中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【人を支配しようとする人の心理を暴きます】ナルシストが人を操るために使うマインドコントロールの方法

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【人を支配しようとする人の心理を暴きます】ナルシストが人を操るために使うマインドコントロールの方法

 

今日はナルシストが人を操るために使う9つのマインドコントロールの方法について解説していこうと思います。

今からご紹介するこれらの手口は日常的にごく普通にあらゆる状況で使われていますが、一般的に広く知られていないことが多いかと思います。
 
彼らがどのように人や人間関係をコントロールするのかを知れば、彼らの根本的なパーソナリティや本質をより深く理解でき、心を操られずに自分の価値観や精神を守ることができます。
 

ナルシストが人を操るために使う9つのマインドコントロールの方法

①非人間化
 
この非人間化というのはどういうことかというと『相手を人間として扱わない』という意味を指すらしいんですが、多くのナルシストは相手の人権を無視することがあると思います。
 
これはすごく冷酷でモラルに反するやり方で、例えば悪性ナルシストがこういうやり方で相手を攻撃することがありますが、悪性ナルシストはサイコパスの手前のパーソナリティと言われているんですね。
 
サイコパスもナルシストのようにかなり操作的で自己中心的な言動が目立ちますが、例えば彼らはターゲットにした人を人間として扱わない行動を取るわけなんですね。
 
分かりやすい例を出すとエンパスのような思いやりや共感能力のある人は『相手も同じ対等な人間で、自分と同じように気持ちなど感情や事情があって、相手を同じ人間としてリスペクトするべき』と考えますよね。
 
この感覚はエンパスにとって当然のものだと言えますし、私たちが持つごく普通の感覚だと思いますが、ナルシシズムの傾向が強いタイプの人たちにそういった誠実性のある感覚はなく、相手の気持ちや都合を平気で無視します。
 
要するに相手を人間以下とみなすことを非人間化というみたいなんですが、ちなみにナルシスト全員がこの思考を持っているのかと言ったらそうではないと思います。
 
特に人を陥れてでも自分が優位な立場に立ちたいマキャヴェリズムの要素を持つタイプや、反社会性を持つサイコパスや人を身体的にも感情的に傷つけても罪悪感を感じないサディストなど、こういった悪性のパーソナリティのタイプは『相手を非人間化すること』を平気で行う傾向があるらしいです。
 
なので人を傷つけたりいじめても平気で、それが次第にパワハラやモラハラ、暴力、いじめなど時に危険な行動にエスカレートしていく訳なんですね。

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②侮辱行為
 
ナルシストは相手を侮辱してターゲットの自尊心を下げたり、価値を落とします。
 
理由は、相手の価値を下げることで自分の価値が上がると錯覚するからで、例を出すと悪口、批判、嫌味や皮肉、過小評価(見下す)こういった行動が見られると思います。
 
相手の評判や価値をひたすら落とすことでその人の正当性が失われる可能性がありますよね。
 
そんな訳でターゲットがされた被害を訴えても、周りの人に信じてもらえなかったりするので、ナルシストは自分を守るために戦闘モードに入った時、周りの人にスミアキャンペーンなどターゲットの悪い噂を流すという行動を取ります。
 
【スミアキャンペーン】周囲にターゲットの悪口を言ったり、毒を吐いてターゲットを陥れようとする行為
③相手を責める
 
これはBlame shifting(ブレイム・シフティング)という戦術で、多くの人が自分のせいにされたり責められるのは嫌だと思いますが、ナルシストの場合常に他の誰かに言い訳をしてごまかしたり、責任逃れをするために自分の正当性を主張するんですね。
 
そのために彼らはスケープゴート(Scape goat)という人を決めます。
 
これは簡単に言うとナルシストやフライングモンキーにターゲットにされた人になるんですね。
 
スケープゴートについては過去の動画で話しているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧になってください。
 

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スケープゴートについて解説しています
 
このスケープゴートは家庭内だけではなく、職場やいろんな状況で起きる訳なんですが、ナルシストが嫌がらせをする時、まず誰をスケープゴートにするか決めることから始まります。
 
スケープゴートという存在がいれば自分がしてしまった失敗や問題行動による自分が取るべきはずの責任を、スケープゴートに全て押し付けて責めることができるからなんですね。
 
なので、ナルシストは高い確率で、責任転嫁するためにスケープゴートにできる誰かを探すことが多いです。
④ワードサラダ
 
ワードサラダについても過去動画で詳しく解説しているんですが、このワードサラダというマインドコントロールのテクニックはナルシストがほんまによく使う戦術で、みなさんの中にもワードサラダをされた経験のある方は実際かなり多いと思います。
 

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ワードサラダは会話中に相手を混乱させるために行われる手口で、言葉巧みに人を操ろうとする操作的な人が使います。
 
彼らがワードサラダをする理由は、相手を混乱させて自分が話したくない内容を避けるために、会話をうまくコントロールして誘導することなんですね。
 
もっとわかりやすく言うと、ナルシストと言い争いになる時にこのワードサラダをしてくることがほとんどだと思います。
 
例えば私たちが何かナルシストがしたことについて話すべきことを彼らに伝えると、もちろんナルシストはそのことについて話したくない訳ですよね。
 
ターゲットがその内容に触れないためにわざと違う話題を出してたりして、まずターゲットを混乱させます。
 
会話中に違うトピックをいきなり出したり、
 

『じゃあ君はどうなの?』『そんなこと言ってるけど、君も前にこういうことしてきたからね』『あの時あなたもこんなことしてなかったっけ?』

 
など、ターゲットの失敗や欠点、過去の話を挙げて会話を違う方向へリードしていくことをワードサラダと言うんですね。
 
『これされたことある!ワードサラダっていうんだ!』と納得されている方も多いと思いますが、会話中に関係のない話を出してきたりするワードサラダをして、ナルシストに会話の主導権を完全に握られるので、話が思うように進まないことがあるんですね。
 
『そんな話してるんじゃないのに』『結局何の話ししてたんだっけ?』
 
と感じる時、このワードサラダをされている可能性が高いとされています。
⑤ガスライティング
 
ガスライティングも日常的によく起こっている心理的操作の方法で被害を受けている人もかなり多いです。
 
まだあまり広く知られていないので私のチャンネルでたくさん紹介しているんですが、このガスライティングも人の心を操ろうとする操作的で支配的な人がよく使う手法です。
 
ガスライティングをされた時に起こるのが、自分の現実感覚が狂ったり、正しい記憶を思い出せなかったり、実際に起こったことなど現実や自分自身さえも疑ってしまうと言われていて、ガスライティングは心理的虐待の一種だと言われています。
 
アメリカでは日本と比べるとガスライティングについてかなり研究が進んでいて、ガスライティングの被害については小さなものから深刻なものまで様々だと思います。
 
ただ実際に日本と比べたら比較的研究が進んでいるだけで、ガスライティング自体の研究はまだまだ行われていないみたいなんですね。
 
私はこのガスライティングというものを知った時『こういった種類の精神的虐待はもっと重要視されるべきだし、たくさんの人に知ってもらう必要がある』と感じて、それがチャンネルを始めるきっかけになったんですね。
 
ガスライティングの被害っていうのはいろんな形がありますが、私がこのチャンネルで主に紹介しているのは基本的に言葉によるガスライティングです。
 
例えばガスライティングをする人は『そんなこと言っていない』と言って、言った事実を捻じ曲げ『そんなことは実際に起こらなかった』とターゲットの認識を疑わさせようとします。
 
ガスライティングは何か目的があって行われることが多く、ガスライティングをされる時に大切なことは『どうしてこの人はこんなことを言ってくるんだろう』と疑問を持って、まず事実を確認することです。
 
例えばナルシストがガスライティングをする時、肝心な部分を相手にわざと伝えなかったり、病的に細かい嘘を少しずつ混ぜて話し、相手や人間関係をコントロールするんですね。
 

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ガスライティングをされた時、ターゲットが悩まされるのは自尊心の低下だと言われています。
 
操作的な人はガスライティングをしながら相手の自尊心を下げる発言を繰り返すので、大事なポイントとしてはまず自分がされているのはガスライティングかもしれないと気づいて、理解を深めて心を操られないように対策をすることだと思います。
⑥投影
 
投影というのは心理学の用語で英語ではプロジェクションと言います。
 
これは自己防衛の心理メカニズムと言われていて、映画を観るためのプロジェクターを想像してもらうとわかりやすいと思います。
 
投影というのはプロジェクターと一緒で、映画を流しているのはプロジェクターの機械ですがその映像を映し出しているのは正面にあるスクリーンですよね。
 
心理学の投影もそれと同じで、実際にナルシストの心の中が相手に映し出されていることを指しています。
 
例えば、なんでもかんでもけちつけたり、敵意を抱いたり意地悪な人っていますよね。
 
彼らは無意識に自分の問題を相手の問題だと思い込んで、相手が悪いんだという心理で投影をします。

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⑦ターゲットを悪者にする
 
ターゲットをおかしい人扱いするために、スミアキャンペーン、投影、ガスライティング、ワードサラダ、罪悪感を植え付けるGuilt tripping、これらの戦術を人や状況に合わせてうまく使いこなします。
 
ナルシストがターゲットを悪者にする理由というのは、もちろん自己防衛のためなんですね。
 
この時彼らはターゲットを精神的に不安定な人に作り上げたり、ナルシスト自身でなくターゲットやターゲットの周りの人たち、例えば友達や家族が全員おかしいということを主張してくることが多いかと思います。
 
もしくはカップルの場合、ナルシストの不適切な行動を指摘したら
 
『嫉妬深い、考えすぎ、思い込み、勘違いしているだけ、束縛している』
 
話し合うべき内容であっても、またターゲットがそのことについて話し合いたい状況でも、こういったことを発言をして、ターゲットに全て問題があるように持っていくのが得意なんですよね。
 
ターゲットを孤立させる目的でガスライティングをして『他のみんなもこんなこと言ってたよ』など大袈裟に話して、ターゲットに不安感や孤独感を与えることもあります。
⑧相手を馬鹿にする
 
少し指摘したり意見を述べると『そんな完璧な人はいないけど、君は完璧なんだね』など皮肉を混ぜたりしながら、相手を馬鹿にするような態度が目立つこともありますよね。
 
この皮肉を言うという行為は受動的攻撃行動のうちの1つと言われていて、単に嫉妬して皮肉を言っているだけだと思いますが、これも精神的に相手を攻撃する行為なんですね。
 
参考までにですが、実際に自己愛性パーソナリティ障害の診断基準のうちの1つに『批判に耐えられない』という症状がありますが、ナルシシズムの傾向がある人は自分のことを少し注意されると自分の存在さえも否定されたと感じるので、防衛的になって攻撃をし始めることが大半です。
 
自分自身に関することを指摘されるということはナルシストにとって、完璧な自分を否定されていると感じることになります。
 

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ナルシストは自分の理想像を常に追い求めて、自己陶酔というエネルギーを得ているので、そんな完璧な自分を批判されることは決して許されないわけなんですね。
⑨周りの人を巻き添えにする
 
周りの人をも巻き添えにして第三者とターゲットと自分の三角関係を作り、この三角関係を作る戦術も実際にトライアンギュレーションといいます。
 
このナルシストが作る三角関係も以前の動画で話しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
 
 
三角関係を作って周りの人たちを嫌がらせに加勢させると、もっとターゲットをいじめやすい環境を作ることができます。
 
もちろんこの三角関係を作る状況でもガスライティングは行われ、例えばターゲットに対して『〇〇がこの前こんなこと言ってたよ』とか、逆に周りの人に対してターゲットのことを『〇〇がこんなこと言ってきたの。あの人には関わらない方がいいよ』など噂話をして、人間関係をもっと複雑にして壊していくというパーソナリティを持っているのがナルシストなんですね。
 
この状況ではターゲットが言ってもいないことを勝手に広められたり、憶測だけでレッテルを貼られるのでこれに関してはかなり迷惑な行為ですが、ナルシストはターゲットと誰かが揉めているのを見るのを楽しみます。
 
この誰かというのはフライングモンキーの可能性が高いですが、フライングモンキーは代理ナルシシズムとも言われていてナルシストにとって嫌がらせを手伝ってくれる存在なんですね。
 
わざわざ自分が嫌がらせをして労力を使わなくても、フライングモンキーさえうまく使えば嫌がらせ行為を継続することは可能になるので、この三角関係をわざと作ってターゲットを潜在的に攻撃します。
 
ナルシストは裏で意図的にターゲットの人間関係をこじらせるような行動を起こして、ターゲットが誰かと揉める、そうやってターゲットに負担やストレスをかけていきます。

最後に

 
この9つのマインドコントロールの方法を巧みに使うナルシストは、マニピュレーターというかなり操作的なパーソナリティを持つ人だとされています。
 
心や人間関係を上手にコントロールして支配していく、それがマインドコントロールで一度感情的に支配されてしまうと、その植え付けられた価値観やマインドを変えることはかなり難しいと言われています。
 
なので、ナルシストがこういった戦術を使い人を操って利益を得ようとするんだということをしっかりと把握しておくことと、狙われてしまったらこれらのことが起こる可能性が十分にあるので、可能な限り自分のできる対策をしておくことはかなり重要だと思います。
 

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こういった知識を知っておくだけでも気持ち的に余裕が生まれるはずですし、心を操られてしまう前に『何が正しくて何が間違っているのか』ナルシストに陥れられる前に、適切な判断ができると思います。
 
これに関しては人間関係なので、私たちがコントロールできるものではありませんし、ナルシストや周りの人たち、彼らの行動をコントロールすることは残念ながらできませんが、私たちができるのは自分をコントロールすることと、そして大事なことはどのように反応するかということなんですね。
 
ナルシシズムを持つ人はかなり搾取的だということをぜひ覚えておいてほしいと思います。
 
搾取的な人は常に他人の不幸や、他の人の持つポジティブなエネルギーに飢えているんですよね。
 
自分自身が持つエネルギーを奪われないようにするためには、彼らが攻撃してきたとしても落ち着いて対応して心を支配されてしまわないことです。
 
それは自分の親がナルシストだったとしても、自分の上司がナルシストだったとしてもどんな状況でもです。
 
私たちがナルシストの持つパーソナリティや戦術を知れば知るほど、彼らがこちらを操るのはもっと難しくなります。
 
最後にお伝えしておきたいことがあるんですが、ナルシストに関する情報を紹介していると思われがちだと思うんですけれども、私は正直ナルシスト=悪だと思っていないんですね。
 
ナルシストも人間で人それぞれ違うので、言えば害のない親切なナルシストもいるわけですね。
 
ただ私たちが何も悪いことをしていない状況でナルシストが嫉妬狂ったり、他人を踏み台にしたり、攻撃的になって敵意を向けてくることは完全に間違っていると思うんですね。
 
多くのナルシストはモラルのないので、こちらが持つまともな感覚がわからない時がほとんどだと思います。
 
そんな時にまともに相手をするとエネルギーを搾取されてしまうので、攻撃し返してダメージを与えるということよりも、始めから同じ土俵に立たないのが重要なんだということをみなさんにお伝えしたいと思います。
 
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