【ストーカーの心理】ナルシストを無視した時に起こること｜自己愛性パーソナリティ障害
『自己愛性パーソナリティ障害の人には、徹底的に無視をして関わらない方がいい』とは言われていますが、無視し続けたら一体どうなるかというのは、そこまで知られていないかと思います。
今回は、『皆さんがナルシストを無視し始めた時、一体何が起こるのか』を暴露していきます。
知っているのと知らないのでは今後の対処の仕方も大きく変わってきますので、最近このブログを読み始めたという方々にも是非知っていただきたい内容です。
ナルシストを無視した時に起こること
①反撃してくる
自己愛性パーソナリティ障害はパーソナリティ障害の中で、クラスターB群という部類に分類されています。
クラスターB群は演技的と言われ、内面傷つきやすく不安定な傾向があるんですね。
不安要素が強いため、他の境界性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害と同じように、見捨てられ不安を感じます。そのため、彼らは人に無視されたり拒絶されることを嫌うわけなんですね。
例えば、一回でも電話に出なかったり、相手のラインの返信が遅かったりすると『どうして無視するの？』『私のことどう思っているの？』『私って大切にされていないの？』と感じ、『この人に見捨てられるかもしれない』という不安や恐怖を持ちやすいです。
ただ事実や自身が持つ否定的な感情を上手く自分で処理する仕方を知らないのです。
すると、どうなるのかというと結果的にモラハラや嫌がらせにエスカレートしたり、腹立ちをターゲットにぶつけて不安やストレスを解消します。
彼らが反撃する方法はたくさんありますが、例えばいきなり逆ギレして、汚い言葉で相手を罵ったりします。
相手の欠点を挙げて馬鹿にしたりして、被害者の精神が消耗するまでとにかく攻撃します。
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②周囲を巻き込む
ナルシストはターゲットに無視されると、周りにいる人たちにターゲットの悪口を言ったり、噂話を流し始めるかもしれません。
これはよく選挙用語として使用されるネガティブキャンペーンというもので、アメリカの心理学ではスミアキャンペーンと呼ばれています。
このスミアキャンペーンの目的は、ターゲットのイメージを下げるためなんですね。ライバルのイメージダウンを狙う誹謗中傷をして、敵を貶める戦術として使用されますが、イメージダウンと同時にターゲットの周囲からの信用も失うことになってしまいます。
それを想定してスミアキャンペーンで根も葉もない噂を広めるナルシストは、非常に陰湿だということが言えますよね。
自己愛性パーソナリティ障害を持つナルシストは、自分をよく見せようと必死に『私はこれだけあいつのために努力してきたのに、こんな扱いを受けたんだ』と言い、自分が被害者であると言い張る特徴があります。
彼らは現実を歪ませ、空想に浸り、事実を捏造する。ナルシストから距離を置き、無視をしだすとこういったことが起こるということを押さえておくだけでも、十分な対策が取れると思います。
③ストーカー行為
恋愛対象に限らず、無視をする相手に振り向いて欲しいという心理から、ナルシストはストーカーになることが多いです。
ちなみに驚くのが大半のストーカーは無自覚で、自分がストーキング行為を行なっているということに気づいていないんですね。
健全な人からすると理解し難い心理状態ではありますが、ナルシストは基本的に無視を相手からの攻撃と受け止めます。
彼らは承認欲求を満たしてくれる人を選別して、自己陶酔と呼ばれる餌を与えてくれる相応しい人をターゲットに絞るんですね。
例えば、他人からマウントを取りたいナルシストは、自分の価値を高めてくれて、自慢できる存在を側に置いておきたいわけです。また嫉妬深くやたら張り合ったりして、強い執着心を持ちます。
それが視覚化されてよく見受けられるのが、SNSだと言われています。ネットを悪用してつきまとったり、SNSを通じて監視したり嫌がらせを行うんですね。
相手がブロックなどして拒否しているにも関わらず、わざわざ新しいアカウントを作ってコメントを残したりして、執拗に絡んでくることもあります。
④自慢する
ナルシストは単にプライドが高いだけでなく、誰かによって悔しさや屈辱を感じた時、その人に対して『復讐したい』という風に考えます。
相手にやり返したら気持ちが晴れるし、勝てると本気で思い込んでいるからなんですね。
攻撃されたら倍にして返さないと気が済まないし、そう自分を奮い立たせないと脆い自尊心を保つことができません。
では、彼らはどうやって自慢するのかというと、よくある例としてはSNSでリア充アピールしたり、とにかく自尊感情を満足させるために自慢をします。
新しいターゲットである友達や彼氏/彼女を捕まえたら、SNSで自慢してターゲットに『自分はあなたがいなくても幸せなんだ』ということを、かなりあざとく見せつけると言われています。
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⑤ゴースティング
ナルシストは逆に、前回の動画で解説させていただいたゴースティングをするかもしれません。ゴースティングというのは、急に姿を消すことです。
ナルシストの連絡を無視し続けると、いつかターゲットに興味をなくし自然と離れていくことがあります。
逆に彼らが無視をしたり、急に連絡が途絶え音沙汰がない場合はある２つのことが考えられます。
①新しいターゲットを見つけた
②あなたとの心理ゲームを楽しんでいる
この心理ゲームというのはどういうことかというと、無視をした相手への復讐なんですね。あえてコミュニケーションを取ることを拒んで、ターゲットを試そうとする。
ターゲットを心配させたり、相手を振り向かせるために押したり引いたりして面倒な駆け引きを繰り返すわけです。
心理学では心理的に相手の心を操るテクニックと言われていて、マニピュレーターと呼ばれる人を支配したがるタイプの人がよく使用します。
ナルシストはマニピュレーターでもあり、相手の感情をコントロールしたがる傾向があるんですね。
直接相手に想いをぶつけるよりも、罪悪感を感じさせたり、不安や同情を煽ったり、心配させるためにマニピュレーションという心理的操作の戦術を使って、相手に『自分がおかしい』『自分が悪いのかも』『自分に何か問題があるのかも』と思い込ませる方向に持っていきます。
ナルシストが行うゴースティングは、相手の注目を引きたくて相手に反応してもらうために意図的に仕掛けているものであり、また相手の気を引きたいがためにあえて無視をしているという心理も隠されているということなんですね。
今日お話しした内容は、ひょっとするとナルシストによる嫌がらせや虐待を体験したことない方からすると、少し大袈裟に聞こえるかもしれません。
ただこういった陰湿な虐待は知らない人が多いだけで、実際に数多くの心理学者によって研究されたものであります。
精神的な虐待は目に見えませんが、彼らが時々見せるレッドフラッグ（危険サイン）を見逃さず、行動パターンを知っておくことで、事前に攻撃を上手くかわすことができ、自分自身を守ることができます。
では、皆さんを攻撃してくるナルシストを無視しても効果がない時、どのように対処すれば良いのか。こちらの動画で『無視より効く！口うるさいナルシストを黙らせる言葉』を解説しています。
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この記事を書いた人
中村りん
渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策（アメリカ最新版）を解説。
【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg