中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【マインドコントロール】人を操り、騙し、陥れるナルシストが使う心理的操作とは

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【マインドコントロール】人を操り、騙し、陥れるナルシストが使う心理的操作とは

 

皆さんは心理的操作という言葉を聞いたことがありますか?

または『誰かに心理的操作をされたことがある』という方はおられますか?
 
心理学では人を心理的に操ろうとするマニピュレーターと呼ばれる人達が存在していて、ちなみにナルシストはマニピュレーターです。
 
彼らは非常に操作的な性格をしていて、もし『今までナルシストと会話したり、関わったことがない』という方はもしかすると『操作的な性格』というのがいまいちピンと来なかったり、どんなものなのか理解することが少し難しく感じることもあるかもなと思ったんですね。
 
どうしてかと言うと、私もナルシストに遭遇するまでナルシシズムの性格やマニピュレーションの方法についての知識が全く無かったので、平和ボケしていましたし彼らの嘘に見事に騙された経験があるんですね。
 
完全にナルシストの標的にされてしまった後は、『自分に原因があるのかもしれない』『全部自分が悪いんだ』と思い込んでいて、かなり落ち込んでいました。
 
『精神的に強くなりたい』『メンタルを鍛えたい』という想いからそこで心理学の知識を身につけて、こういった過去の経験を活かしながらこのチャンネルで、彼らが得意とする手口などを紹介し今に至る訳なんですが、きっと同じ境遇にいて同じ思いをされている方もかなり多いと思うんですね。
 
私にとって心理学を学ぶことは頭の中の混乱を避けたり、自己否定の習慣から抜け出すのにほんまに役に立ちました。
 
今日は心理的操作がどういったものなのか『ナルシストのマニピュレーション』について解説するので、マニピュレーターの心理や戦略をはっきりと理解し納得していただけると思います。
 

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心理的操作とは

 
では、まず最初に心理的操作とは一体何なのか、心理的操作の定義から説明していきます。
 
心理的操作とはマニピュレーションのことで、具体的には人を操ることなんですがもっと分かりやすく言えば『人や状況を巧みにコントロールすること』になります。
 
心理的操作と聞くとまず最初に魔術とか催眠術を想像する方が多いと思いますし、私もこの言葉を知るまでは『機械を操作すること』だと思っていたんですね。
 
機械を操作するという意味もあるんですが、心理学用語ではマニピュレーションは『心理的操作』と呼ばれていて、テクニックに近い意味があります。
 
要するにテクニックは術なのでかなり巧妙に行われるものなんですけど、マニピュレーションというものは実は意外に私たちの生活の中で誰もが体験していることだったり、本当によく起こっていることなんですね。
 
皆さんご存知の通りこのチャンネルでお話ししているようにマニピュレーションにも沢山の種類があったり、無害か有害か自分に危害を加えられるレベルも違ってくるかと思うんですけれども、マインドをコントロールされると自制心や判断能力が落ちます。
 
今日お話しするマニピュレーションは感情的に心をコントロールされたり私たちのメンタルに悪い影響を及ぼす可能性のあるナルシストやサイコパスなどの操作的なパーソナリティを備えている人が行う心理コントロールです。
 
チャンネルの視聴者さんの中にもナルシストが家族や職場にいるという方が殆どなので、『あーこの感覚分かる!』など共感してもらえることも多いかと思うんですが、マニピュレーションをされたことがないという方達にも分かりやすくいくつか例を挙げながら、心理的操作の本質を捉えて『心理的に操られるとはどんなものなのか』お伝えしていきます。
 

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マニピュレーションの具体的な例

 
人を心理的に支配したがるマニピュレーターがよく行うマニピュレーションの具体的な例を今からお話ししますね。
 
例えば、私が皆さんに『週末に飲み会あんねんけど、来ーへん?』とお誘いしたとします。
 
でもそこには皆さんの苦手な太郎さん(仮)も来る予定で、私は皆さんが太郎さんが苦手なことを知っているとしますよね。
 
皆さんは私に『えっ、太郎さんもおるん?』と聞くとします。
 
でも私は皆さんに断って欲しくないし、『うん、太郎さんもおるよ』と皆さんに伝えたら断られる可能性が高いと感じてしまいます。
 

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ここで例えばですが、皆さんの気持ちを考えずに自分の『どうしても皆さんに来て欲しい』という想いだけが勝ってしまって、皆さんに『太郎さん来ーへんよ。せやからおいでよ』と言いますよね。
 
