中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

本心を偽っている偽善者を見抜く方法【いい人のふりをして受動攻撃する人】

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本心を偽っている偽善者を見抜く方法【いい人のふりをして受動攻撃する人】

 

今日のトピックは『関わると自分に悪い影響を及ぼす可能性のある偽善者を見抜くためのサイン』です。

皆さんの身近に『一見いい人そうに見えて、周りにいる人を操ったり自分中心に考えている人』っていますか?
 
今まで誰かに騙れた経験のある方は、『この人は本当に自分のためを思って親切にしてくれているのかな』と不信感を抱いたり、『自分に優しく接してくれるけど、どこか他人を信用しづらい』という悩みを抱えていることも多いと思います。
 
偽善者は本性や本来彼らが持っている感情を隠すのが得意ですが、彼らには素を出すタイミングがあるんですね。
 

今から『いい人のふりをしているけど、本当は裏がある人のサイン』を紹介していくので、是非相手の本質を見抜いて対策に役立ててみてください。

偽善者を見抜くサイン

1 リアクションが大袈裟
 
久しぶりに会った時かなり大袈裟に『久しぶりー!』と叫んだり、どこかリアクションが実際よりもオーバーなことがあるらしいです。
 
実の所はそこまで思っていなくても、大胆に振る舞ったりわざとらしい言動が目立ちます。

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2 社交辞令が必要以上に多い
 
ポイント
社交辞令というのは『付き合いを上手く進めるための儀礼的な褒め言葉や挨拶のこと』で、あまりいい言葉としては使われない印象がありますよね。
 
 
社交辞令はただ単に『相手を喜ばせるだけの言葉』として使われることが多いかと思いますが、お世辞や社交辞令が多い人は相手に気持ち良くなってもらうためだけに、わざと本心とは全く反対の発言をして相手の機嫌を伺います。
 
例えば『ねえ、また今後飲みに行こうよ!』と言っておきながら、全く誘いがなかったり、人と浅く表面的な付き合いしかしない人は社交辞令を多用する傾向があります。
 
当然『その日は予定があるんで、また今度誘ってください』などやんわり断って、角が立たないように相手を傷つけない方法としても使用されます。
 
ただ『この人自分に関心を持ってくれているんだ』と社交辞令を完全に間に受けてしまって、期待を裏切られてしまうことも少なくありません。
 
なので、偽善者を見分けるためには『発言と行動の矛盾』を認識することだと思います。
3 自分の利益しか考えない
 
偽善者は損得で物事を考え、本心を隠すのが物凄く上手です。
 
結局は自分のことしか考えず、相手の都合を無視して自分の利益のためだけに動きます。
 
気をつけないといけないのは『あなたのためを思って言ってあげてるんだからね』が口癖の人で、この偽りの言葉を使う人はかなりずる賢いです。
 
もちろん本当に相手のためを思ってこれを言う親切な人もいるのは確かです。
 
『あなたの為を思って』という言葉の裏を返すと『あなたの為を思ってアドバイスしてあげてるんだから、あなたは私の言う通りにするべき』とさりげなく相手をコントロールしていることがあります。
 

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4 ボディーランゲージ
 

ボディーランゲージというのは肉体の動作を利用した非言語化コミュニケーション方法のことを言います。

 
言葉より本音を語ると言われるボディーランゲージは、相手の心理を見抜くのに欠かせない方法のうちの一つだと思います。
 
実際にFBIも、相手の顔の表情、身振り、体の動き、姿勢、身なりや声のトーンや大きさを細かく分析して捜査に役立て、嘘を見破ったり相手の心を読み取ると言われています。
 
・『そんなんだ!良かったね〜』と言いながら、目元が笑っていない
偽物の作り笑い
 
・口を覆ったり、鼻を触る
嘘をついている
 
・アイコンタクトせず、下を向いている
相手の話に関心がない
 
・前のめりに座っている
相手の話に興味を示している
 
・足を組む
相手への抵抗や拒否感の現れ
 
・貧乏ゆすり
不安やイライラを感じている
 
 
など、言語化されていない本音を読み解く方法であるボディーランゲージを知っておくと、相手が何を考えているのか見抜くことができます。
5 受動的攻撃
 
受動的攻撃というのは英語ではパッシブ・アグレッシブ(Passive aggressive)と言って、いい人のふりをして攻撃してくる人は受動的攻撃性を持っています。
 
