気をつけて！付き合ったら豹変するナルシストはいつ本性を現すのか｜自己愛性パーソナリティ障害
皆さんの周りに人によってコロコロ態度が変わる人や、結婚後に豹変した人はいますか？
温厚だった人が突然冷たい態度を取ったり、急に怒って敵意を向けてきたりすることって、実は家庭内や職場で結構あるんですよね。
『え、何で？最初はあんなに優しかったのに』という経験をしている方にとって、かなり疑問に思うことだと思うので、今回は『ナルシストはいつ本性を現すのか』解説します。
この記事では、
①なぜナルシストの本性を見破ることが難しいのか
②ナルシストはいつ豹変するのか
③ナルシストはどのように豹変するのか
の３つのポイントに分けてお話ししていきます。
ナルシストの本性を見破ることが難しい理由
まず一番始めに、『どうしてナルシストの本性を見破ることが難しいのか』ということを簡単にお話ししたんですが、そもそもナルシストの本質を捉えると、尊大型ナルシストと脆弱型ナルシストの２種類が存在します。
尊大型ナルシスト
・カリスマ性があり魅力的
・口が上手い
・称賛、注目されたい
・承認欲求が強い
・傲慢で人を見下す態度が目立つ
脆弱型ナルシスト
・心の中で他人を見下す
・内気で大人しい
・謙虚
・劣等感が強い
・隠れた攻撃性を持つ
・本音を隠す
このように、この２つのタイプは全く違う特徴を持っていますが共通点があります。
それは、どちらも不安傾向が強いということなんですね。
尊大型ナルシストは自信満々に振る舞いますが、実は自信のなさと『周囲から凄いと思われたい』という気持ちから、自分の優位性や強さをアピールします。
脆弱型ナルシストは大人しいですが支配的で、巧妙な嘘をついて人を騙したり、心理的に操作する傾向があります。
共通して言えることは、どちらも他者からの評価や否定的な反応に敏感だということなんですね。
特に脆弱型は尊大型と比べて、本性を見抜くことが難しいです。
脆弱型は、通称『隠れナルシスト』と呼ばれているように、ナルシシズムを上手く隠して、人付き合いをします。
周囲にモラハラなんかするような人じゃないと思わせるほど、彼らは最初ものすごく謙虚で、『信じていたのに、騙された！』という経験がある方は少なくありません。
では、そんな人を巧みに操るナルシストはいつ本性を現すのか今からお話ししていきます。
スポンサーリンク
ナルシストはいつ本性を現すのか
彼らが本性を現し始めるのは、ナルシストの虐待サイクルの第２段階と第３段階の間です。
ナルシストの虐待サイクル
①ラブボミング(Love bombing)
②脱価値化(Devaluing)
③廃棄と別れ(Discarding)
④フーバリング(Hoovering)
自己愛の強い親や家族、友達、結婚相手、どんな関係でも相手がナルシストの場合、ナルシストの虐待のサイクルが存在します。
先ほどお話ししたように彼らが不安を感じたり、相手をコントロールできなくなった時、このサイクルの第２段階で攻撃をし始めたりします。
そして散々周りの人たちを振り回した挙句、第３段階に入った途端、急に突き放したりするわけなんですね。
例えば、こちらが彼らの問題行動を指摘したとすれば、自分に対して否定的な反応をする人たちを許せないと感じ、本能的に敵だと判断します。
ナルシストにとってターゲットは
・足りない部分を補ってくれる
・自分を引き立ててくれる
・称賛してくれる
・自分の思惑通りに動いてくれる
こういった存在であり、自分の利益のために他人を利用しようとする傾向が強いです。
甘い汁を吸って、欲しいものさえ手に入れば容赦無く切り捨てることもあります。
自分にどれだけ貢献してくれるかが重要であり、こちらが頼み事を聞き入れ続けると、要求がだんだんエスカレートしていきます。
何か相手のためにしてあげても、感謝するどころか文句を言われたり、断ると色んな形で攻撃してくるんですよね。
このように第２段階から第３段階にかけて、今までの謙虚だった姿から意地悪で虐待的な一面を見せ始め、相手の気持ちや都合を一切考えない行動を取ります。
容赦無く罵声を浴びせるなど、上から目線で相手を低く評価します。
そして、子供や部下、生徒など自分より立場の弱い人間に対して悪態をつくんですよね。
そもそもどうしてナルシストはここまで人を攻撃したがるのかというと、彼らの心理には自分が感じる劣等感や不安をかき消すために、否定的な感情を相手に移しているということが挙げられます。
本当は価値がないのは自分なんじゃないのか。それを認めたくないがために、自分を守る自己防衛のために人を様々な方法で攻撃する。