太郎さんが来るという事実を知っておきながら、わざと嘘をついて皆さんを騙してしまうという行為をマニピュレーションと言います。
 
今挙げた例はあくまで例えなのでものすごく極端ですが、つまり自分の知っている情報をねじ曲げたり、間違った情報を相手に伝えて全く異なった情報を信じ込ませようとすることを心理学で『心理的に操作する』という行為に該当する訳なんですね。
 
ちなみに『太郎さんが来ることを全く知らなくて誘ってしまった』『太郎さんが来ることをうっかり忘れてた』と悪気なく皆さんを誘ってしまった場合は、マニピュレーションにはならずあくまでマニピュレーションは悪気があって人を騙す行為に近いと思います。
 
では、反対にこのような状況で心理的に操作しない会話というのは、例えば『うん。太郎さんもおるよ』とか『あ、太郎さんのこと苦手やったよな。私それ知ってるし来れへんかっても大丈夫やで。今度また遊ぼう』『皆んなには予定があるって伝えとくわ』など言ったりして、太郎さんにその会話を告げ口したりするのではなく、『皆さんが行かないことを選択した』という事実を理解してそれ以上その状況に関与しないことになります。
 
それとは別にマニピュレーターは人間関係をこじらせるために、意図的に太郎さんに『〇〇がこんなこと言ってたよ』と皆さんのことについて陰口を叩いたり、さっきまでは『皆んなには予定があるって伝えとくわ』と言っていたにも関わらず『あー、なんか来たくないって言ってたで』と話をもっとややこしくする、このような振る舞いがナルシストなどのマニピュレーターがよく使う手口になります。

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マニピュレーションの種類

 
ここまでで『人を心理的に操る』という行為がどういったものなのか納得していただけたと思うんですが、ではここからはマニピュレーションについてもっと深掘りして皆さんにお伝えしていこうと思います。
 
今挙げた皆さんと太郎さんと私の飲み会の例を参考にしながら、他にも数ある『マニピュレーションの種類』について解説していきます。
 
色んなタイプの心理的操作のテクニックが出てくると思うので『あ、これされたことある!』など皆さんが体験したこと、もしくは逆に『これ私よくしてしまう!』と感じたことなどあれば、是非コメント欄で教えてください。
 
その前にもう一度お伝えします。
 
マニピュレーションは普段の日常生活や会話中で普通に起こることで、さほどに珍しいことではないので『私これやってしまってるやん』とそこまで悲観的にならなくても大丈夫だとは思いますが、どちらにせよ悪用や人を騙す行為はダメなので結果的にはどれだけのレベルかだと思うんですね。
 
要するに相手のためを思ってつく優しさからくる嘘と悪意のある嘘はまた話が違ってきますよね。
①事実を伝えない
 
ではナルシストが使うマニピュレーションの種類についてですが、まず一つ目は飲み会のお誘いの例でお話ししたように『事実を伝えないこと』です。
 
これは『私は皆さんにどうしても来て欲しねん』という気持ちの方を優先して、私自身の目的を達成させるために本当のことを伝えないというパターンになります。
②嘘をつく
 
『ううん。太郎さん来ないよ。〇〇も太郎さん来ないって言ってたよ』『太郎さん絶対来ないよ』と断言して、後から言い逃れのために『あれ、おかしいな。太郎さん来ないって聞いたけどな』と嘘をかばうために、嘘に嘘を重ねる行為というのは状況によっては信用問題に関わってきますよね。
③孤立させる
 
例えば先ほどの例だとすると、私と皆さんが飲み会に誘われたとします。
 
皆さんを仲間外れにする目的で『私は行かないよ』と皆さんに伝えておいて結局飲み会に行っているなど、聞いていると『性格悪いな』と感じるかもしれないんですけれども、実際にこういった操作的な人は存在しますし、皆さんもこういったよく嘘をつく人と関わったことがある方は少なくないはずです。

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④ガスライティング
 
ガスライティングは心理的虐待の一種で、ガスライティングをされると自分の認識や記憶を疑い始めて自尊心がどんどん下がっていきます。
 
 
ガスライティングの具体的な例を挙げると、例えば皆さんが『太郎さん飲み会に来るなんて聞いてないよ』と言ったとしますよね。
 
でも私がガスライティングをしているケースだとすれば、『え、太郎さん来るってちゃんと伝えたよ。話聞いてなかったん?覚えてないの?』と、『伝えていないのに伝えたし、あなたが間違っている』と以前の発言とは矛盾したことを後から伝えて記憶を上書きさせるのがガスライティングになります。
 