受動的攻撃とは
受動的攻撃性というのは、『本人が感じている怒りや不満などの否定的な感情を直接相手にぶつけずに消極的かつ否定的な態度や行動を取ることで相手を攻撃しようとする心理のこと』を言って、このパッシブ・アグレッシブと呼ばれる人たちは受動的攻撃行動(Passive aggressive behavior)というものを取るんですね。
 

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例えばよくあるのが褒めながらさりげなく馬鹿にしてきたり、皮肉を言うなど遠回しに相手を侮辱するような発言が目立ちます。
 
受動的攻撃の例
 
誰かのミスに対して『こんな小学生でも解けるようなレベルの問題なのに間違えるなんて、逆に凄いよ!』
 
歌が下手な人に対して『君の歌は素敵だったよ。聴いていると心地よくてウトウトしてしまった。今まで聴いた中で一番の歌声だよ』
 
ダイエットしている人に向かって『すごい。ダイエット頑張ってるんだね。まだお腹にたくさん脂肪が残っているけど、前と比べたらだいぶ痩せたよね』
 
など、明らかに褒めているのではなく相手に『え?どういう意味?』と考えさせるようなことを言って相手の自信を失わさせます。
 
ただそれに対してこちらが不快に思って彼らに尋ねても、パッシブ・アグレッシブは『え、そんなつもりで言ったんじゃないよ?』と言って、はぐらかすことが多いです。

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6 承認欲求が強い
 
承認欲求が強い人は、常に他人に自分の存在を認めてもらわないといけないと考えます。
 
彼らは注目を浴びるためや褒めてもらうために、本性を隠していい人を演じたり物事を大袈裟に言う傾向があります。
7 人の話を聞かない
 
偽善者はいい人のふりをしているだけなので、本音は相手の話していることに関心がなく、スマホをいじりながらなど他の作業をしていたりとりあえず聞いているだけで、別に相手の話していることなんかどうでもいいんですね。
8 自分の話にすり替える
 
彼らは相手の話していることを中断させて自分の話にすり替えます。
 
『自分の話をしたい』とかいうレベルではなくて、例えば自分の話したいことがあったとしてその話題に持っていくために相手にそのことについて質問を投げかけたりします。
 
もしくは相手がどう言おうがお構いなしに、『いやいや、そうじゃなくて私はこう思うから‥』など言って、相手が話しているのに会話泥棒して自分の言いたいことだけを言って会話になりません。
 
要するに話し散らかすだけで、相手の立場になって親身に話を聞くことが出来ず会話のキャッチボールをすることは彼らにとって難しいみたいです。
9 他人の不幸を喜ぶ
 
偽善者は誰かのことを心配しているふりをして、『〇〇最近どうしてるの?』とわざと会話に出してその人に起こっていることを知ろうとしたり、情報を探ろうとします。
 
これはよくカバートナルシストが使うやり方で、『そうなんだ〜。気の毒だな』と表面上言いながらも、例えば誰かが離婚したことなど噂話をして内心では楽しんでいるという心理で、誰かの心配をしている所を見せつけたり、同情したふりをします。
 
中には本当に相手のことを思って『〇〇大丈夫かな。どうしてるんだろう』と気に掛ける親切な人も多いのが事実です。
 
ただ一部の人は、相手の悲しみや不幸を喜ぶサディストというタイプの人が存在するので、相手の発言の背後にある意味に気付いて人間関係を築く方がいいのかなと思います。
10 さりげなく自慢する
 
偽善者はHumblebragというものをよくします。
 
これは日本語だと『謙虚な自慢』なんですが、自分大好きなナルシストがよく使います。
 
Humblebragをする人は物凄く控えめで大人しいんだけど、さりげなく謙虚に自慢をする訳なんですね。
 
例えば、明らかに高価なものに対して『それどこのブランド?絶対高かったでしょ』と言われた時『そうなの。本当高かかったけど欲しくて頑張って買ったんだよね』と正直に言う代わりに『全然。こんなの誰でも買えるよ』『別にこんなの大したことないよ。皆んな持ってるし』とか、
 
『〇〇さんの娘さんは〇〇に受かったんでしょ。ほんとすごいよね』と言われたら、『いや、全然すごくないよ。うちなんか全然勉強してなかったから、ずっと心配で…』など…
 

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誰でも買えない高価なものを『安物』と呼んだり、『勉強していないのに受かった』を強調したりなど、ストレートに自慢するのではなく、聞かれてもいないのにさりげなくマウンティングして自分が相手よりも上だと優越感に浸りたくて、一方的に格付けします。
 
基本的に偽善者は周りにいる人に認められたいし、褒められないといけないので自分の持っているものなど所有物を見せびらかして、承認欲求を満たします。
 
彼らは他人に『自分はこんなに頑張っているんだ』『自分はこんなにいい人なんだ』『自分はこんなに凄いんだ』と思わせるための行動を取るんですね。
11 嘘をつく
 
偽善者は偽ることが上手なので、人に嘘をついて騙すことが得意です。
 
話を盛ったり、事実なんだけど100%事実ではないような相手が誤解する伝え方をすることもあります。
12 人を見下した態度
 
偽善者は人と比較して優劣をつけようとするので、人に優しく接しますが、時にプライドが高く相手を馬鹿にしたような言動をします。
13 誰にでもいい顔をする
 
・人に嫌われたくない
・人に拒絶されたくない
 
 
という考えを持つ大半の偽善者は八方美人なんですね。
 
『嫌われることを怖がる人ほど嫌われてしまう』という言葉のように、誰にでも人当たりのいい人を演じていると、例えば色んな所で悪口を言っていたりなど『自分がない人』になってしまいます。
14 肝心な時助けてくれない
 
『大変な時は頼ってね』『何かあったら力になるからね』『いつでも味方だからね』と言葉で伝えるのは簡単かもしれません。
 
偽善者は、実際に行動に移さず、自分が助けて欲しい時側にいてくれなかったり『忙しい』と言い訳をします。
 
相手が何か必要になったらこちらに連絡して、関係を再び取り戻そうとしてくることがあるかもしれませんが、『表向きでは良いことばかり言って肝心な時困っていても助けてくれない人』の行動を振り返ってみて、関係を見直すのも大事かなと思います。
15 イエスマン
 
イエスマンというのは自分の信念がなく、何を言われても『はい、はい』と人の言いなりになる人のことですよね。
 
ナルシストに多いですが、もちろん職場など何か目的のためにその状況や人に逆らわずに従わなければいけないこともあります。
 
自分より目上の人に敬意を示し、相手の望みに応えることとは異なり、偽善者は相手にごまをすって機嫌を取ります。
 
もちろんそれは自分の欲しいものを手に入れるためです。
 
なので、ナルシストのように自分よりも上だと思う人やパワーを持っている人に自己保身のために近づいて、相手に合わせたり自分の意見をコロコロ変えたりして相手にいい印象を与えます。
 
でも目的さえ果たすことができれば、態度を急変し全く違う意地悪で傲慢な人に豹変するかもしれません。

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まとめ

 
以上が15個の偽善者を見抜くためのサインでしたが、皆さんの身近にも今ご紹介したいいい人のふりをしている表面的な人はいますか?
 
当然のことながら私たちはその場の雰囲気に合わせて、言い方を変えたり人に合わすことも時には必要なことかもしれません。
 
でも本性を隠して人を不当に利用したり、自分の目的達成のためにある特定の人を故意に標的にして罠にかけるのは良くないことだと思うんですね。
 
責任感が強い方やすぐ信頼して騙されてしまう方は、行動する前に『本当に相手の言っていることは真実なのか』思いとどまったり、これらのサインを活用することで偽善者の嘘を見抜くことができるかもしれません。
 
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この記事を書いた人
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにナルシシズムやパーソナリティ障害を知る。アメリカの自己愛性パーソナリティ障害(NPD)に関する研究から得た知識を集め、同じ境遇の方に向けて『目に見えない精神的虐待』や『有害な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg