中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【フーバリング】ナルシストから離れようとした時に彼らが取る行動【自己愛性パーソナリティ障害】

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【フーバリング】自己中心的なナルシストから離れようとした時に彼らが取る行動【自己愛性パーソナリティ障害】

 

ナルシストとは一言で言えば自己愛が高くて、自分の価値を自分自身で感じられない自己中心的な人たちですよね。

そんな関わると厄介なナルシストが友達、家族、親戚や職場の人など自分が関わらないといけない状況で、もしみなさんがナルシストから離れた時ナルシストは一体どんな行動を取るのか、今日は『ナルシストから離れようとした時に彼らが取る行動』について解説していこうと思います。
 
もし、『今ナルシストから距離を置こうとしてます』とか『ナルシストから離れたいけど戻そうとしてくる』という方がいたら、一体それはどういった心理状態なのか、ぜひ参考になれば嬉しいです。
 

ナルシストから離れようとした時に彼らが取る行動

①スミアキャンペーン
 
中傷キャンペーンとかネガティブキャンペーンって聞いたことある方も多いと思うんですけれども、スミアキャンペーンというのは
 
【スミアキャンペーン】周囲にターゲットの悪口を言ったり、毒を吐いてターゲットを陥れようとする行為
 
のことを言います。
 

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ナルシストはフライングモンキーと呼ばれる周りの人を自分の味方にして、自分の都合のいいようにうまく利用するんですね。
 
そして、ターゲットについてあることないこと言いふらして評判を下げるという行動を取るわけなんですね。
 
前に『ナルシストが作る三角関係』という動画をあげているんですが、そこでもお話ししたように彼らは周囲を巻き込むことを好みます。
 

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では彼らがどうして第三者を巻き込むのが好きなのかというと、その目的はターゲットを孤立させるためなんですね。
 
執着心の強いナルシストは自分から離れていったターゲットに対し、復讐心を燃やしてターゲットにわざと嫉妬させるような行動を取って、そして仲間を増やして『自分の方が偉いんだ』と見せつけることがあると思います。
 
彼らは自己価値の感覚がない人たちなので、そういう間違ったやり方で『自分には価値があるんだ』『自分はこんなに周りに認められているんだ』と自尊心を調節するわけなんですね。
②ターゲットに怒りを向け始める
 
スミアキャンペーンをしても大してターゲットにダメージを与えていないと感じたら、彼らはターゲットに電話で怒鳴ったり、何度もラインしたり嫌がらせなどの迷惑行為を始めることが多いです。
 
例えば、ナルシストと別れる時にこちらのミスを必要以上に責めてきたり、わざと罪悪感を感じさせようとする発言をしてこちらの気分を害そうとしてくる人っていますよね。
 
ターゲットが離れていくこと、自分の味方やと思っていた人が自分から去っていくことに屈辱を感じて、彼らはこの時自分の存在を否定されているように感じている状態なんですね。
 
例えば、こちらの都合を無視して無理な要求をしてくることが多いかと思いますが、ナルシストは自己愛が強い、そしてその強い自己愛のせいで自己中心的なパーソナリティを持ち、周りの人にかなり迷惑をかけます。
 
何かターゲットにも距離を置きたい理由があったのかもしれない、こういったターゲットの都合や気持ちを感じることはなく、怒りを向けてコントロールしようとする傾向があります。
 
どうしてかと言うと、彼らは怒りを使うと相手を支配することが簡単なのを理解しているからです。
 
これは『自己愛損傷』という動画で詳しく話していますが、このナルシストの自己愛の傷に触れてしまった時、彼らは怒りの感情を見せ始めコントロールのバランスを失い、それが暴言だったり侮辱するような行為にエスカレートします。
 

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ナルシストが『自分のプライドを傷つけられた』と感じた時、この怒りの正体である自己愛憤怒を引き起こすんですが、自分の唯一の味方やと思っていたエゴを養ってくれるターゲットが離れていくことは、彼らにとって裏切り行為同然なんですね。
③ストーカーに発展する
これはナルシストの虐待サイクルの第2段階の過小評価に当たりますが、これは英語ではDevaluation(ディバリュエーション)のフェーズと言われていて、『切り下げ、みくびる、けなす、相手を低く評価する』という意味があるんですね。
 

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【過小評価】ナルシストの虐待サイクルの第2段階。ナルシストが自分自身の自尊心を保つために、ターゲットを低く評価して嫌がらせ行為を行うこと
 
全ては自己陶酔を自分自身に与えるためで、この相手を低く評価する行動も自分のエゴを他人から奪い、自分の価値を感じるためです。
 
『相手をコントロールできている』と感じることが彼らにとってエネルギーになり、その歪んだ自己愛は歪んだ価値観を生み、非適切な行動に発展していくんですね。
 
例えばこの段階では、ターゲット取り戻すために『弁護士を雇う』とか脅したり、夫婦の場合は子供を使ってターゲットを怖がらせたり、焦らせたり感情的にコントロールするケースが多いです。
 
悪性ナルシシズムを持った悪性ナルシストの場合は『自分からは離れられない』とターゲットに恐怖を感じさせる発言をします。
④フーバリング
 
第2段階ではストーカー行為以外にも様々な方法でターゲットに嫌がらせをするかと思いますが、嫌がらせが落ち着いたと思ったら虐待サイクルの第4段階に突入します。
 
【フーバリング】ナルシストの虐待サイクルの第4段階。ナルシストが離れていったターゲットをもう一度捕まえようとすること
 
これはフーバリングの段階で、以前の動画でお話ししたようにフーバリングには『掃除機で吸い込む』というような意味が含まれているんですね。
 
『あれ、第2段階から第4段階にいきなり飛ぶの?』と思った方もおられますよね。
 
実は、このサイクルは順番通りに行われるとは限らず、バラバラに起きることもあるみたいなんですね。
 
例えば付き合っていたり、結婚しているなどナルシストと関係を持っている場合は、『Love bombingでターゲットを魅了して、モラハラなどの嫌がらせが始まり、ターゲットが耐えられなくなって別れ、ナルシストがフーバリングをしてまたターゲットを取り戻そうとLove bombingをする』この負のサイクルが何度も繰り返されているかと思います。
 
ただナルシストから距離を置こうとした時は、このサイクルは順番通りに起きずに過小評価からいきなりフーバリングになったり、フーバリングしてきたと思ったらターゲットが相手してくれないから過小評価に戻って毒を吐いて、第三段階の廃棄と別れでナルシスト自らターゲットを手放すという行動を取ることもあるわけなんですね。
 
このフーバリングやLove bombing、過小評価など全てナルシストと関わったことのあるほとんどの方が体験していることかと思いますが、このフーバリングをしてLove bombingでターゲットを取り戻し、以前にお話ししたFuture faking(守らない将来の嘘をつくこと)をして、心理的に操作する、こういったサイクルが永遠と繰り返されます。
 
ターゲットは『利用されている』『振り回されている』『もっと普通の付き合いができないものなのか』『この人間関係は疲れるし、感情的なジェットコースターみたい』
このように感じ始め、これがナルシストの虐待(Narcissitic abuse)といわれるナルシストの精神的虐待の危険サインになります。
⑤鬱っぽくなる
 
では、スミアキャンペーン、怒りを向け始める、ストーカー行為、フーバリング、この4つの他に、もし『ターゲットが自分の元に戻ってこない』と感じた時、ナルシストはどうなるのかというと落ち込んだり鬱っぽくなる可能性があります。
 
これは可能性なので、全てのナルシストに当てはまるということではないですし、怒りを向けてくるタイプもいれば泣いて謝ってくるタイプもいるので、ナルシストによってそれぞれやと思います。
 
彼らはターゲットが離れていって、虚しさや寂しさ、孤独感を感じ始めますが、ターゲットが恋しいのではなく、これはターゲットが自分に与えてくれるものを恋しくなる期間なんですね。
 
ナルシストは自分の価値を感じられないと鬱っぽくなり、それがストーカー行為に繋がったり、嫉妬心が芽生え始めます。
 
特に注意するべきなのはターゲットに新しい恋人や友達、仲間ができ始めた時で、彼らはフーバリングで仮面を被って気にかけているように接してくるかと思いますが、もし相手がナルシストの場合そこで戻ってしまうと、またサイクルに巻き込まれ被害を継続、もしくは状態が悪化することがあります。
 

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支配的なナルシストはコントロールが目的で、それはエゴを養えるからなんですね。
 
もし、モラハラ、パワハラなどの嫌がらせが収まっていたとしても、『またいつかどこかで再開することがあるかもしれない』ナルシストと付き合うとそういった心配や不安感が知らない間に自分にとってストレスや負担になっていき、ナルシストとの人間関係はそういった構造になっているわけなんですね。
 
狙われやすい人、騙されてしまう人、頼まれたら断れない人、すぐに許してしまう人、都合良く利用されてしまう人、いつも無理して相手に尽くしてしまう人、感受性の強い人
 
いろんな方がおられると思いますが、こういった方は自分の心の中はどう思っているのか、相手ではなく自分の価値観や信念に目を向けることが大切です。
 
相手に支配された関係を維持することは自分にとって得なのか損なのか、その関係は自分にとって幸せであるのか、変わる気のない相手を必死に支えて都合の良い人になっていないか、じっくり自分の気持ちに向き合ってみるんですね。
 
そして、その関係を客観的に見てみて、こういった知識が自分を大切にしてあげるためのステップとして自分を改善するきっかけになります。
 
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