中村りんの心理学研究所

中村りんの心理学研究所

ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【米臨床心理士に言われた衝撃的な一言】ナルシストに振り回されるピーポープリーザーってどんな人?

スポンサーリンク

【米臨床心理士に言われた衝撃的な一言】ナルシストに振り回されるピーポープリーザーってどんな人?

 

今日はナルシストに振り回されやすい人『ピーポープリーザー』について解説していきます。

この前お話ししたナルシストの問題行動をサポートするイネーブラーと少し似ていますが、ピーポープリーザーと言われる人もイネーブラーと同じように、自分を犠牲にしてまで相手を喜ばせます。
 
この記事ではピーポープリーザーの特徴を紹介するので、『自分は都合のいい人になっていないかな』と是非チャックしてみてください。

ピーポープリーザーとは

 
私がこの言葉を知ったのは、アメリカ人の臨床心理士の方とお話しした時に、今までナルシストにされたことや私が体験したことについて話していたら、彼がいきなりこんなことを言ってきたんですね。
 
『君ってもしかするとピーポープリーザーなんじゃない?うん、きっとそうだよ』
 
その時聞いたことない英単語だったので、すぐ翻訳したら『八方美人』と出てたんですが、皆さんも知っておられるように八方美人って『誰にでもいい顔する人』という意味ですよね。
 
もちろん私は
 

失礼な人だな。この人は私の何を知っているんだ?

と思っていたら、彼に
 
 
『ナルシストにターゲットにされる人はピーポープリーザーが多いから、後でゆっくり調べてみて』
 
と言われたんですね。
 
後からリサーチしていったら、もちろん八方美人も意味合いは合ってるんですが、ピーポープリーザーというのは『人を喜ばす人』という意味だったんです。
 
人を喜ばすことが悪いという意味ではなくて、このピーポープリーザーと呼ばれるタイプの人になってしまうと、自分が無理をしてでも人を喜ばせたいと必死に頑張って、例えば気を遣いすぎるとか精神的に疲れてしまうなど問題点が出てくるんですね。
 
ピーポープリーザー(People pleaser)
 
ピーポーは人で、このプリーザーはプリーズという言葉なんですが、
『喜ばせる、楽しませる、満足させる』という意味があります。
 
 
彼の言っていたように当時私は、無意識に『自分が無理をしてまで人を喜ばすことは当たり前』と思っていたので、この言葉を知ってハッとさせられたんですね。
 
その時自分自身を納得したし、自分がしてきたことを振り返ってみました。
 
例えば、ピーポープリーザーは断ることが苦手です。
 
人から頼まれたことを断ることによって罪悪感を抱いたり、『断ったら嫌われてしまうかも』と不安や恐れの感情を抱きやすいです。
 
一部のピーポープリーザーは依存傾向があるらしく、人を喜ばせることで気持ちを落ち着かせたり『自分の存在は認められているんだ』『自分は誰かに必要とされているんだ』と実感できるんですね。

スポンサーリンク

ピーポープリーザーの特徴

 
他にもピーポープリーザーにはこんな特徴があります。
 
今まで『自分を犠牲にしてでも、彼氏や彼女、旦那さんや奥さん、親や兄弟、友達、職場の人など、周囲にいる人に尽くしすぎて無理してたな』という方は、当てはまる項目が多いかもしれません。
 
ピーポープリーザーの特徴(Traits of a People Pleaser)
 
①自己肯定感が低く、自信がない
②頼まれたら全部受け入れる
③いつも相手のニーズに応えたい
④人に指示されたら従う
⑤嫌なことを頼まれても拒否しない
⑥滅多に断らない
⑦あまり自分自身を主張しない
⑧人を喜ばすことで自分の価値を感じられる
⑨いつも誰かの尻拭いをする
⑩責任感が強い
 

スポンサーリンク

ピーポープリージングしてしまう原因

 
ポイント
人を喜ばす行動を取ることを、『ピーポープリージング(People pleasing)』と言います。
 
 
どうして人はピーポープリージングをしてしまうのかその原因なんですが、ピーポープリーザーは純粋に優しいです。
 
人から貰うよりも、人に与えることを優先します。
 
そして、先ほど特徴で挙げたように自己肯定感が低く自信がないと、人に拒絶されることを恐れるようになります。
 
『去るもの追わず』の言葉のように、自分から人が離れていってもそれに恐れず、堂々としていたら人を喜ばせることにそこまで集中しないかもしれません。
 
ただピーポープリーザーは、人に与え自分の存在を認めてもらうことに生きがいを感じます。
 
相手に受け入れられることで、自分の気持ちを満たすことができます。
 
これはあくまで研究結果ですが、比較的女性の方がピーポープリーザーである傾向が強いらしいです。
 
例えば、ダメ男にハマってしまう女性と同じように『私が支えてあげなきゃ』『私しか彼を理解できない』と責任感を感じて、『自分が苦しい思いをしてでも相手を助けたい』という欲求が強いんですね。
 
女性は結婚すると育児や家事に携わる時間も長いですので、科学的に見て女性の方が世話役に回ることが多いと思います。

ピーポープリーザーのメリットとデメリット

 
ピーポープリーザーでいるメリットは、相手の気持ちに寄り添ったり配慮することが出来ることです。
 
人を喜ばそうとする人の多くは、争いが嫌いな人です。
 
周囲に愛想良く振る舞うことが出来たり、周りの人に気を配れるいい面もあれば当然ピーポープリーザーでいることのデメリットもあります。
 
例えば、
 
一方のデメリットは?
 
✔️本音を言わないので本心が見えない
✔️自分の意見を言わない
✔️人に流されやすい
✔️誰からもよく見られたい
✔️嫌なことを笑顔で受け入れる
 
 
ピーポープリーザーはよく言えば誰とでも仲良く出来る、悪く言えば誰にでもいい顔をすると言われているんですね。
 
他にもピーポープリーザーがもっと加速すると『相手の発言を否定するのは良くない』『自分の意見を言いにくい』という思いから、その場の状況や人に合わせてしまうので、誰かが悪口を始めたら一緒に盛り上がってしまうなんてこともあります。

スポンサーリンク

大切なのは『自分自身を知ること』

 
『自分はピーポープリーザーっぽいけど、都合のいい人から卒業するにはどうしたらいい?』と感じておられる方も多いと思いますが、大切なのは『自分自身を知る』ということです。
 
ピーポープリーザーは自分が喜ぶことよりも人を喜ばせることが先です。
 
なので、時々自分のやりたいことや自分がしていることに気づけない時があるんですね。
 
誰かを喜ばすことで人から注目されたり、褒めてもらえるという思いから周りの人に認めてもらおうと必死に努力するんですね。
 
他の人ではなく自分に焦点を当てて、自分自身をまず知ります。
 
自分はどうしたいのか、自分にとって何が大切なのか、皆さんの信念や感情、欲しいものや必要なものに集中することを習慣づけるんですね。
 
そのためにはもし何か皆さんが嫌なことを頼まれたら、断る努力を始め自分自身の気持ちを大切にすることです。
 
相手のニーズももちろん大事ですし、人を助けたり誰かのために努力することも大切なことですが誰にでも限界があると思います。
 
自分のメンタルが病んでまで誰かに必死に向き合ったりする価値があるのか、その人間関係から一旦休息してゆっくり自分の気持ちに向き合うことも必要かと思います。
 
メンバー限定配信ではこちらの記事の続きとして『共依存から抜け出す方法』について話しています。
 
▼興味のある方は、ぜひメンバーに参加してご覧になってください♪

youtu.be

 
メンバーシップの登録はこちら
※iPhoneからの登録方法
 
【RinNakamuraDesign】
私がデザインしているレディース服はこちらからご購入いただけます
 
【チャンネル支援】
チャンネル運営をサポートするために撮影・編集機材を提供したい方、
プレゼントしたいという方はこちらからお願いいたします!
 
この記事を書いた人
中村りん

渡米後、悪性ナルシスト(Malignant Narcissist)によるモラルハラスメント体験をきっかけにナルシシズムやパーソナリティ障害を知る。アメリカの自己愛性パーソナリティ障害(NPD)に関する研究から得た知識を集め、同じ境遇の方に向けて『目に見えない精神的虐待』や『有害な人(Toxic person)』への対策を解説。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg