントや中傷してくたり、『煽ってくる人』っていませんか?今日は『挑発してくるナルシストの心理と対処法』をお伝えします。
 
このブログを読んでいただけると、マウントを取りたがるナルシストの心理状態や、今後どう対策を取ればいいのか分かります。

挑発してくるナルシストの心理

①自己陶酔を得るため
 
結論から言うと、ナルシストがなぜ人からマウントを取ったり挑発するのか、その理由は『自己陶酔を得られるから』です。
 
他人と違う意見を持っていたら放っておいたらいいのに、わざわざどうして挑発するのか理解し難いですよね。
 
ナルシストの心理を読むには、ナルシシズムを理解することが重要なんです。
 
ナルシシズムの傾向が強い人は、自己陶酔と呼ばれるものを吸収しないと、メンタルを健康な状態に保つことができません。
 
ちなみに、自己陶酔は厳密に言うと『自己陶酔的な供給』と言われています。
 
自己陶酔は『自分に酔いしれる』という意味で、お酒が回ってきたら酔っ払うのと一緒です。また、この自己陶酔には、依存的要素が強いものであると考えられます。
 
では、自己陶酔の正体というのは何なのかと言うと、『エゴ』なんですね。
 
要するに、エゴを養わなきゃいけないナルシストは、他人と自分を比較して、『私の方が良い物持っているし』と見栄を張るために自慢したいわけです。
 
ナルシストは自己中心的な性格を持つ人たちであり、自身が話題の中心にいないと気が済みません。常に『私、私、私』で、他人の話に興味がないんですよね。

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②コンプレックスを隠したい
 
単に負けず嫌いでプライドが高いじゃなく、彼らが持つコンプレックスを隠すために相手を落とし込むわけです。
 
自身が抱える悩みや問題を相手の責任にすることで、本来自分が持っている劣等感をかき消すことができます。
 
ターゲットの発言を捻じ曲げて、混乱させる。その後、会話の内容を上手くコントロールして優位に立つことができれば、承認欲求を満たせるからです。
③承認欲求を満たしたい
 
こういう仕組みですが、この承認欲求とは『欲望』なんですね。
 
・他人を下げると自分の価値が上がる
・他人に自分を認められる必要がある
と考えます。この理由は彼らの不安から来るもので、実は自信がないからなんですね。
 
自分自身を自分で認めてあげられない、許せない苛立ちを周りにぶつけ、虚勢を張るのは自信のなさの表れであります。
 
ナルシストは『相手より衰えている』と気づいた時、優位な立場に立ちたいと強いフラストレーションを感じます。
 
そこで彼らが取る行動は3つあります。
 
①相手を見下し、上下関係を作る
②自分の優れている所をアピールする
③相手の欠点を責め立てる
 
英語ではよくフリップする(Flip)という言い方をしますが、これは『ひっくり返す』という意味になります。
 
つまり、ナルシストはライバルであるターゲットと自分を比較して、立場を逆転させるためにどんな手でも使います。
 
理由は、
自分を有利
相手を不利
 
それぞれをこのポジションに持っていくということは、彼らにとっては利益になります。相手の不利益、または相手が不利になることは彼らにとって利益なのです。
 
なぜかと言うと、ターゲットが彼らの挑発に反応することが、彼らの利益になるからです。その理由はたった一つで、優越感を得ることができ、それが快感だからなんですね。
 
ナルシストが自己陶酔を得る時、無自覚ではありますが彼らは非常に計算高いです。
 
ターゲットが言われたくないことや、されて不快に感じることを理解しているケースも多いです。
 
よくあるのが相手が怒りの頂点に達するまで、煽って挑発し続けるなんてこともあります。
 
そもそもどうしてこんな歪んだパーソナリティが作り上げられてしまうのか、原因は3つあります。
 
①遺伝
②幼少期の過度な甘やかし
③虐待、ネグレクト
 
研究ではナルシシズムの性格が形成される要因は主にこの3つとされ、成長過程での家庭環境と自己愛はかなり深い結びつきがあります。
 
特に親から愛されなかったなどネグレクトを受けると、心が満たされず自己評価の低い人に育ってしまいます。愛情不足で育ったことにより、『自分には価値がない』と感じ、他人からの評価に敏感になります。
 
こうして自己価値の感覚やバランスが乱れてしまい、外側から補うことが当然になってしまうため、承認されるためにマウンティングしたり、傲慢な性格になります。
 
素直に自分を愛すことができず、自己愛が歪んでいることから、共感力が低くなります。
 
相手に共感する能力がないということは、人の気持ちや痛みが分からない人間になってしまうということです。
 
ですので、ナルシストは共感力の欠如から相手がどう感じるかではなく、自分の気持ちを高めるために他者を挑発します。
 
ナルシストは相手を不安にさせて、自分を安心させます。これは意識的というよりも潜在的に行なっている可能性が高く、こういった理由で人を馬鹿にしても平気で、人を傷つけてもそれを楽しむような病的なパーソナリティが作られるのです。