日常的にガスライティングをよく行う人は
 
『こっちはちゃんと伝えたし、聞いてないあんたが悪いんやで』『は?何で怒ってるん?こっちが怒りたいわ』『何泣いてるねん。意味わからん』
 
こういった相手の気持ちを尊重しない言葉を並べて、被害者に責任転嫁する訳なんですね。
 
皆さんからするとものすごく気になることや傷ついたことだとしても、ガスライティングをするガスライターは『それは重要ではない』『大したことない』と言い張って、偽りの主張をして自分自身の失敗を全て人のせいにします。
 
ガスライティングをされるとどのように感じるのかというと、自分自身に疑問を投げかけ始めます。
 
『やっぱり自分が間違っているのかな』『自分がおかしいんだ』『自分がしっかり話を聞かなかったからだ』『私が悪いんだ』『この人が怒っているのは私のせいなんだ』
 
ガスライティングをされるとこういった感覚を持つようになるんですね。
 
ガスライティングの被害者は最終的に自分自身に関することでも、自分で判断できなくなってしまいます。
 
ガスライターに心理的にコントロールされることによって、次第に自分の知覚や感情を信じられなくなってしまいガスライティングの加害者に頼らなくてはいけない状況に陥ってしまうことも少なくないです。
 
こういったガスライティングはモラハラが起こっている状況で被害に遭うことが多く、ガスライターは自尊心を下げる発言を何度も繰り返すので、彼らにとってターゲットのメンタルを潰してしまうことはそこまで難しいことではありません。
 
ですので、ガスライティングは悪質で陰湿な心理的虐待とされていてましてや証拠が残りにくいので、家庭内や職場など密室で行われている場合は第三者が被害に気づくことは非常に困難な場合があります。
⑤エモーショナルブラックメール
 
これは最近アップした動画で解説しているマニピュレーションのテクニックなんですが、基本的には『相手を脅して心を操る方法』として使用されます。
 
 

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例えば言い方にもよると思うんですが
 
『え、飲み会行かないの?行かないとこうなるからね』『ねえ、行こうよ。あの時私も〇〇してあげたやん。じゃあもう次から助けてあげないから』
 
など相手に不快感を与えて、脅しの言葉を使うことをエモーショナルブラックメールと言います。
 
これはアメリカの心理学の用語なんですけれども、相手が嫌だと言っているのにその気持ちを全く無視して、自分の欲望や目的のためにターゲットに罪悪感や恐れの感情を持たせて欲しいものを手に入れるというマニピュレーションの方法なんですね。
⑥無視
 
無視も心理的操作のうちの一つとして使用され、自分の思い通りに動かないターゲットに対して『罰を与える方法』としてマニピュレーターは無視を使います。
⑦皮肉
 
皮肉も無視のように受動的攻撃行動と言って、人を受動的に攻撃する行為になります。
 
皮肉は単に相手をからかうだけではなく、欠点や弱点を遠回しに非難することを指すんですね。
 
皆さんの周りに、褒めているのか貶しているのかよく分からない人っていませんか?
 
あれがパッシブ・アグレッシブと言われる人で、受動的に攻撃することで遠回しに相手を傷つけたり、受動攻撃は攻撃していること自体バレない攻撃方法なんですね。
 
受動的攻撃行動をよく取る人は結構多いと思いますし、パッシブ・アグレッシブのパーソナリティを持つ人に関わるとかなり回りくどくじわじわと毒を吐いたり、味方か敵か分からない矛盾した言動を繰り返すので私たちの自尊心をかなり傷つけられてしまうんですね。
 
そんな受動的に攻撃してくる扱うのが面倒な人を対処したいという方に向けて、『意地悪なナルシストの受動的攻撃を上手にかわす方法』をメンバー限定配信で公開しています。
 
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この記事を書いた人
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにナルシシズムやパーソナリティ障害を知る。アメリカの自己愛性パーソナリティ障害(NPD)に関する研究から得た知識を集め、同じ境遇の方に向けて『目に見えない精神的虐待』や『有害な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg