【ナルシストの毒親に育てられた子供に起こる弊害】スケープゴートとゴールデンチャイルド
皆さんはスケープゴートとゴールデンチャイルドって聞いたことありますか?
スケープゴートに関しては過去に動画を出していて、『これは自分が親にされてきたことです』『ずっとモヤモヤしていたことが研究されているものだと知り、少し気持ちが楽になった』など言ってくれはる方もいたんですね。
今日は『スケープゴートとゴールデンチャイルド』についてお話ししていきますので、
・親がナルシストの傾向が強い・ナルシストの親に支配された経験がある・子供をナルシスト、スケープゴート、ゴールデンチャイルドに育てたくない
こういった方にぜひ読んで欲しいと思います。
もし親がナルシストだった場合、高い確率でスケープゴートまたはゴールデンチャイルドになって被害に遭うことがあり、これに関してはとても重要なトピックだと思います。
どうしてか重要だ思うのかというと、皆さんが言ってくださるように自分に起きたこと、自分が体験したことをしっかりと把握し理解することでずっと悩まされていた不快感を取り除いたり、抱えてしまった傷を少しずつでも癒すことができるからです。
そして、もう一つは知識をつけることでナルシストの子供を育てないことに役立つからなんですね。
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そこで本題に入る前に皆さんにお伝えしたいことがあります。
解説及び意見は情報提供のみを目的としております。この動画内容を不快に感じる可能性がある方は、ご視聴をご遠慮いただきますようお願いします。そして、完璧な子育てはないと思っていますし、子育てはご家庭によってそれぞれだと思います。できるだけ誤解のないようにありのままをお伝えしたいと思いますし、どの記事に対してもそうなんですがこのブログでお話しする内容は決して誰かを非難する目的ではないということと、あくまでナルシシズムに関してこういった研究がされていて、少しでも多くの方がトラウマや負った傷から解放されるために情報を届けたいという思いで発信しているということをご理解していただけたら有り難いです。
ただ非難する目的ではないと言っても、子供を奴隷のように扱い支配する毒親は許されると思っていません。
自分のエゴや欲望の為に子供を粗末に扱ったりせずに、自分の所有物やトロフィー、お人形なんかじゃなく同じ人間として対等に接することがもっと大事なんかじゃないのかなと思うので、このようにしてナルシシズムやアメリカではトキシック・ペアレンツと言われる毒親など、海外の心理学を日本にも広めたいし情報発信しようと思ったのがこのブログを作ろうと思った経緯です。
スケープゴートとは
では本題に移りたいんですが、まず始めに自己愛の強いナルシストは自己愛が歪んでいます。
となると子育ても歪んでいて、子供を心理的に支配したりなどあらゆる支障が出てしまうわけなんですよね。
今日お話しするスケープゴートとゴールデンチャイルドなんですが、どちらも2つの異なった方法によって被害を受けることになります。
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【アダルトチルドレン】ナルシストの毒親/毒家族に罪を負わされる被害者/スケープゴートにならないために|How To Stop Being a Scapegoat - YouTube
読みたい方はこちら
まず以前の記事でもお話ししたスケープゴートなんですが、スケープゴート(Scape goat)というのは身代わりや生け贄という意味が含まれ、何の罪もないのに悪者にされたり自分が犠牲になって他人の責任を負うはめになったりする存在です。
スケープゴートは家庭内だけではなく職場や友人関係でも作られますが、要するにナルシストや周囲に狙われてしまうターゲットがスケープゴートなんですね。
スケープゴートはアダルトチルドレンの一種で、
アダルトチルドレンというのは『子供の頃に親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人』のことを言います。
スケープゴートになると大人になってからも生きにくさを感じたり、心に傷を抱えた状態で生きていく訳なんですよね。
どうしてかというと、
・ナルシストやナルシストの周りにいるフライングモンキー(例えば他の家族の一員や、自分の兄弟、親戚など)からいじめられた・親や家族の誰かに虐待をされた・何をしても叱られてばかり・他の兄弟と同じ扱いを受けなかった・金銭面や精神的に親に支配されていた・いつも否定されて育った・常に親に必要以上に気を遣っていた・ネグレクトにより十分な愛情を与えてもらえなかった
こういった辛い経験をして、孤独感や親に対して恨みなどの感情を抱えてしまう、これがアダルトチルドレンなんですよね。
アダルトチルドレンのタイプもたくさんありますが、自分が受けた虐待からのトラウマにより成人した後も、人間不信や対人関係で悩んだり、自らが虐待の加害者になってしまう、こういった深刻な問題に繋がります。
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ゴールデンチャイルドとは
一方で今回このチャンネルで初めて紹介するゴールデンチャイルド(Golden child)なんですけれども、ゴールデンチャイルドはスケープゴートとは全く反対の役割を果たします。
どういうことかというと、ゴールデンチャイルドは要するにナルシストである親のお気に入りの存在になります。
スケープゴートがインナーチャイルドという自分の感情や気持ちを抑圧し、自分らしくいることが許されなかったりするこのインナーチャイルドに対し、逆にこのゴールデンチャイルドはインナーチャイルドと反対のワンダーチャイルドに当たるんですね。
幼少期に心に傷を負うスケープゴートとは反対にゴールデンチャイルドは自由奔放に生き生きとしている特徴がありますし、スケープゴートが罰を受けるようなことをしてもゴールデンチャイルドは許される存在であるんですね。
もちろんゴールデンチャイルドがスケープゴートの役割に変わる時もありますが、それはナルシストの気ままな性格や本当に気まぐれによるかと思います。
誰でもスケープゴートになる可能性があり、ゴールデンチャイルドがスケープゴートとして罰を与えられている間、元のスケープゴートがゴールデンチャイルドに一時的変わることもあるかもしれません。
スケープゴートが必要以上に叱られたり、心理的虐待をされている時ゴールデンチャイルドはナルシストの親に甘やかされたり、ゴールデンチャイルドが欲しいものを沢山与えてもらっていたり明らかに扱い方が違う、こういったことが起きます。
もしかしたらゴールデンチャイルドの方が少し成績が良かったり、スポーツが出来たり親である自分の言いなりになってくれたり、自分の理想に近い存在だからゴールデンチャイルドである可能性もありますし、ゴールデンチャイルドは自分のエゴという風船を膨らまし自分の自尊心を満たしてくれる特別な存在だからゴールデンチャイルドという存在を自分のそばに置いておくのかもしれません。
ナルシストがいる家庭
こういった家族の在り方は実際にアメリカでは自己愛的な家族の構成(Narcissistic family dynamic)と言われ、ナルシストがいる家庭でよく起こることです。
その家庭内では例えば虐待が起きていたり、親が子供を支配する、また逆に親が子供の言いなりになるなどの支配関係が生じていたり、引きこもりやネグレクト、アルコールや薬物依存、ギャンブル依存などの家庭によってそれぞれの問題を抱えていたりすることが多いです。
こういった状況でよくあるのが親が子供の生活をコントロールするということで、ここまでいくと一般的に毒親に該当する人達だと思うんですが、例えば形的には親ではありますが中身が幼稚で感情的に未熟なナルシストの親である場合、子供を奴隷のように支配し、自分自身のエゴを養いメンタルを保つんですね。
自分の不安定な精神を調節するために子供を利用し、こういった支配的な親子関係は非常に有害なものであるとされています。
自分のエゴのためにゴールデンチャイルドである子供を過保護にし、その子の自立を妨げたり本当に子供の為を思ってサポートするのではなく自分自身のエゴを守るために親がその子の人生を決める、子供を犠牲にする、自己愛の強いナルシストの親を持つとこういったことが起こってしまいますし、実際にこういった経験をしたことがあるという方はかなり多いと思います。
またこういった親の支配や兄弟の間でえこひいきするという行為はナルシストの中では普通のことで、ナルシスト本人が自覚していないケースがほとんどだと思います。
『子供のためを思って』こういった気持ちが歪んで、子供の価値観を歪めたり精神的に弱い人に育ち、親なしで生きられなくなったり親に依存する、逆にスケープゴートになると親を憎んだり大人になってもなおトラウマを抱えてしまったり精神疾患を患ってしまったりするなど、こういったナルシシズムの要素を持つ人が家族にいる場合はかなり深刻なケースになることもあると考えられます。
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自分にできる解毒法は?
最後に自分が自分自身にしてあげられることについて簡単にお話していきますね。
こういった家族構成で育ったりだとか、ナルシストの親を持ったりなどもちろんこれらは体験した方にしか理解してもらえない複雑ものだと思います。
例えば具体的な例を挙げると、いじめられた人にしかいじめられるという辛さや痛みというものはわからないんですよね。
同じようにそういった辛い経験をもちろん子供にさせたくないという思いを持つことはかなり重要だと思います。
実際にモラハラ加害者には虐待の被害者が多いように、自分がされたことを自分の子供や旦那さん、奥さんにしないということは当たり前のことかもしれませんが、そういったインナーチャイルドを癒してあげないとナルシシズムは連鎖する可能性が高いと言われている訳なんですよね。
それはナルシストの子供を育てないということにも繋がりますし、その連鎖を止めることで被害者を減らすことが可能になります。
まずインナーチャイルドを癒すことに焦点を当て、過去に起こったことを忘れないといけない、そういったことではなくインナーチャイルドにおいては過去と現在の自分を上手に切り離す必要があると言われています。
例えば、自分自身に起きたことや相手を恨んだりしてしまいますよね。
人それぞれ状況は違いますし負った傷の種類や深さは全く違うものですが、もしそれを癒す方法があるとしたらその傷を自分自身で癒してあげるということだと思います。
他の誰かが癒してくれるんだったらそれはその人に依存してしまうことになり、それは自分の傷を完全に癒すことにはならないと思うので、当然誰かにサポートしてもらうということは本当に必要なことですよね。
結局は自分の問題であって誰かを責めたり誰かのせいにしたり、そのトラウマや問題から目を背けることはひょっとすると簡単なことかもしれません。
でも、少し勇気を持って自分の問題と向き合うことで、自分がナルシストにならずインナーチャイルドの問題を解決できたりメンタルを改善したり、以前よりもっとパワーアップできると思います。
メンバー限定配信では『子供をナルシストに育てないために大事なこと』について話しています。
子供を自己愛の強いナルシストに育てないために親が子供にしてあげられることや、ナルシストとの子育てにおいて肝心なポイントを詳しく解説しています。
家庭により子育てはそれぞれかと思いますが、子供の共感力や自制心の高め方などについて話しているので、今子育てされている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
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