中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

ナルシストはどうやってお金をコントロールするのか|自己愛性パーソナリティ障害

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最近になって経済的虐待や経済的DVという言葉が知られるようになりましたが、実はこの種類の虐待は加害者が自分が加害者であること、被害者も自分が被害者であるという認識をしていないことが多く、非常に気づきにくいものです。

今日はナルシストがどのように経済的虐待を行うのか、その手口について解説します。

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ナルシストの経済的虐待の兆候と手口

 
冒頭でもお話ししたように、経済的虐待は身体的虐待・精神的虐待とは異なっていて、見えづらく気づきにくい種類の虐待であります。
 
虐待にも種類がありますが、経済的虐待は他の虐待と何が違うのかというと、加害者はお金を使ってターゲットをコントロールします。
①マイクロマネジメント
 
ナルシストが行う経済的虐待の危険サインと手口、一つ目はマイクロマネジメントです。マイクロマネジメントというのは、相手の行動を事細かに管理したり、自分の思い通りに行動させようとすることを指します。
 
要するに、相手の収入や支出を細かくチェックして、自由に使えるお金を認めない、生活費を渡さないなどが挙げられます。もし結婚相手がナルシストだとすると、そのお金を自分が何に使うかは相手には無関係だと考えます。
 
理由は、ナルシシズムのパーソナリティを持つ人の非常に利己的で自分中心な性格にあります。ナルシストは人をコントロールしますが、自分が誰かにコントロールされることを大変嫌う傾向があります。

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②お金について話したがらない
 
もちろんお金に関する概念は人それぞれ違いますので、夫婦によっても独自の価値観があり、『配偶者の収入を知らない』なんていうのはよくあることだと思います。
 
ただナルシストの場合は、秘密ごとが多いのと頻繁に嘘をつくのが目立ちます。
 
収入や貯金額を教えない、趣味に大金をかける、多額のお金を費やしたにも関わらず夫/妻に教えない、へそくりを隠すなどが例として挙げられます。ちなみに浪費癖の夫/妻に黙って、節約し貯金や万が一のためにへそくりを隠しておくことや、離婚のために貯金をして準備しておくことは、ナルシシズムの振る舞いではありません。
 
ナルシストは自分の利益しか考えないので、相手に自分が不利になる情報を共有することは考えにくいです。
 
3つめのサインに入る前に、メンバー限定動画では『【完全講義】今すぐできる!ナルシストへの対処法|メンバー限定配信 - YouTube』について話しているので、ナルシスト対策に活用できる知識をもっと身につけたいという方は、是非メンバーシップへのご参加お待ちしております。
 
③人前では全く別人
 
家や職場では細かくお金を管理しコントロールする割に、大勢の前では気前のいい姿を見せつけることもあります。
 
ナルシストはその関係の中で主導権を握り、相手をコントロールしますが、本来持つ邪悪なナルシシズムのパーソナリティを見せずに、人前では見かけが良く誠実な人を演じることを得意とします。
 
親戚や友達など周囲にいる人たちは、ナルシストが虐待をするような人だと気づかないことが多いんですよね。それはナルシストの巧妙な心理的操作のテクニックによって、人を騙すことにあります。

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④他人より自分を優先する
 
ナルシストは自分の子供よりも、自分を愛しています。夫や妻、子供より自分を優先する独善的行動が見られることが多いんですね。
 
家族や友達に対して、自分以外の人を気にかけず自分本位の行動を取ります。『自分は許されるが相手は許されない』と考え、それが金銭面においてもナルシストの特徴が見られます。
 
ギャンブルなど身勝手な理由で借金を繰り返したり、パートナーに借金を肩代わりさせたり、借金を背負わせることも少なくありません。働く意思がなかったり働きたくないことを理由に働かず、生活費を稼がないケースもあります。

経済的虐待を受けた時の対処法と大切なこと

 
経済的虐待の形は、その関係や相手の収入、状況によってそれぞれですが、ただ一つだけ言えることは『ナルシストは責任感が全くない』ということです。彼らが何か問題を起こした時、まず自分の失敗を人のせいにして、責任逃れをすることから始めます。
 
完璧主義なナルシストだからこそ『自分は責任を逃れることが出来る』と可能性を信じ込み、人を騙すことは彼らにとってゲームのような感覚です。そのゲームを楽しむには経済的虐待は一番楽な方法で、また明らかに虐待とは判断しにくい特殊な種類の虐待であるようにも感じます。
 
経済的虐待から自分を守るには、まず経済的な独立性を保って、少しでも自分が使えるお金を残したりして、彼らにお金で支配されないことが大切だと思います。
 
『これは自分のもの、あなたのものではない』と自覚してもらえるように、しっかりと境界線を引くことも重要です。
 
そんな人をコントロールしたがるナルシストが、負けを認めた時どういった行動に出るのか、下記の動画で詳しく解説しています。プライドの高いナルシストが、『自分の負けなんだ』と感じた時や、ターゲットを上手く操れない時ある行動を取ります。
 
今自己愛の強い人と関係を絶とうとしている方や、別れや離婚を切り出そうとしておられる方にとって、知らんとほんまに損するってほど大事な情報だと思うので、是非この動画の次にご覧になってください。
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この記事を書いた人
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中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにアメリカのナルシシズムに関する知識を得て、2021年情報発信するためYouTubeを開始。日本でまだ知られていない自己愛性虐待や、ガスライティングへの認知度と理解を高めるために活動中。同じ境遇の方の自尊心の回復とエンパワーメントに向けて『目に見えない精神的虐待』や『有毒な人(Toxic person)』への対策を解説。

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