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挑発してくるナルシストへの対処法

 
では中傷したり、必死にマウンティングして攻撃してくるナルシストをどのように対処すればいいのか、今から効果的な3つの対処法をお伝えしていきます。
①真に受けない
 
自信のない人は他人の粗探しをして、自分の価値を高めようとしている証なので、気にせず放っておくのが一番なのです。
 
彼らの心理は相手を使って自分の能力を確かめようとしているだけで、自分の優れている所を見つけるために、相手の弱点を探すわけです。
 
心が弱かったり器の小さい人が、自分よりも立場が弱い人間に対して威張ったり、自分を大きく見せようとするんですね。
 
本当に強い人は自分よりいかにも強い人に勝ちたい、または自分自身の実力を高めようと努力するはずです。
 
そもそも自己愛が健康的だと他人と比べようとせず、自分は自分だとありのままの自分を受け入れることができますよね。
 
努力もせずに叩いてくる人の発言を鵜呑みにしないように、自分のやりたいことや自分の気持ちに向き合う努力をすることが大切だと思います。
②餌に食いつかない
 
餌に食いつかないように注意しましょう。挑発してくる人はまず餌を撒いて、相手に食いつかせるといったやり口を使用します。
 
あの手この手を使ってターゲットをイラッとさせて、『ほら、餌に食いついた』といった所で、『お前が〇〇したんだからな』と反応した相手のせいにするのが得意なのです。
 
挑発してくる人には、一切反応しないようにしてみてください。
 
元々『マウントを取る』という意味は、格闘技で敵をひっくり返して上にいる方が勝利するということですよね。
 
マウントを取られたくない場合は、はなから戦わないという手段を選ぶことが可能です。つまり『同じ土俵に上がらないこと』が重要なのです。
 
『相手すらしたくないから戦う気はない』と試合拒否しましよう。ここで『ごめんね。あなたの相手をするほど暇じゃないんだ』と直接言う必要はなくても、そう思わせる状況を作ることです。
 
何を言われても響かないメンタルを日々作っておくと、逆にその悲しみや悔しい気持ちが強みになります。
 
出来るだけ自分の精神に影響しない簡単にその状況をスルーできるようなメンタルを鍛えることが大事です。
③証拠を集める
 
証拠書類を集めることは、侮辱やハラスメントを受けている際に最も大事な対策法です。
 
こちらが無視し続けると面白くないから、彼らはヒートアップしてもっと挑発してくる可能性があります。
 
そんな時は、万が一の時のために十分な証拠を抑えておく方がいいです。ナルシストはよく周囲を洗脳させて味方につけたり、あたかも自分が被害者であるように訴えたり、卑怯な手を使ってくるんですよね。
 
録音したり、動画や写真を撮ったり、ラインやメールなど会話や文章を日付と共に残しておく方がいいと思います。困ったら即弁護士さんに相談して、具体的な対策を取るのが確実です。
 
証拠を残すことは単純にガスライティングの対処法として有効的なので、ガスライティングの被害に遭っている方は、証拠を残すことをオススメします。
 
ガスライターは被害者を混乱させるので、証拠があると周りの人たちに事情を説明するのに役立ちます。
 
このようにナルシストは相手を挑発して威嚇したり、ナルシストの嫌がらせは、学校や職場、地域のコミュニティ、もしくは家庭内などどんな状況でも起こり得ます。
 
相手を精神的に追い詰める行為は精神的虐待と呼ばれ、年々増加している傾向がありますが、実はあまり社会的に重要視されていないのが現状なんですよね。
 
私は『臭いものに蓋をする』『面倒臭いからそのまま放っておく』ではなく、根本的な原因と仕組みを探って、多くの方が理解することが重要だと思います。
 
自分の身に起こっている状況を俯瞰することで、頭の中を整理できどういう風に対処すればいいのか解決策を見つけ出せます。
 
被害を受けてしまった場合どう回復していけばいいのか具体的なビジョンも見えてくると思いますし、多くの方が知ることで被害者をサポートすることに繋がりますよね。
 
疲れたら休息する、お腹が空いたらご飯を食べるのと同じで、メンタルもケアが必要です。
 
もし今後ナルシストに挑発された時、自分を守るために強いバリアを張って、今日ご紹介した3つの対処法を試してみてくださいね。
 
では『ナルシストが親や友達、職場の人だったらどうしたらいい?』というお悩みをお持ちの方へ、こちらの動画をオススメします。
 
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この記事を書いた人
20220924101655
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg