中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【共依存に悩んでいる方へ/有毒な関係から脱出するために】ナルシストの精神的虐待のサイクル

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ナルシストの精神的虐待のサイクル(The cycle of narcissist abuse)

 

モラハラをするパートナーと別れた後よりを戻そうとしてくるという経験はありませんか?

他にも、例えばマウントを取ってきたり偉そうな態度で責めてくる知り合いなどと少し距離を置いたら、もう一度態度を改めて仲を取り戻そうとしてきたり、謝ってきたり、こういった経験をしている方は多いと思います。
 
これを心理学でフーバリングと言って、ナルシストがよくやることなんですが、以前の記事でもお話ししましたが彼らが行う精神的虐待はサイクルのように行われています。
 
今日はこのサイクルについてお話しするので、もし誰かがこういった方法で自分に嫌がらせをしていたら『こういったサインが見えたら毒を植え付けられる前にすぐに距離を取るべき人なんだ』と見分けることができます。
 

 

よく緊張期、爆発期、ハネムーン期って言われるサイクルを知っている方も多いと思うんですが、これは暴言や暴力で相手を支配しようとする加害者の行動のサイクルだと言われています

加害者は緊張期でストレスを溜め込み、爆発期で一気に限界を超えて物に当たったり、言葉の暴力や身体的暴力で被害者を傷つけます。

そして、ハネムーン期を迎えると緊張期の前の優しかった姿に戻り、ストレスを相手にぶちまけたことで精神が落ち着き安定します。

精神的にも身体的にも虐待を行う人は常に相手を傷つけているわけではなく、こういったサイクルを繰り返して被害者を支配し、依存的な関係を作るんですね。

もちろん今日お話しするナルシストもこのサイクルを繰り返して被害者に虐待行為を行いますが、他にも4つの段階に分かれたサイクルが存在していて、このサイクルはあまり知られていないことが多いです。

以前の動画でもそれぞれの段階ごとに詳しく話しているので、もっと深く知りたいという方はそちらの動画もご覧になってください。

今日お話しするナルシストが行う精神的虐待のサイクルですが、

【第1段階💕大袈裟な愛情表現/Love bombing】https://youtu.be/y7YwVJGa1ks
【第2段階💢過小評価/Devaluing】https://youtu.be/J8AccSHI5ao
【第3段階👋廃棄、別れ/Discarding】https://youtu.be/Y8pbMJKG9nU
【第4段階♻️奪還、フーバリング/Hoovering】https://youtu.be/Q-nEhpVJIb4

4つの段階に分かれています。

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【第1段階💕大袈裟な愛情表現/Love bombing】

第一段階のLove bombingはナルシストがかなりよく使う戦術で、この段階はハネムーン期に当たります。

モラハラやパワハラの加害者に対して『出会った頃はあんなに優しかったのになという被害者はめっちゃ多いです。

どうしてかというとナルシストはこのLove bombingを使ってターゲットにした相手を魅了して、自分に惹きつけます。

お世辞や褒め言葉で機嫌を取ったりプレゼントや贈り物でターゲットを自分の味方につけ油断させます。

Love bombingというテクニックで自分からターゲットを逃げられないようにした後、だんだん精神的虐待が始まっていきこの第1段階で既に彼らのマニピュレーションは始まっていると言われています。

例えばナルシストとの恋愛だと最初はうまくいっているように感じるんですね。

彼らは知的で魅力的なこともあり、人を惹きつける要素を持ったタイプが多いです。

操作的で支配的なナルシストの目的は『パワーを得ること』なんですね。

それは彼らの支配欲から来ていて、第一段階でターゲットと一気に距離を縮めたナルシストの行動は次の第2段階へ移ります。

【第2段階💢過小評価/Devaluing】

過小評価のフェーズではターゲットの価値を意図的に落とすような行動を取ります。

この時ターゲットの多くは

『自分には価値がないんだ』『どうせ自分なんて』

と自信を無くし、自尊心の低下に悩みます。

どうしてかというとこの第2段階で本格的に彼らの精神的虐待や嫌がらせが始まるからなんですね。

ターゲットの自尊心を下げるためにガスライティングをしてターゲットの感情を巧みにコントロールします。

他にも悪口や言葉の暴力でターゲットを傷つけたり、わざと馬鹿にするような発言を繰り返します。

本人は悪気ないような言い方をしますが、明らかに悪意のある言動を取り、ターゲットを低く評価します。

また暴言を吐いたり暴力を振るうだけじゃなく、無視をしたりそっけない態度で接することもあります。

これは非常に多いパターンで、受動的攻撃行動と言って英語ではパッシブアグレッシブというんですね。

受動的攻撃行動は無視だけではなく忘れたり、とぼけたりだとか他にもたくさんの行動があり、以前の記事でもお話ししているので興味のある方はぜひ観てください。

『素っ気ない態度を取られているけどそれが何かわからへん』という方も多いと思います。

実際に視聴者の方も『それが受動的攻撃だとわかって納得した』とおっしゃる方もいて、受動的攻撃行動を知ってもらえば彼らの行動の正体がわかるかと思います。

ナルシストは受動的攻撃も使ってターゲットの心を操ろうとするんですね。

無視や素っ気ない態度は数時間とか数日で終わることが多いんですが、彼らは飴と鞭を上手に使い分けるのでずっと意地悪とかじゃないんですね。

ストレスや不満は抱えているけど相手に伝えずにふてくされたり、態度で反抗するというタイプはかなり多いと思います。

受動攻撃ならまだましかもしれませんが暴力や脅しでコントロールしてくる悪性ナルシストもいたり、批判するためにわざと相手の欠点を見つけるんですね。

アラを探して悪態をつき、ターゲットはこの段階でストレスが溜まり始め、ナルシストから離れようとします。

もしくはナルシストから離れようとすることもあります。

【第3段階👋廃棄、別れ/Discarding】

不満や怒りをターゲットにぶつけストレスを発散したナルシストは第3段階でゴースティングを行います。

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ゴースティングっていうのは消えたり、正体を消すという意味なんですがナルシストがゴースティングをする可能性は高いと言われています。

廃棄と別れの段階はターゲットがナルシストに嫌気がさし彼らの元を離れるか、ナルシストがターゲットを捨てるかのどちらかです。

ゴースティングの例

 

別れを切り出したり、家出をする、口を聞かない、帰りが遅くなる、連絡がなくなる、電話に出ない、ラインの返信が遅くなる、音信不通、避ける

これらの行動が見られます。

この段階は関係が崩れていく時で揉めたり、喧嘩になることも多いです。

ここで考えられるのが、

  • ナルシストは自己陶酔を得るために意図的にターゲットと揉めて捨てようとする
  • もしくはターゲットが自分に与える自己陶酔が合わなくなった
  • 他に自己陶酔を与えてくれる新しいターゲットが見つかった、
  • ターゲットに飽きたので必要なくなった
  • 自己陶酔を得て満足したのでターゲットに用がなくなった

こういったことが理由でターゲットを捨てようとします。

この時点でターゲットを精神的に虐待して、自己陶酔を得られて満足したナルシストは調子がいいので新しい恋人や友達を見つけてその人たちからエゴを養ってもらい始めます。

でも自己陶酔が不足すると再び戻ってくることが多く、それが最初にお話したフーバリングなんですね。

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【第4段階♻️奪還、フーバリング/Hoovering】

第4段階はこれもLove bombingと同様ハネヌーン期に当たり、ナルシストはこの時メンタル的にかなり落ち着いています。

今までの振る舞いが嘘だったかのように彼らの失敗について謝ってきたりターゲットを再び自分の元に手に入れようと必死でLove bombingという戦術を使いフーバリングを行います。

もしくは彼らは拒絶されることを嫌うので、もし第3段階でターゲットが彼らの元を離れようとすると『自分を見捨てるのかと言わんばかりにターゲットが距離を置こうとしていることに対して罪悪感を植え付けてくるんですね。

彼らは誰よりも自信がないので自分はいつまで経っても変わらないけど周りの人たちを支配して変えようとします。

自信がないからその否定的な感情を受け入れられないし、自分で認められないから投影をして相手に責任を押し付けるんですね。

その投影がガスライティングで別れを切り出すターゲットに対しても責任転換したりだとか、自分が作った問題を全てターゲットの問題だと言ってターゲットを責めて言葉の暴力で傷つけます。

実はこのサイクルは順番通りに起こらない?

このサイクルは全てきっちり順番に行われることは珍しく過小評価されたと思ったらLove bombingが始まったり、フーバリングをしてきたと思ったら過小評価と廃棄と別れが急に同時に起きたりなど混ざることがほとんどです。

ナルシストは相手の反応を見るためにわざとちょっかいを出して挑発してきたり、相手の価値観を歪めて人を支配します。

自分を守るためにできることは?

餌に食いつかない

私たちはコントロールされないように餌に食いつかないことが大切です。

これは経験した方かなり多いと思いますが、ナルシストと関わって面倒なのが、周りの人たちに私たちがナルシストがナルシストであることを伝えても後から、ナルシストがこちらが言ったことを全部ひっくり返して、私たちのことをナルシストだと言ってくる時なんですね。

もしくはこっちにはいい顔していても裏で何を言っているのかわからないし、ガスライティングは誰がどこまで関与しているのかわからないんですよね。

精神的虐待は目に見えないので時に深刻な状態に進んでいることも少なくないです。

ナルシストは表面的で見かけもいいので周りの人から信頼されてたり、その人が関わると有害だということは目に見えにくく気づきにくい存在でもあります。

彼らは常に自己陶酔に飢えていて、エゴという食べ物を探しているんですね。

病的に嘘をつく人は話の半分以上が嘘だったということもあり、嘘が巧妙で話していても何が本当なのかわからないことが多いですが、彼らの目的は相手を混乱させることでそれが彼らが使うテクニックなんですね。

フーバリングがうまくいかないとキレてきたり、フライングモンキーを巻き込んで問題を悪化させたり、ターゲットをジャッジして勝手な決めつけで批判し散々利用しておいて捨てることもあります。

復讐心が強いので相手が自分の思い通りに動いてくれないと罰を与えないといけないように感じ、また敵か味方か区別しにくい行動を取ります。

彼らは不正直で誠実性がなくすぐに悪知恵が働きます。

努力をせずに他人を陥れたり不当に利用して利益を得ようとします。

なのに彼らはそれをなんとも思わないんですよね。

多分私がいつも話す内容は心理学とそして道徳的なことがほとんどだと思います。

虐待のサインに気付く

これはモラルの問題になってきますが、こういった毒を持った人がいてこれらのサインがあって、こういったサイクルによって人を傷つけるんだということを知ることは重要やと思うんですね。

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境界を作る

私たちは境界を作って強いバリアを張り、彼らを境界に侵入させないように自分を守る必要があります。

しんどいかもしれないですが自分が動かんと、その状況はよくならないし、もちろん周りにサポートして支えてもらうことは絶対忘れたらあかんことやと思います。

1人で解決しようとせずにまずは家族や友達を頼ること、そして正直フライングモンキーとかめっちゃ増えて周りの人みんなが敵に思えてしまう時とかあると思うんですね。

フライングモンキーが『自分は巻き込まれたくないな』と感じて、その場その場で話を合わしたり、助けようとしてくれないフライングモンキーを頼っても、実際もっと孤独を感じるということがわかったんですね。

でも、例えば夜中に電話して真剣に悩みを聞いてくれたり、どうしたらいいのか解決策を一緒に見つけてくれる人が頼れるべき人だと思うんですね。

家族や友達に相談する

彼らが有利になるように持っていく人じゃなくて、自分のことを気にかけてくれたり、真剣に向き合ってくれる人は自分を守ってくれるはずです。

共依存の関係から抜け出したり、精神的虐待を受けて困っている方にこういったサイクルがあるということを知ってもらいたいと思います。

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上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊

 
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