自己愛性パーソナリティ障害の人との夫婦・親子・友達関係を『改善』したい方必見!ナルシストをサポートする方法
自己愛の強いナルシストには関わらない方がいい
ナルシストだとわかったらすぐに逃げた方がいい
こういった対処法はよく聞きますよね。
また
カウンセラーに相談しても離婚を勧められましたナルシストの家族と縁を切ることが解決策だと言われましたでもそれは自分の望むものではないし、どうしたらいいのか困っている
こういった悩みをよくもらうんですね。
実際に
・事情があって離婚できない・引っ越したくても費用がかかってしまう・迷惑をかけられているけど大嫌いなわけではない・子供もいるし離婚を決意できない・優しい一面もあるしサポートしてあげたい
このような状況にいる方は多いと思いますし、できれば争うことなく仲良く良好な関係を保つのが理想ですよね。
そんな方に向けて今日は『ナルシストをサポートする方法』をご紹介します。
『そんな方法なんかあれへんやろ』って思っておられる方ももしかしたらおられるかもしれません。
もし相手がパーソナリティ障害のレベルまでいくと、精神科医など専門家による治療が必要になってきますし私たちが負担して支えようとするのは難しいですが、関わらない、逃げるべきだけが対処法ではなくまず一番始めに大事なことはナルシストへの接し方を学ぶということが大切です。
自分が無理をしない程度にナルシストとサポートし、精神的に安定したり少しでも長い間落ち着いた気分でいてもらえることで、モラハラする期間が短くなったり彼らが必要なサポートを与えることは皆さんにとってもメリットな一面もあると思うので良かったら参考にしてみてください。
こちらの記事で紹介する内容において『冗談じゃないよ。ナルシストをサポートするなんて』と思う方ももしかするとおられるかもしれません。
友達なら『状態が良くなったら会おう』ということはできますが、ただ人によって捉え方も状況、合う対処法はそれぞれ違うと思いますし、実際に『離れる以外で何かいい案はないのか』という声をよく頂くんですね。
そういうことで今回は『色んな事情があってナルシストから離れることができないし、出来ることならナルシストの家族や友達とうまくやっていきたい』という方に向けてお届けしたいと思います。
私は正直ナルシスティック・パーソナリティを持つ方を非難する記事や動画は作りたくないんですね。
このパーソナリティのせいで大変な思いをしている方や彼らと付き合っていて苦労している方に少しでも問題が軽くなるような為になる情報を発信していきたいと思っています。
まず最初にお話ししたいことはナルシストはモラハラなどをして、人を傷つける行動を取る傾向がありますし許せないという方が大半だと思います。
ただナルシストによっては幼い頃に自身が虐待の被害者だった過去があったりなど、何かトラウマを抱えていることがあるかもしれません。
そのトラウマを自己愛損傷といい、自己愛損傷が痛む時自己愛憤怒を起こすんですが、この自己愛憤怒は大人の癇癪とも言われナルシスト特有の怒りなんですよね。
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【自己愛憤怒】自己愛者の自尊心もしくは自己価値感への脅威(きょうい)と認識される自己愛的傷つきまたは自己愛損傷(Narcissistic injury)への反応として生じる、激しい怒りである。自己愛的怒りとも呼ばれる
ナルシストといっても沢山の種類があり、特徴の出方もそれぞれですが支配欲や承認欲求、嫉妬心、執着心、怒りなどのマイナスの感情を本人もコントロールできず苦しんでいることがあります。
こういった感情は先ほどお話ししたように彼らが過去に抱えた問題から来るインナーチャイルドが原因だったり、何か心の中にあるモヤモヤしたものが自己愛憤怒という形で出ているものなので、まずはこういった心理メカニズムやナルシシズムの傾向が強い人の心理を理解する必要があります。
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ナルシストをサポートする方法
①ナルシストのタイプを理解する
ナルシストのタイプは大きく分けて2つあり、尊大型ナルシストと脆弱型ナルシストに分けられます。
ナルシストのタイプについては過去の記事や動画で詳しく説明しているので、まだ見ていないという方は是非参考にしてみてください。
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尊大型ナルシストは『自分は特別扱いされるべきだ』という誇大性や強い特権意識が目立つのに対し、脆弱型ナルシストは陰湿な方法で他者を心理的に操作する傾向があり、この2つのタイプはどちらもナルシシズムを持っていますが、振る舞いや行動も全く違うんですね。
なので今自分の扱っているナルシストは外交的なのか内向的なのか、横柄な態度で人を傷つけているのかもしくは真逆でじわじわと隠れて攻撃するタイプなのか相手がどのタイプのナルシストに該当するのか見分けることは、相手に合った対処法を見つけ出すのに役立ちます。
②相手が変わると期待しない
ナルシストは自己愛が強いので、彼らは自分は一切変わろうせず周りを変えようとするんですね。
多くのモラハラの被害を受けた方は『自分が支えることで相手も変わるかも』と期待を膨らませ、正面から向き合って一生懸命相手を変える努力をしてしまうことが多いです。
ただ変えることができるのは本人次第で、相手に変わる気持ちがないのであればそのパーソナリティを改善することは難しいと思います。
でも本人に少しでも自覚があり、彼ら自身の言動に問題があって変わろうと努力しているのであれば家族や友達のサポートは欠かせないものですし、それは彼らにとってものすごく必要なものです。
③否定せずに褒める
モラハラをする人は感情的に未熟で、特にナルシストは賞賛と注目を周囲から得られない時攻撃的になります。
褒めちぎらない程度に適度に褒めて、精神を落ち着かせてあげることも必要なサポートの方法です。
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④感謝を伝える
相手が自分にしてくれていることを思い返してみて彼らに感謝を伝え、みなさんが彼らをしっかりと理解しているという姿勢を見せます。
3つめでお話ししたようにナルシストを否定したり責めると、彼らはこちらを敵とみなし攻撃してきます。
彼らはものすごく敏感で傷つきやすい自尊心を持っているので、自尊心を高める為には素直に『〇〇してくれてありがとう。ほんと助かったよ』『〇〇してくれたの?嬉しい』と感謝している気持ちや喜びを伝えます。
⑤彼らの謝り方を理解する
ナルシストは完璧主義で自分の非を認めることを嫌います。
なので、自分のミスを認めたり謝ることが苦手なので罪悪感を感じていても素直に『〇〇するべきではなかったね。ごめんね』『あんなこと言ってごめんね』と謝ることができません。
ですが、虐待のサイクルがあり第2段階の過小評価でモラハラをしてしばらく経った後、また第4段階のフーバリングや第1段階のラブボミングの段階に戻り、大抵の場合この時に謝罪の代わりに何か皆さんに意思表示をしてくることがあります。
例えばラブボミングでよくあるのがデートや食事に誘ったり、花束などのプレゼントを渡したりなどが具体的な例として挙げられますが、それが彼らの愛情表現で彼らの謝罪方法でもあるんですね。
謝ってくれなくて許せない気持ちもわかります。
ただナルシストはこういった方法で彼らの失敗を補い、『自分はあなたのことを気にかけているよ』という気持ちをこういった態度で表してくるので、彼らをサポートしてあげたい場合は素直に彼らの努力を受け取ってあげることはとても大事なことだと思います。
⑥大事な話はラブボミングの段階で話す
アメリカでいうラブボミングの段階は一般的に日本でハネムーン期と呼ばれ、この期間はナルシストは比較的精神的にも安定していて気持ち的にものすごく穏やかです。
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ナルシストの虐待サイクル 4段階①ラブボミング/Love bombing②過小評価/Devaluing③廃棄と別れ/Discarding④フーバリング/Hoovering
恋愛や友人関係で良好な関係を築いていく場合、お互いのニーズを満たしお互いに支え合う必要があり、50/50の状態でないとうまくいかないことが多いと思います。
どちらか1人だけの気持ちが強すぎたり1人だけがテイクばかりで受け取りすぎている関係ではなく、皆さんのニーズも無視されずに満たされる必要があります。
もし話し合わないといけない場合は、第2段階の過小評価から第3段階の廃棄と別れの段階で話し合うことは避ける方がいいと思います。
どうしてかというとこの2つの期間は、ナルシストはものすごく尖っていて何を言っても理解してくれないし、全部こちらの発言が否定に聞こえまず話し合いにならないんですよね。
もし何かやめて欲しいこと、頼み事など話し合うべきことがある場合はフーバリング、またはラブボミングの段階で話すと向こうもすんなりと聞いてくれる可能性が高いです。
⑦境界線を引く
モラハラが起きている状況でこの境界線を引かないとメンタルが落ちてしまうことが多いです。
境界線というのはアメリカでバウンダリー(boundary)と言って、例えば親しき仲にも礼儀ありという言葉のように自分と相手の境界線を無視して侵入してくるというのはかなり失礼な行為なんですね。
境界線をわかりやすく例えると、例えば空き巣がそうだと思うんですが勝手に人の家に侵入して欲しい物を勝手に奪って部屋を荒らして去っていくという現象が私たちの心の中で起こるんですね。
他人との間に境界線がない人は相手との距離感がわからないので、平気で人を傷つける行動を無意識に取っていますが、境界を設定するというのは今後一切そのような行為を受け入れないという強い意思を相手に示すということです。
ナルシストを対処するには我慢や忍耐が必要かもしれません。
相手が誠実にならず嘘をつき続け傷ついてしまうことも数えきれないと思いますし、問題を解決した後にすぐ新しい問題が発生したり、ガスライティングなどのコントロールにも対応しつつ皆さん自身の自尊心を下げられないようにメンタルをケアしながら彼らをサポートしないといけないんですよね。
ただ自己愛性パーソナリティ障害が発症した原因もあったり、その自己愛損傷という傷を癒していくことで症状が治ったり周囲のサポートによってパーソナリティが改善していくことがあります。
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