中村りんの心理学研究所

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ナルシスト・ナルシシズム・自己愛性虐待を詳しく解説しています。

【ナルシシズムは〇〇が原因?】もし家族がナルシストだったら

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もし家族がナルシストだったら

 
みなさんは今までナルシストと呼ばれる自己愛の強い人に会ったことはありますか?
 
ナルシストは人に嫌がらせをしたり、とても自己中で関わると有害な存在です。
 
実は人口の6%がナルシストだと言われていて、もしかしたら彼らに出会わない方が難しいかもしれません。
 
ナルシストの人格を持った人は職場や友達などどこにでもいます。
 
でも、もしナルシストが自分の親や兄弟だったら?
 
自分のおじいちゃんやおばあちゃん、親戚がナルシストだったら?
 
旦那さんや奥さんの親が、もしくは自分のパートナーがナルシストだったら?
 
視聴者さんの中にも実際
 
『親がナルシストなんです』
『親戚がナルシストに利用されています』
 
といった方が結構多いんですね。
 
今日は『もし家族がナルシストだったら』というトピックでお話ししたいと思います。

 

 
私は毒親育ちではないんですが、身近に毒親育ちがいて家族がナルシストの場合それがどういった関係性なのか今まで見てきたので、その話を参考に今日はお話ししたいと思います。

毒親を持つとどうなる?

 
まず、毒親とよばれる意図的に子供にネガティブな感情を持たせたり、子供を支配したり子供に悪影響を与える親の性格を深く探るとナルシストに辿り着くことが多いです。
 
幼少期や育っていく中で『うちはなんかおかしいとその異常さに感じながらも、それが一体何なんなのかどういったことが原因なのかはっきりわからないことが多いと思います。
 
親が否定的な発言を日常的に繰り返していたりすると、子供の自尊心を傷つけることになります。
 
虐待というのは身体的だけではなくて、感情的に操作したり暴言を吐くことも心理的虐待に該当するので子供のメンタルに大きく影響します。
 
毒親を持つと、大人になってもトラウマを抱えたり悪い影響を与えます。
 
支配的な親は自己愛が強いので自分の思い通りに子供に要求し続けます。
 
自分の思い通りにいかないと怒鳴ったり、否定的なことを言って
 
『自分の言っていることは100%正しいから言うことを聞きなさい』
 
と自分の考えを一方的に押し付けます。
 
もちろん完璧な親はいませんし誰にでも欠点はありますが、毒親の場合は子供を傷つけていても自覚がないんですね。
 
彼らは『人はそれぞれ違う価値観を持っている』ということを理解していないので、子供の意思を全く尊重せず子供の意見を無視します。
 

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例えば毒親の特徴はたくさんありますが、
 
毒親の特徴
 
①子供を支配する
②子供に価値観を押し付ける
③子供を過保護にする
④子供に過干渉になる
⑤虐待的(暴言を吐いたり暴力を振るう)
⑥子供を管理しすぎる
⑦子供に罪悪感を植え付ける
⑧子供の意思を尊重しない
(就職や進路に必要以上に口を出す)
⑨子供の人間関係に口を出す
 
などが挙げられますが、実際ナルシストの特徴や行動にほぼ当てはまるんですね。
 
誰でも失敗はしますし、子供の心配をするのが親だから意見をするのは当たり前のことだと思います。
 
子供が決めたことに対してアドバイスしたりすることはとてもいいことだと思います。
 
毒親は見かけがよくて周りからいい人に見られていたり『この人は毒親だ』と判断することは難しいと思いますが、ナルシストに育てられた子供はとても辛い思いをしている人が多いです。
 
状況や家庭環境はそれぞれですが、このような支配的な親に育てられると自由を奪われます。
 
頭ごなしに批判して押さえ込もうとしたりルールばかりを作って子供に罰を与えます。
 
毒親の特徴や行動を話し出したらきりがないんですが、このように彼らはとても操作的で支配的です。
 
全ては彼らのエゴから来ていて子供を支配できないとコントロールを失います。
 
コントロールを失うと怒鳴ったり暴力を振るったりもっと過干渉になって以前より支配的になります。

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毒親は自分の子供をコントロールする

 
毒親は
『自分が親である』
『自分があなたを育てた』
『私がいなきゃあなたはいない』

 

と本気で思っていて、そのパワーを利用して子供をコントロールします。
 
実際ナルシストは親だけではなく、兄弟がナルシストだったり親戚がナルシストだったりおばあちゃんやおじいちゃんがナルシストな場合もあります。
 
親戚がナルシストだったらいい人のふりをして近づいてきて『最近どうしてるの?』と情報を得ようとしてきます。
 
その情報は噂話をするためだったり、ナルシストは口が上手いので人から細かい情報を得るのが得意です。
 
人の噂ばっかりして自分のとこはどうやねんって感じのおばちゃんっていますよね?
 
あんな感じで、自己愛の強い人は人をけなすことが大好きなんですね。
 
英語でMind your own businessという言葉があるんですが、まさにそれで直訳すると『自分のビジネスを気にして』なんですが『自分自身の心配しろ』という意味なんですね。
 

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『他人に干渉して口出したりせんと、自分の心配すれば?』
 
という意味で使われるんですが、ナルシストが親戚の場合この噂話をされたりする状況はかなり多いです。
 
ナルシストは自分には一切間違いがなく、他人が自分の価値観と違うことをしていれば、それは間違いなんですね。
 
自分が間違ったことをしていてもそれは許されるべきだと考えます。
 
他人が同じようなことをしていてもナルシストは他人に完璧さを求めるので、彼らからするとそれは絶対に許されないんですね。
 
なのでナルシストから攻撃されると罰を受けているように感じます。
 
実際私たちは何も悪いことしていなくても、悪口を言ったりして罪悪感を植え付けようとしてきます。
 
相手に罪悪感を植え付けると相手をコントロールできるので、それは彼らがターゲットを支配する戦術なんですね。
 
『私が悪いのかな』
『私が間違っているのかな』
『私のせいなんだ』

 

ナルシストに狙われるとこういう風に感じてしまいますが、それは彼らのマニピュレーションのせいで、絶対に自分のせいではないんですね。
 
ターゲットにこういったネガティブな感情を抱かせることは、彼らが生きていく上でのエネルギーになります。

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ナルシシズムの研究

 
どこまでネジが外れてんねんっていうのがナルシストなんですが、実際このナルシシズムは1898年に研究者によって人格障害と特定されているんですね。
 
そして、1968年以降、この前ご紹介したDSMと呼ばれる精神障害の診断と統計マニュアルに自己愛性パーソナリティ障害が正式に記載されるようになったんですね。
 
ナルシストは多くの心理学者によって研究された性格特性で、人格障害は心の病気です。
 
歪んだ人格を持つナルシストはターゲットをおかしい人扱いします。
 
本当におかしい人格を持つのは心の病気を患っているナルシストの方なのに、ターゲットを精神病扱いします。
 
でも私たちは絶対に彼らの言うことを間に受けてはいけないんですね。
 
ナルシストは悪知恵が働きとても操作的です。嘘をつく必要がないことまで巧みに嘘をつきます。

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扱いづらいナルシスト、どう接したらいい?

 
全ては彼らのマニピュレーションで、『自分が心理的操作をされているかもしれない』と気づくにはまずこれらのことを理解することが大事だと思います。
 
特にパートナーや兄弟、家族がナルシストの場合自分がナルシストからの被害に遭っているということに気づき、その関係から抜け出すことは本当に難しいです。
 
ナルシシズムは伝染すると言われているので、親がナルシストの場合自分の兄弟もナルシストまたはナルシストに操られているフライングモンキーの可能性もあります。
 
ナルシストによって特徴の出方やサイコパスの要素が混じったダークトライアドなど性格特性はそれぞれですが、こういったタイプの人が存在すると知らない場合操作されてしまった時ほんまに病んでしまうんですね。
 
私は身近にとても操作的な人がいて、たくさんのイネーブラーやフライングモンキーなど見てきましたが、実際に彼らが取る行動と研究されている理論がはっきり一致するんですね。
 
こういったパターンを理解して彼らの戦術を把握することで、自分がナルシストになることや彼らから攻撃されることを最小限に抑えることができます。
 
親がナルシストで兄弟もナルシストやフライングモンキーの場合『この関係は何かおかしいな』と感じることがあっても、それが一体何なのか気づくことが難しいと思います。
 
私たちは実際それを見てそれが当たり前だと思っているので、自分だけがナルシストではない場合その状況は困難だと思います。
 
例えば、ナルシストが親で兄弟がフライングモンキーだと兄弟はナルシストである親をかばったり彼らの行動を正当化します。
 
フライングモンキーはナルシストの親がすることは普通、または当たり前だと信じ込んでいるんですね。
 
家族や親戚内で定められた暗黙のルールが存在し、それに従わないと変な目で見られたり悪口を言われたり、その関係性はナルシストではない家庭からすると少し異様かもしれません。
 
でもナルシストの家族がいるという方はこの歪んだ自己愛の感覚を感じることができ、共感することがとても多いと思います。
 
それだけナルシストの行動のパターンは同じだということなんですね。彼らが使う戦術は基本的に一緒です。
 

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兄弟がいる場合、ナルシストの親は自分がそのナルシストの家族のルールに反した行動を取った時、他の兄弟を使って私たちに罪悪感を感じさせようとします。
 
他の兄弟と比べたりナルシストは自覚をしていないことがほとんどかもしれませんが、実際ナルシストはターゲットを兄弟やいとこなどと比較して敵対的な関係を作り上げます。
 
ナルシストの家族内では常に嫉妬などネガティブな感情が抱かれていて、例えば誰かに嬉しいことがあった場合それに対して表向きでは『よかったね!』といい顔をしますが、内心では恨みや妬みを感じていたりします。
 
または裏で悪口を言ったり、例えば
 
『どんな手を使ったんだろう。どうせ〇〇でもしたんだろうね』
 
など、かなり否定的な発言をします。
 
根拠がなかったとしても、話の内容を大きく広げて噂話をしたりします。
 
一方お気に入りの兄弟にはナルシストの親は基本的にその兄弟の欲しがるものはなんでも与えます。
 
こういった行為がナルシストを誕生させる理由で、実際に過度に甘やかしたり子供を過保護にすることはナルシストの性格が形成される原因とされています。
 
ナルシストの親や親戚はお気に入りの兄弟やいとこについては、彼らを過度に褒めたりいい部分しか周囲に話しませんが、ターゲットにした子供に関してはターゲットが秘密にしておいてほしかったことや人に言われたくないことを平気で言いふらしたりします。
 
またはターゲットの子供について否定的な発言を繰り返したり、
 
『〇〇はこんなにできるのに、〇〇はいつまで経ってもこんなんだから』
 
など言って、ターゲットの子供の価値を下げることを平気で周りに言います。
 

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これは自分の思い通りにいかないから子供を支配している行為で、自分の言いなりでいない子供に対してはナルシストの親はかなり否定的で批判的なんですね。
 
ナルシストの家族は、暇があれば人の噂で盛り上がったりします。
 
それは自身のエゴを養う行為で、人を批判することで
 
『自分はどんなにすごいのか』
『自分にはどれだけ価値があるのか』

 

ということを感じることができます。
 
正直いくら家族でも人の私生活や結婚生活などどうでもいいですが、ナルシストはそういった他人の話がものすごく気になります。
 
ターゲットやフライングモンキーから情報を手に入れて、自分の気が済むまで噂話を楽しみます。
 
面倒なのが彼らは話を大きく広げるんですね。
 
内容を少し歪めて話したり、細かい嘘を混ぜたり大事な部分を伝えなかったりします。
 
例えば詐欺師は事実の中に小さな嘘を混ぜて人を騙します。
 
ナルシストも同じで事実ではないことを本当のことのように周りの人に話します。
 
ナルシストにもたくさんの種類があり、隠れナルシストと言われるカバートナルシストはこういった行為を陰で行い、表面上では笑顔いっぱいの親切な人を装っているのでかなりたちが悪いです。
 

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カバートナルシストはカバートアグレッションと似ていますが、カバートナルシストは心の中で人を見下す傾向があります。
 
例えば家族や親戚の集まりでもカバートナルシストはとても親切に声をかけてくれるし、見た目は本当にいい人です。
 
でも残念なのがカバートナルシストはこういった人を不快にさせる行動をあからさまではなく受動的に取っていてかなり悪質なんですね。
 
家族がナルシストの場合、以前にもお話ししたイネーブラーという存在がいる可能性が高いです。
 
【イネーブラー】自分を犠牲にしてまで、ナルシストの問題行動をサポートする人
 
ナルシストの問題行動を手助けしたり、ナルシストの家族やそのパターンはイネーブラーがいたりフライングモンキーがいたりかなりキャラクター化されているんですね。
 
彼らはナルシストと共依存の関係にいてその関係性や行動など全てが順調で問題ないように振る舞いますが、実際かなり深刻な問題を抱えていたりします。
 
例えばナルシストが虐待的であったり、ギャンブルやお酒に依存していたり金銭でトラブルがあってもイネーブラーは全く問題視せず、むしろナルシストをサポートします。
 
ナルシストはフライングモンキーを作るため、もっと洗脳させるために
 
『私たち家族はとても大事なもの』
 
だと伝えます。
 
家族はとても大事なものですがナルシストの場合、ターゲットやフライングモンキーを逃さないため、支配するためにこういったことを表面的に言います。
 

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例えばナルシストを避けていると
 
『どうして会いにこないの?』
『近くに住んでるのに、私たちのことなんかどうでもいいんだね』

 

など言って、私たちが悪いことをしているように言ってきます。
 
でもそれはマニピュレーションでターゲットがナルシストの親の問題を伝えても、
 
『まあまあ、それがお母さんやん』
『お父さんってそういう人だから』
 
と言って問題を軽視するらしいです。

ナルシストの家族への対処法

 
では最後に、もし家族がナルシストの場合、このような難しい状況の中でどのように彼らを扱えばいいのか対処法についてお話ししていきたいと思います。
①境界を作る
 
彼らからの被害に逢わないようにできるだけ接触を避けます。
 
連絡を取らないようにすることはとても大事だと思います。
 
重要なことではないのであれば連絡しないことも、私たちの身を守るための手段のうちだと思います。
②自分を守るために離れる
 
そしてどんなことを言ってきても間に受けない、正直に受け止めない。
 
キレてくるのであれば、『そういう言い方をするなら話したくない』とはっきり伝えその場を直ちに離れます。
 
物理的に家を出たり離れられない状況では感情的に距離を取ることが効果的です。
 
彼らと話し合おうとか解決しようとせずに、彼らが理不尽なことを言ってきたらそれが事実ではないことや自分の思いをはっきり伝え、別の部屋へ移動します。
 

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自分の意見が通らなくても無理に相手にわかってもらおうと納得させようとせず、相手をしないように心がけます。
③後で話す機会を作る
 
話し合いができない状況ではタイミングが悪いのかもしれないし、
 
『お互い冷静になって落ち着いたらまた話し合おう』
 
とこちらが上手に対応する必要があります。
④ナルシストの性格を理解する
 
文句を言って暴言を吐いて怒鳴ってくるかもしれませんが、
 
『今自分は感情的に幼稚な人の相手をしているんだ』
 
と自分に言い聞かせてみてください。
 
まともに受け入れようとしても自分のエネルギーを奪われるだけなんで、心の中で『可哀想な人だな』と思っておくこともできます。
 
『大人の見た目をした子供の相手をしているんだ』
 
ということを理解し、彼らはいろんなことを言っていろんな戦術を使って彼ら自身のレベルまで私たちを下げようとしてきますが、こちらは大人な対応を貫きます。
 
決して感情的になってはいけないということではなく、冷静に対応することは自分からエネルギーを吸い取られることを防ぐことができるからなんですね。

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⑤自分を責めない
 
どんなことを言ってきても絶対に自分を責めないようにします。
 
ナルシストは私たちのせいじゃないのに、自分の気持ちを楽にしたいから私たちに責任を押し付けてきます。
 
彼らにされたことに対して恨みを持つ気持ちはわかりますが、復讐心を抱く必要は全くないんですね。
 
彼らとの関係を抜け出そうとしているということは間違いなく自分はナルシストと同じレベルにはいないということです。
 
ナルシストの行動の異常さに気づいて自分が前に向かって変わろうとしているということは、自分は感情的にかなり離れたところにいるということになります。
 
それでもナルシストは下から引っ張ってこようといろんな戦術を使ってフーバリングを行ってきますが、彼らと関係を持つことが自分を苦しめ、それは自分が望むことではないのであれば思い切って関係を切ってしまうことが一番の解決策だと言われています。
 
専門家の方が勧める関係の切り方や境界の設定の仕方など対処法はまだまだたくさんあるので、今後もこのチャンネルでナルシストと関わっている方に向けて役に立つような情報を発信していきます
 
上記の動画でも詳しく話していますので、興味のある方はぜひご覧になってください😊
 
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