中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【トライアンギュレーションという操作の戦術】ナルシストが作る三角関係

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ナルシストが作る三角関係

 

ナルシストは自己愛が強く、利益を得るために他人を操作する特徴があります。

 
たくさんのマニピュレーションの戦術を使うナルシストですが、彼らの操作の方法のうちの1つに『三角関係を作る』ということがあります。
 
ナルシストが身近におられる方は思い当たることがあると思いますが、このナルシストが作る三角関係の仕組みをよく理解することは彼らの嫌がらせを回避することにとても重要だと思います。
 
ナルシストとの関係から抜け出した方や彼らの被害に遭った方もこの三角関係については納得することが多いと思います。
 

 

まずこの三角関係はナルシストがターゲットと会話せずにターゲットに話す代わりに第三者にターゲットのことについて話すといった現象のことです。
 
自動的に第三者を巻き込むということなんですが、ナルシストは第三者を巻き込んで三角関係を作るといった状況を好みます。
 
この三角関係は心理学でTriangulation(トライアンギュレーション)というんですが、この第三者はターゲットが全く知らない赤の他人の場合もあります。
 
もしくは存在は知っているけど会ったことない人かもしれないし、自分の身近にいる共通の知り合いかもしれません。
 
この第三者からしたらターゲットのことについてナルシストから情報を得ているのでターゲットのことについて非難しているかもしれません。
 
でもターゲットからしたら会ったこともない人だったりするので
 
『誰やねん』
『私の何を知ってんねん』
 
っていう状況なんですね。
 

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このトライアンギュレーションは、ライバル関係を作るためや人間関係をコントロールするためのナルシストが使う操作の戦術です。
 
ナルシスト的な家庭の場合、この第三者は家族の誰かである可能性もあります。
 
例えば自分の親がナルシストだったら自分の兄弟が第三者になっていることも多いです。
 
基本的にナルシストは自分のこともターゲットのことも両方知っている存在を三角関係のこのポジションに置くことがほとんどだと思います。
 
この第三者を自分の味方につけることで分裂というものが起きます。
 
ターゲットと第三者との信用がなくなったり、関係が壊れ始めるといったことが起きるんですね。
 
ナルシストは実際悪意があってこのような行為を行います。
 
カバートアグレッションのようなタイプは知らないふりをして、無知を装うこともありますが、こういった毒を持った人は意図的にターゲットを傷つけようとします。
 
第三者をうまく操ることで第三者とターゲットの間に信用やコミュニケーションの問題が発生します。
 
このトライアンギュレーションはターゲットの人間関係を壊したり、コントロールする操作の方法なのでとても悪質で陰湿な戦術なんですね。
 
ナルシストは第三者がターゲットに話したりターゲットが第三者に話したりするのを避けるために、このような形で第三者を心理的に操作します。

ナルシストが作る三角関係には2つのタイプ

 

このナルシストが作る三角関係には2つのタイプがあります。

 
1つは悪意のない三角関係でもう1つは悪意のある三角関係です。

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悪意のない三角関係のタイプ
 
まず悪意のない三角関係からお話ししていきたいと思います。
 

悪意のない三角関係は単純にナルシストが第三者から共感を得るための目的だということが挙げられます。

 
『ターゲットが一方的に悪い』と言って自分の正当性を主張し、第三者とかなり批判的になるかもしれませんが、基本的に第三者に同情を得て自分に共感してもらうことで第三者を操作することができます。
 
ターゲットや私たちがナルシストにされたことについて第三者に相談したり悩みを打ち明けることもありますが、それについては
 
『ナルシスト的な三角関係を作っている』
 
ということにはならないので心配する必要はないと思います。
 
これはガスライティングのように意図的に行われる操作の戦術で、私たちが第三者にナルシストの嫌がらせについて相談することは孤立することを防ぐことになるのでむしろいいことなんですね。
 
もしナルシストが自分に近寄ってきて彼らの悪口を言ったり話を作り上げたり、彼らのターゲットのことを過小評価してきたら、
 
『彼らは単純に共感を得るためにこういった利己的な方法で自分を操作してきてるんだ』
 
ということを理解します。

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悪意のある三角関係のタイプ
 

2つめの三角関係のタイプは悪意のある三角関係ですが、これはナルシストがターゲットに対し恨みや敵対心などネガティブな感情を抱いている時です。

 
この悪意のある三角関係を作り上げようとしているときは、ターゲットの人間関係に自然に分裂が起こったり、この関係は敵意を生み出します。
 
ナルシストは実は臆病とも言われているので、直接ターゲットに攻撃せずに第三者を使ったり第三者を味方につけて間接的にターゲットを攻撃します。
 
今までターゲットと第三者が築いてきた信用や関係を一瞬でぶち壊したり、ナルシストは嘘をついて第三者を洗脳して周りの人を自分の味方につけます。
 
1対1で戦うことを恐れているのでこういった人間関係をコントロールする方法でターゲットに嫌がらせを行うんですね。
 
第三者を操ることができた
自分の味方が増えた
ターゲットに勝った
 
という意味のわからない思考を持っているのがナルシストで、彼らの操作はゲームのようなものだということが言えます。
 
ナルシストは単にプライドが高いだけではなくとても自己中心的です。
 
嫉妬心や競争心、執着心などライバル意識が強く絶対に自分が一番でいないといけないと考えます。
 
それは全て彼らのエゴからきていて自分のエゴを養うためにはナルシストは嘘や周りの人などどんな手を使ってでも手に入れようとします。
 
この第三者は家族の誰かや友達、職場の同僚など共通の知り合いかもしれないし、会ったことのない全く知らない人かもしれません。

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第三者には3つのタイプの人がいる

 

そして、この第三者には3つのタイプの人がいると考えられます。

 

 
このタイプを知っておき第三者の反応を見ることで彼らのタイプを見分けることができ、その人を信用することができるか判断することに役立つかもしれません。
 
まずこの第三者はナルシストの味方をするのかどちらの味方もしないのかということが重要になってくると思います。
①ジャッジする人
 

1つめのタイプはもしこの第三者がナルシストの話を聞くだけで一方的に状況を判断したり、ターゲットの都合を無視しターゲットの言い分を聞かないのであればこの第三者もナルシストである可能性が高いです。

 
このタイプは英語で一般的に、judgemental(ジャッジメンタル)と言われるタイプの人たちで、一方的な判断をしたり批判的または決めつけすぎる人を指します。
 
彼らは何が起こっているのかはっきりと理解していないのにナルシストの意見だけを聞いてナルシストの肩を持ちます。
 
こういった反応をする人は共感力に欠けていてナルシストの可能性がすごく高いです。
 
ナルシストじゃない人は、話や問題を明確にさせるためにターゲットの意見も聞いた上で状況を判断します。
 
この第三者は知らない人の可能性もありますが、もしナルシストと一緒に悪口を言ったり批判的になっているのであればその人もナルシストと同類だということです。

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②何も反応しないタイプ
 
この第三者から何も反応がないといったことは良いことのように感じますが、どちらにも良い顔をしたりしている場合はこのタイプはイネーブラーの可能性があります。
 
イネーブリングというのは以前の動画でもお話ししましたが、彼らは問題があってもその問題を問題視せずにターゲットを助けたりすることはないんですね。
 
イネーブラーというのはナルシストの問題行動を手助けする人のことで、彼らはナルシストに洗脳され利用されている存在です。
 
イネーブラーは絶対に立ち上がって
 
『2人の問題を解決しよう』『この問題は重要視するべきだ』
 
とは考えず、何が起こっているのか理解して解決しようということはしないんですね。
 
イネーブラーというタイプに分類される人たちは、
 
『助けてあげよう』『どうにかしよう』
 
という風に考えないので気をつける必要があるらしいです。

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③エンパス(Empath)

これはこの3つの中で一番いいタイプの人たちです。

 
エンパスというのはエンパシーからきていてエンパシーは共感、感情移入の力といった意味
 
なんですが、このエンパスと呼ばれる人は共感力の高い人のことです。
 
共感力の高い人は人の感情やエネルギーに敏感で、他人の感情を自分のことのように受け取る洞察力を持っていたり、他人の痛みや感情をまるで自分が感じているように感じることができます。
 
この第三者がエンパスの場合、エンパスはナルシストがターゲットのことについて話した時に、
 
『ちょっと待って。本当に〇〇がそんなこと言ってたの?とか疑問を抱いたり、ターゲットの立場になって判断することができる能力を持っています。
 
エンパスは
 
『〇〇(ターゲット)に聞いてみるね』
『〇〇(ターゲット)に一度話してみるね』
 
と言ったり、それを言わなくてもターゲットに事実を確認したりすることができる人たちです。
 
ナルシストの言うことを信用せずに疑いを持つということは、操作されることを拒否することになります。
 
エンパスは何が起こっているのか理解するために、両方の言い分を聞いて状況を判断しようという共感力を持っていて、事実と事実ではないことをもっと深く知ろうとします。
 
このタイプはナルシストの言うことをとりあえず受け入れて、第三者に話したりナルシストの味方にもならずイネーブラーにもならないといった様子が見れます。
 

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この第三者になる人全てが悪い人だということにはならず、第三者がエンパスの場合その状況の中で助けてくれたりナルシストの攻撃を回避することができるかもしれません。
 
こういった三角関係の仕組みや第三者のタイプを理解することは自分のメンタルを守るのにとても大切だと思います。
 
また第三者がナルシストの味方についてしまったり、イネーブラーだった場合は無理に自分の正当性を主張したりその関係を修復しようとせずにうまく受け流して自分が前に進むことは重要です。
 
ナルシシズムは伝染すると言われていて、ナルシストにコントロールされている人たちもナルシシズムを持っているということになります。
 
ナルシシズムを持った人は
 
『人の価値を下げることで自分の価値が上がる』
 
と感じ、こういった関わると有害な人から距離を置いてナルシストやイネーブラーから離れるといったことは境界を作っていることになります。
 
私はナルシストに中傷キャンペーンをされて、自分からイネーブラーが離れていったことをむしろラッキーと思ったんですね。
 
ナルシシズムを持った人たちの関係は私からするとすごく異様に見えて、
 
『汚染されると救いようがないんだな』と目の前にいるナルシストを見て実感したんですね。
 
ナルシストとの関係から抜け出すためには強い境界を設定しないといけないと言われています。
 
まずはこれらのナルシストが行う戦術を理解し、様子を見ることは解決策にももしかしたら繋がるかもしれないので、様子を見ながらうまくその状況に対応することだと思います。
 

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上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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