ナルシストはこういった性格特性を持ちます。
では次に、あんなに親切で優しかったナルシストが、このナルシストの虐待サイクルの中でどのように豹変し始めるのかお話ししていきたいと思います。
その前に、メンバー限定動画では『モラハラ夫・妻の無視攻撃に効果覿面！サイレントトリートメントへの対処法｜Silent treatment｜メンバー限定配信 - YouTube』を紹介しているので、そちらも是非チェックしてみてくださいね。
ナルシストはどのように豹変するのか
①受動的攻撃
今まで優しい人だったのに、急に怒りをあらわにしてくるタイプの人がどのように態度を豹変するのかというと、まず攻撃方法が無視になる人も多いです。
無視や仲間外れも受動的攻撃という精神攻撃に当たります。
ターゲットの価値を認めるわけにはいかない、認めてしまうと自分が衰えていると感じてしまうことになると、潜在的に自信のなさを感じるんですね。
②過小評価
もしくはその自信のなさを感じないように、相手の評価を下げて自分の評価を上げます。
人からマウントを取って優越感に浸り、自分の優位性を示そうとするんですね。
そうすることで、自信がついて自己肯定感が高まるからです。なので、基本的にナルシストがマウンティングをして自己陶酔を得られている時っていうのは、彼らは非常に生き生きしているんですよね。
他人と比較してどちらが上か下かジャッジしたがる傾向があります。またナルシストは相手が自分に慕ってくれることを基準に、人を品定めします。
自分に注目して肯定してくれるなら味方で、自分のことに無関心で否定してくるなら敵だと判断し、少しでも嫉妬心を抱いたら攻撃せずにはいられません。
ナルシストは人の成功や幸せを望まず、嫉妬しやすい人たちです。
でも彼らは、心の中で相手を妬んでいたとしても本性を出さないし、本音を隠すことの方が多いかと思います。
モラハラを受けて『あんな人じゃなかったのに』と感じることがありますが、実際には変わったのではなくて、素顔を隠していただけなんですね。
『自分の思い通りにいかないから、相手をコントロールしたい』というのが、ナルシストの本心です。
一緒にいる時は気に入らないと癇癪を起こし、激怒してモラハラ行為を繰り返し、ターゲットを酷く扱っていた。
だけど、ターゲットが愛想をつかして突き放すと、また顔色を変えて戻ってくる。脅してでもつきまとい、束縛して自分から離れないようにもっとコントロールするというかなり極端な行動を取るんですよね。
結局は全て自分のメリットのためです。自分を認めてくれない、満足させてくれないと自分を安心させてくれる人を見つけるため、新しいターゲットを探すことも少なくないです。
これがナルシストの虐待サイクルの第３段階の『廃棄と別れ』で、要はお別れ期なんですがDiscardingというのは『切り捨て』という意味になります。
今まで散々人を振り回した後、相手を傷つけ攻撃してでも、自分のために努力してくれていた人との人間関係を容赦なく切って、味方さえも敵視して裏切るわけです。
今回ご紹介させていただいたように、ナルシストが本性を現すのは脱価値化が始まり、廃棄と別れを行うこの第２段階から第３段階の間が一番多いとされています。
では、そんな攻撃的なナルシストから距離を取ると、彼らはどういった行動を取り始めるのか、こちらの動画で『ナルシストから逃げた時に起こること』を解説しています。
彼らがどのように人を操るのかとか、別れた後どういう心境なのか、また私たちが気をつけるべきポイントをまとめています。
皆さんのナルシスト対策に役立たらいいなと思いますので、是非この動画の続きとしてご覧になってください。
今回は『ナルシストと別れる期間』について解説させていただきましたが、次回は『ナルシストがターゲットを取り戻すために再び戻ってくる期間』についてお話ししますので、見逃さないように是非チャンネルをよろしくお願いします。
＼メンバーシップの登録はこちら／
【RinNakamuraDesign】
私がデザインしているレディース服はこちらからご購入いただけます
【チャンネル支援】
チャンネル運営をサポートするために撮影・編集機材を提供したい方、プレゼントしたいという方はこちらからお願いいたします！
この記事を書いた人
中村りん
渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。
【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg【Twitter】https://twitter.com/RinNakamura999
