中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【ナルシストが仕掛ける罠】日本ではまだ知られていない反応性虐待についてお話します|Narcissist's Reactive abuse

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【ナルシストが仕掛ける罠】日本ではまだ知られていない反応性虐待についてお話します|Narcissist's Reactive abuse

 

今日皆さんにご紹介する『反応性虐待』ですが実を言えば、この反応性虐待という言葉がまだ日本で定義されていないほど、身体的虐待と異なっていて少し特殊なんですね。

英語でReactive abuseと言って、Reactiveは反応性、abuseは虐待を意味します。
 
実際のところ、この手の虐待はそこらじゅうで起こっていますし、私もされた経験があります。
 
なので、一経験者として是非私のチャンネルで取り上げたいなと思ったんですが、反応性虐待を体験したことある方は今から私がお話しすることっていうのはものすごく聞き覚えのある感覚というか、皆さんが体験したことそのものだったりするかと思います。
 
体験がない方からすると、『そんな人いるんだ』って感じるかもしれませんが、いつもこのチャンネルで紹介していますように『毒を持った人』は現に存在しています。
 
世の中には毒クラゲやサソリのように、自分が生き延びるために毒を体内から放出して、毒を植え付けてくる人がいます。
 
このブログを読んでいただいたら『反応性虐待』って一体何なのか、その答えが分かるので『これ自分がされたことやん!』と気付くきっかけになりますし、『もしかしたら自分もいつか被害者になる可能性があるかもしれないし、知っておこう』と多くの方に認識してもらえればいいなと思います。

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反応性虐待とは

 
反応性虐待とは一言で言うと『ナルシストが被害者の心をコントロールして、精神的苦痛を与え被害者が反応することを目的とする心理的虐待』になります。
 
人をいじめる虐待者は相手の反応性を期待します。
 
被害者が涙を見せて相手のマイナスな感情を見て楽しむ、またそれが喜びに変わり、エネルギーになる。
こういった病的でサディスティックな思考を持って、この反応性虐待を行うんですね。
 
ちなみにナルシストでなくてもこの反応性虐待をすることがあるんですけれども、基本的にはナルシシズムを持つ人が『自己陶酔』というエネルギーを得るために、この手の虐待を使用します。
 
この反応性虐待はどうやって行われるかというと、彼らはまず職場や家庭内、学校など自分が所属するコミュニティ内で標的を定めます。
 
汚い言葉で罵って挑発したり、意地悪な嫌味を言って不快感を与えたりなど方法はナルシストや状況によって色々ですが、とにかくターゲットである被害者にガスライティングというものを行なってターゲットを混乱させます。
 
そして、反応性虐待でよく起こるのが『責任転嫁』なんですね。

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彼らは
・自分ではなくこの人がおかしい
・自分ではなくこの人に問題がある
・自分ではなくこの人が悪い
・自分ではなくこの人が意地悪
・自分ではなくこの人に責任がある
・自分ではなくこの人がトラブルを引き起こした
 
どのような状況においても『自分ではなくて、全て相手に責任があり、全部相手のせい』だと主張します。
 
仮に主張しなくても、結果的にそういう風に仕向けるんですね。

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そもそもこの反応性虐待は体験してみないとどんな感覚かというのは理解し難いものかもしれませんが、心をコントロールされるだけでなく魂まで持っていかれそうになります。
 
言葉で表すとすれば『ハッとさせられる感じ』で、少し息が詰まりストレスのレベルも半端ではないです。
 
反応性虐待の精神攻撃にあっている時は終始、その場の空気は重く感じますし、被害者は『居心地が悪い』というよりもかなり邪悪なエネルギーを感じます。
 
精神的だけではなく、頭痛や目眩がしたり、まさにエナジーバンパイアに魂までも吸い取られる、そして次第に『自分は無力なんだ』そう思わさせるような感覚です。
 
特にナルシストはターゲットが疲れている時とか、精神的に弱って落ち込んでいる時を狙って、この反応性虐待をします。
 
ちなみにカバートナルシストは、大声で『この人が悪い』と責めたり、頭ごなしに怒鳴ってパワハラをしなくても、大勢の前で笑えない冗談を言って恥をかかせたり、相手を不快にさせて隠れモラハラをして、相手が反応するのを見て自己陶酔というエネルギーを吸収していきます。
 
陰湿なやり方で精神攻撃をするカバートナルシストもいれば、相手を罵倒したりマウントを取って優越感に浸る尊大型ナルシストもいたり、反応性虐待の種類も様々です。
 
ナルシストにとってターゲットが精神的に参っているのを見ること自体が自己陶酔的な供給源になりますし、こういったサディスティックな一面を持つので、夫婦間や職場、親子間でもモラハラやパワハラが起きやすいんですね。
 
健康的なメンタルを持っていれば、こういった虐待を行なって人を精神的に苦しめる必要はないんですよね。
 
ただナルシストは全部自分中心なので、人を不幸にしてまで自分が幸せになろうとしますし、平気で周囲に危害を加えます。

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ガスライティングと反応性虐待

 
反応性虐待を行う加害者はガスライティングをよく使用します。
 
ガスライティングをされると自分自身の認識や記憶を疑い始める訳ですが、モラハラが起きている関係ではこのガスライティングは普段日常的に起こっていることが多いです。
 
旦那さんや奥さんに『あなたは間違っている。あなたはおかしい』と毎日呪文を唱えるように言われ続けていたら、『この人の言っていることは本当なのかも。問題を作っているのは自分だ』と思い込んでしまうんですよね。
 
これがガスライティングであって、知らない方がかなり多い割に実際にガスライティングの被害にあっている、もしくはあったことがある人っていうのは非常に多いです。
 
理由は、ガスライティングによって行われる反応性虐待はまず証拠が残らないことにあります。
 
堂々と暴力や暴言で攻撃するのではなく、チクチクと皮肉を言ったり相手が不快になる言動を繰り返し、被害者のエネルギーを吸い取ろうとするからです。
 
こんな場合、英語ではButton Puser(ボタンプッシャー)というタイプの人に該当するかと思うんですが、このタイプの人たちは相手の反応性を見たいので、意図的に相手が言われたくないことを会話に出してきたり、挑発するんですね。
 
でもターゲットがそれに対して指摘したり反応した途端『え、そんなつもりで言ったんじゃないよ?』『ごめんね、こんな思いさせるなんて思わなかった』ととぼけたり、知らないふりをするなんてことも少なくないです。
 
もしくは相手に不快感や恐怖感を与えるために脅したりする、相手にわざと嫉妬させる行動を取ることもあります。

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反応性虐待被害者への影響

 
これらの手口でナルシストは反応性虐待をするんですが、大抵の場合受動的でかなり陰湿な方法で行われることが多いです。
 
また反応性虐待を受けた被害者への影響についてもお話ししたいんですが、ガスライティングのように自分自身に疑いを持ち始めたり、人間不信、トラウマなどの精神的ストレスや身体の病気に繋がることも十分に考えられます。

受けている被害を認識することが大事

 
今日ご紹介した反応性虐待やガスライティングなどの精神的虐待において、最も重要なことはまずは『自分が精神的虐待の被害にあっていることを認識すること』だと思います。
 
証拠が残りにくく、第三者に説明しても理解されないこともあるかと思いますが、こういった精神的虐待による混乱や自分自身を疑うことを防ぐために、まずは知識をつけて自分の身を守ることです。
 
ナルシストやサイコパスは見かけがよく、周囲の信頼度も高かったり嘘も巧妙で、人を動かしたり状況をコントロールすることが得意です。
 
なので、彼らがどういった性格特性を備えていて、どのような戦略を使い人を攻撃したり操ろうとするのか、相手がどういった心理状態、精神状態なのか学ぶことは精神的虐待と戦うことにおいて必要だと思いますし、実際に私もそうやって自分を容赦無く精神攻撃してきた悪性ナルシストと戦ってきた訳なんですね。
 
『この人は自分の自己陶酔の餌に相応しい』とターゲットとして認識されて、一度標的にされると彼らは非常に執念深いので、フーバリングをしたりフライングモンキーを使って、また自分の支配下に置こうと一生懸命心理的に操ってくることもあります。
 
このような他人に執着しやすいナルシストの餌にされないように自分自身を守るためには、どのような方法が効き目があるのか、
メンバー限定動画で『執着深いしつこいナルシストを追い払う方法』について解説しています。

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この記事を書いた人
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにナルシシズムやパーソナリティ障害を知る。アメリカの自己愛性パーソナリティ障害(NPD)に関する研究から得た知識を集め、同じ境遇の方に向けて『目に見えない精神的虐待』や『有害な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg